独裁者サマの攻略法

観月 珠莉

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【05】 応戦

*040* バスタイム (☆)

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パウダールームにバスローブを軽く投げ置き、当たり前のようにバスルームに入っていく。

「ちょッ…一人で入れるってば!!」

一條は、悠李の言葉に耳を貸さずに、そのまま湯船に浸かる。

「二人で入った方が時間が短縮出来んダロ?」

そういう問題なのだろうか?
悠李は、渋面になる。
しかし、既に二人で湯船に浸かっているものを今更、どうこう出来るでも無く、諦めて、大人しく温まっている。

「せめて、入浴剤くらい無いの?」

水面から浴槽内が丸見えで、羞恥心を煽る。

「うるせぇな…。何でも良いだろ?」

そう言いつつも、窓際にディスプレイされている入浴剤の中から、バスエッセンスを入れてくれた。
少しずつ溶け出すキューブからミルキーラベンダーの世界が拡がる。
合わせてゆっくりとバスルームに拡がるラベンダーの香りに身体の力が抜けてゆきそうになり、悠李はハッと息を呑んだ。
そして、ザバリと湯船から立ち上がる。
一條は、そのままシャワーの準備をし、悠李と一緒に湯船から出ようとする。

「な…何?」
「洗ってやろうと思ってな。」

悠李は、余りの驚きに目が飛び出そうになる。

「い…いや…いいよ…。自分でやる!!」
「遠慮すんな。自分で掻き出す方がもっと恥ずかしいぞ!!」

そう言いながら、ニヤニヤと笑う。

「じゃあ、出てってよ!!」
「お前はバカか? 自分の部屋の風呂に自分のタイミングで入って何が悪い?」

…確かに、一條が言っている事は尤もだった。
そして、訓練生同士で快楽を求めた以前の状況では、時間の都合により、お風呂に入って身体を清める事さえも適わなかった頃を思うと、大変、恵まれた環境だと言えるだろう。

「ほら、ケツ向けろ!!」

そう言うが早いか、悠李の身体は一條に背中を向けている状態だった。
そのまま腰を折られ、否が応でも、お尻を突き出した状況になっていた。
一條の二本の指は、遠慮を知らず、そのまま悠李の蜜壺に挿し込まれていく。

「ちょ…ッ……あ…ンッ……。」
「そんな声出すな。また、ヤられてぇのか?」

悠李は、慌てて首を左右に振る。
一條は、そう言うが、他意が無くても、悠李の良い処に指が掠り、どうにも声が止められないのだ。

「いゃ……ぁ…ぁ……ッ!!」
「ったく…何つー声、出しやがる!!」
「も……大丈夫だか…ら……。」

悠李の言葉は、どちらとも取れる微妙な言葉だ。

「また、挿れられてぇのか? 中も軟らかいままだし、このまま掻き回せそうだけどな?」
「もう、ムリ……です…。」

悠李は、素直に降参の声を上げた。
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