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【05】 応戦
*036* 置き土産 (☆)
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意味不明な言葉を発したまま、楽しそうに帰る酒井を扉まで見送り、また、自分のベッドへと戻り、カーテンを閉める。
ここ数日、一條に明かして貰えなかった秘密がフックになって、落ち込んでいたが、酒井と女子会という名目で話をしていたら、ちょっとだけ心が軽くなった。
そして、また、酒井の口から一條の名前が出てくると、心が揺れる。
森田と酒井がそういう関係だったという事には驚いたが、飄々としていても面倒見が良い森田とフワフワしている酒井は、意外とお似合いの組み合わせなのかもしれない。
この閉鎖的な孤島の中だ、今ある環境の中で何とかするというのは、悠李達の年齢を考えれば当然の事と言えるだろう。
普段は悠李にとって、全く関係ない『恋バナ』なんてしてしまったせいか、心がザワザワしている。
森田と酒井の話を聞いていて、最近ご無沙汰だった性欲を満たしたいだけだと理由を付けて、悠李は、ベッドのカーテンを閉めたまま、久しぶりに一條の下へと向かう事にした。
一條の部屋でインターホンを押すと、何時ものようにムダに素敵なベルが響く。
「入れよ。」
一條は、何も言わずに悠李を部屋の中へと迎え入れた。
あごでソファに座るよう促される。
「随分とつれないじゃねぇか。また、身体が恋しくなったのか? ん?」
多分、一條は、全てお見通しなのだろう。
それでも、言葉で責めてくる。
「そうだよ。だから、シに来た。」
「ふぅん、まぁ、いいけどな。最初にヤりたくなったらまた来るように言ったのは俺だしな。フラフラしなくて偉かったな。」
そう言いながら、悠李の頭を撫でる。
「ご期待に応えて満足させてやるから、寝室に行くぞ!!」
一條は、そのまま悠李を立ち上がらせると、寝室の方へと背中を押した。
後ろから一條が続き、バタンと扉が閉まる音がする。
悠李がその音に一條の方へと振り返ると、そのままベッドへと突き飛ばされた。
腹筋で起き上がる事も出来ない程のスピードで、悠李を押え付ける。
ボディ・ガードの養成所で教官をしているだけあって、悠李は全く身体を動かせなかった。
このバケモノを何時か打ち負かす事が出来る日は来るのだろうか?
悠李は、頭上に設えてあるこれまたムダに豪華なシャンデリアを見ながら、一條の一挙手一投足を受け入れた。
始めに一條は、耳の後ろを強く噛み付いた。
それから直ぐに、ズキリとする程に強く吸い上げられ、暫く訪れなかった事を無言で責められているような気持ちになる。
「痛ッ…。」
悠李が痛がっても、一條が手を抜く事は無かった。
ここ数日、一條に明かして貰えなかった秘密がフックになって、落ち込んでいたが、酒井と女子会という名目で話をしていたら、ちょっとだけ心が軽くなった。
そして、また、酒井の口から一條の名前が出てくると、心が揺れる。
森田と酒井がそういう関係だったという事には驚いたが、飄々としていても面倒見が良い森田とフワフワしている酒井は、意外とお似合いの組み合わせなのかもしれない。
この閉鎖的な孤島の中だ、今ある環境の中で何とかするというのは、悠李達の年齢を考えれば当然の事と言えるだろう。
普段は悠李にとって、全く関係ない『恋バナ』なんてしてしまったせいか、心がザワザワしている。
森田と酒井の話を聞いていて、最近ご無沙汰だった性欲を満たしたいだけだと理由を付けて、悠李は、ベッドのカーテンを閉めたまま、久しぶりに一條の下へと向かう事にした。
一條の部屋でインターホンを押すと、何時ものようにムダに素敵なベルが響く。
「入れよ。」
一條は、何も言わずに悠李を部屋の中へと迎え入れた。
あごでソファに座るよう促される。
「随分とつれないじゃねぇか。また、身体が恋しくなったのか? ん?」
多分、一條は、全てお見通しなのだろう。
それでも、言葉で責めてくる。
「そうだよ。だから、シに来た。」
「ふぅん、まぁ、いいけどな。最初にヤりたくなったらまた来るように言ったのは俺だしな。フラフラしなくて偉かったな。」
そう言いながら、悠李の頭を撫でる。
「ご期待に応えて満足させてやるから、寝室に行くぞ!!」
一條は、そのまま悠李を立ち上がらせると、寝室の方へと背中を押した。
後ろから一條が続き、バタンと扉が閉まる音がする。
悠李がその音に一條の方へと振り返ると、そのままベッドへと突き飛ばされた。
腹筋で起き上がる事も出来ない程のスピードで、悠李を押え付ける。
ボディ・ガードの養成所で教官をしているだけあって、悠李は全く身体を動かせなかった。
このバケモノを何時か打ち負かす事が出来る日は来るのだろうか?
悠李は、頭上に設えてあるこれまたムダに豪華なシャンデリアを見ながら、一條の一挙手一投足を受け入れた。
始めに一條は、耳の後ろを強く噛み付いた。
それから直ぐに、ズキリとする程に強く吸い上げられ、暫く訪れなかった事を無言で責められているような気持ちになる。
「痛ッ…。」
悠李が痛がっても、一條が手を抜く事は無かった。
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