37 / 99
変な光の正体➁
しおりを挟む
しかし、足下に散らばった写真の残像がいつまでも消えない。
「~~~駄目だっ!もう寝よう!」
このままでは頭がおかしくなりそうだったので、無理矢理考えるのを止めた。
基本、ウジウジ考えるのは好きじゃない。
明日考えよう!そして、寝て清々しい朝を迎えようじゃないか!
ザバッと勢いよくバスタブから上がり、体を拭いて雪ちゃんに借りたネグリジェに袖を通した。
「おぉ……」
思ったよりもフリフリで、少し顔が引きつる。
「こんなの着た事ないよ……」
布地質はコットンで柔らかく、触り心地が良い。胸元には一面、レースが縫い付けてあって、袖もそのレース布地で出来ている様だ。アンダーバストの辺りで切り替えが入っていて、クルッと回ると、ひらんと裾がなびく。
その下は、同じコットン布地で作られているカボチャパンツ。裾の所がキュッと絞まっていて、両端にちょこんと小さいリボンが付いている。
まあ、百歩譲ってそれは良いとして……。
「足がめっちゃ出る……」
寒くはないけど、なんだかスースーする。
こんな短いのはいた事がない。
鏡の前でクルクルと回っていると、
「江奈~?上がったの~?」
と言いながら、雪ちゃんがいきなり脱衣所に入って来た。
「わっ!?……あ、はい。ありがとうございました」
慌ててお辞儀をする。
でも雪ちゃん。返事を待たずに開けるのはどうかと思うよ?まあ、着替え終わっていたから良いけど。
てか、クルクル回ってたの見られたかな。
視線を感じて顔を上げると、雪ちゃんが上から下までじーっと私を見ていた。
「どうかしました……?」
「うん。やっぱり可愛いわね」
ニコニコしながら、うんうんと大きく頷いている。
なぜか、満足気に。
「そ、そうですか?こんな可愛いの着た事ないんで、自分的には凄く違和感が……」
「そぉんな事ないわよ。アンタ色が白いから、凄く似合ってるわ」
「そうですか……?」
なんか照れるな。
でも素直に嬉しい。
「じゃ、アタシも入るから、適当にくつろいでて」
「あ、はい……って、ちょっ、雪ちゃん!今出て行きますからっ!」
まだ私がその場に居るのに、雪ちゃんはさっさかと服を脱ぎ出し始めた。
「あら、女同士だし別に気にしないわよ」
慌てた私を見て、雪ちゃんがクスクスと笑う。
「いやいや!気にして下さいよ!」
全く!変な所が大雑把なんだから!
あと、正確には女同士じゃないし!
私は慌てて脱衣所から出る。
クスクス、と後ろから聞こえる笑い声を遮断する様にドアを閉めた。
「~~~駄目だっ!もう寝よう!」
このままでは頭がおかしくなりそうだったので、無理矢理考えるのを止めた。
基本、ウジウジ考えるのは好きじゃない。
明日考えよう!そして、寝て清々しい朝を迎えようじゃないか!
ザバッと勢いよくバスタブから上がり、体を拭いて雪ちゃんに借りたネグリジェに袖を通した。
「おぉ……」
思ったよりもフリフリで、少し顔が引きつる。
「こんなの着た事ないよ……」
布地質はコットンで柔らかく、触り心地が良い。胸元には一面、レースが縫い付けてあって、袖もそのレース布地で出来ている様だ。アンダーバストの辺りで切り替えが入っていて、クルッと回ると、ひらんと裾がなびく。
その下は、同じコットン布地で作られているカボチャパンツ。裾の所がキュッと絞まっていて、両端にちょこんと小さいリボンが付いている。
まあ、百歩譲ってそれは良いとして……。
「足がめっちゃ出る……」
寒くはないけど、なんだかスースーする。
こんな短いのはいた事がない。
鏡の前でクルクルと回っていると、
「江奈~?上がったの~?」
と言いながら、雪ちゃんがいきなり脱衣所に入って来た。
「わっ!?……あ、はい。ありがとうございました」
慌ててお辞儀をする。
でも雪ちゃん。返事を待たずに開けるのはどうかと思うよ?まあ、着替え終わっていたから良いけど。
てか、クルクル回ってたの見られたかな。
視線を感じて顔を上げると、雪ちゃんが上から下までじーっと私を見ていた。
「どうかしました……?」
「うん。やっぱり可愛いわね」
ニコニコしながら、うんうんと大きく頷いている。
なぜか、満足気に。
「そ、そうですか?こんな可愛いの着た事ないんで、自分的には凄く違和感が……」
「そぉんな事ないわよ。アンタ色が白いから、凄く似合ってるわ」
「そうですか……?」
なんか照れるな。
でも素直に嬉しい。
「じゃ、アタシも入るから、適当にくつろいでて」
「あ、はい……って、ちょっ、雪ちゃん!今出て行きますからっ!」
まだ私がその場に居るのに、雪ちゃんはさっさかと服を脱ぎ出し始めた。
「あら、女同士だし別に気にしないわよ」
慌てた私を見て、雪ちゃんがクスクスと笑う。
「いやいや!気にして下さいよ!」
全く!変な所が大雑把なんだから!
あと、正確には女同士じゃないし!
私は慌てて脱衣所から出る。
クスクス、と後ろから聞こえる笑い声を遮断する様にドアを閉めた。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
35
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる