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4巻
4-2
しおりを挟む「んー……あたしみたいに、ねえ」
ロクナはそう呟くと、困ったように本で肩をトンと叩いた。
「あんまりおススメしないわよ?」
「そんなことないですっ」
すぐに否定するシャロンに、ロクナは再度の溜息をつく。
そこまで言われて、悪い気はしない。
しかし、ロクナがロクナらしくあるために実践していることなど、一つしかない。
誰にでもできる単純なことだから、そんなものがシャロンの求める助言になるかは分からないが。
「……なら、簡単よ。自分の一番大切なものを決めなさい。そしたら、それのために全力で進むの。ただそれだけよ」
「大切なもの……ですか?」
「そうよ。大切な人、でもいいわ」
ロクナの大切な人は、現魔王であり、ロクナを創ったヴェルムドールだ。
そもそも魔族であるロクナは、その本能として魔王たるヴェルムドールに忠誠心を持っている。
だが、それだけではない。
他の何かが、ロクナの中にはある。
それは常にロクナに囁き続け、ロクナを突き動かしているのだ。
ヴェルムドールの力になりたい。
ヴェルムドールの願いを叶えてやりたい。
それが出来るのは自分だけだ。
――そう思わせる、何か。
「自分の中で何が一番大切なのかさえ分かっていれば、悩むことなんてないわ。あるいは、それを思うことが自信に見えるのかもしれない。アンタの言う、カッコいいとかいうのに繋がるのかもしれない」
魔族と人類の関係に苦悩するヴェルムドールの顔を、ロクナは思い出す。
彼の苦悩を取り除きたい。
そのためなら、勇者だろうと何だろうと、邪魔をする者はいくらでも排除してみせよう。
そのためなら、魔神だろうと何だろうと、必要な者はいくらでも呼び出してみせよう。
例えば、今この瞬間に聖アルトリス王国を吹き飛ばすことでヴェルムドールの苦悩が取り除かれるのならば、ロクナは迷いなくそうするだろう。
自分の生き方に、一切の迷いはない。
「でも、何度でも言うけれど。その生き方を他人に勧めようとは思わないわ。アンタはアンタの生きたいように生きなさいな」
「……はい、先生」
それでも、とシャロンは思う。
シャロンは、もっと強く在りたいと思うのだ。
大切な幼馴染――カイン・スタジアスのために。
3
ザダーク王国の魔王城二階にある一室からは、城下町を一望できる。
その部屋のテーブルに置かれているのは、皿に載せられた小さなクッキーと、良い香りを放つ温かい紅茶の注がれた二つのカップ。
テーブルに向かい合って座り、椅子の背もたれに身体を預けて城下町を見下ろすのは、魔王ヴェルムドールと魔王軍東方将ファイネルであった。
二人の視線の先にあるのは、いつもと変わらぬ曇天の空と、いつも通りの活気に満ち溢れた街並み。
愛すべき光景を眺め、ファイネルは小さく笑みを浮かべる。
今この部屋では、ジオル森王国での残務処理を終えてザダーク王国に帰ってきたファイネルをねぎらうために、ヴェルムドール主催のお茶会が開かれていた。
といっても、お茶会の参加者はファイネルとヴェルムドールの二人きりである。
ちなみに、メイドナイトのニノはまだジオル森王国に残って情報収集を行っている。
「そっちも大変だったみたいだな」
「ええ。あんな量の書類を処理したのは初めてです」
ファイネル同様に城下町を見ていたヴェルムドールは、そこで訝しげな表情とともにファイネルに視線を向ける。
「……確か、東方で処理する書類も相当量あったはずだが」
「そっちは基本的に私が判を押すだけで済みますからね」
「……そうか。いや、まあ……いいけどな」
あのラクターの仕事だって、そんなに簡略化されてはいないぞ……という言葉をヴェルムドールは呑み込む。
確か、魔王軍四方将の仕事は、ロクナが各将軍の能力に合わせて最適化していたはずだ。
南方将ラクターは頭脳労働がすこぶる苦手だが、そのラクターよりも簡略化されているということは……つまり、一番脳筋なのはファイネルということになるのだろうか。
しかし、それを一々口にするヴェルムドールではない。
知らない方が幸せということだってあるのだ。
「で、書類の話はともかくだ。新規の案件があるんだって?」
「ええ。貴族達からの貿易に関する話と、観光に関する話が」
「貿易はともかく……観光?」
「ええ、観光です」
ファイネルの言葉を聞いて、ヴェルムドールはふむ、と頷く。
考えていなかったわけではない。
首都アークヴェルムを含むザダーク王国の各都市の整備は進み、宿泊業も存在している。
確かに観光客を受け入れる土台はあるが……そうなるのは、まだ先の話だと考えていた。
何しろ、ザダーク王国があるのは人類領域から遠く離れた暗黒大陸だ。
かつて勇者リューヤが聖竜イクスレットに乗って辿り着いた場所に、今の人類はどうやって来ようというのか。
「私達が散々行き来していますからね。我々の移動手段が転移魔法だと分かった上で言っているのかは知りませんが、何かしらの方法を確立していると思っているのでしょう」
「なるほどな……」
転移魔法を使える者は、魔族の中でもそう多くはない。それどころか常に人員不足で、転移魔法を使える者の育成が急務となっているほどだ。
したがって、観光用に転送員を割くような余裕はないのである。
「まあ、現実的に考えれば難しいな。今やろうとしている国家間の貿易用の人員確保だって難航してるくらいなんだ」
「貴族達との貿易も難しいでしょうか」
ここでヴェルムドールの言う「貿易」とはジオル森王国とザダーク王国の国家間のものであり、ファイネルの言う「貿易」とはジオル森王国の貴族達からの個人取引の要望である。
ファイネルがジオル森王国で残務処理をしている間、そういった要望の書状が山のように届き、持ち帰って検討する、ということで後回しにしたのだ。
ちなみにその書状は今、地下の大図書館に整理されないまま山積みになっている。
なかには要望書ではなく西方将サンクリードやファイネルに宛てた恋文じみたものも結構あったのだが……本人に読まれても読まれなくても結果は同じであろうことが哀れであった。
真剣に貿易を望んでいるものもあるが、やはり運搬用の人材確保に難がある。
暗黒大陸は、常に荒れ狂う『最果ての海』に囲まれているのだ。海路を行くことは無理であるし、空路を行くような技術は人類側にはないとされている。
ザダーク王国南方軍のドラゴンを使えば解決するかもしれないが、安全性を考慮すると気楽に使える手段ではない。それに何よりも、ドラゴンを貿易に回すと、ザダーク王国最強を誇る南方軍の戦力が低下してしまう。
「確実性や南方軍の戦力面を考えるとドラゴンは使えない。結局のところ、転送員を何とか確保して一定量の取引を行うのが、一番ではあるが……」
「別に、ドラゴンを使ってもよいのでは?」
「いや、しかしだな……」
ヴェルムドールが苦い顔をすると、ファイネルはクッキーをサクリと齧りながら続ける。
「ザダーク王国にいる全てのドラゴンが南方軍所属というわけではありませんし、万一運搬に失敗したとしても、ドラゴンを使ってさえ運搬が不可能だったなら、それ以上にどうにかしろと文句を言う者はいないでしょう」
「それも、そう……か?」
人類領域にあるシュタイア大陸間の貿易では、商会が主に馬車を使って運搬を行う。
道中はモンスターや盗賊のリスクが常に付きまとうため、冒険者が馬車を護衛する。そうして運ばれてきた品物が王宮や市場へと流通して金銭で取引されるのだ。
対するザダーク王国とジオル森王国の間で現在検討されている貿易は、金銭の絡まない国家間での物々交換のようなものであり、試験的な意味合いが強い。
これは互いの需要を見極めるためでもあるが、ザダーク王国に商会と呼ばれるような組織がないのも大きな要因である。
ザダーク王国の商店はほとんどが個人経営である。
さらには加工前の食材や鉱石などのいわゆる原料に当たるものは、四方の軍がそれぞれ一括で管理しており……そういった意味で「商会」と呼べるのは各軍だけだ。
しかしそうなると、ジオル森王国側の商会は軍を相手にしなければならず、荷が重い。
それならば、まずは互いの王宮でのやり取りから試験的に開始し、問題点を洗い出して解決しよう、ということになったのだ。
だから、貴族達との個人取引などまだ先の話ではあるのだが。
「ドラゴン……か」
検討する価値はある。
まずは、南方軍に所属していないドラゴン探しからだろうか。
「……いい考えかもしれないな。検討してみよう」
「はい」
そして、しばしの沈黙が訪れた。
雑音も何もない、静かな空間。
その中で、再度ヴェルムドールの声が響く。
「ファイネル」
「はい」
「例えば、今の俺達が正面から勇者リューヤと衝突したとして……勝算はどれくらいだ?」
「ほぼ確実に勝ちます」
ほぼ確実に勝つ――それは、負ける可能性があるということだ。
ヴェルムドールは続けて問う。
「負ける可能性について、お前の見解を言ってくれ」
「まず、勇者リューヤが私達四方将と軍を無視……あるいは強行突破して魔王様に直接向かう可能性です。かつてラクターを倒し前魔王グラムフィアを滅ぼした力は、侮れるものではありません」
確かに、それはあるだろう。
ヴェルムドールは典型的な魔法使いだ。
聖剣を持った勇者に接近されれば、万が一ということは充分にある。
「他の可能性は?」
「私達四方将と四方軍を打ち破るほどの何かを携えていた場合です」
「それは……非現実的なんじゃないか?」
そんなことがあり得るなら、今まで勇者対策として進めてきた準備が全て無駄になってしまう。
冗談かもしれないと考えたヴェルムドールだが、ファイネルの顔は真顔だった。
そして、彼女は静かに口を開く。
「そうです、ね。ですが、ラクターも同じ可能性を口にするでしょう」
「……そうか」
「ただし、可能性はあくまで可能性です。私もラクターも、次は負けるつもりはありません」
「ああ、お前達を信じている」
そう言って、ヴェルムドールは黙り込む。
勇者が来る理由をなくすために、魔族を統一して平穏な日常を築いた。
勇者が来ても負けないような国造りを行った。
勇者を召喚する意味すらないように、人類領域で外交作戦を展開中だ。
「勇者……か」
ヴェルムドールの呟きには答えず、ファイネルは紅茶を口に含む。
「すでに命の神のシナリオは相当崩したはず……ここから勇者を出すとしたら、どのタイミングだ?」
人類同士の争いや全ての混乱の原因を魔族に押しつけ、勇者が魔王を滅ぼすことで人類がハッピーエンドを迎えるというシナリオ。
前回は人類領域の魔王シュクロウスを勇者が倒し、シュクロウスにより暗黒大陸を統べる大魔王グラムフィアの存在が明らかになったため、勇者はグラムフィアも滅ぼして人類の平和を取り戻した。
今回は暗黒大陸にはすでに魔王ヴェルムドールが存在し、人類領域にもその姿を現している。
再度の大魔王降臨というシナリオは、もう使えないはずだ。
さらにはジオル森王国と友好条約を結んだことで、悪の魔族という印象も崩した。
今、聖アルトリス王国で起こっている亜人論による混乱も、大神殿の暴走という見方をする者が大半だ。
この状況で勇者というカードを切る意味などない。
だから、それでも命の神が何かをしようとするならば……小手先ではない、大幅なシナリオの修正を行ってくるはずだ。
そして……そのときこそ、命の神の本来の目的が見えてくる。
元のシナリオとの差異から、それを推測できるはずだ。
そしてその目的達成を阻むことこそが、ヴェルムドールの勝利条件になる。
「……俺は、勝ってみせる」
その言葉にファイネルが答えようとした、その瞬間――
二人の背後の扉がドガン、という乱暴な音をたてて開かれた。
「な、なんだ!?」
「なんだじゃねーわよ、ヴェルっち! このあたしに散々探させるとは、いい度胸してんじゃないのよ!」
そこにいたのは、水晶玉を抱えたロクナ。
そのままズカズカとヴェルムドールのもとまでやってくると、その肩を掴む。
「ヴェルっち、質問」
「な、なんだ?」
背後から自分の顔を覗き込んでくるロクナに気圧されつつ、ヴェルムドールは答えた。
「ヴェルっちは……加護、持ってる?」
「加護?」
「例のアレの加護よ。どうなの?」
「おい、何の話……」
「残念将軍はちょっと黙ってなさい」
「んなっ!?」
ファイネルが驚きのあまり黙り込んだのを気にもせず、ロクナはヴェルムドールの瞳を覗き込む。
加護――すなわち、魔神の加護。
確かに、ヴェルムドールは魔神の加護を持っている。
「ああ。しかし、それがどうかしたか?」
「そう、持ってるのね。ならいいわ」
そう言うとロクナはヴェルムドールの腕を掴み、ぐいぐいと引っ張って半ば無理矢理立ち上がらせる。
「なら、行くわよヴェルっち」
「は? 何処へだ?」
「いつものとこに決まってんでしょうが」
そのまま転移魔法が発動し……ロクナとヴェルムドールの姿は部屋の中から掻き消えた。
4
「で、ロクナ。戻ってきたということは……何か分かったのか?」
暗黒大陸東部に位置するルルガルの森。
ロクナの魔法実験場ともなっているその場所で、ヴェルムドールはロクナに問いかけた。
ロクナは魔神召喚の糸口をつかむために、人類領域――聖アルトリス王国へと向かっていた。
そして戻ってきたということは、何らかの手掛かりを掴んだということだ。
そんな期待を込めたヴェルムドールの問いに、ロクナは静かな口調で答える。
「……召喚魔法は、何らかの神的存在、あるいはその眷属か、力の一部か……とにかく、そういったものを召喚するものであることは間違いないわ。必要条件は、恐らくは神の加護……召喚対象となる力との繋がりが鍵になるの」
人類の召喚魔法使いシャロンをサンプルに研究した限りでは、それが一番妥当な結論であるといえた。
神的存在と繋がるための鍵が、神の加護であるという仮説。
これは実のところ、人類の間では一部の研究者達により囁かれていたことではあった。
何しろ、加護があるだけでその属性の適性が段違いに高まるのだ。神に愛されている証だと考えるのも当然である。
だからこそ、加護を持つ者は神殿に仕え、強い加護を持つ者ほど上位の役職につく。
例えば、命の神フィリアを信仰する聖アルトリス王国のアルトリス大神殿では、命の神の加護を持つ者が神官を務めている。
これは他の国の神殿でも同様で、風の神や火の神など、それぞれの国が崇める神の加護を持つ者が神官の職についているのだ。
人類にとって加護とは、神との繋がりを示すものなのである。
しかし、魔族の中でこの仮説に達する者は今までいなかった。
研究者に属する魔族がいなかったことも原因の一つではあるが、それ以前に魔族には加護を持つ者がいなかった。
そのため、加護という概念自体が存在しなかったのだ。
「それで俺、か」
ヴェルムドールは魔神の加護と呼ばれるものを持っている。
仮説に従えば、ヴェルムドールには魔神と繋がるための鍵があり、ひいては魔神召喚が可能である、ということになるはずだ。
ロクナは、この仮説は正しいと考えている。
ヴェルムドールは自身が創られたときに魔神と実際に会ったというのだから、魔神は確実に存在する。
そうであれば、召喚魔法の対象とすることは可能なはずだ。
「そうね。でも、ヴェルっちにそのまま召喚させるわけにはいかない」
そう、ここでリスクに関する問題が発生する。
シャロンが魔力を代償として剣霊や弓霊を召喚していたように、魔神召喚にも何らかの代償が必要であるという可能性は充分にある。
それがヴェルムドールの能力を大きく損なうものであった場合……一体何をもたらすかも分からないモノを呼び出す代償として認めるわけにはいかない。
万一、命にかかわるものだとすればさらに問題である。
神そのものを召喚する代償が命という可能性は充分にあり得た。それによりヴェルムドールを失ってしまえば元も子もない。魔族全体にとって絶望に近い状況だ。
ならば、どうするか。
同じように魔神の加護を持つ魔族の勇者、西方将サンクリードに召喚させるという手段もあるが、部下にリスクを背負わせることなど、ヴェルムドールは許容しないだろう。
それでは手詰まりなのかといえば、それも違う。
ヒントは、シャロンの召喚魔法の詠唱の中にあった。
願うは剣。
願うは代行者。
我が身は脆弱なれど、その心は苛烈。
我が心は剣となりて、振るわれる時を望む。
故に代行者よ、在れ。
我が意志の執行を此処に願う。
来たれ、剣霊。
この詠唱は、剣霊という一つのものを召喚しているように見えて、実は二つの召喚が行われている。
まずは、剣霊の召喚。
剣霊を「召喚者の代行者」として定義し、召喚する。
次に、剣霊は召喚者の代行者として、召喚者の内より剣を召喚する。
これが剣霊召喚魔法のプロセスだ。
ここで重要なのは、剣霊の立場である。剣霊は、あくまで召喚者本人の力の代行者であるということだが……ここにこそ、ヒントがあったのだ。
「召喚を実行するのはあたしよ、ヴェルっち。ヴェルっちの代行者として、あたしが魔神を召喚する」
そう、それがロクナの選んだ手段。
ヴェルムドールを召喚の主体者とし、ロクナ自身を代行者と位置付けた詠唱を組み上げる。
本来であれば、ロクナが魔神召喚に要する魔力をヴェルムドールから引き出して使うことになるはずだが、この部分も組み変える。
ヴェルムドールから引き出すのは、あくまで魔神の加護の力のみ。
魔神召喚の実行者をロクナとすることでヴェルムドールへのリスクを抑え、それをロクナが引き受けるのだ。
無論、ロクナがその仕組みを正直に言えばヴェルムドールはこの方法を認めないだろう。
だからこそ、ロクナはいつも通りの尊大な態度を崩さない。
「別に誰が召喚しても構わないんでしょう? だったら、あたしが魔族初の召喚魔法実行者となっても構わんってわけだ」
「ん……まあ、な」
「ほい、決まり! じゃあ魔法を組み上げよっか!」
苦笑するヴェルムドールにいつも通りの笑顔を向けながら、ロクナは魔神召喚の仕組みをヴェルムドールに気づかれずに済んで安堵した。
「じゃあ、ヴェルっち。あたしの前に来てちょーだい?」
「ああ」
ヴェルムドールと向かい合ったロクナは、その手をぎゅっと握る。
僅かなヴェルムドールの動揺を感じながら、ロクナは集中し始める。
イメージは、魔力の循環。
ロクナからヴェルムドールへ、ヴェルムドールからロクナへ。シャロンと剣霊のような一方的な関係ではなく、互いにアクセスし合うイメージ。
そのイメージ通りにヴェルムドールへと魔力を流し込むと、意図を酌んだヴェルムドールから、ロクナへと魔力が流れ込んでくる。
「……流石だね、ヴェルっち。これから循環について説明しようと思ってたんだけど」
「まあ、な」
頷くヴェルムドールに笑みを返し、ロクナは循環する魔力の流れを外へと繋げた。
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