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プラスアルファ7.8
廃ダンジョンの活用法2
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「話がある」
ガチャリ、とヴェルムドールの執務室の扉が開かれる。
ちなみに、いつも通りにノックはない。
むしろ、ノックの意味が分からない。
女性の部屋にノック無しで入ると命の危険があるのは充分学習したが、男同士では何の気兼ねもいらないはずだ。
「……サンクリードか」
書類のチェックをしていたヴェルムドールは、顔をあげると小さく溜息をつく。
「まあ、ラクターみたいに窓から入ってこないからマシなほうだが……そろそろ、ノックする気にならないか?」
「命令ならば従うが、意味のある行為とは思えない」
「……あー、そうか。まあ、いい。聞いてみただけだからな」
「そうか」
ヴェルムドールは椅子の背もたれに身体を預け、サンクリードへと視線をおくる。
「で、今日は何の用だ? 神々の件なら相変わらずだが」
「廃ダンジョンの件だ」
「ん? ああ、埋め立てでもするのか?」
廃ダンジョンに度胸試しに行く魔族が出るから何とかしなければいけないという報告を以前受けたな……とヴェルムドールは思い出す。
各町で「そんなに度胸を試したいなら四方将に殴りかかって来い」という通達を出したところ、一部の命知らずがボコボコになったくらいで「度胸試し問題」は収束したらしいと聞いている。
とはいえ、廃ダンジョン自体がどうにかなったわけではないので頭の痛い問題ではあったのだ。
「……そうではない。廃ダンジョンを地下都市として活用したいという計画が出てな。西方軍主導で進めようと思っている」
「ほう」
地下都市、と聞いてヴェルムドールは明らかに興味をひかれたような顔をする。
地下都市。
実に浪漫溢れる響きだ。
そう呼ぶだけで、負の遺産だったダンジョンが素晴らしいものに思えてくる。
「いいんじゃないか? 実に楽しそうだ」
「ああ。だが放置していた期間も長いし、相当に金がかかるだろう。ダンジョンの調査はこれからだが、当然地下都市間を繋ぐ道の整備、新たな警備と巡回計画の策定も必要になる。そうすると、西方軍自体の人員増加も視野に入れなければならないのだが……」
しかし、どれもすぐに解決する問題ではない。
特に人員については深刻だ。
質を問わなければすぐに集まるが、サンクリードはそれを良しとはしない。
「まあ、人員については俺が何とかしよう。指揮官クラスがいれば、あとはどうとでもなるだろう?」
「ああ」
人員の問題がどうにかなったならば、あとは実際の計画と予算だ。
「予算については実際の計画があがってこないと何とも言えんがな。だがまあ……どうせ、許可だけ先に取りにきたんだろう?」
「ああ。許可さえあれば、計画は進められるからな」
それを聞いて、ヴェルムドールは再度の溜息をつく。
アルテジオやファイネルは、事前に計画を綿密に立ててから持ってくる。
それを検討し、許可を出すのが普通の手続きだ。
しかし、ラクターとサンクリードは違う。
まず最初に許可を取りに来る。
普通ならばそんなものは却下なのだが……。
「お前等の場合、許可取りに来る時はすでに頭の中に計画書作ってるからな……」
「当然だろう? 無計画で何の許可をとれというんだ」
「……いや、別にいいんだ」
アルテジオとて、ラクターやサンクリードと同じ事は出来る。
単純にそれをしない生真面目な性格なだけだ。
ファイネルは出来ない。
完全なる脳筋だからだ。
優秀な副官達の頑張りによって計画書は出来ている。
「少しばかり、ファイネルが可哀想になってきただけだ」
「そうか」
何かに納得したように頷くサンクリードに、ヴェルムドールも深刻な顔で頷き返す。
この場にファイネルが居たら、泣きながら逃亡していたことは間違いない。
そういう意味では、この場に居ないことはファイネルの幸運であっただろう。
「まあ、いい。しかし、地下都市か……響きは浪漫溢れるし俺は理解するが、最近の流行からは外れてるんじゃないか?」
「そもそも地下に住むということ自体がダサいと思われているからな……。しかしまあ、そこはやり方次第だろう。そういう事に目端のきく奴を西方軍に迎える予定だ」
「そうか」
頷くと、ヴェルムドールは何かを思い出すかのように天井を見上げる。
「ダンジョン、か……そういえば俺は行ったことがないな」
「俺も報告書以上のことは知らん」
二人とも「ある」ことは知っているが、実際に行ったことは無い。
そういう世代なのであるから仕方ないといえば仕方ない。
「……今思ったんだが、流石に計画の最高責任者たる俺達が現物を何も知らないというのは問題があるんじゃないか?」
「そうかもしれんな」
計画を今後進めていくにしても、元がどうであったかを知るのは重要だろう。
全てを知る必要があるとも思えないが、何処か代表的なものは見ておくべきだ。
「そうだな……当初提出された案では、小規模ダンジョンの集合住宅化計画が示されていた」
「まあ、失敗してもリスクの少ない案だな」
「ああ。元々は個人から提出されたものだからな……俺は、最初から中規模ダンジョンによる地下都市を計画している」
要は、最初から華々しい成果を提示しようということだ。
ザダーク王国主導の「新しい暮らし方」を提案することで、最先端に「地下都市」をもってこようというわけだ。
その為には「集合住宅」よりも「地下都市」のほうが相応しい。
つまり「流行を作る」ということであるが、これは別に珍しいことではない。
そもそも流行とは仕掛けにより発生するものであり、そこには何処かの誰かの計算が必ず存在するからだ。
「となると、適当な中規模ダンジョンの調査が必要だな。その辺りはニノがまだ覚えてればどうにかなりそうだが」
「覚えてるよ」
机の下から聞こえてくる声に、ヴェルムドールは椅子を引いて机の下を覗き込み……両手を差し入れて、ニノをずるりと引きずり出す。
「またお前はそんな所に……。気配を完全に殺すのはやめろと言っただろう」
「魔力も遮断してるよ」
「そういう技能ばっかり磨くんじゃない。お前といいイチカといい、方向性を間違ってないか」
「そんなことないよ」
ニノはそう答えると、ヴェルムドールの膝に乗っかり満足そうに頷く。
「ニノはダンジョンはかび臭いから嫌いだけど、魔王様の頼みなら手を貸さないことも無い」
「……そうか。なら適当なダンジョンのリストアップに協力してくれると助かる」
「探索じゃなくて?」
「流石にそこまで頼るわけにはいかんだろう」
ニノはつまらなそうに口を尖らせると、引き出しを開けて地図を探し始める。
「ん……と。地図ってこの引き出しだったよね」
「そこじゃない。上から二番目だ」
「あ、うん……見つけた」
ニノは暗黒大陸の地図を引っ張り出すと、執務机の上にそれを広げる。
「えーっと……西は……」
「ここだな」
指し示すサンクリードの手をぺしっと叩くと、ニノは地図に示された場所の幾つかを指先で突いていく。
「んーと、ここと……ここと、ここなら今言ってた条件に合うと思う」
「その三つか? 他にはないのか?」
「予算を考えないならある。でも、今言った3つなら石壁だから簡単」
なるほど、それは重要だ。
ダンジョンというのは主であった魔人の性格が出るから、あまり個性的なダンジョンでは色々と困ったりもするのだ。
石壁であれば、その辺りはシンプルである可能性が高いし、そうであれば改装も簡単だ。
「……なるほどな。了解した。その三箇所に人員を送って調査しよう」
「うん、頑張るといいと思う」
ニノがふんぞり返り、ヴェルムドールがむうと唸る。
「ニノ、そろそろどいてくれ」
「ん、いいよ」
膝からニノはあっさりと降りると、窓を開けて外へと出て行く。
普通に窓を出入り口に使っている姿にヴェルムドールは溜息をつくが、もうどうしようもない。
ニノを含み魔族にとって、窓とは勝手口か何かに見えているらしい。
「……で、だ。これで計画は進められそうか?」
「ああ。あとは調査を終えてから報告しよう」
「頼む。視察については決まったら日程を教えてくれ。俺も同行する」
答えて再び書類の処理に戻るヴェルムドールに、サンクリードは短くああ、と答える。
廃ダンジョンの活用法である地下都市開発計画は、この瞬間にスタートしたのである。
ガチャリ、とヴェルムドールの執務室の扉が開かれる。
ちなみに、いつも通りにノックはない。
むしろ、ノックの意味が分からない。
女性の部屋にノック無しで入ると命の危険があるのは充分学習したが、男同士では何の気兼ねもいらないはずだ。
「……サンクリードか」
書類のチェックをしていたヴェルムドールは、顔をあげると小さく溜息をつく。
「まあ、ラクターみたいに窓から入ってこないからマシなほうだが……そろそろ、ノックする気にならないか?」
「命令ならば従うが、意味のある行為とは思えない」
「……あー、そうか。まあ、いい。聞いてみただけだからな」
「そうか」
ヴェルムドールは椅子の背もたれに身体を預け、サンクリードへと視線をおくる。
「で、今日は何の用だ? 神々の件なら相変わらずだが」
「廃ダンジョンの件だ」
「ん? ああ、埋め立てでもするのか?」
廃ダンジョンに度胸試しに行く魔族が出るから何とかしなければいけないという報告を以前受けたな……とヴェルムドールは思い出す。
各町で「そんなに度胸を試したいなら四方将に殴りかかって来い」という通達を出したところ、一部の命知らずがボコボコになったくらいで「度胸試し問題」は収束したらしいと聞いている。
とはいえ、廃ダンジョン自体がどうにかなったわけではないので頭の痛い問題ではあったのだ。
「……そうではない。廃ダンジョンを地下都市として活用したいという計画が出てな。西方軍主導で進めようと思っている」
「ほう」
地下都市、と聞いてヴェルムドールは明らかに興味をひかれたような顔をする。
地下都市。
実に浪漫溢れる響きだ。
そう呼ぶだけで、負の遺産だったダンジョンが素晴らしいものに思えてくる。
「いいんじゃないか? 実に楽しそうだ」
「ああ。だが放置していた期間も長いし、相当に金がかかるだろう。ダンジョンの調査はこれからだが、当然地下都市間を繋ぐ道の整備、新たな警備と巡回計画の策定も必要になる。そうすると、西方軍自体の人員増加も視野に入れなければならないのだが……」
しかし、どれもすぐに解決する問題ではない。
特に人員については深刻だ。
質を問わなければすぐに集まるが、サンクリードはそれを良しとはしない。
「まあ、人員については俺が何とかしよう。指揮官クラスがいれば、あとはどうとでもなるだろう?」
「ああ」
人員の問題がどうにかなったならば、あとは実際の計画と予算だ。
「予算については実際の計画があがってこないと何とも言えんがな。だがまあ……どうせ、許可だけ先に取りにきたんだろう?」
「ああ。許可さえあれば、計画は進められるからな」
それを聞いて、ヴェルムドールは再度の溜息をつく。
アルテジオやファイネルは、事前に計画を綿密に立ててから持ってくる。
それを検討し、許可を出すのが普通の手続きだ。
しかし、ラクターとサンクリードは違う。
まず最初に許可を取りに来る。
普通ならばそんなものは却下なのだが……。
「お前等の場合、許可取りに来る時はすでに頭の中に計画書作ってるからな……」
「当然だろう? 無計画で何の許可をとれというんだ」
「……いや、別にいいんだ」
アルテジオとて、ラクターやサンクリードと同じ事は出来る。
単純にそれをしない生真面目な性格なだけだ。
ファイネルは出来ない。
完全なる脳筋だからだ。
優秀な副官達の頑張りによって計画書は出来ている。
「少しばかり、ファイネルが可哀想になってきただけだ」
「そうか」
何かに納得したように頷くサンクリードに、ヴェルムドールも深刻な顔で頷き返す。
この場にファイネルが居たら、泣きながら逃亡していたことは間違いない。
そういう意味では、この場に居ないことはファイネルの幸運であっただろう。
「まあ、いい。しかし、地下都市か……響きは浪漫溢れるし俺は理解するが、最近の流行からは外れてるんじゃないか?」
「そもそも地下に住むということ自体がダサいと思われているからな……。しかしまあ、そこはやり方次第だろう。そういう事に目端のきく奴を西方軍に迎える予定だ」
「そうか」
頷くと、ヴェルムドールは何かを思い出すかのように天井を見上げる。
「ダンジョン、か……そういえば俺は行ったことがないな」
「俺も報告書以上のことは知らん」
二人とも「ある」ことは知っているが、実際に行ったことは無い。
そういう世代なのであるから仕方ないといえば仕方ない。
「……今思ったんだが、流石に計画の最高責任者たる俺達が現物を何も知らないというのは問題があるんじゃないか?」
「そうかもしれんな」
計画を今後進めていくにしても、元がどうであったかを知るのは重要だろう。
全てを知る必要があるとも思えないが、何処か代表的なものは見ておくべきだ。
「そうだな……当初提出された案では、小規模ダンジョンの集合住宅化計画が示されていた」
「まあ、失敗してもリスクの少ない案だな」
「ああ。元々は個人から提出されたものだからな……俺は、最初から中規模ダンジョンによる地下都市を計画している」
要は、最初から華々しい成果を提示しようということだ。
ザダーク王国主導の「新しい暮らし方」を提案することで、最先端に「地下都市」をもってこようというわけだ。
その為には「集合住宅」よりも「地下都市」のほうが相応しい。
つまり「流行を作る」ということであるが、これは別に珍しいことではない。
そもそも流行とは仕掛けにより発生するものであり、そこには何処かの誰かの計算が必ず存在するからだ。
「となると、適当な中規模ダンジョンの調査が必要だな。その辺りはニノがまだ覚えてればどうにかなりそうだが」
「覚えてるよ」
机の下から聞こえてくる声に、ヴェルムドールは椅子を引いて机の下を覗き込み……両手を差し入れて、ニノをずるりと引きずり出す。
「またお前はそんな所に……。気配を完全に殺すのはやめろと言っただろう」
「魔力も遮断してるよ」
「そういう技能ばっかり磨くんじゃない。お前といいイチカといい、方向性を間違ってないか」
「そんなことないよ」
ニノはそう答えると、ヴェルムドールの膝に乗っかり満足そうに頷く。
「ニノはダンジョンはかび臭いから嫌いだけど、魔王様の頼みなら手を貸さないことも無い」
「……そうか。なら適当なダンジョンのリストアップに協力してくれると助かる」
「探索じゃなくて?」
「流石にそこまで頼るわけにはいかんだろう」
ニノはつまらなそうに口を尖らせると、引き出しを開けて地図を探し始める。
「ん……と。地図ってこの引き出しだったよね」
「そこじゃない。上から二番目だ」
「あ、うん……見つけた」
ニノは暗黒大陸の地図を引っ張り出すと、執務机の上にそれを広げる。
「えーっと……西は……」
「ここだな」
指し示すサンクリードの手をぺしっと叩くと、ニノは地図に示された場所の幾つかを指先で突いていく。
「んーと、ここと……ここと、ここなら今言ってた条件に合うと思う」
「その三つか? 他にはないのか?」
「予算を考えないならある。でも、今言った3つなら石壁だから簡単」
なるほど、それは重要だ。
ダンジョンというのは主であった魔人の性格が出るから、あまり個性的なダンジョンでは色々と困ったりもするのだ。
石壁であれば、その辺りはシンプルである可能性が高いし、そうであれば改装も簡単だ。
「……なるほどな。了解した。その三箇所に人員を送って調査しよう」
「うん、頑張るといいと思う」
ニノがふんぞり返り、ヴェルムドールがむうと唸る。
「ニノ、そろそろどいてくれ」
「ん、いいよ」
膝からニノはあっさりと降りると、窓を開けて外へと出て行く。
普通に窓を出入り口に使っている姿にヴェルムドールは溜息をつくが、もうどうしようもない。
ニノを含み魔族にとって、窓とは勝手口か何かに見えているらしい。
「……で、だ。これで計画は進められそうか?」
「ああ。あとは調査を終えてから報告しよう」
「頼む。視察については決まったら日程を教えてくれ。俺も同行する」
答えて再び書類の処理に戻るヴェルムドールに、サンクリードは短くああ、と答える。
廃ダンジョンの活用法である地下都市開発計画は、この瞬間にスタートしたのである。
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