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プラスアルファ7.8
アインの監視レポート23
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鋼の魚亭の二階。
宿屋になっている其処には、大きな窓が各部屋に一つずつ。
といってもザダーク王国のようなクリスタルを磨いた窓ではなく、閉めると外の風景も見えなくなる木製の窓だ。
頑丈な雨戸代わりでもある木枠の窓は、一般的な窓の姿でもある。
そんな部屋がこの階には四つほどあり……そのうちの二部屋を今日はカインとアインが使っている状況となる。
そして、その中でアインに割り当てられた部屋。
簡素なベッドと机、そして椅子が置かれた部屋の中で、アインは紙に何事かを書き込んでいた。
「……む」
窓の外に気配を感じ、アインは書き物をやめて立ち上がる。
窓の前に立ち、そこにあるのが知っている気配であることを確認し窓を開け放つ。
すると、窓の外から一羽の黒鳥が滑り込むようにして中に入ってくる。
黒鳥は部屋の中でツヴァイの姿へと変化し……そのままベッドにどうと倒れ込む。
「おい、靴は脱げ」
「面倒だ」
本当に面倒そうな口調で言いながらも、ツヴァイは靴を脱いで適当な場所へと放り投げ……そのままベッドの上に完全に寝る体勢でうつ伏せに寝転がる。
「っあー……面倒だ。人類ってのは本当に面倒だ」
「わけが分からんぞ。最初からキチンと説明しろ」
窓をパタンと閉め、アインは小さく溜息をつく。
しかし、ツヴァイのほうはといえば面倒そうにベッドの上でゴロゴロするだけだ。
「……ツヴァイ」
「分かっている。あの黒い影だが、正体はこの国の諜報部隊とそれを束ねる身分の高い女だ」
身分の高い女。
それも諜報部隊を束ねられるほどと聞いて、アインの眉がピクリと動く。
「それはもしや、第一王女とやらか」
「一応第一王女の容姿に関して情報を集めてみたが、違うな。恐らく第二王女だ」
「数日前にこの街にいたとは聞いたが。まだ居たのか?」
「どうも、この付近で何かをしようとしていたようだ。それ自体が終わっているのかどうかまでは分からんがな」
その言葉に、アインはん? と首を傾げる。
ベッドの隅に腰掛け、転がったままのツヴァイに目を向ける。
「お前にしては片手落ちの情報だな。そもそも不確定情報が多すぎる。どうしたんだ?」
探るような目つきのアインをチラリと見ると、ツヴァイはベッドのシーツにぼふんと顔を埋める。
「誘い出された。その際に直接幾つかの情報を得た」
「なっ……」
「仕方が無かった。こちらが魔獣だという前提で攻撃を仕掛けてきていたからな。これまで魔獣の諜報員を送り込もうとしていたのが完全に裏目に出ている」
何かを言おうとしたアインは、口を何度か動かした後に言うべき言葉が見つからなかったのか、ふうと溜息をつく。
「……そう、か」
「ああ、そうだ。しかも、あのマゼンダという女を覚えているか?」
「マゼンダ? ……あの怪しい女か」
キャナル王国の宮廷魔法使いを名乗った女の姿をアインは思い出し、ツヴァイは頷いてみせる。
「どうにも、アイツは魔族と繋がりがあると思われているようだ」
「馬鹿な。そんな報告は無いぞ」
「ああ、無い」
つまり、「マゼンダが魔族と組んでいる」という情報についてはアイン達からしてみれば眉唾どころの話ではなく積極的に否定できる類のものなのだが……現在の取り巻く状況を考えると、あながちデマとも言い切れない部分が存在する。
簡単にいえば、アルヴァの存在だ。
共通語を解する変異体がいるという報告もあり、もしそういう個体がマゼンダと通じていた場合は、確かに「魔族と組んでいる」状態が成立する。
また、この国には他にも魔王ヴェルムドールに忠誠を誓っていないゴブリンやビスティア、オウガといった連中も存在する。
もし、そうした連中と通じていたならば……やはりそれも、「魔族と通じている状態」といえるだろう。
「……ふむ、なるほどな。しかし、この場で推測をたてるには情報が足りんな」
「ああ。これからすぐに戻って報告せねばならん」
「頼んだぞ」
アインが頷きツヴァイの頭を撫ぜると、ツヴァイはベッドに転がったままアインを見上げる。
「どうした?」
「……いや。今日のこれからの予定を聞いておこうと思ってな」
「たいしたことはせん。精々、そうだな……夕食をとって、寝るくらいか」
「分かった」
ツヴァイは頷き、ベッドから起き上がる。
脱いだ靴を履き、髪を手ぐしで整えて。
部屋の鍵がキチンとかかっていることを確認すると、うむと頷く。
そのまま部屋の中央に立つと、転送魔法を起動する。
「一応言っておくが、あのバカを部屋に入れるなよ」
「入れるわけがなかろう。妙な心配をするな」
「……そうだな」
そう言って転移していくツヴァイを見送ると、アインは再度の溜息をつく。
「まったく。クールぶっているくせに、姉離れのできん奴だ」
少し嬉しそうにそんな事を言うと、アインは再び机に向かい書き物を始める。
それは、報告用のレポートであり……ツヴァイがもう少し遅ければ、手渡ししていたであろうものでもある。
「マゼンダ……そして第二王女か。不確定な情報ばかりが増えていくな。やはり事前情報が少なすぎると動き辛い。どうしたものか」
アインがふむと呟くと、今度は部屋の扉がコンコンと叩かれる。
「アイン、ちょっといいかな?」
カインの声だと気付き、アインは今度は椅子から立ち上がらずに返事をする。
「カインか。何の用だ?」
「明日以降のことについて話があるんだけど」
「後にしろ。私は忙しい」
「ん、分かった」
アッサリと部屋の前から消えていく気配を感じ、アインは苦笑する。
ツヴァイに釘を刺された直後にこれである。
偶然だろうが、ツヴァイのカイン嫌いもここまで来ると能力じみている。
「……明日以降、か」
明日以降、アイン達はいよいよ王都エルアークへと向けて出発する。
第三王女と会い、その悩みとやらを解決するべく奔走することになるだろう。
……だが、どうにも話が予想以上にきな臭くなってきている。
場合によってはこれは、アインに任された裁量を大きく超える案件になるのではないだろうか。
なんとなくだが、そんな予感がヒシヒシとしている。
「今心配しても仕方の無いことかもしれんが……」
そもそも、それを判断するのはアインの仕事ではない。
アインのするべきことは、カインについていくこと。
ただ、それだけでいいの……だが。
どうにも、それだけではすまない予感しかしない。
「……」
アインは筆をとると、それについても一文を書き加える。
そうしてレポートを完成させると、アインはふうと何度目かの溜息をついてベッドへと倒れ込む。
フカフカのベッドはよく手入れされているのか、よい匂いがして。
思わず、そのまま眠ってしまいたいという衝動に襲われる。
「……確か、この後の予定は……」
夕食の時間までは、まだ三つほどの鐘がある。
ならば、ここで一眠りしてしまっても何の問題も無いはずだ。
アインはそうやって自分を納得させると、枕を抱いて目を瞑る。
そのまま意識をふわりと手放すと……アインは、久方ぶりのゆっくりとした眠りに入る。
……この後。
アインを起こしに来たカインと、部屋に戻ってきたツヴァイが出くわすまで、もう少し。
それまでの平和な時間を、アインは幸せそうな寝顔で過ごすのだった。
************************************************
この後、カイン達はエルアークへと向かいます……が、今回のアインレポートはここまで、です。
宿屋になっている其処には、大きな窓が各部屋に一つずつ。
といってもザダーク王国のようなクリスタルを磨いた窓ではなく、閉めると外の風景も見えなくなる木製の窓だ。
頑丈な雨戸代わりでもある木枠の窓は、一般的な窓の姿でもある。
そんな部屋がこの階には四つほどあり……そのうちの二部屋を今日はカインとアインが使っている状況となる。
そして、その中でアインに割り当てられた部屋。
簡素なベッドと机、そして椅子が置かれた部屋の中で、アインは紙に何事かを書き込んでいた。
「……む」
窓の外に気配を感じ、アインは書き物をやめて立ち上がる。
窓の前に立ち、そこにあるのが知っている気配であることを確認し窓を開け放つ。
すると、窓の外から一羽の黒鳥が滑り込むようにして中に入ってくる。
黒鳥は部屋の中でツヴァイの姿へと変化し……そのままベッドにどうと倒れ込む。
「おい、靴は脱げ」
「面倒だ」
本当に面倒そうな口調で言いながらも、ツヴァイは靴を脱いで適当な場所へと放り投げ……そのままベッドの上に完全に寝る体勢でうつ伏せに寝転がる。
「っあー……面倒だ。人類ってのは本当に面倒だ」
「わけが分からんぞ。最初からキチンと説明しろ」
窓をパタンと閉め、アインは小さく溜息をつく。
しかし、ツヴァイのほうはといえば面倒そうにベッドの上でゴロゴロするだけだ。
「……ツヴァイ」
「分かっている。あの黒い影だが、正体はこの国の諜報部隊とそれを束ねる身分の高い女だ」
身分の高い女。
それも諜報部隊を束ねられるほどと聞いて、アインの眉がピクリと動く。
「それはもしや、第一王女とやらか」
「一応第一王女の容姿に関して情報を集めてみたが、違うな。恐らく第二王女だ」
「数日前にこの街にいたとは聞いたが。まだ居たのか?」
「どうも、この付近で何かをしようとしていたようだ。それ自体が終わっているのかどうかまでは分からんがな」
その言葉に、アインはん? と首を傾げる。
ベッドの隅に腰掛け、転がったままのツヴァイに目を向ける。
「お前にしては片手落ちの情報だな。そもそも不確定情報が多すぎる。どうしたんだ?」
探るような目つきのアインをチラリと見ると、ツヴァイはベッドのシーツにぼふんと顔を埋める。
「誘い出された。その際に直接幾つかの情報を得た」
「なっ……」
「仕方が無かった。こちらが魔獣だという前提で攻撃を仕掛けてきていたからな。これまで魔獣の諜報員を送り込もうとしていたのが完全に裏目に出ている」
何かを言おうとしたアインは、口を何度か動かした後に言うべき言葉が見つからなかったのか、ふうと溜息をつく。
「……そう、か」
「ああ、そうだ。しかも、あのマゼンダという女を覚えているか?」
「マゼンダ? ……あの怪しい女か」
キャナル王国の宮廷魔法使いを名乗った女の姿をアインは思い出し、ツヴァイは頷いてみせる。
「どうにも、アイツは魔族と繋がりがあると思われているようだ」
「馬鹿な。そんな報告は無いぞ」
「ああ、無い」
つまり、「マゼンダが魔族と組んでいる」という情報についてはアイン達からしてみれば眉唾どころの話ではなく積極的に否定できる類のものなのだが……現在の取り巻く状況を考えると、あながちデマとも言い切れない部分が存在する。
簡単にいえば、アルヴァの存在だ。
共通語を解する変異体がいるという報告もあり、もしそういう個体がマゼンダと通じていた場合は、確かに「魔族と組んでいる」状態が成立する。
また、この国には他にも魔王ヴェルムドールに忠誠を誓っていないゴブリンやビスティア、オウガといった連中も存在する。
もし、そうした連中と通じていたならば……やはりそれも、「魔族と通じている状態」といえるだろう。
「……ふむ、なるほどな。しかし、この場で推測をたてるには情報が足りんな」
「ああ。これからすぐに戻って報告せねばならん」
「頼んだぞ」
アインが頷きツヴァイの頭を撫ぜると、ツヴァイはベッドに転がったままアインを見上げる。
「どうした?」
「……いや。今日のこれからの予定を聞いておこうと思ってな」
「たいしたことはせん。精々、そうだな……夕食をとって、寝るくらいか」
「分かった」
ツヴァイは頷き、ベッドから起き上がる。
脱いだ靴を履き、髪を手ぐしで整えて。
部屋の鍵がキチンとかかっていることを確認すると、うむと頷く。
そのまま部屋の中央に立つと、転送魔法を起動する。
「一応言っておくが、あのバカを部屋に入れるなよ」
「入れるわけがなかろう。妙な心配をするな」
「……そうだな」
そう言って転移していくツヴァイを見送ると、アインは再度の溜息をつく。
「まったく。クールぶっているくせに、姉離れのできん奴だ」
少し嬉しそうにそんな事を言うと、アインは再び机に向かい書き物を始める。
それは、報告用のレポートであり……ツヴァイがもう少し遅ければ、手渡ししていたであろうものでもある。
「マゼンダ……そして第二王女か。不確定な情報ばかりが増えていくな。やはり事前情報が少なすぎると動き辛い。どうしたものか」
アインがふむと呟くと、今度は部屋の扉がコンコンと叩かれる。
「アイン、ちょっといいかな?」
カインの声だと気付き、アインは今度は椅子から立ち上がらずに返事をする。
「カインか。何の用だ?」
「明日以降のことについて話があるんだけど」
「後にしろ。私は忙しい」
「ん、分かった」
アッサリと部屋の前から消えていく気配を感じ、アインは苦笑する。
ツヴァイに釘を刺された直後にこれである。
偶然だろうが、ツヴァイのカイン嫌いもここまで来ると能力じみている。
「……明日以降、か」
明日以降、アイン達はいよいよ王都エルアークへと向けて出発する。
第三王女と会い、その悩みとやらを解決するべく奔走することになるだろう。
……だが、どうにも話が予想以上にきな臭くなってきている。
場合によってはこれは、アインに任された裁量を大きく超える案件になるのではないだろうか。
なんとなくだが、そんな予感がヒシヒシとしている。
「今心配しても仕方の無いことかもしれんが……」
そもそも、それを判断するのはアインの仕事ではない。
アインのするべきことは、カインについていくこと。
ただ、それだけでいいの……だが。
どうにも、それだけではすまない予感しかしない。
「……」
アインは筆をとると、それについても一文を書き加える。
そうしてレポートを完成させると、アインはふうと何度目かの溜息をついてベッドへと倒れ込む。
フカフカのベッドはよく手入れされているのか、よい匂いがして。
思わず、そのまま眠ってしまいたいという衝動に襲われる。
「……確か、この後の予定は……」
夕食の時間までは、まだ三つほどの鐘がある。
ならば、ここで一眠りしてしまっても何の問題も無いはずだ。
アインはそうやって自分を納得させると、枕を抱いて目を瞑る。
そのまま意識をふわりと手放すと……アインは、久方ぶりのゆっくりとした眠りに入る。
……この後。
アインを起こしに来たカインと、部屋に戻ってきたツヴァイが出くわすまで、もう少し。
それまでの平和な時間を、アインは幸せそうな寝顔で過ごすのだった。
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