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プラスアルファ7.8
アインの監視レポート19
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活動報告にて、お知らせがございます。
********************************************
「……無事に抜けられたな」
背後の国境砦が見えなくなってきた頃、アインは安堵の息を吐く。
アイン達の手の中には正規の入国札があり、ひとまず入国者として認められた事を示している。
今まで諜報員を完璧すぎる程に排除してきたキャナル王国にしては……と一抹の不安がアインの中をよぎるが、この場で口にすることでもないと黙り込む。
「まあ、普通に入れば通してもらえるのが普通……っていうか、僕はそれよりさっきの現しの水晶の方が気になるんだけど」
「気にするな」
「え、でも」
「気にするな」
カインが黙ったのを確認すると、アインはここから先の行動を考える。
砦を通り抜けた以上、ツヴァイは魔人形態でなくとも構わないだろう。
隣を歩くツヴァイにもそう伝えようとして……アインは、その言葉を飲み込む。
「アイン。そろそろ俺は……」
「待て。それは少し待ったほうがいい」
「何故だ?」
当然の疑問を口にするツヴァイに、アインは自らの懸念を口にする。
「順調すぎる。いくら正面から堂々と入ったからとはいえ、こんなに順調なものか? その手を使おうとする者が居ないというわけではないだろう」
そう、普通の諜報員の潜入手段はなにも、国境の無断突破だけではない。
冒険者、商人。
その他、色々なものに化けて潜入するのが普通の諜報の手段であるはずだ。
ザダーク王国の場合動物に変身できる魔獣がいるからそうしているだけであって、普通はそうするのだ。
しかし、他国の諜報員も同様に弾かれていると聞く。
ならば当然、それに対する備えもあると見るべきだ。
「カイン」
「え、何?」
「お前、障壁が見えたんだったな」
「ん? まあ、見えたっていうか……見えるけど」
「あの砦もその範囲内だったか?」
アインの問いに、カインはあっさりと頷く。
「うん。薄い壁みたいになってたかな。障壁っていっても、物理障壁とも魔法障壁とも違うみたいだけど」
「……そうか。ならば、通り抜けた前と通り抜けた後で私達に変化はあるか?」
「へ?」
言われて、カインはきょとんとした顔をする。
しかし、突如ハッとしたような顔になると、カインはじっとアインを見つめ始める。
カインを中心に、僅かに魔力が揺らぎ……やがて、何かを納得したように頷く。
「んーと、たぶん追跡用の魔力くっつけられてる」
「追跡用だと?」
訝しげに問うアインに、カインはどう説明したものか……と呟く。
「んーと……たぶんだよ? たぶん、あの結界を通り抜ける時に付着させてるんだと思う。詳しくは分からないけど、入った人の位置の把握くらいはできるんじゃないかと思う」
「馬鹿な。そこまでの魔力制御ができるわけがない。距離と時間もそうだが、何より魔力の支配の問題がある」
ツヴァイが戸惑い気味に言うと、カインはそんな事言われても……と困ったような顔をする。
そう、魔力とは制御と変換によって様々な効果を発揮する。
たとえば火を放つ魔法の場合、自分を中心に視認できる範囲の魔力を制御下に置き変換する。
これはつまり、視認できない、あるいは知覚できない範囲にある魔力は制御下におけないということでもある。
故に障壁を張る場合には知覚可能な範囲の魔力を変換し、結果として知覚外へと広げていく形になる。
広範囲を覆う障壁はこうして構築されているわけだが……ここに、「魔力と距離」に関する問題が発生してくる。
基本的に魔力の制御というものは、距離が離れるほど弱くなる。
敵に当たらなかった攻撃魔法が一定時間と距離で消えるのも、これに起因しているわけだが……つまり、離れれば離れるほど制御できなくなってくるのである。
そうした制御下を離れた魔力は他者の魔法に使用されることもあり……先程の距離の問題とあわせると、非常に簡単な答えが導き出される。
魔力を他者に付着などということは、不可能である。
何故ならば、「術者よりも対象者のほうが距離が近い」からだ。
気付かぬ程度の微弱な魔力など、消えるか対象者の魔法に変換されておしまいである。
「そんなこと言われても、なあ……」
「確かに信じがたいが……だが、今までの件を考えれば有り得ないことではない」
アインは、これまでの諜報員達の事を思い返す。
そうだとわかっていなければ把握出来ないはずの魔獣の諜報員達が、アッサリと捕捉されている事実。
その位置把握とやらをされていると考えれば、それにも納得がいってしまう。
そして問題は、それを認識してどうするか……だ。
「仮にそれで位置把握が出来ていたとして、外すのは然程難しくはないはずだ」
「ならば、すぐに外すべきだろう。気分が悪くなる」
「まあ、待て。外した場合の影響を考えるべきだろう」
激昂寸前のツヴァイを抑えながら、アインは考える。
位置追跡。
仮定の話になるが、常に追跡などということはできないはずだ。
今のような内乱状態であればともかく、四大国の一角ともあろう国であれば平常時は相当に出入国が多いはずだ。
その全てを追跡し把握し続けるなど、それこそ人間業ではない。
となると、何か条件があるはずだ。
気付かれない程度の微弱な魔力でも事足りて、尚且つ必要な目的を果たせるような何か。
「……そうか」
アインは呟くと、手元に照明の魔法で明かりを作り出す。
「カイン。まだ私にその魔力とやらは付着しているか」
「え? ん……あ、消えてる」
カインの返答にアインはやはりな……と頷く。
「どういうことだ?」
「簡単だ。あくまで不法侵入者を検知する為のものだということだろうさ」
そう、「付着した魔力」は魔法を使えば消えてしまう程度のものだ。
それでも、何故それをつけるのか。
それは、潜入しようなどという者は出来る限り魔法を使わないからだ。
魔法を使えば大なり小なり痕跡は残るし、勘のいい者は魔法発動による魔力の揺らぎを感知したりもする。
そうしたことを恐れ魔法を使わなければ侵入者の位置特定は可能になるし、不可能となっても不可能となるまでの動きが把握できていれば予想もたてられる。
そしてザダーク王国の諜報員の場合、動物に偽装している段階では魔法など使わないから更に把握されやすい……といったところだろうか?
「チッ、小癪な魔法の使い方をする」
同様に照明の魔法を起動したツヴァイは、すぐに照明魔法を解除する。
これで、ツヴァイからも追跡の魔力は消えたということになる。
「だが、有効だ。どこの誰が作ったかは知らんが、見習うべき発想だろう」
「……ふん、とにかく俺がこの姿を維持する必要はもうあるまい」
ツヴァイはそう答えて、すっと二人から離れていく。
その姿が何処かの物陰へと消えていくのを見送ると、アインは小さく溜息をつく。
「アイツの人間嫌いにも困ったものだな」
「そうなの? てっきり僕が嫌われてるんだと思ってたけど」
「いや、お前は確実に嫌われてるな。というよりも、なんとなくお前を基準に人間を考えた結果そうなったような気もする」
「え!? な、なんで!?」
「私にも分からん。だがまあ、お前の女と見境なく仲良くなる辺りが気に入らんのじゃないか?」
アインが面白がるように笑うと、カインは愕然とした顔をする。
「え、ええー……だって女の子を助けるのは男の義務じゃないか」
「……男はいいのか?」
アインの言葉に、カインは顎に手をあてて考える。
「男は出来る限り自分の力で立ち上がるべきだと思うんだけど、どうだろう」
「別に私はどうもせん。まあ、絶対に助けないと言わない辺りは評価しようか」
「そりゃまあ、自分一人じゃどうしようもないこともあるし……」
それは助けるしかないよね、などと言うカインにそうかとだけ頷いてアインは街道の先を見る。
この街道の先。
そこにキャナル王国の王都、エルアークがある。
そこに辿り着くには、もう少しの時間がかかる。
「まあ、とにかく先へ進むか。何処かの村か街に着かねば、また野宿だぞ」
「うっ……それは困るね」
そんな事を言って街道を進む二人の上を、一羽の黒鳥が忌々しそうな顔で飛んでいた。
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「……無事に抜けられたな」
背後の国境砦が見えなくなってきた頃、アインは安堵の息を吐く。
アイン達の手の中には正規の入国札があり、ひとまず入国者として認められた事を示している。
今まで諜報員を完璧すぎる程に排除してきたキャナル王国にしては……と一抹の不安がアインの中をよぎるが、この場で口にすることでもないと黙り込む。
「まあ、普通に入れば通してもらえるのが普通……っていうか、僕はそれよりさっきの現しの水晶の方が気になるんだけど」
「気にするな」
「え、でも」
「気にするな」
カインが黙ったのを確認すると、アインはここから先の行動を考える。
砦を通り抜けた以上、ツヴァイは魔人形態でなくとも構わないだろう。
隣を歩くツヴァイにもそう伝えようとして……アインは、その言葉を飲み込む。
「アイン。そろそろ俺は……」
「待て。それは少し待ったほうがいい」
「何故だ?」
当然の疑問を口にするツヴァイに、アインは自らの懸念を口にする。
「順調すぎる。いくら正面から堂々と入ったからとはいえ、こんなに順調なものか? その手を使おうとする者が居ないというわけではないだろう」
そう、普通の諜報員の潜入手段はなにも、国境の無断突破だけではない。
冒険者、商人。
その他、色々なものに化けて潜入するのが普通の諜報の手段であるはずだ。
ザダーク王国の場合動物に変身できる魔獣がいるからそうしているだけであって、普通はそうするのだ。
しかし、他国の諜報員も同様に弾かれていると聞く。
ならば当然、それに対する備えもあると見るべきだ。
「カイン」
「え、何?」
「お前、障壁が見えたんだったな」
「ん? まあ、見えたっていうか……見えるけど」
「あの砦もその範囲内だったか?」
アインの問いに、カインはあっさりと頷く。
「うん。薄い壁みたいになってたかな。障壁っていっても、物理障壁とも魔法障壁とも違うみたいだけど」
「……そうか。ならば、通り抜けた前と通り抜けた後で私達に変化はあるか?」
「へ?」
言われて、カインはきょとんとした顔をする。
しかし、突如ハッとしたような顔になると、カインはじっとアインを見つめ始める。
カインを中心に、僅かに魔力が揺らぎ……やがて、何かを納得したように頷く。
「んーと、たぶん追跡用の魔力くっつけられてる」
「追跡用だと?」
訝しげに問うアインに、カインはどう説明したものか……と呟く。
「んーと……たぶんだよ? たぶん、あの結界を通り抜ける時に付着させてるんだと思う。詳しくは分からないけど、入った人の位置の把握くらいはできるんじゃないかと思う」
「馬鹿な。そこまでの魔力制御ができるわけがない。距離と時間もそうだが、何より魔力の支配の問題がある」
ツヴァイが戸惑い気味に言うと、カインはそんな事言われても……と困ったような顔をする。
そう、魔力とは制御と変換によって様々な効果を発揮する。
たとえば火を放つ魔法の場合、自分を中心に視認できる範囲の魔力を制御下に置き変換する。
これはつまり、視認できない、あるいは知覚できない範囲にある魔力は制御下におけないということでもある。
故に障壁を張る場合には知覚可能な範囲の魔力を変換し、結果として知覚外へと広げていく形になる。
広範囲を覆う障壁はこうして構築されているわけだが……ここに、「魔力と距離」に関する問題が発生してくる。
基本的に魔力の制御というものは、距離が離れるほど弱くなる。
敵に当たらなかった攻撃魔法が一定時間と距離で消えるのも、これに起因しているわけだが……つまり、離れれば離れるほど制御できなくなってくるのである。
そうした制御下を離れた魔力は他者の魔法に使用されることもあり……先程の距離の問題とあわせると、非常に簡単な答えが導き出される。
魔力を他者に付着などということは、不可能である。
何故ならば、「術者よりも対象者のほうが距離が近い」からだ。
気付かぬ程度の微弱な魔力など、消えるか対象者の魔法に変換されておしまいである。
「そんなこと言われても、なあ……」
「確かに信じがたいが……だが、今までの件を考えれば有り得ないことではない」
アインは、これまでの諜報員達の事を思い返す。
そうだとわかっていなければ把握出来ないはずの魔獣の諜報員達が、アッサリと捕捉されている事実。
その位置把握とやらをされていると考えれば、それにも納得がいってしまう。
そして問題は、それを認識してどうするか……だ。
「仮にそれで位置把握が出来ていたとして、外すのは然程難しくはないはずだ」
「ならば、すぐに外すべきだろう。気分が悪くなる」
「まあ、待て。外した場合の影響を考えるべきだろう」
激昂寸前のツヴァイを抑えながら、アインは考える。
位置追跡。
仮定の話になるが、常に追跡などということはできないはずだ。
今のような内乱状態であればともかく、四大国の一角ともあろう国であれば平常時は相当に出入国が多いはずだ。
その全てを追跡し把握し続けるなど、それこそ人間業ではない。
となると、何か条件があるはずだ。
気付かれない程度の微弱な魔力でも事足りて、尚且つ必要な目的を果たせるような何か。
「……そうか」
アインは呟くと、手元に照明の魔法で明かりを作り出す。
「カイン。まだ私にその魔力とやらは付着しているか」
「え? ん……あ、消えてる」
カインの返答にアインはやはりな……と頷く。
「どういうことだ?」
「簡単だ。あくまで不法侵入者を検知する為のものだということだろうさ」
そう、「付着した魔力」は魔法を使えば消えてしまう程度のものだ。
それでも、何故それをつけるのか。
それは、潜入しようなどという者は出来る限り魔法を使わないからだ。
魔法を使えば大なり小なり痕跡は残るし、勘のいい者は魔法発動による魔力の揺らぎを感知したりもする。
そうしたことを恐れ魔法を使わなければ侵入者の位置特定は可能になるし、不可能となっても不可能となるまでの動きが把握できていれば予想もたてられる。
そしてザダーク王国の諜報員の場合、動物に偽装している段階では魔法など使わないから更に把握されやすい……といったところだろうか?
「チッ、小癪な魔法の使い方をする」
同様に照明の魔法を起動したツヴァイは、すぐに照明魔法を解除する。
これで、ツヴァイからも追跡の魔力は消えたということになる。
「だが、有効だ。どこの誰が作ったかは知らんが、見習うべき発想だろう」
「……ふん、とにかく俺がこの姿を維持する必要はもうあるまい」
ツヴァイはそう答えて、すっと二人から離れていく。
その姿が何処かの物陰へと消えていくのを見送ると、アインは小さく溜息をつく。
「アイツの人間嫌いにも困ったものだな」
「そうなの? てっきり僕が嫌われてるんだと思ってたけど」
「いや、お前は確実に嫌われてるな。というよりも、なんとなくお前を基準に人間を考えた結果そうなったような気もする」
「え!? な、なんで!?」
「私にも分からん。だがまあ、お前の女と見境なく仲良くなる辺りが気に入らんのじゃないか?」
アインが面白がるように笑うと、カインは愕然とした顔をする。
「え、ええー……だって女の子を助けるのは男の義務じゃないか」
「……男はいいのか?」
アインの言葉に、カインは顎に手をあてて考える。
「男は出来る限り自分の力で立ち上がるべきだと思うんだけど、どうだろう」
「別に私はどうもせん。まあ、絶対に助けないと言わない辺りは評価しようか」
「そりゃまあ、自分一人じゃどうしようもないこともあるし……」
それは助けるしかないよね、などと言うカインにそうかとだけ頷いてアインは街道の先を見る。
この街道の先。
そこにキャナル王国の王都、エルアークがある。
そこに辿り着くには、もう少しの時間がかかる。
「まあ、とにかく先へ進むか。何処かの村か街に着かねば、また野宿だぞ」
「うっ……それは困るね」
そんな事を言って街道を進む二人の上を、一羽の黒鳥が忌々しそうな顔で飛んでいた。
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