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転生特典は欲望のままに
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やっぱり、コンビニのおにぎりは卵かけご飯風おにぎりに限るな。
私は、公園のベンチで食べ損ねた昼ごはんを食べながら思った。
その理由は、先程彼氏と別れたからだ。
「俺、お前のことやっぱだめだわ。なんでかわかんねぇけど」
激怒した。なんだその理由は。人生初の彼氏だったが、所詮そんなものか。もう、私は男なんて作らねぇ!
と、一大決心したが……
「やっぱあれですね。強くなるとかそんなものとかいらないんで、モテたいっすね。異性からすごいモテる転生特典ってありますかね?」
「まあ、それらしいものはあるにはあるが…そんなものでいいのか?」
現実世界で神のミスで死んだらしい私は、異世界へ転生させてもらえるという。目の前の神…のほほんとしているこのおじいちゃんなら、やりそうな感じである。また、異世界で暮らすにあたって、一つだけ願いを転生特典として叶えてくれるという。
これ以上ない素晴らしい提案だ。まあ、神のミスで人一人死ぬなんてこれ以上ない最悪のミスだが…
「あーいいですよ。どんな感じなんですか?」
「流石に異性にモテモテ~なんてものはないからな。この世で一番の美少女の顔にしてやろう。えーっとな、こんな感じの可愛らしい顔じゃ」
おじいちゃんがどこからか取り出した写真を私に見せてきた。写真に写っていたのは、金髪で青目のいかにも異世界みたいな顔の美少女だった。顔面偏差値70なんて余裕に超えるレベル。
「え、私こんな可愛い顔になれるの…?鏡大好きになっちゃうじゃん…最高。神ありがとう。」
「注意してほしいのは、その顔になるだけであって、異性からモテるというわけではないのだ…お主の願いが叶えられる訳ではないからな…少しだけ異世界で暮らしやすいようにしてやろう」
「いや、ぜんっっっぜんこれでもモテモテだよ!この顔で好きにならないやつなんていないよ!ありがとうおじいちゃん!あ、ところで名前変更できたりする?この顔に日本人の名前は合わないかなって」
「お、おじいちゃ…まあ、ええわい…できるぞ」
「じゃあさ、アリスっていう名前がいいの」
「確かに、アリスっぽい顔だのう。アリス・ガーベラっぽくないか?」
「めっちゃいい…!もう名前だけでモテそう…」
へへ、これでイケメン捕まえて異世界ハーレムスローライフしてやるぜへっへっへ…
でも、ギルドとかに入って冒険とかもいいかもなぁ…どうなんだろう。
「お主は確か15歳の高校一年生だったな?」
「うん(なんで歳知ってんの神怖)」
「学校生活楽しみだったろう…特別にこの世界の学校の入学手続きは済ませておいた」
「え…」
「学校生活、楽しんでおくれ」
「ちょっとまって、おじいちゃん…!?」ナニソレキイテナイヨ!
「教養もつけておくことも大切だろう?頑張ってな。おっもう転生の時間じゃ」
「え?おじいちゃん?心の準備…とか…って…」
「大丈夫、わしがある程度暮らしやすいようにしておいておる。安心せい。またの~」
「は、はい…!?まってまって…!!!」
私の体を光が包み込む。眩しい。前が見れない…
「恋愛に現を抜かすなよ」
返事をする前に私は、異世界へ飛ばされた。
私は、公園のベンチで食べ損ねた昼ごはんを食べながら思った。
その理由は、先程彼氏と別れたからだ。
「俺、お前のことやっぱだめだわ。なんでかわかんねぇけど」
激怒した。なんだその理由は。人生初の彼氏だったが、所詮そんなものか。もう、私は男なんて作らねぇ!
と、一大決心したが……
「やっぱあれですね。強くなるとかそんなものとかいらないんで、モテたいっすね。異性からすごいモテる転生特典ってありますかね?」
「まあ、それらしいものはあるにはあるが…そんなものでいいのか?」
現実世界で神のミスで死んだらしい私は、異世界へ転生させてもらえるという。目の前の神…のほほんとしているこのおじいちゃんなら、やりそうな感じである。また、異世界で暮らすにあたって、一つだけ願いを転生特典として叶えてくれるという。
これ以上ない素晴らしい提案だ。まあ、神のミスで人一人死ぬなんてこれ以上ない最悪のミスだが…
「あーいいですよ。どんな感じなんですか?」
「流石に異性にモテモテ~なんてものはないからな。この世で一番の美少女の顔にしてやろう。えーっとな、こんな感じの可愛らしい顔じゃ」
おじいちゃんがどこからか取り出した写真を私に見せてきた。写真に写っていたのは、金髪で青目のいかにも異世界みたいな顔の美少女だった。顔面偏差値70なんて余裕に超えるレベル。
「え、私こんな可愛い顔になれるの…?鏡大好きになっちゃうじゃん…最高。神ありがとう。」
「注意してほしいのは、その顔になるだけであって、異性からモテるというわけではないのだ…お主の願いが叶えられる訳ではないからな…少しだけ異世界で暮らしやすいようにしてやろう」
「いや、ぜんっっっぜんこれでもモテモテだよ!この顔で好きにならないやつなんていないよ!ありがとうおじいちゃん!あ、ところで名前変更できたりする?この顔に日本人の名前は合わないかなって」
「お、おじいちゃ…まあ、ええわい…できるぞ」
「じゃあさ、アリスっていう名前がいいの」
「確かに、アリスっぽい顔だのう。アリス・ガーベラっぽくないか?」
「めっちゃいい…!もう名前だけでモテそう…」
へへ、これでイケメン捕まえて異世界ハーレムスローライフしてやるぜへっへっへ…
でも、ギルドとかに入って冒険とかもいいかもなぁ…どうなんだろう。
「お主は確か15歳の高校一年生だったな?」
「うん(なんで歳知ってんの神怖)」
「学校生活楽しみだったろう…特別にこの世界の学校の入学手続きは済ませておいた」
「え…」
「学校生活、楽しんでおくれ」
「ちょっとまって、おじいちゃん…!?」ナニソレキイテナイヨ!
「教養もつけておくことも大切だろう?頑張ってな。おっもう転生の時間じゃ」
「え?おじいちゃん?心の準備…とか…って…」
「大丈夫、わしがある程度暮らしやすいようにしておいておる。安心せい。またの~」
「は、はい…!?まってまって…!!!」
私の体を光が包み込む。眩しい。前が見れない…
「恋愛に現を抜かすなよ」
返事をする前に私は、異世界へ飛ばされた。
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