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焼き餃子
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この店の売りは、胡麻が香る担々麺は勿論だが、鉄板チャーハンと餃子がイチオシだった。
餃子は大きな鉄板で焼き、外は
カリッとしていた。
中は肉汁が溢れ、本当に美味しかったけど
ニンニクの効いた餃子を口に運ぶとランチではご飯が進み、夜になるとビールが進む。
そして、この店にはお座敷の席もあり、土日のランチタイムは子連れで賑わっていた。
そんなあるランチタイムのこと。
「ちょっと、お姉さん!」
子連れのお父さんに呼ばれた。
「餃子に割り箸が入ってる!なんだこれは!」
とても怒っている。
いきなり怒鳴られ、とっさにお詫びした。
餃子が入っている器をお預かりし、厨房へ持っていき、店長に報告した。
確かに餃子の皮のしたにうっすらと、茶色い棒のようなものが見える。
本当に割り箸なら大問題。
私達がその餃子の皮をやぶって確かめた。
すると店長が
「これ、タケノコだ」
餃子にはタケノコも入っているが、偶然、チンジャオロース用の餃子の具にしては、少し大きめの長細いタケノコが入ってしまったとのこと。
お父さんは、タケノコとは思いもせず、餃子に割り箸が入っていると思っているので、かなりお怒りだった。
店長が
「割り箸ではなく、タケノコでしたって伝えてきて、また新しいの焼くから」
私はお父さんのところへ戻り、タケノコでしたと伝えた。
なんだ勘違いなら一安心!と安心してもらえると思っていた。
すると
「はぁ?大きいタケノコなんか入れて子どもの喉に刺さったらどうするつもりや!」
と。
刺さるわけがないが、再びお詫び。
それからも、お父さんの怒りは止まらなかった。
割り箸だと思って注意したら、タケノコだったから余計に。
子どもも奥さんも見ている前で止められなかったのかもしれない。
異物混入でクレームをする前に一度、冷静に見てからにしようと思った日でした。
餃子は大きな鉄板で焼き、外は
カリッとしていた。
中は肉汁が溢れ、本当に美味しかったけど
ニンニクの効いた餃子を口に運ぶとランチではご飯が進み、夜になるとビールが進む。
そして、この店にはお座敷の席もあり、土日のランチタイムは子連れで賑わっていた。
そんなあるランチタイムのこと。
「ちょっと、お姉さん!」
子連れのお父さんに呼ばれた。
「餃子に割り箸が入ってる!なんだこれは!」
とても怒っている。
いきなり怒鳴られ、とっさにお詫びした。
餃子が入っている器をお預かりし、厨房へ持っていき、店長に報告した。
確かに餃子の皮のしたにうっすらと、茶色い棒のようなものが見える。
本当に割り箸なら大問題。
私達がその餃子の皮をやぶって確かめた。
すると店長が
「これ、タケノコだ」
餃子にはタケノコも入っているが、偶然、チンジャオロース用の餃子の具にしては、少し大きめの長細いタケノコが入ってしまったとのこと。
お父さんは、タケノコとは思いもせず、餃子に割り箸が入っていると思っているので、かなりお怒りだった。
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「割り箸ではなく、タケノコでしたって伝えてきて、また新しいの焼くから」
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「はぁ?大きいタケノコなんか入れて子どもの喉に刺さったらどうするつもりや!」
と。
刺さるわけがないが、再びお詫び。
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割り箸だと思って注意したら、タケノコだったから余計に。
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