上 下
37 / 45
しゅうどういん!~断罪(バッドエンド)のその後で

●12裏_商人はスリに捕まった!

しおりを挟む

「そうか、イザラ様は見つからなかったか」
「はあ、我々も頑張ったんですが……申し訳ありません」

 街が祭りでにぎわっているのをよそに、領主館では、領主の息子――フラネイルが、役人から報告書を受け取った。
 報告書、といっても紙一枚で終わる程度のもの。だが、役人に、さほど申し訳なさそうな様子はない。

「ああ、ありがとう。下がっていい」
「はっ! 失礼します!」

 ひと仕事終えたとばかりに、元気よく出ていく役人。
 遠くから聞こえてくる「先輩、終わったし飲みに行きましょう!」「うるせー馬鹿野郎静かにしろ」との声に溜め息をつきながら、窓の外を見渡した。

 広がるのは、巨大な商業都市。
 交易路に続く大通りは、いつも以上に賑わいを見せている。

(はあ、あそこで欲をかかなけりゃな……)

 少し前までは、割と充実した学園生活を過ごしていた。
 幼馴染の婚約者がいて、学園でも交友関係は順調、成績も悪くはない。
 若くして築いた人脈と知識は、将来に莫大な富を保証する、はずだった。

(どうしてこうなった)

 幼馴染とは疎遠となり、ナイアとかいう地雷女の儲け話に引っかかり、教会の陰謀に巻き込まれ、気が付けば元婚約者から暴行を受け療養の身である。
 地雷女に騙されたのは自業自得のような気がしないでもないが、それにしたって、いくらなんでもあんまりだと言うべきではないだろうか?

(こうして報告書を読むくらいには回復したのは、幸い……なのか?)

 この報告書、元はといえばアーティアの依頼である。
 今、アーティアは、中央の教会にいる。
 なんでも、聖女としての教育を一から受けているらしい。
 が、聖女様はお姉さまと慕うイザラ公爵令嬢がよほど気になるらしく、王宮を通じて全国の修道院に捜索依頼を出していた。
 果たして、それがアーティア自身の意思なのか、アーティアの周囲の点数稼ぎなのかはわからないが、当然、依頼自体は領主であるフラネイルの父の目に留まり、商売で忙しい父から「暇を持て余してるのなら何とかしろ」と、押し付けられてしまった。父からすれば、息子の元婚約者であるアーティアとのパイプを修復する一手だったのだろうが、いろいろと事情を知るフラネイルとしては気が進まない。
 何せ、傍から見たら、アーティアはイザラに無理矢理迫るストーカーである。
 それが伝わったのか、肝心の派遣した役人にも、やる気がなさそうだった。むしろ、見つからなかった証拠を作りましたよ褒めてください、と言わんばかり。まあ、仕方ない結末といえよう。

(ずっとイザラ様を追いかけ続けてたからなあ、アイツ)

 学園に入る前、劇場の観客席から手を振るイザラに、熱烈な視線を送っていたアーティアを思い出す。幼馴染に恋する純情少年だったフラネイルの想いが、儚く砕け散った瞬間であった。

(……止めよう。嫌な思い出だ)

 もう一度溜め息をついて、窓の外に目を向ける。
 劇場も擁する華やかな大通りから目を背けると、裏側に広がるスラム街が目についた。他の都市に比べ、経済が早いからこそ発生する、フラネイル領の問題を集約したかのような場所である。
 幼い頃から、フラネイルはそんなスラム街を見つめて育ってきた。
 といって、慈善事業に精を出していたわけではない。
 純情が砕け散ったあの日、ひとり帰路につく途中、スラム街でスリにあったのがきっかけだ。
 いろいろと失ったばかりだったフラネイルは、突然、街角から出てきた少女2人に、つい懐をかばうのを忘れてしまったのである。

 結果、抜き取られる財布。
 が、フラネイルも商人。
 大事な金はチェーンでしっかりと服に結び付けられている。
 それでも、少女は財布から銀貨だけ抜き出し、逃げ出そうとした。
 しかし、フラネイルは強欲な商人。
 素早く、少女たちの腕を掴んだ。

「観念しろ。欲をかいて銀貨なんか抜こうとせず、さっさと逃げないからだ」
「うわー! ギャー! へんたいー! ちかんー! 離せー!」
「うーん、盗もうとしといてぇ、それは無理があると思うよぉ?」

 銀貨を手に喚く少女と、何故か冷静な甘ったるい声の少女。
 毒気を抜かれたフラネイルは、しっかりと銀貨を取り返しながら、手を離した。

「まったく、これからは用心深い商人なんかに手を出すんじゃないぞ!」
「え? 逃してくれるの? ラッキー!」
「そこで喜んだらぁ、意味ないと思うよぉ?」

 このガキ共め。
 内心で舌打ちしながら、歩き出そうとする。
 が、甘ったるい声の少女が、服を掴んだ。

「商人のおにーさん、そっちは、怖い人がいっぱいいるから危ないよぉ?」
「なに? あっ……!」

 気がつけば、スラム街でも危険なエリアへ歩いていたらしい。
 少女の方を見ると、にんまりと笑みを浮かべている。

「おにーさん、商人にしてはぁ、用心深くないねぇ?」
「このっ……! はあ、まあいいや、もう絡むなよ?」

 苛立ちをぶつけかけるも、途中で急激に萎えた。
 いろいろありすぎて、怒る気力もなかったのだろう。
 が、再び歩き出したフラネイルを、少女達は追いかけてきた。

「ねえねえ、おにーさん。
 私達がぁ、大通りまで案内したげよっかぁ?」
「は? いらねーよ」
「まあまあ。お金取ったりしないから、大丈夫だよぉ?」
「本当に金取らないヤツは、はじめから金取らないなんて言わねぇんだよ」

 乱暴に甘ったるい声を引き離そうとするフラネイル。
 が、今度は騒々しい方の少女に手を引かれた。

「まま! いいから、いいから! 着いてきて!」

 振りほどく気力もなく、スラム街を歩くフラネイル。
 流石に危険かと思ったが、少女達はしっかりと安全な道を――それこそ、普段の自分なら歩くであろう道を進んでいく。

「おにーさん、今日は何かヤなことあったのぉ?」
「そうそう、せっかく劇場じゃ王子様やお姫様だって来たのに…って、あれ? いま、もっと嫌な顔した?」
「もしかしてぇ、デートか何かでぇ、振られちゃったぁ?」

 騒がしく歩いていく少女達。
 が、途中、修道院の前で立ち止まった。

「ここがぁ、私達のお家だよぉ?」

 そういえば、この修道院は孤児の引き取りもやっていた。
 だが、フラネイルにとっては、ついこの間までアーティアと勉強していた修道院だ。そのアーティアに振られたばかりのフラネイル、嫌そうな顔になるのをごまかすため、少女に大人げなく悪態をつく。

「おい、誰がお前らの家に案内しろって……」
「知ってるよぉ? ただ、途中で通ったからからぁ、なぁんとなーく、言ってみただけだよぉ?」
「あ、私の方は、逃げなきゃだから、ちょっと待ってて?」

 騒がしい方の少女が、修道院へと駆け込んでいく。

「逃げる? どういう事だ?」
「うーんとねぇ、さっきの子はぁ、ホントのお家があるんだけどぉ、貧乏だからってぇ、スリやらされてるのぉ。でもぉ、お金がないと帰っても殴られるからぁ、ここに逃げてるのぉ。今は、拾ったゴミとかぁ、その辺のお店のお手伝いでもらった銅貨とかぁ、後で取り上げられそうなのぉ、シスターに預けに行ってるんじゃなぁい?」
「……そうかよ」

 無愛想に頷くフラネイル。
 何か八つ当たりのような気もしたが、フラネイルは他の気の利いた反応が思い浮かばなかった。
 が、少女の方はそんなフラネイルを下から覗き込んで、またしてもにんまりと笑みを浮かべる。

「おにーさん、優しいねぇ?」
「あ? なんでだよ?」
「うぅーん? なんとなくかなぁ?」
「ちっ……そういうお前は、なんでスリなんてやてるんだよ?」
「んー? 私はやってないよぉ?
 捕まりそうになったらぁ、逃げるの手伝ってるだけだよぉ?」

 あの子どんくさいからねぇ。
 そう少女が笑ったところで、修道院の扉が開いた。

「お待たせー! あれ? どうしたの?」
「んー? おにーさんがぁ、優しいって話ぃ」
「あ、それちょっと分かるかも!」

 そして、自然にフラネイルの手を取る。

「じゃ、続き! もうちょっとで、大通りだよ!」
「いーよ。ここまでくりゃ、十分だ」
「えー? あとちょっとだよ?」
「だから、十分だって言ってるんだろうが」

 が、フラネイルは、その手を軽く振り払って。

「ほらよ」

 銀貨を、投げ渡した。

「え? いらないよ?」

 が、少女から返ってきたのは、キョトンとした、声。

「なに?」
「うーん、それ、持ってても、取り上げられるだけだし?
 自分で使っても、怪しまれるし?」
「そうだねぇ。持ってても、意味ないよねぇ?」
「じゃあ、なんでスリなんかやったんだよ!」
「普段はやらないよ?
 やれって言われて、ホントにやるところ見られてる時だけ」
「……見られてたのか?」

 思わず、周囲を見渡すフラネイル。
 が、修道院の周りには、他に人影は見えない。

「大丈夫だよぉ?
 さっきぃ、私達が捕まるの見てぇ、怖い人はどっか行っちゃったからぁ」
「それは大丈夫なのか?」
「大丈夫だよぉ。捕まったらぁ、もう私たちと関係ない人だしぃ」
「じゃあ、このまま逃げればいいだろ?」
「んー? 逃げるってぇ、ドコヘ?」
「ドコって、そりゃ――」

 言いかけて、何も出てこなかった。
 有りはしないのだ、そんなもの。
 首をかしげる少女に、

「――ないなら、作るんだよ」

 困った挙げ句、そんな言葉がでた。

「おにーさん、優しいねぇ?」

 にんまりと笑う少女。

「うるさいな。
 ほら、これやるから、もう追いかけて来んなよ!」

 銀貨を乱暴に取り上げ、代わりに飴玉が入った袋を握らせる。
 劇場に入る前、売店でアーティアと一緒に買ったものだ。

「おお、おにーさん、分かってるね!」
「また遊びに来てもいいよぉ?」
「二度と来ねぇよ!」

 言い捨てて、路地裏を抜け、大通りへ。
 夕暮れに包まれた街を歩く。
 途中、先程の少女のやり取りが思い浮かんだ。

 まったく、なんで俺はあんな事を――

 あんな事、とは、銀貨を渡そうとした事であり、飴玉を押し付けた事であり、そもそも、スラム街に迷い込んだ事でもある。中でも、

 ――ないなら、作るんだよ

 少女に向けた言葉が、やけに何度も思い出された。
 苦し紛れに出た言葉だったせいかもしれないし、普段は絶対に言わない、口に出すには恥ずかしいセリフだったせいかもしれない。

 こういうのは、後々まで何度も思い出すんだろうな。

 その時抱いた想いは、果たして現実となった。
 ふとした拍子に、何度も思い出しては、なんとも言えぬ感情を抱く。

 今、窓からスラム街を見下ろしている時もそうだ。

 あのときに比べ、スラム街は整備され、ずいぶんマシになった。
 領主であるフラネイルの父が、スラム街に手を入れたせいだ。
 もちろん、商人の父が、ただの慈善事業でスラム街を整備したはずはない。投資して、回収出来るだけの目処が立ったから、整備したのだろう。
 フラネイル自身は、それでいいと思っている。施しは、何かを生み出すものに与えられるべきだ。その父の言葉は、生まれてからずっと身に染みている。
 だから、フラネイルはあの少女たちは何かを生み出すと思い、父に進言していた。

――父上、修道院にもう少し投資して、浮浪者の受け入れを進めた方がいいのでは?
  あぶれた労働者の受け皿になります。
  治安の向上や教会へのつなぎにも良いかと。
――うむ。公共事業は必要だからな。元よりそのつもりだ。
  なんだ、お前も、人を動かすコツが分かってきたじゃないか。

 その結果というわけでもないだろうが、修道院も改築され、近頃は中央から修道女も引き込んでいると聞く。

 あの少女達も、受け入れられたのだろうか。

 あれ以来、一度もあの裏路地の先に行っていない。
 行くことも出来ない。
 慈善事業の結果、危険なエリアは大幅に縮小、路地裏は広場となり、なくなってしまったからだ。
 今年は、その広場で祭りまで催されているという。もともと大通りを中心に行っていたものだが、治安の回復を誇示するように開かれた祭りには、庶民はもちろん、修道女から貴族、それもいいところのご令嬢まで参加し――

「ん?」

 あの少女と出会ったあたり、今は広場となっている場所。
 とある貴族が目に留まる。
 それはもう、見るからに貴族であった。
 それも、公爵レベルの大貴族である。
 どういうわけか修道女の格好をしているが、明らかに周囲とオーラが違う。

 いや、再建したとはいえ、スラムにあんなオーラあふれる大貴族は来ないぞ?
 仮に来ようものなら、領を上げての歓待と、お土産と言う名の賄賂を用意しないといけない。自身の見間違いを疑いながら、窓を開けて身を乗り出す。

「んん?」

 しかし、何度目を凝らしても、どこかで見たような修道女に囲まれているのは、修道女のコスプレをした大貴族で。そして、その大貴族は、

「んんん?」

 あれ、イザラ様じゃね?

「んんんん――うおぉおおおお?」

 そう悟ったと同時、バランスを崩したフラネイルは、窓から落下した。
 
「ぐっはぁ!」
「ああああ! 先輩! せんぱいが潰れた!」

 ちょうど真下を歩いていた役人を下敷きにしながら、叫ぶ。

「手紙の用意! 急げ! それから馬だ!」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

軍艦少女は死に至る夢を見る~戦時下の大日本帝国から始まる艦船擬人化物語~

takahiro
キャラ文芸
 『船魄』(せんぱく)とは、軍艦を自らの意のままに操る少女達である。船魄によって操られる艦艇、艦載機の能力は人間のそれを圧倒し、彼女達の前に人間は殲滅されるだけの存在なのだ。1944年10月に覚醒した最初の船魄、翔鶴型空母二番艦『瑞鶴』は、日本本土進攻を企てるアメリカ海軍と激闘を繰り広げ、ついに勝利を掴んだ。  しかし戦後、瑞鶴は帝国海軍を脱走し行方をくらませた。1955年、アメリカのキューバ侵攻に端を発する日米の軍事衝突の最中、瑞鶴は再び姿を現わし、帝国海軍と交戦状態に入った。瑞鶴の目的はともかくとして、船魄達を解放する戦いが始まったのである。瑞鶴が解放した重巡『妙高』『高雄』、いつの間にかいる空母『グラーフ・ツェッペリン』は『月虹』を名乗って、国家に属さない軍事力として活動を始める。だが、瑞鶴は大義やら何やらには興味がないので、利用できるものは何でも利用する。カリブ海の覇権を狙う日本・ドイツ・ソ連・アメリカの間をのらりくらりと行き交いながら、月虹は生存の道を探っていく。  登場する艦艇はなんと58隻!(2024/12/30時点)(人間のキャラは他に多数)(まだまだ増える)。人類に反旗を翻した軍艦達による、異色の艦船擬人化物語が、ここに始まる。  ――――――――――  ●本作のメインテーマは、あくまで(途中まで)史実の地球を舞台とし、そこに船魄(せんぱく)という異物を投入したらどうなるのか、です。いわゆる艦船擬人化ものですが、特に軍艦や歴史の知識がなくとも楽しめるようにしてあります。もちろん知識があった方が楽しめることは違いないですが。  ●なお軍人がたくさん出て来ますが、船魄同士の関係に踏み込むことはありません。つまり船魄達の人間関係としては百合しかありませんので、ご安心もしくはご承知おきを。かなりGLなので、もちろんがっつり性描写はないですが、苦手な方はダメかもしれません。  ●全ての船魄に挿絵ありですが、AI加筆なので雰囲気程度にお楽しみください。  ●少女たちの愛憎と謀略が絡まり合う、新感覚、リアル志向の艦船擬人化小説を是非お楽しみください。またお気に入りや感想などよろしくお願いします。  毎日一話投稿します。

悠久の機甲歩兵

竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。 ※現在毎日更新中

底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。  運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。  憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。  異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。

フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話

カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。 チートなんてない。 日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。 自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。 魔法?生活魔法しか使えませんけど。 物作り?こんな田舎で何ができるんだ。 狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。 そんな僕も15歳。成人の年になる。 何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。 こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。 女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。 になればいいと思っています。 皆様の感想。いただけたら嬉しいです。 面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。 よろしくお願いします! カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。 続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。

豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜

自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成! 理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」 これが翔の望んだ力だった。 スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!? ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。 ※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。

この争いの絶えない世界で ~魔王になって平和の為に戦いますR

ばたっちゅ
ファンタジー
相和義輝(あいわよしき)は新たな魔王として現代から召喚される。 だがその世界は、世界の殆どを支配した人類が、僅かに残る魔族を滅ぼす戦いを始めていた。 無為に死に逝く人間達、荒廃する自然……こんな無駄な争いは止めなければいけない。だが人類にもまた、戦うべき理由と、戦いを止められない事情があった。 人類を会話のテーブルまで引っ張り出すには、結局戦争に勝利するしかない。 だが魔王として用意された力は、死を予感する力と全ての文字と言葉を理解する力のみ。 自分一人の力で戦う事は出来ないが、強力な魔人や個性豊かな魔族たちの力を借りて戦う事を決意する。 殺戮の果てに、互いが共存する未来があると信じて。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

処理中です...