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第三十六話
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「それでいいの?」
「だって、私、レナードに触れられたいから」
途端、背中に舌が這った。
「ひっ……あ……レナード?」
「背中も気持ちイイって聞いたからね」
「そうな……の? あっ……やっ……」
舌先は背中を這い、どんどん下へと向かっていく。
その先にはお尻があり、思わず腰を引いてしまう。
レナードが真っ直ぐそこを目指しているのはすぐに分かるし、マルヴィナが嫌がってももはや手遅れな恰好だ。
徐々に丘へと近づくと、マルヴィナは逃げるように腰を引いてくねらせる。
しかし腰を抑えられ、四つん這いにさせられるとそのまま舌先は蜜壺を目指し這い、そしてそのまま蜜の溢れるところへと向かう。
「あっ……あぅ……あぁ……」
くちゅくちゅと舐める音を立てられて、マルヴィナは恥ずかしさで満ち、レナードを伺うことが出来なかった。
それでも容赦なく蜜壺に舌先は這いまわり、蠢き、内壁を擦られてしまうとマルヴィナは切なく喘ぐしかない。
「蜜が溢れて仕方がない。止まらないようだね?」
「だって、こんなこと……」
羞恥を煽られているせいだと言い訳したいのだが、それだけじゃないのは分かっている。
一番好きな人に、恥ずかしい恰好を見せているのが、今までにない執着だと思い知らされたのだ。
勿論、それまでは単に気になる人なら仕方ないと思っていたが、それは違った。
好きな人相手だと、理性は吹き飛び、恥ずかしいことすら受け入れてしまう。
レナードだって、きっと同じだろう。
こんなことが出来る相手は、自惚れではないがマルヴィナだけだ。
だからこそ、お互いにこんなにも求めて仕方がない。
舌が引き抜かれると、今度は指を挿入される。
何本入っているのか分からないが、かなりキツイと感じる。
マルヴィナは不安にかられてレナードを見つめた。
「あまり、強引なことはしないで?」
「していないさ。でも、マルヴィナがあまりに綺麗だと、ちょっと私も理性が吹き飛びそうでね」
「レナード」
同じ事を考えていたことに、マルヴィナの心が一気に満ちてしまう。
体を気遣う余裕もないほど、レナードは今マルヴィナを求めていると思うとまだ冷静なマルヴィナはレナードに本性を見せていないような気すらする。
「もっと、強引にしてください」
「もう、さっきからそうだろ?」
「レナードがしたいことをして?」
潤んだ目で訴えると、レナードが一瞬戸惑うような顔を見せるがすぐに理解して目の色を変えてマルヴィナを見つめてくる。
「そんなマルヴィナも好きだよ。私しか知らない姿だ」
言うなり、指の抜き差しが始まり、くちゅくちゅと水音が奏でられる。
内壁を擦るようにされると、もはやすぐにでも果ててしまいそうで、マルヴィナは背を仰け反らせた。
「あっ……あぁ!」
「指を三本も咥えているんだ。一気に気持ちよくなるさ」
「そ、そんなにっ⁉」
マルヴィナは目を見開くが、抜き差しが止むわけでもなく、もっと激しくなり搔き混ぜられてしまう。すると一気に頂きを昇りつめてしまい、マルヴィナ頭は真っ白になり果てた。
「あっ……あぁ! ……あぁ!」
くちゅっという水音と共に指が引き抜かれると、マルヴィナはベッドにうつ伏せになり息をはあはあと求めて喘いだ。
もうこれ以上は限界だと思う。
(レナードの熱を、なんとかしなくては)
ぐっと力を込めて起き上がり、レナードを見つめる。
するとレナードはそのままマルヴィナを押し倒し、怒張した熱を挿入してくる。
「あっ……レナード、レナード!」
「まだ入れただけだ、マルヴィナ」
「でも、私……」
果てたばかりで中で鋭敏に反応してしまうとは言えず、きゅっと絞めつけてしまう。
するとレナードも小さく呻いた。
「締め付けるな。マルヴィナ」
「んっ……だって……レナードがっ」
「私は、何もしてないぞ。マルヴィナは今日は感じやすいのかな?」
「そうでは……」
上手く本音を言えず、マルヴィナは切ない想いにさせられる。
好きだという想いは満ちて伝えられるのだが、行為については上手くは伝えられない。
レナードが満足しているかも分からないし、自分が感じやすいのかなんてもっと分からない。
頭でごちゃごちゃ考えそうになると、ゆっくりと抜き差しが始まってしまう。
「んっ……あっ……」
「綺麗だ。マルヴィナ。ずっとこうしていたい」
「でもそれじゃあ」
「私が何度果てようとも、すぐに抱きしめたいよ」
「レナード」
マルヴィナは頬染めると、抜き差しは一層早くなる。
膣はきゅっと絞まり、男根を逃すまいと咥え込むばかりだ。
レナードも切なく喘ぎ、マルヴィナの手をぎゅっと握りながら、キスを落とす。
「ふぅあ……」
「好きだ、マルヴィナ。世界で一番。君なしでは生きられないかもしれない」
「私も、レナード……あっ……やっ……」
激しい抽送は更に早くなり、最奥を突き始めると互いに声も出せなくなり吐息を漏らすだけになる。
レナードもせわしない吐息を漏らし始め、マルヴィナもまた頂きを昇り始めてしまうと、熱が今にも爆ぜそうになる。
「マルヴィナ、マルヴィナ!」
レナードの熱っぽい声を聞いた瞬間、腹の中で爆ぜだ。
白い白濁を受けるが、全ては受けきれずに下肢を伝う。
ジンと腹に熱を感じて、マルヴィナは幸せに満ちたりる。
「レナード……」
うっとりと互いに見つめ合い、男根がまた熱を帯び始めて、繋がった状態で抱き合った。
けれど、しばらくふたりは互いの熱を感じるだけで動くことなく、抱き合うだけだった。
「だって、私、レナードに触れられたいから」
途端、背中に舌が這った。
「ひっ……あ……レナード?」
「背中も気持ちイイって聞いたからね」
「そうな……の? あっ……やっ……」
舌先は背中を這い、どんどん下へと向かっていく。
その先にはお尻があり、思わず腰を引いてしまう。
レナードが真っ直ぐそこを目指しているのはすぐに分かるし、マルヴィナが嫌がってももはや手遅れな恰好だ。
徐々に丘へと近づくと、マルヴィナは逃げるように腰を引いてくねらせる。
しかし腰を抑えられ、四つん這いにさせられるとそのまま舌先は蜜壺を目指し這い、そしてそのまま蜜の溢れるところへと向かう。
「あっ……あぅ……あぁ……」
くちゅくちゅと舐める音を立てられて、マルヴィナは恥ずかしさで満ち、レナードを伺うことが出来なかった。
それでも容赦なく蜜壺に舌先は這いまわり、蠢き、内壁を擦られてしまうとマルヴィナは切なく喘ぐしかない。
「蜜が溢れて仕方がない。止まらないようだね?」
「だって、こんなこと……」
羞恥を煽られているせいだと言い訳したいのだが、それだけじゃないのは分かっている。
一番好きな人に、恥ずかしい恰好を見せているのが、今までにない執着だと思い知らされたのだ。
勿論、それまでは単に気になる人なら仕方ないと思っていたが、それは違った。
好きな人相手だと、理性は吹き飛び、恥ずかしいことすら受け入れてしまう。
レナードだって、きっと同じだろう。
こんなことが出来る相手は、自惚れではないがマルヴィナだけだ。
だからこそ、お互いにこんなにも求めて仕方がない。
舌が引き抜かれると、今度は指を挿入される。
何本入っているのか分からないが、かなりキツイと感じる。
マルヴィナは不安にかられてレナードを見つめた。
「あまり、強引なことはしないで?」
「していないさ。でも、マルヴィナがあまりに綺麗だと、ちょっと私も理性が吹き飛びそうでね」
「レナード」
同じ事を考えていたことに、マルヴィナの心が一気に満ちてしまう。
体を気遣う余裕もないほど、レナードは今マルヴィナを求めていると思うとまだ冷静なマルヴィナはレナードに本性を見せていないような気すらする。
「もっと、強引にしてください」
「もう、さっきからそうだろ?」
「レナードがしたいことをして?」
潤んだ目で訴えると、レナードが一瞬戸惑うような顔を見せるがすぐに理解して目の色を変えてマルヴィナを見つめてくる。
「そんなマルヴィナも好きだよ。私しか知らない姿だ」
言うなり、指の抜き差しが始まり、くちゅくちゅと水音が奏でられる。
内壁を擦るようにされると、もはやすぐにでも果ててしまいそうで、マルヴィナは背を仰け反らせた。
「あっ……あぁ!」
「指を三本も咥えているんだ。一気に気持ちよくなるさ」
「そ、そんなにっ⁉」
マルヴィナは目を見開くが、抜き差しが止むわけでもなく、もっと激しくなり搔き混ぜられてしまう。すると一気に頂きを昇りつめてしまい、マルヴィナ頭は真っ白になり果てた。
「あっ……あぁ! ……あぁ!」
くちゅっという水音と共に指が引き抜かれると、マルヴィナはベッドにうつ伏せになり息をはあはあと求めて喘いだ。
もうこれ以上は限界だと思う。
(レナードの熱を、なんとかしなくては)
ぐっと力を込めて起き上がり、レナードを見つめる。
するとレナードはそのままマルヴィナを押し倒し、怒張した熱を挿入してくる。
「あっ……レナード、レナード!」
「まだ入れただけだ、マルヴィナ」
「でも、私……」
果てたばかりで中で鋭敏に反応してしまうとは言えず、きゅっと絞めつけてしまう。
するとレナードも小さく呻いた。
「締め付けるな。マルヴィナ」
「んっ……だって……レナードがっ」
「私は、何もしてないぞ。マルヴィナは今日は感じやすいのかな?」
「そうでは……」
上手く本音を言えず、マルヴィナは切ない想いにさせられる。
好きだという想いは満ちて伝えられるのだが、行為については上手くは伝えられない。
レナードが満足しているかも分からないし、自分が感じやすいのかなんてもっと分からない。
頭でごちゃごちゃ考えそうになると、ゆっくりと抜き差しが始まってしまう。
「んっ……あっ……」
「綺麗だ。マルヴィナ。ずっとこうしていたい」
「でもそれじゃあ」
「私が何度果てようとも、すぐに抱きしめたいよ」
「レナード」
マルヴィナは頬染めると、抜き差しは一層早くなる。
膣はきゅっと絞まり、男根を逃すまいと咥え込むばかりだ。
レナードも切なく喘ぎ、マルヴィナの手をぎゅっと握りながら、キスを落とす。
「ふぅあ……」
「好きだ、マルヴィナ。世界で一番。君なしでは生きられないかもしれない」
「私も、レナード……あっ……やっ……」
激しい抽送は更に早くなり、最奥を突き始めると互いに声も出せなくなり吐息を漏らすだけになる。
レナードもせわしない吐息を漏らし始め、マルヴィナもまた頂きを昇り始めてしまうと、熱が今にも爆ぜそうになる。
「マルヴィナ、マルヴィナ!」
レナードの熱っぽい声を聞いた瞬間、腹の中で爆ぜだ。
白い白濁を受けるが、全ては受けきれずに下肢を伝う。
ジンと腹に熱を感じて、マルヴィナは幸せに満ちたりる。
「レナード……」
うっとりと互いに見つめ合い、男根がまた熱を帯び始めて、繋がった状態で抱き合った。
けれど、しばらくふたりは互いの熱を感じるだけで動くことなく、抱き合うだけだった。
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