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第十七話
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(これはダメよ)
「これになさってください。これが一番綺麗です」
「そうかもしれないけれど。私には似合わないわ」
遠回しに断ろうとするが、キャシーは真剣な眼差しでマルヴィナを見てきて、まるで睨むようでもある。
さすがに負けてしまい、そっとドレスを見つめた。
「では、これにしましょう」
そうして、マルヴィナの後ろに回り込むとすぐ着替えが始まった。
マルヴィナは立ち尽くすだけで、もはや着たくないなど言えない状態で、キャシーにされるがままだった。
朝食を済ませ、部屋でレナードを待っていると戸がノックされた。
マルヴィナは胸を鳴らせて見つめると、レナードが入ってきた。
そしてすぐに、その視線は胸元に向かう。
「素敵だ、マルヴィナ。自分で選んだのかい?」
「キャシーに選んでもらったの。止めてもこれがいいって」
「そうか、とても似合っているよ」
言いながら、マルヴィナの座るソファに近寄ってきて、すぐ目の前にくると手を引かれてしまう。
そのまま立ち上がり、レナードに着いて歩くと微かに香水の香りがする。
ふっと見つめれば、整った髪は綺麗に撫で付けられて、艶やかな黒髪が綺麗だ。
(日頃の手入れの賜物ね)
マルヴィナはくすりと笑いそうになると、レナードは首を傾げた。
「どうかした?」
「いえ」
「馬車の用意は出来ている、すぐに向かおう」
マルヴィナは胸を鳴らせながら、レナードに手を引かれて歩いた。
こうして歩いていると、もう結婚が決まった仲のようにも見えるのかもしれないのだろうが、マルヴィナの気持ちは霧がかかったようだった。
馬車に着いて乗り込むと、柔らかい座面が心地良く長時間でも大丈夫そうだと安心した。
マルヴィナの村の馬車では、こんなに座り心地の良い馬車などない。
(荷物を運ぶ馬車に、乗り心地なんて求めてはいけないけれど、村にもこんな馬車があればいいのに)
マルヴィナはゆったりとしてクッションのきいた座面に触れながら思った。
隣で座るレナードは行先を従者に告げていて、そんなマルヴィナの様子には気がつかないようだった。
馬車の中の装飾も綺麗で、マルヴィナはうっとりと眺めてしまうとレナードがクスリと笑った。
「今日は楽しそうで良かった」
「べ、別に、楽しいわけではっ」
「でも、興味くらいは持ってくれたのでは?」
レナードはマルヴィナに密着するように座り足を組むと、そっとマルヴィナの手を取り口元に持っていく。
マルヴィナはその光景を息を飲んで見ているだけで、何も言えずに体は固まってしまう。
手の甲にちゅっと音を立ててキスがされると、マルヴィナはかっと体中が熱くなった。
「この続きを早くしたいのに、マルヴィナは許してくれないから」
「当たり前ですっ。キスだって、本当はダメ……なんですから」
マルヴィナはおずおずと言うと、レナードは嬉しそうにマルヴィナの手を取りまたキスを始める。
「や、止めてください!」
「では、続きをしても良いと言ってほしいな」
「そんなっ、ずるい」
マルヴィナは手を引いて逃げるように腰を引いた。
するとレナードはそんなマルヴィナを追い込むように押し倒し、マルヴィナの唇を強引に塞いでしまう。
「んっ……ふっ……」
自分でも驚く程、淫靡な声にマルヴィナは目を瞑って首を振った。
しかし逃すまいと押し倒されてしまうと、そのまま口腔を舐られる。
丁寧に歯裂をなぞられ、口内に侵入すると舌先を絡め取られて唾液が絡む。
「ふっ……あぁ……やぁ」
「キスだけでも、充分に快楽を味わえる。試してあげるから、もっとリラックスして」
「だめぇ……私は、こんなことの、為に……んっ……ふぁ……んっ」
「マルヴィナ……喋る余裕なんてないんだろう?」
「ち、が……んぁ……ふぁ」
「上手く言えないみたいじゃないか」
キスをされながら話すことなどしたこともなく、ましてや、口内を責められながら上手く喋るなどマルヴィナには到底不可能なことだった。
レナードやマルヴィナの舌先を噛んでしまいそうだったし、舌が絡むだけでくちゅっと音が鳴る。
それだけでも、背中がゾクゾクとして下肢がジンと疼いてしまうのだ。
その疼きは決してマルヴィナの望むものではないと、処女であってもすぐに分かり、マルヴィナはきゅっと足を閉じた。
けれど、ドロワースがじんわりの濡れていくのを感じると、次第にレナードのキスに抵抗も出来なくなってくる。
マルヴィナは手ではレナードを押し返そうとするのだが、そこに力は籠もらずにもはや支えているだけだった。
時折、快楽からふるふると震え、口と口が離れる度につーっと糸を引くほどの熱っぽいキスになっていた。
(こんな事を許してはダメなのに。どうして上手く抵抗出来ないの?)
マルヴィナの困惑を分かったかのように、レナードはすっと胸元にキスを落とし始める。
大きく開いた胸元は、マルヴィナのこぶりの胸でも強調されて見える作りで、きっとレナードは好みのドレスだろう。
(キャシーがこんなドレスを選ぶからっ)
「このドレス、キャシーのセンスだろう? でも、似合ってる。私を誘うみたいでいいよ」
「誘ってなんかいませんっ。ど、どいてください、もう充分でしょう?」
「だめだ。マルヴィナに私を必要だと思わせたいんだ。そうして逃げていくと、追いかけたくなる」
「だって、他にも女性は沢山っ! やっ、待って!」
胸元のドレスを下着事引き下ろされると、胸が露わになる。
すでにピンク色の突起はピンと立ち、外気に触れただけでもぞくりとする。
「ピンク色のここ。可愛いな。キスだけでもピンって尖って。舐めてあげるから、力を抜いて」
「待って、待っ……ひっあ……んっ……んぁ」
ちゅぱっという音を立てながら、レナードはマルヴィナの胸を舐め回す。
しかも、両胸を交互に舐め、胸は手でやわやわと揉まれてしまう。
レナードの大きな手にすっぽり収まる程度のマルヴィナの胸だが、まるで赤子のようにレナードに求められると、恥ずかしさでどうにかなりそうだった。
首を横に振り、何度もイヤイヤとするがレナードは嬉しそうに目を細めるだけで止めてくれそうにない。
「気持ちいいだろう? それとも、私は下手かな」
「そういう、意味では。ひっう……あぁ……」
(下手とか、上手いかなんて分からないわっ)
堪えきれない快楽の坩堝に飲まれそうになりながら、必死で答えるが、それが良かったのかは分からない。
「これになさってください。これが一番綺麗です」
「そうかもしれないけれど。私には似合わないわ」
遠回しに断ろうとするが、キャシーは真剣な眼差しでマルヴィナを見てきて、まるで睨むようでもある。
さすがに負けてしまい、そっとドレスを見つめた。
「では、これにしましょう」
そうして、マルヴィナの後ろに回り込むとすぐ着替えが始まった。
マルヴィナは立ち尽くすだけで、もはや着たくないなど言えない状態で、キャシーにされるがままだった。
朝食を済ませ、部屋でレナードを待っていると戸がノックされた。
マルヴィナは胸を鳴らせて見つめると、レナードが入ってきた。
そしてすぐに、その視線は胸元に向かう。
「素敵だ、マルヴィナ。自分で選んだのかい?」
「キャシーに選んでもらったの。止めてもこれがいいって」
「そうか、とても似合っているよ」
言いながら、マルヴィナの座るソファに近寄ってきて、すぐ目の前にくると手を引かれてしまう。
そのまま立ち上がり、レナードに着いて歩くと微かに香水の香りがする。
ふっと見つめれば、整った髪は綺麗に撫で付けられて、艶やかな黒髪が綺麗だ。
(日頃の手入れの賜物ね)
マルヴィナはくすりと笑いそうになると、レナードは首を傾げた。
「どうかした?」
「いえ」
「馬車の用意は出来ている、すぐに向かおう」
マルヴィナは胸を鳴らせながら、レナードに手を引かれて歩いた。
こうして歩いていると、もう結婚が決まった仲のようにも見えるのかもしれないのだろうが、マルヴィナの気持ちは霧がかかったようだった。
馬車に着いて乗り込むと、柔らかい座面が心地良く長時間でも大丈夫そうだと安心した。
マルヴィナの村の馬車では、こんなに座り心地の良い馬車などない。
(荷物を運ぶ馬車に、乗り心地なんて求めてはいけないけれど、村にもこんな馬車があればいいのに)
マルヴィナはゆったりとしてクッションのきいた座面に触れながら思った。
隣で座るレナードは行先を従者に告げていて、そんなマルヴィナの様子には気がつかないようだった。
馬車の中の装飾も綺麗で、マルヴィナはうっとりと眺めてしまうとレナードがクスリと笑った。
「今日は楽しそうで良かった」
「べ、別に、楽しいわけではっ」
「でも、興味くらいは持ってくれたのでは?」
レナードはマルヴィナに密着するように座り足を組むと、そっとマルヴィナの手を取り口元に持っていく。
マルヴィナはその光景を息を飲んで見ているだけで、何も言えずに体は固まってしまう。
手の甲にちゅっと音を立ててキスがされると、マルヴィナはかっと体中が熱くなった。
「この続きを早くしたいのに、マルヴィナは許してくれないから」
「当たり前ですっ。キスだって、本当はダメ……なんですから」
マルヴィナはおずおずと言うと、レナードは嬉しそうにマルヴィナの手を取りまたキスを始める。
「や、止めてください!」
「では、続きをしても良いと言ってほしいな」
「そんなっ、ずるい」
マルヴィナは手を引いて逃げるように腰を引いた。
するとレナードはそんなマルヴィナを追い込むように押し倒し、マルヴィナの唇を強引に塞いでしまう。
「んっ……ふっ……」
自分でも驚く程、淫靡な声にマルヴィナは目を瞑って首を振った。
しかし逃すまいと押し倒されてしまうと、そのまま口腔を舐られる。
丁寧に歯裂をなぞられ、口内に侵入すると舌先を絡め取られて唾液が絡む。
「ふっ……あぁ……やぁ」
「キスだけでも、充分に快楽を味わえる。試してあげるから、もっとリラックスして」
「だめぇ……私は、こんなことの、為に……んっ……ふぁ……んっ」
「マルヴィナ……喋る余裕なんてないんだろう?」
「ち、が……んぁ……ふぁ」
「上手く言えないみたいじゃないか」
キスをされながら話すことなどしたこともなく、ましてや、口内を責められながら上手く喋るなどマルヴィナには到底不可能なことだった。
レナードやマルヴィナの舌先を噛んでしまいそうだったし、舌が絡むだけでくちゅっと音が鳴る。
それだけでも、背中がゾクゾクとして下肢がジンと疼いてしまうのだ。
その疼きは決してマルヴィナの望むものではないと、処女であってもすぐに分かり、マルヴィナはきゅっと足を閉じた。
けれど、ドロワースがじんわりの濡れていくのを感じると、次第にレナードのキスに抵抗も出来なくなってくる。
マルヴィナは手ではレナードを押し返そうとするのだが、そこに力は籠もらずにもはや支えているだけだった。
時折、快楽からふるふると震え、口と口が離れる度につーっと糸を引くほどの熱っぽいキスになっていた。
(こんな事を許してはダメなのに。どうして上手く抵抗出来ないの?)
マルヴィナの困惑を分かったかのように、レナードはすっと胸元にキスを落とし始める。
大きく開いた胸元は、マルヴィナのこぶりの胸でも強調されて見える作りで、きっとレナードは好みのドレスだろう。
(キャシーがこんなドレスを選ぶからっ)
「このドレス、キャシーのセンスだろう? でも、似合ってる。私を誘うみたいでいいよ」
「誘ってなんかいませんっ。ど、どいてください、もう充分でしょう?」
「だめだ。マルヴィナに私を必要だと思わせたいんだ。そうして逃げていくと、追いかけたくなる」
「だって、他にも女性は沢山っ! やっ、待って!」
胸元のドレスを下着事引き下ろされると、胸が露わになる。
すでにピンク色の突起はピンと立ち、外気に触れただけでもぞくりとする。
「ピンク色のここ。可愛いな。キスだけでもピンって尖って。舐めてあげるから、力を抜いて」
「待って、待っ……ひっあ……んっ……んぁ」
ちゅぱっという音を立てながら、レナードはマルヴィナの胸を舐め回す。
しかも、両胸を交互に舐め、胸は手でやわやわと揉まれてしまう。
レナードの大きな手にすっぽり収まる程度のマルヴィナの胸だが、まるで赤子のようにレナードに求められると、恥ずかしさでどうにかなりそうだった。
首を横に振り、何度もイヤイヤとするがレナードは嬉しそうに目を細めるだけで止めてくれそうにない。
「気持ちいいだろう? それとも、私は下手かな」
「そういう、意味では。ひっう……あぁ……」
(下手とか、上手いかなんて分からないわっ)
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