特性【プレイヤー】に覚醒した俺は、前世の記憶を思い出し異世界を楽しむ

霜月雹花

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第一章

第8話 【固有能力の力・4】

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 あの後、アリシアさんはレインさんと依頼の件で話す事があると言ってギルドに残り。
 俺は一人でいつもの様に王都の外へ、薬草の採取にやって来た。

「念の為、一つの場所で取り過ぎないようにしてたけど、案外薬草って生えるのが早いんだな」

 この数日間、俺は薬草を一ヵ所ではなく複数の場所で採取していた。
 そして今日は、初日に採っていた場所に来たのだが、既に新しい薬草がちらほらと現れている。
 薬草は空気中の魔力と太陽の熱で成長しており、この王都の近くは魔力濃度が比較的安定してるから薬草も生えやすいんだろう。

「魔物も王都は冒険者が多いおかげで、この辺は滅多に魔物も現れないしな」

 薬草採取しかしてないが、今の所まだ魔物は一度も見たことが無い。
 理由として大きいのは、やはり王都の冒険者の数が多い事だろう。
 都市部には冒険者が多く滞在しており、王都はその中でも多い方で魔物による被害が出る前に魔物が駆除される。

「まあ、もう少し奥に行ったら嫌でも魔物とは会うだろうけど、まだ俺はその時じゃないからな。まずは、最低限の装備を揃えないと」

 今の俺の装備は、普段着にギルドからボアの革装備と短剣を借りてる状態。
 装備に関して、無料で貸してもらってるが壊れたら弁償しないといけないから、護身程度で着用している状態だ。
 それから俺は薬草の採取を終え、冒険者ギルドで換金を済ませた。
 既にアリシアさんはギルドを出て行ったらしく、帰りに商業区で食材を購入して家へと戻って来た。

「クリス君、君って本当にどんな能力を持ってるの? 正直、このレベルの料理作れるなら冒険者じゃなくて料理人でも十分食べていけるレベルよ?」

 夕食を作り終える少し前、アリシアさんは帰宅して来て俺が作った料理を見てそう口にした。

「料理はここ数日で好きになりましたけど、冒険者の方が良いんですよね。楽しそうですし」

「まあ、その気持ちは私も分かるから強くは言えないわね……」

「それに今のこの料理の勉強もアリシアさんに美味しい料理を食べて貰いたいって理由もありますけど、旅に出た際に自分で作れた方が美味しい料理をどこでも食べられると思って頑張ってるんです」

 この間のアリシアさんの様に、冒険者は数日続けて依頼をするケースは多い。
 その際、食べる物といえば保存食になるのだが、正直その保存食はそこまで美味しいとは言えない。

「保存食に慣れるのも強い冒険者になる秘訣なんていう人は居るけど、何処でも美味しい料理が食べられるならその方が良い物ね」

「正直、試しに食べたんですけどあれに慣れるくらいなら、食材を持っていた方が断然良いですからね」

「そう言えば、クリス君は収納スキルも持ってるんだよね?」

「はい。まだそんなに入りませんけど、今もいつ遭難してもいいように食材を入れてます」

 とは言ってるが、〝才能の球〟を使って【天賦の才】を手に入れた際に魔力が100になったおかげでそこそこの容量はある。
 なのでその10枠を使って、俺は色んな食材を中に入れている。
 異空間ボックスの中は、時が止まっており生きてる生物は入れる事が出来ない。
 しかし、出来立ての料理をいつでも食べられるので今後の冒険には沢山お世話になるだろう。
 それから夕食を食べた後、時間的に寝るには早かったのでアリシアさんの部屋を一緒に片付ける事にした。

「他の部屋よりかは、まだ生活出来ますけど……」

「冒険者って、ほら忙しいでしょ? 疲れたまま横になる時もあって、その時にね……」

 アリシアさんは言い訳の様にそう言い、俺とアリシアさんは一緒に部屋の掃除を始めた。
 床に落ちてる服を集めては洗濯して干し、下着に関しては流石に俺は触れないのでアリシアさんに任せた。
 ある程度、床が見えて来た所でベッドも大分汚れていたので念の為、用意していた新しいシーツに変えて古いのも服と一緒に選択した。

「大分綺麗になりましたけど、流石に今日はもう遅いので続きはまた後日にしましょうか」

「そうね。正直、ここまで綺麗な私の部屋を見たの家に来た以来だわ……クリス君と出会って本当に良かった」

「俺もアリシアさんには感謝してますよ」

 その後、シャワーを浴びて自室に入った俺は掃除で疲れたのか、横になると直ぐに眠りについた。
 そして翌日、昨日の続きとしてアリシアさんと一緒に部屋の掃除をして、更に他の部屋の整理等をして家を更に綺麗にした。
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