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8巻
8-3
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昼食の後片付けをし、再び馬車に戻った俺達は移動を再開した。
「そういえばシャファルから聞いたが、ラルクの従魔には悪魔もおるというのは本当か?」
フェリルが俺に尋ねてくる。
「本当だよ。もしかして、フェリルも悪魔にいいイメージを持ってないの?」
「我は実際に悪魔を見たことがないから、よいとか悪いというイメージ自体持ってないな。それに仮に一人の悪魔が悪いからといって、種族全体を否定するつもりはない」
「なるほど……シャファルとは大違いだな」
俺が笑いながらシャファルのほうを見ると、シャファルはムッとした顔になった。
「それはどういう意味じゃ」
「初めてゼラさんと会ったとき、シャファルはものすごく敵対的な態度だったじゃないか」
「言っておくがの、我は悪魔がどれほど悪い者達か知っておったからああいう対応をしたんじゃ。こと悪魔に関しては、フェリルみたいな考え方のほうがおかしいんじゃぞ」
フンッと鼻を鳴らすシャファルに、フェリルは「それは違うぞ」と否定した。
「悪魔が一般的に好ましくない印象を持たれていることは我も知っている。シャファルがラルクを守ろうとして悪魔を警戒したのも正しいことだと思う。しかし、どんな種族にも良い者、悪い者がいるのだ。それはシャファルも分かっておるだろ?」
「それは……そうだが……」
「数日前の山火事事件もそうだが、人間の中にも事件を企てる悪い者もいればラルク達のように消火活動をするよい者もおる。我が言いたいことは、その者の本質を見極める前に種族の偏見を信じて一括りに決めつけてはよくないということなのだ。たとえ悪魔相手といえども、偏見を持つのはやめたほうがよいと思うぞ」
シャファルはしばらく無言だったが、小さな声で「そうだな、我の考えが間違っておった……」と言った。
「友が理解してくれてよかった」
フェリルは笑みを浮かべてそう言った。
正直、シャファルが怒って喧嘩になるかと思ったので丸く収まったことにホッとする。
「なんだラルク、我とシャファルが言い争うと思っていたか?」
フェリルに図星を突かれ、俺は思わず苦笑いを浮かべた。
「実はちょっとだけね。シャファルは喧嘩っ早いから」
「我はシャファルがこの程度のことでカッとなる男だとは思わなかった。だからこうして遠慮なく意見をぶつけさせてもらったのだ」
「フェリルの言う通り、我だってこんなことで怒りはせん。それに結局は悪魔もよい者がいると今は知っておるからな。自分の考えが間違っていたということは理解しておる。それを真正面から指摘してくれて、むしろ嬉しく思うぞ」
二人はそれから気分転換に体を動かすと言って、シャファルは竜化、フェリルは狼化して馬車と並行して移動を始めた。
空を飛ぶシャファルを窓から見ながら、俺はポツリと呟く。
「シャファルも随分と変わったな……本人はああ言ってたけど、昔なら自分の考えを否定されたら怒ってたと思うし、反省なんてしないと思う」
そんな俺の言葉が聞こえたらしく、アスラがこう言った。
「やっぱり言われた相手がフェリルだからじゃないかな? 出会って数日だけど、シャファル様はかなり信頼してるみたいだしね」
「そうだね。親友ってやつか……」
あのシャファルも立派になったな……となんとなく感慨深くなる。
今までシャファルと対等に話せていたのは俺とゼラさんくらいだったが、友と呼べるフェリルと出会ったことで一皮むけたのだろう。
なんか、手のかかる弟の成長を目の当たりにしたような感覚だ。年齢的にはシャファルのほうが遥かに年上だけど。
俺達は外を楽しそうに走っているフェリルと空を飛んでいるシャファルを微笑ましく思いながら見守った。
日が沈む少し前に予定していた今日の野営地に到着した。
テントを設営し、野宿の準備を進める俺達。
そんな俺達にフェリルが声をかけてきた。
「今日はファンルードには入らないんだな」
「うん。一応、旅を満喫するっていうのが俺達の目的だから何か用事がない限りはファンルードは使わないようにしてるんだ。でもそれは俺達の中の決まりだから、フェリルがファンルードに行きたいならシャファルと一緒に行ってもらってもいいよ。明日迎えに行くから」
「いや、我もラルク達と共に過ごす。我らだけファンルードに入るのは気が引けるし、それにこういうのも悪くないからな」
フェリルはそう言ったあと、自分にできることはないか? と聞いてきた。
そういうことなら、フェリルにも手伝ってもらおうかな。
フェリルには食器の準備をお願いし、俺は夕食の準備をする。
しばらくして夕食が出来上がり、みんなで美味しく食べた。
食後の雑談中、レティシアさんがフェリルに質問をする。
「フェリルって、実際のところ森林国にはどのくらい前から住んでるの?」
「どのくらい前か……覚えている限りだと、千年以上前からこの地で生活しているが、多分それよりも以前から暮らしておるな。すでに昔すぎて、忘れてる部分もある。森の守護獣となったのがそれくらいだったから人間達の文献に載っておるかもしれん。我に聞くより書物で調べたほうが詳しいことが分かるかもな」
「そんなずっと前から森の中で暮らしてるの? その、好きだから暮らしてるんだとは思うけど、暇に感じないの?」
「感じるときもあるが、普段は森に異常がないか見て回っておるから暇すぎるということはないぞ? それにたまにではあるが、この大陸のあちこちを旅することもあったからな」
旅なんてするのか、と思わず驚く俺。
……いや、そりゃそうか。ずっと森の中で生活してたら飽きも来るだろうから、たまには羽を伸ばすことだってあるよな。
あ、そうだ。フェリルに森林国のおすすめスポットを聞こうと思っていたんだった。
そのことを思い出した俺はフェリルに尋ねる。
「大陸を旅していたってことは、森林国のことは大体知ってるの? もしおすすめの場所があれば教えてほしいんだけど」
「う~む、我が見たときから時間が経ちすぎて、ほとんどの場所が変わっておるからな……たまに旅に出ると言っても、頻繁には出掛けておらんのだ」
「そうなの?」
「ああ。基本的に森の中で生活していて、数年や数十年に一度、大陸を見て回って変わった部分を探して楽しんでいたのだ。力になれなくてすまないな」
「ううん、大丈夫だよ。聞いてみただけだから。それに知らないほうが旅は楽しいからね」
申し訳なさそうなフェリルに俺がそう言うと、フェリルは安心したような笑みを浮かべたのだった。
◇
翌朝、十分休んだ俺達は馬車に乗って旅を再開した。
出発は順調だったが、三十分ほど移動したところで思わぬアクシデントに出くわしてしまう。
「う~ん、完全に道が途切れてるな……」
「土砂崩れが起きて、あの巨木が倒れたのだろう。見たところ、倒れてそれほどの期間は経ってないな」
フェリルの言う通り、俺達の行き先を阻むように道が巨木で塞がれていたのだ。
「みんな、少し待ってて。あの道を整備してくるから」
俺が言うと、レティシアさんが驚いたような声を上げる。
「ラルク君一人で行くの? 私達も手伝うよ?」
「あのくらいなら大丈夫ですよ」
俺はレティシアさんにそう言い、巨木に近付いた。
普通であればこの巨木を退かすには、大勢で協力して持ち上げるか燃やして消し炭にするのが一番だろうが、俺には手っ取り早く片付ける能力がある。
俺はまず、巨木を『風属性魔法』である程度の大きさにカットして、『便利ボックス』の中に入れた。
「よし、これで一番邪魔なものは片付いたな」
巨木がなくなると道の向こう側が見えるようになったが、巨木が倒れたのと土砂崩れのせいで道がぐちゃぐちゃになっていて、馬車で通るには難しい状態のままだ。
俺は『土属性魔法』で整地を行い、先ほどカットした巨木を『便利ボックス』から取り出して、『風属性魔法』でさらに形を整えて柵を組み上げる。そしてまた土砂で道が崩れないようにと、道の端にその柵を立てて補強した。
「応急処置程度だったら、これくらいで十分だろう。温泉街に到着したら、この道のことを街の人に伝えるか」
みんなのところに戻ると、フェリルが驚いたように口を開いた。
「この短時間で、よくここまで道を直せたな……」
「まあ、これでも色々と建築関係に携わってきたからね。俺が暮らしてる国の区画整備とか、ファンルードの工事とか。国を一から造り直したこともあるんだよ」
「そうなのか? 国を一から造り上げるとは、それは是非聞きたい話だな」
フェリルがそう言うので、馬車で移動を再開したあと、俺は道中で過去に行った国造りについて話をすることにした。
フェリルは俺の話を聞いて楽しんでくれたようだった。
「ラルクの話はどれも面白いな。普通の人間であれば体験しないようなことを平然と経験しているからだろうか?」
「ラルク君、私達が知らない間にすごいことをしてるからね~」
「ラルク君っていろんなことをやってるから、私達との経験の差がすごいもんね。一国の街を最初から造ってほしいなんて、普通は任されないもん」
フェリルの感想に対し、レティシアさんとリンがそう言った。
「我はただこの大陸でのんびりと過ごしておるだけだから、下手したらラルクはすでに我よりもいろんなことを経験していそうだな……」
「フフッ、フェリルよ。ラルクのすごいところは、何もこれまでやってきた実績だけではないぞ? 薄々気付いておるだろうが、ラルクは神とも繋がりがあるのじゃ」
シャファルの言葉にフェリルは目をカッと見開く。
「ッ! もしやと思っておったが、ラルクはやはり神と近しい関係なのか?」
そして恐る恐るといった感じでそう聞いてきた。
うーん、どう説明したものかな……俺が転生者だから神様と知り合いなんだ、とは今この場では説明できないし。
ちょっと申し訳ないけど、ここは誤魔化して説明するか。
「小さい頃からずっと神様にお祈りを捧げてたからね。それで神様が俺の信仰心に気付いてくれたんだ」
まあ、嘘は言ってないよね。『信仰心』のスキルレベルが最大になって神界に行けることになったのは事実なんだし。
「神が気付くレベルの信仰心か……確かにシャファルの言う通り、街や国造りなどというものよりも遥かにすごい実績だな」
「うむ。普通の人間であれば生涯をかけても会えるかどうか分からない神に、ラルクはすでに会っておるからの。さらにラルクは、そんな神様に自身の作った料理を振る舞って気に入られておる」
自分のことのように自慢げに言うシャファル。ちょっと恥ずかしいからやめてほしいんだけど。
「直接会ったこともあるのか⁉ それに神が気に入る料理の腕とは……確かに、ラルクの作った料理はとても美味しかったが……そうか、神も認める味なのだな……」
フェリルは驚き、俺のことを尊敬の眼差しで見てきた。
「我でさえ、獣神様と会ったのは随分と昔のことだからな……シャファルはどうだ?」
「我も同じようなものだ。たまに神託のようなものはあるが、ラルクのように頻繁に会話したり、会ったりはしておらんな。ラルクが規格外な存在じゃ」
「ということはやはり、ラルクが規格外ということになるのか……お主の主人はすごい者だな」
「そうじゃろう。そうじゃろう」
シャファルは何故か鼻を高くしていた。
一方、シャファルの話を聞いたレティシアさん達も尊敬するような視線で俺を見つめてくる。
「……私達も感覚が麻痺してたけど、普通にすごいことだよね。神様って、普通に生活してたら一生会えない存在だもん」とレティシアさん。
「それに神様が気に入るような料理を作るって、本当にすごいことだよね」とリン。
「ファンルードのことだって、今では普通に感じてるけど考えてみれば一つの世界だもんね。あの世界だと、ラルク君が神様みたいな存在だし」とアスラ。
「そんな能力を神様からもらうって、ラルク君って本当にすごい存在だと思う」とリア。
そんな目で見られるとどういう顔をしていいか分からないんだけど……
「そ、そこまですごいことかな? 信仰心が高かったのは、運がよかっただけだよ。それに料理の腕も、最初からレベルの高いスキルをもらったからだし」
「だとしても、神様に気に入られる存在になれたのはラルク君の実力だよね」
「うんうん。改めて考えると、ラルク君はすごいことを平然とやってたよね~」
リンとリアがそう言った。
「うっ……はい、もうこの話はやめやめ!」
恥ずかしさが限界になってきたので、俺は強引にこの話題を打ち切ることにした。
そして他愛のない話をしながら温泉街を目指して移動する。
それにしても、なんで土砂崩れなんて起きていたんだろう?
まさかこの辺りで何か災害があったんじゃ……
縁起の悪いことを考えるものじゃないな、と俺は頭を振ってその考えを追い出す。
……しかし、このときの俺のぼんやりとした嫌な予感は最悪な形で的中することになる。
3 白き獣と黒き獣
温泉街を目指して移動中、俺はフェリルに尋ねる。
「なあ、フェリル。フェリル達の話も聞きたいんだけどいいかな?」
「我らの話? この間少ししたが、他のということか?」
現在は人の姿になって一緒に馬車に乗っているフェリルは、首を傾げながらそう言った。その膝の上にはコロが頭を乗っけている。
先ほど自分のことを話したので、今度はフェリル達にも昔のことを話してもらおうと思ったのだ。
「なになに、僕とフェリルの話?」
コロが頭を持ち上げて俺を見つめてきた。
「うん、コロ達がどんな生活をしていたのか気になってね。前のはフェリルと人間との話だったろ? コロとフェリルがどういう風に生活してたのか気になってさ」
「それは我も気になっていたな、その部分は聞けてなかったし」
俺の言葉にシャファルも同意した。
そしてフェリル達の回答を待つ。
「僕は大丈夫だよ~。まあ、そうは言っても僕はほとんど覚えてないから、フェリルが話すことになるけどね~」
「ふむ、コロがそう言うのであれば我も拒む理由はないな……ただ、ラルクの話のように面白くはないぞ? 我らの生活は基本的に森の中だったからな」
そう前置きし、フェリルは昔の話をし始めた。
「前にも言ったが、我も大昔のことは覚えておらん。しかし、我とコロは生まれたときから一緒だったことは覚えておる。生まれたときから我は白銀の毛並みを、コロは黒色の毛並みをしていて当時の人間からは〝天のフェンリル〟〝魔のフェンリル〟と呼ばれていたな」
「天と魔? どっちがどっちのこと?」
俺が聞くと、フェリルは「我が天で、コロが魔だ」と答えた。
「天と魔って、なんだかフェリルはいいフェンリルに聞こえるけど、コロのほうは悪く聞こえるね」
そう感想を述べたら、コロ本人もそう思ったのか「魔って酷いよ!」と怒っていた。
「実際、我はそこまで怖がられていなかったが、コロは今よりも威圧感があった上に見た目も怖かったからな。当時は出会った人間から恐れられて〝魔〟と呼ばれていたのだ」
「えっ、そうなの? 今はこんなに可愛いのに」
レティシアさんはがコロのことを見つめながら言った。
フェリルはコロの頭を撫でながら頷く。
「あの頃はこんな愛らしさは持ってなかった。それに、コロは人間を嫌っていたのだ」
「えっ、僕って人間嫌いだったの⁉」
フェリルの言葉に一番驚いたのは、今では当時の記憶を失ったコロだった。
「うむ、ただ人間を憎んでいたわけではない。そうではなくて、コロの見た目が怖くそれで近寄られないことが続いて、段々と心を閉ざしていったのだ。片割れである我が人間から好かれてる一方で自分だけ嫌われてるということにコロはショックを受けていてな。我も何度も慰めた覚えがある」
「へ~、そうだったんだ。でも、なんとなくそのときの僕の気持ちが分かるかも~、嫌われたらそれ以上嫌われないように近付かないようにしてたんだと思う」
「そんな感じだったな。人間と仲良くなりたいとたまに愚痴を言っておった」
コロのそのときの考えは、俺もなんとなくだけど分かる気がするな。
好かれたいけど、嫌われてるという現状があるならそれ以上嫌われないように自分から近付かないし、人間を近付けないことも徹底していたのだろう。
「その頃からだったな、コロから提案されて森の守護をする時間を分けるようになったのだ。日が昇ってる間は我が森を守り、日が沈み人の気配が感じられない夜はコロが森を守るようになった」
「ふむ、まあ人間に会いたくないが森を守りたいという意思は伝わってくるな」
シャファルが相槌を打つ。
「コロ自身、森のことは大切に思っていたからな」
フェリルはコロの頭を撫でながらそう言い、さらに話を続ける。
「それから少しあとのことだ。コロが人間から好かれるのを諦めて夜の森の守護者となってからしばらく経った頃、一人の人間と出会ったのだ」
フェリルの話をまとめると、こういうことらしい。
昼はフェリルが、夜はコロが森を守護するようになって数年が経った頃、森の中に一人の青年がやってきた。
昼間ではなく夜遅くにやってきた青年を警戒し、コロは遠くから彼を監視していた。
身なりは普通の旅人のような格好をしていたが、一つ普通とは違うところがあった。
その青年は目が見えていなかったのだ。
生まれつき目が見えなかったが、その代わりに魔力感知に長けていたらしい。彼は魔力を頼りに日常生活を送っていたそうだ。
そんな青年を見かけたコロは最初、フェリルを呼ぼうか迷った。しかし青年はどんどん森の奥へ進むので、暗い道で怪我をする前に止めようとその青年の前に姿を現したという。
目が見えない青年はコロに驚くことはなく、普通に話しかけて森で迷ったから街まで道案内してほしいと頼んだ。
コロは自分の姿に驚かない青年に対して逆に驚いていた、とフェリルは言った。
ここで俺は一つ気になったことを尋ねる。
「まるでその現場を見てるような話し方だけど、もしかしてフェリルはそこにいたの?」
「うむ、最初は寝ていたのだが夜に人間が森に入ってきたことに気付いて起きて見に来たのだ。そうしたら、コロがソワソワしていてな。我は出るのをやめて見張っていたというわけだ」
「フッ、フェリルも悪い奴じゃな、人間の対応が苦手なコロに任せるとは」
シャファルの言葉にフェリルは苦笑いを浮かべる。
「念のため、いつでも出られるようにはしておったよ。ただコロがどう出るのか見たかったのだ」
そう言ったあと、フェリルは続きを話し始めた。
結局、コロは青年の道案内をすることにした。
道を教えたコロは青年とすぐに別れたが、その青年が無事に目的地へ辿り着くか心配になって森を出て付いていったらしい。
そして無事に目的の街まで青年が辿り着くのを見届けたコロは、安心した様子で森に帰ってきた。
それがコロの初めての人との交流だったが、いいことは続かなかったとフェリルは暗い表情で言った。
「そういえばシャファルから聞いたが、ラルクの従魔には悪魔もおるというのは本当か?」
フェリルが俺に尋ねてくる。
「本当だよ。もしかして、フェリルも悪魔にいいイメージを持ってないの?」
「我は実際に悪魔を見たことがないから、よいとか悪いというイメージ自体持ってないな。それに仮に一人の悪魔が悪いからといって、種族全体を否定するつもりはない」
「なるほど……シャファルとは大違いだな」
俺が笑いながらシャファルのほうを見ると、シャファルはムッとした顔になった。
「それはどういう意味じゃ」
「初めてゼラさんと会ったとき、シャファルはものすごく敵対的な態度だったじゃないか」
「言っておくがの、我は悪魔がどれほど悪い者達か知っておったからああいう対応をしたんじゃ。こと悪魔に関しては、フェリルみたいな考え方のほうがおかしいんじゃぞ」
フンッと鼻を鳴らすシャファルに、フェリルは「それは違うぞ」と否定した。
「悪魔が一般的に好ましくない印象を持たれていることは我も知っている。シャファルがラルクを守ろうとして悪魔を警戒したのも正しいことだと思う。しかし、どんな種族にも良い者、悪い者がいるのだ。それはシャファルも分かっておるだろ?」
「それは……そうだが……」
「数日前の山火事事件もそうだが、人間の中にも事件を企てる悪い者もいればラルク達のように消火活動をするよい者もおる。我が言いたいことは、その者の本質を見極める前に種族の偏見を信じて一括りに決めつけてはよくないということなのだ。たとえ悪魔相手といえども、偏見を持つのはやめたほうがよいと思うぞ」
シャファルはしばらく無言だったが、小さな声で「そうだな、我の考えが間違っておった……」と言った。
「友が理解してくれてよかった」
フェリルは笑みを浮かべてそう言った。
正直、シャファルが怒って喧嘩になるかと思ったので丸く収まったことにホッとする。
「なんだラルク、我とシャファルが言い争うと思っていたか?」
フェリルに図星を突かれ、俺は思わず苦笑いを浮かべた。
「実はちょっとだけね。シャファルは喧嘩っ早いから」
「我はシャファルがこの程度のことでカッとなる男だとは思わなかった。だからこうして遠慮なく意見をぶつけさせてもらったのだ」
「フェリルの言う通り、我だってこんなことで怒りはせん。それに結局は悪魔もよい者がいると今は知っておるからな。自分の考えが間違っていたということは理解しておる。それを真正面から指摘してくれて、むしろ嬉しく思うぞ」
二人はそれから気分転換に体を動かすと言って、シャファルは竜化、フェリルは狼化して馬車と並行して移動を始めた。
空を飛ぶシャファルを窓から見ながら、俺はポツリと呟く。
「シャファルも随分と変わったな……本人はああ言ってたけど、昔なら自分の考えを否定されたら怒ってたと思うし、反省なんてしないと思う」
そんな俺の言葉が聞こえたらしく、アスラがこう言った。
「やっぱり言われた相手がフェリルだからじゃないかな? 出会って数日だけど、シャファル様はかなり信頼してるみたいだしね」
「そうだね。親友ってやつか……」
あのシャファルも立派になったな……となんとなく感慨深くなる。
今までシャファルと対等に話せていたのは俺とゼラさんくらいだったが、友と呼べるフェリルと出会ったことで一皮むけたのだろう。
なんか、手のかかる弟の成長を目の当たりにしたような感覚だ。年齢的にはシャファルのほうが遥かに年上だけど。
俺達は外を楽しそうに走っているフェリルと空を飛んでいるシャファルを微笑ましく思いながら見守った。
日が沈む少し前に予定していた今日の野営地に到着した。
テントを設営し、野宿の準備を進める俺達。
そんな俺達にフェリルが声をかけてきた。
「今日はファンルードには入らないんだな」
「うん。一応、旅を満喫するっていうのが俺達の目的だから何か用事がない限りはファンルードは使わないようにしてるんだ。でもそれは俺達の中の決まりだから、フェリルがファンルードに行きたいならシャファルと一緒に行ってもらってもいいよ。明日迎えに行くから」
「いや、我もラルク達と共に過ごす。我らだけファンルードに入るのは気が引けるし、それにこういうのも悪くないからな」
フェリルはそう言ったあと、自分にできることはないか? と聞いてきた。
そういうことなら、フェリルにも手伝ってもらおうかな。
フェリルには食器の準備をお願いし、俺は夕食の準備をする。
しばらくして夕食が出来上がり、みんなで美味しく食べた。
食後の雑談中、レティシアさんがフェリルに質問をする。
「フェリルって、実際のところ森林国にはどのくらい前から住んでるの?」
「どのくらい前か……覚えている限りだと、千年以上前からこの地で生活しているが、多分それよりも以前から暮らしておるな。すでに昔すぎて、忘れてる部分もある。森の守護獣となったのがそれくらいだったから人間達の文献に載っておるかもしれん。我に聞くより書物で調べたほうが詳しいことが分かるかもな」
「そんなずっと前から森の中で暮らしてるの? その、好きだから暮らしてるんだとは思うけど、暇に感じないの?」
「感じるときもあるが、普段は森に異常がないか見て回っておるから暇すぎるということはないぞ? それにたまにではあるが、この大陸のあちこちを旅することもあったからな」
旅なんてするのか、と思わず驚く俺。
……いや、そりゃそうか。ずっと森の中で生活してたら飽きも来るだろうから、たまには羽を伸ばすことだってあるよな。
あ、そうだ。フェリルに森林国のおすすめスポットを聞こうと思っていたんだった。
そのことを思い出した俺はフェリルに尋ねる。
「大陸を旅していたってことは、森林国のことは大体知ってるの? もしおすすめの場所があれば教えてほしいんだけど」
「う~む、我が見たときから時間が経ちすぎて、ほとんどの場所が変わっておるからな……たまに旅に出ると言っても、頻繁には出掛けておらんのだ」
「そうなの?」
「ああ。基本的に森の中で生活していて、数年や数十年に一度、大陸を見て回って変わった部分を探して楽しんでいたのだ。力になれなくてすまないな」
「ううん、大丈夫だよ。聞いてみただけだから。それに知らないほうが旅は楽しいからね」
申し訳なさそうなフェリルに俺がそう言うと、フェリルは安心したような笑みを浮かべたのだった。
◇
翌朝、十分休んだ俺達は馬車に乗って旅を再開した。
出発は順調だったが、三十分ほど移動したところで思わぬアクシデントに出くわしてしまう。
「う~ん、完全に道が途切れてるな……」
「土砂崩れが起きて、あの巨木が倒れたのだろう。見たところ、倒れてそれほどの期間は経ってないな」
フェリルの言う通り、俺達の行き先を阻むように道が巨木で塞がれていたのだ。
「みんな、少し待ってて。あの道を整備してくるから」
俺が言うと、レティシアさんが驚いたような声を上げる。
「ラルク君一人で行くの? 私達も手伝うよ?」
「あのくらいなら大丈夫ですよ」
俺はレティシアさんにそう言い、巨木に近付いた。
普通であればこの巨木を退かすには、大勢で協力して持ち上げるか燃やして消し炭にするのが一番だろうが、俺には手っ取り早く片付ける能力がある。
俺はまず、巨木を『風属性魔法』である程度の大きさにカットして、『便利ボックス』の中に入れた。
「よし、これで一番邪魔なものは片付いたな」
巨木がなくなると道の向こう側が見えるようになったが、巨木が倒れたのと土砂崩れのせいで道がぐちゃぐちゃになっていて、馬車で通るには難しい状態のままだ。
俺は『土属性魔法』で整地を行い、先ほどカットした巨木を『便利ボックス』から取り出して、『風属性魔法』でさらに形を整えて柵を組み上げる。そしてまた土砂で道が崩れないようにと、道の端にその柵を立てて補強した。
「応急処置程度だったら、これくらいで十分だろう。温泉街に到着したら、この道のことを街の人に伝えるか」
みんなのところに戻ると、フェリルが驚いたように口を開いた。
「この短時間で、よくここまで道を直せたな……」
「まあ、これでも色々と建築関係に携わってきたからね。俺が暮らしてる国の区画整備とか、ファンルードの工事とか。国を一から造り直したこともあるんだよ」
「そうなのか? 国を一から造り上げるとは、それは是非聞きたい話だな」
フェリルがそう言うので、馬車で移動を再開したあと、俺は道中で過去に行った国造りについて話をすることにした。
フェリルは俺の話を聞いて楽しんでくれたようだった。
「ラルクの話はどれも面白いな。普通の人間であれば体験しないようなことを平然と経験しているからだろうか?」
「ラルク君、私達が知らない間にすごいことをしてるからね~」
「ラルク君っていろんなことをやってるから、私達との経験の差がすごいもんね。一国の街を最初から造ってほしいなんて、普通は任されないもん」
フェリルの感想に対し、レティシアさんとリンがそう言った。
「我はただこの大陸でのんびりと過ごしておるだけだから、下手したらラルクはすでに我よりもいろんなことを経験していそうだな……」
「フフッ、フェリルよ。ラルクのすごいところは、何もこれまでやってきた実績だけではないぞ? 薄々気付いておるだろうが、ラルクは神とも繋がりがあるのじゃ」
シャファルの言葉にフェリルは目をカッと見開く。
「ッ! もしやと思っておったが、ラルクはやはり神と近しい関係なのか?」
そして恐る恐るといった感じでそう聞いてきた。
うーん、どう説明したものかな……俺が転生者だから神様と知り合いなんだ、とは今この場では説明できないし。
ちょっと申し訳ないけど、ここは誤魔化して説明するか。
「小さい頃からずっと神様にお祈りを捧げてたからね。それで神様が俺の信仰心に気付いてくれたんだ」
まあ、嘘は言ってないよね。『信仰心』のスキルレベルが最大になって神界に行けることになったのは事実なんだし。
「神が気付くレベルの信仰心か……確かにシャファルの言う通り、街や国造りなどというものよりも遥かにすごい実績だな」
「うむ。普通の人間であれば生涯をかけても会えるかどうか分からない神に、ラルクはすでに会っておるからの。さらにラルクは、そんな神様に自身の作った料理を振る舞って気に入られておる」
自分のことのように自慢げに言うシャファル。ちょっと恥ずかしいからやめてほしいんだけど。
「直接会ったこともあるのか⁉ それに神が気に入る料理の腕とは……確かに、ラルクの作った料理はとても美味しかったが……そうか、神も認める味なのだな……」
フェリルは驚き、俺のことを尊敬の眼差しで見てきた。
「我でさえ、獣神様と会ったのは随分と昔のことだからな……シャファルはどうだ?」
「我も同じようなものだ。たまに神託のようなものはあるが、ラルクのように頻繁に会話したり、会ったりはしておらんな。ラルクが規格外な存在じゃ」
「ということはやはり、ラルクが規格外ということになるのか……お主の主人はすごい者だな」
「そうじゃろう。そうじゃろう」
シャファルは何故か鼻を高くしていた。
一方、シャファルの話を聞いたレティシアさん達も尊敬するような視線で俺を見つめてくる。
「……私達も感覚が麻痺してたけど、普通にすごいことだよね。神様って、普通に生活してたら一生会えない存在だもん」とレティシアさん。
「それに神様が気に入るような料理を作るって、本当にすごいことだよね」とリン。
「ファンルードのことだって、今では普通に感じてるけど考えてみれば一つの世界だもんね。あの世界だと、ラルク君が神様みたいな存在だし」とアスラ。
「そんな能力を神様からもらうって、ラルク君って本当にすごい存在だと思う」とリア。
そんな目で見られるとどういう顔をしていいか分からないんだけど……
「そ、そこまですごいことかな? 信仰心が高かったのは、運がよかっただけだよ。それに料理の腕も、最初からレベルの高いスキルをもらったからだし」
「だとしても、神様に気に入られる存在になれたのはラルク君の実力だよね」
「うんうん。改めて考えると、ラルク君はすごいことを平然とやってたよね~」
リンとリアがそう言った。
「うっ……はい、もうこの話はやめやめ!」
恥ずかしさが限界になってきたので、俺は強引にこの話題を打ち切ることにした。
そして他愛のない話をしながら温泉街を目指して移動する。
それにしても、なんで土砂崩れなんて起きていたんだろう?
まさかこの辺りで何か災害があったんじゃ……
縁起の悪いことを考えるものじゃないな、と俺は頭を振ってその考えを追い出す。
……しかし、このときの俺のぼんやりとした嫌な予感は最悪な形で的中することになる。
3 白き獣と黒き獣
温泉街を目指して移動中、俺はフェリルに尋ねる。
「なあ、フェリル。フェリル達の話も聞きたいんだけどいいかな?」
「我らの話? この間少ししたが、他のということか?」
現在は人の姿になって一緒に馬車に乗っているフェリルは、首を傾げながらそう言った。その膝の上にはコロが頭を乗っけている。
先ほど自分のことを話したので、今度はフェリル達にも昔のことを話してもらおうと思ったのだ。
「なになに、僕とフェリルの話?」
コロが頭を持ち上げて俺を見つめてきた。
「うん、コロ達がどんな生活をしていたのか気になってね。前のはフェリルと人間との話だったろ? コロとフェリルがどういう風に生活してたのか気になってさ」
「それは我も気になっていたな、その部分は聞けてなかったし」
俺の言葉にシャファルも同意した。
そしてフェリル達の回答を待つ。
「僕は大丈夫だよ~。まあ、そうは言っても僕はほとんど覚えてないから、フェリルが話すことになるけどね~」
「ふむ、コロがそう言うのであれば我も拒む理由はないな……ただ、ラルクの話のように面白くはないぞ? 我らの生活は基本的に森の中だったからな」
そう前置きし、フェリルは昔の話をし始めた。
「前にも言ったが、我も大昔のことは覚えておらん。しかし、我とコロは生まれたときから一緒だったことは覚えておる。生まれたときから我は白銀の毛並みを、コロは黒色の毛並みをしていて当時の人間からは〝天のフェンリル〟〝魔のフェンリル〟と呼ばれていたな」
「天と魔? どっちがどっちのこと?」
俺が聞くと、フェリルは「我が天で、コロが魔だ」と答えた。
「天と魔って、なんだかフェリルはいいフェンリルに聞こえるけど、コロのほうは悪く聞こえるね」
そう感想を述べたら、コロ本人もそう思ったのか「魔って酷いよ!」と怒っていた。
「実際、我はそこまで怖がられていなかったが、コロは今よりも威圧感があった上に見た目も怖かったからな。当時は出会った人間から恐れられて〝魔〟と呼ばれていたのだ」
「えっ、そうなの? 今はこんなに可愛いのに」
レティシアさんはがコロのことを見つめながら言った。
フェリルはコロの頭を撫でながら頷く。
「あの頃はこんな愛らしさは持ってなかった。それに、コロは人間を嫌っていたのだ」
「えっ、僕って人間嫌いだったの⁉」
フェリルの言葉に一番驚いたのは、今では当時の記憶を失ったコロだった。
「うむ、ただ人間を憎んでいたわけではない。そうではなくて、コロの見た目が怖くそれで近寄られないことが続いて、段々と心を閉ざしていったのだ。片割れである我が人間から好かれてる一方で自分だけ嫌われてるということにコロはショックを受けていてな。我も何度も慰めた覚えがある」
「へ~、そうだったんだ。でも、なんとなくそのときの僕の気持ちが分かるかも~、嫌われたらそれ以上嫌われないように近付かないようにしてたんだと思う」
「そんな感じだったな。人間と仲良くなりたいとたまに愚痴を言っておった」
コロのそのときの考えは、俺もなんとなくだけど分かる気がするな。
好かれたいけど、嫌われてるという現状があるならそれ以上嫌われないように自分から近付かないし、人間を近付けないことも徹底していたのだろう。
「その頃からだったな、コロから提案されて森の守護をする時間を分けるようになったのだ。日が昇ってる間は我が森を守り、日が沈み人の気配が感じられない夜はコロが森を守るようになった」
「ふむ、まあ人間に会いたくないが森を守りたいという意思は伝わってくるな」
シャファルが相槌を打つ。
「コロ自身、森のことは大切に思っていたからな」
フェリルはコロの頭を撫でながらそう言い、さらに話を続ける。
「それから少しあとのことだ。コロが人間から好かれるのを諦めて夜の森の守護者となってからしばらく経った頃、一人の人間と出会ったのだ」
フェリルの話をまとめると、こういうことらしい。
昼はフェリルが、夜はコロが森を守護するようになって数年が経った頃、森の中に一人の青年がやってきた。
昼間ではなく夜遅くにやってきた青年を警戒し、コロは遠くから彼を監視していた。
身なりは普通の旅人のような格好をしていたが、一つ普通とは違うところがあった。
その青年は目が見えていなかったのだ。
生まれつき目が見えなかったが、その代わりに魔力感知に長けていたらしい。彼は魔力を頼りに日常生活を送っていたそうだ。
そんな青年を見かけたコロは最初、フェリルを呼ぼうか迷った。しかし青年はどんどん森の奥へ進むので、暗い道で怪我をする前に止めようとその青年の前に姿を現したという。
目が見えない青年はコロに驚くことはなく、普通に話しかけて森で迷ったから街まで道案内してほしいと頼んだ。
コロは自分の姿に驚かない青年に対して逆に驚いていた、とフェリルは言った。
ここで俺は一つ気になったことを尋ねる。
「まるでその現場を見てるような話し方だけど、もしかしてフェリルはそこにいたの?」
「うむ、最初は寝ていたのだが夜に人間が森に入ってきたことに気付いて起きて見に来たのだ。そうしたら、コロがソワソワしていてな。我は出るのをやめて見張っていたというわけだ」
「フッ、フェリルも悪い奴じゃな、人間の対応が苦手なコロに任せるとは」
シャファルの言葉にフェリルは苦笑いを浮かべる。
「念のため、いつでも出られるようにはしておったよ。ただコロがどう出るのか見たかったのだ」
そう言ったあと、フェリルは続きを話し始めた。
結局、コロは青年の道案内をすることにした。
道を教えたコロは青年とすぐに別れたが、その青年が無事に目的地へ辿り着くか心配になって森を出て付いていったらしい。
そして無事に目的の街まで青年が辿り着くのを見届けたコロは、安心した様子で森に帰ってきた。
それがコロの初めての人との交流だったが、いいことは続かなかったとフェリルは暗い表情で言った。
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◇
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