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5巻

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「やあ、ラルク君、イデル。よく来たね」
「ああ、それでなんでウィードがラルクを呼び出したんだ?」
「あれ、イデルには話してないの?」

 イデルさんの言葉に、ウィードさんが首を傾げながら俺に聞いてきた。

「はい、ここに来る途中で説明しても良かったんですけど、ちょっと長くなりそうだったので。あの、それでどうでしょうか。移り住んでもらえますか?」
「うん、いいよ」

 ウィードさんが笑顔で答えた。

「んっ? どういうことだ?」

 イデルさんが眉をひそめたので、俺は『楽園』について説明する。
 楽園とは、俺が以前サマディさんからもらったスキルによって生まれた世界だということ。
 そこには伝説の銀竜シャファルの眷属けんぞくが住んでいて、日々発展し続けていること。
 先日俺がウィードさんとセヴィスさんに、そこへ住んでみないかと誘ったこと。
 全てを聞いたイデルさんは、「まさか、そんなスキルまであるとはな……」と驚いている様子だった。

「それじゃ、さっそく案内しますね」

 俺はそう言って、楽園への門を開いた。
「おぉ!」と驚きの声を上げるウィードさんとイデルさんに、「どうぞ中に入ってください」と言う。すると、一目散にウィードさんが門の中に入り、続いてセヴィスさん、イデルさんが入っていった。
 最後に俺も入って、門を閉じる。それから先に入ったウィードさんとイデルさんの顔を見てみた。

「「……」」

 二人とも、門の中の世界の景色を見て言葉を失っていた。
 美しい緑に囲まれた村と、どこまでも広がる広大な青空と自然。村の中は、シャファルの眷属や下級悪魔が自由気ままに歩いている。初見だと驚くのも無理はないと思う。なお、セヴィスさんは以前も来たことがあるので特に驚かずニコニコしていた。

「ラ、ラルク君。この世界は本当に君が作り出したものなの? 本当は、どこか別の場所に転移したとかではなくて?」

 ウィードさんが聞いてきた。

「そうですよ。ここは俺の世界です。だから、こうやって天気も自在に操れますよ」

 俺はそう言って、楽園の設定画面を出して天候を操作する。
 すると、先ほどまで快晴だった空からポツポツと雨が降り出した。
 そしてすぐに雨を止めたら、ウィードさんが「す、すっげぇぇぇ!!」と少年みたいに大声で叫んだ。
 その横で、セヴィスさんが冷静に尋ねる。

「……しかし、このような世界を作り出せるとは明らかに普通のスキルではないですよね、ラルク君?」
「えぇ、そうですね。このスキルを取得した経緯は話せないんですけど……」
「ふむ、ということは神から授かったものですか。素晴らしいですね、ラルク君は」
「えっ!?」

 その通りだったので、俺は思わず大声を出してセヴィスさんの顔を見た。
 セヴィスさんはニコッと笑って「当たっているようですね」と言った。
 それから俺はウィードさん達を連れて、村にあるいろんな施設を紹介した。
 特にウィードさん達の心をつかんだのは、温泉だった。温泉地区にウィードさん達の家を建てて正解だったな。
 ウィードさん達が住む家の中に入り、俺が選んだ家具が問題ないかどうか見てもらう。ウィードさんは「ラルク君。家具選びのセンスも抜群だね」と喜んでいた。

「それで、僕達はここで住む気満々だけど、何か仕事とかあるのかな?」
「いえ、普段通りに住んでもらうだけで大丈夫です。暇でしたら、中央都市のほうに行くといいですよ。先に住んでもらっている竜族や銀狼ぎんろう族の方々が武術大会を開いているので、見てみると面白いかもしれません」
「えっ? この世界には竜族が住んでるの!?」
「はい。他にも色々な種族がいますね。今日の夜は各種族のおさ達を呼ぶ予定なので、よろしければ挨拶してください」
「それは分かったけど……ちなみに、楽園には僕とセヴィス以外誰が住んでいるのかな?」
「そうですね。今は、銀狼族・鬼人きじん族・竜族・幻獣げんじゅう族、それと悪魔が住んでいます」

 そう答えたら、ずっと黙っていたイデルさんが口を開く。

「ラルク。お前、ここに住んでる奴らで国落としでもするつもりか?」

 すごいことを言われた。

「いやいや、そんなわけないじゃないですか。ただ、シャファルが連れてきたいって言ったので住んでもらっているだけですよ」
「……このことは、アルスさんやフィアさんは知ってるのか?」

 アルスさんというのはこの国の王様である。

「いえ、知っているのは義父さんとリン、パーティメンバー、クラスメートだけですね」
「そうか……まあ、これを知っていたらアルスさんは絶対にラルクに付きまとうだろうし……」

 イデルさんは少しの間考え込み、真剣な顔でこう言った。

「このことはアルスさんには秘密にしておけよ。あの人のことだ。ここを知ったら絶対に自分の逃げ場所に使うだろう」
「えっ、でも別に来てもいいんじゃないですか。そりゃ毎日は駄目ですけど、たまになら」
「アルスさんの味方をするってことは、エマさんを敵に回すってことなんだぞ?」
「あ~……」

 アルスさんの奥さん、エマさんは基本的にとても優しいが、仕事をサボるアルスさんには一切の容赦をしない。

「でもイデルさん。この世界って俺が出入口みたいなものなので、勝手には入れないんですよ。試しに転移魔法で外に出ようとしてみてください」

 俺が言うと、イデルさんは転移魔法を発動し、一瞬消えたがすぐに元の場所に戻ってきた。

「なるほど、出られないな。おりの中にいるようなものか」
「はい、だから別にアルスさんに知られても大丈夫ですよ。まあ、まだアルスさんには内緒にしておきますけどね。もう少しこの世界を発展させたあとに紹介して、驚かせたいので」
「今のままでも十分興奮するだろうが……まあ、そういうことなら分かったよ」

 それから門を開き、ウィードさん以外が元の世界に戻ってきた。
 セヴィスさんは最後の荷物をまとめるために屋敷に残り、俺とイデルさんは王都に帰る。そして、せっかくなのでギルドに向かって適当な討伐依頼を受け、街の外へ出て二人で指定された魔物を討伐した。
 ギルドに帰って義父さんの受付で達成報告をしていると、義父さんが言う。

「しかしまあ、ラルク達は本当に帰ってくるのが早いな。最近はイデルが入っているというのもあるだろうが」
「そうですか?」

 俺が聞くと、義父さんは別の冒険者パーティのほうを見て話を続ける。

「あいつらは昨日に同じような依頼を受けて、今日帰ってきたんだ。それが普通なんだが、お前らはたった数時間で終わらせてくるからな」
「あ~、たまに知らない冒険者の人から『お前らイデルさんと組めてうらやましいな』と言われるのはそういうことだったんですね」
「まあ、こっちとしては早く帰ってきてどんどん依頼を受けてくれるお前らには感謝しているぞ」

 義父さんはそう言って、今日の依頼の報酬を渡してきたのでイデルさんと二人で分配した。
 解散間際、イデルさんが俺に言う。

「すまんが、あとでセヴィスと一緒に楽園に入れてくれないか? 夜の会合に興味がある」
「いいですよ。俺も同席するつもりでしたし」

 そこで一旦イデルさんと別れ、俺は家に戻る。
 しばらく自室でまったりしていたらイデルさんとセヴィスさんが来たので門を開き、夕食を作っていたリンに「今日は楽園で晩ごはんを食べるから」と伝えて俺も楽園へ行った。
 そのまま温泉地区に向かい、話し合いの場所である宿に入る。宿の中はいろんな種族の方々が温泉に入りに来ていて、盛況だった。

「すみません。遅くなりました」

 そう言って会合の場である部屋の中に入ると、すでに各種族の長達、シャファル、悪魔のゼラさん、ウィードさん、セヴィスさん、イデルさんが集まっていた。
 俺が空いている席に座ると、進行役を務めているらしい水竜すいりゅう族の長、ノアさんが口を開く。

「それでは、今から『第一回・楽園議会』を開始します」

 まずは今回新しく楽園で暮らすことになったウィードさんとセヴィスさんの紹介から始まった。この世界を作ってから初めて人間が住むので、長達が何か言うのかと思っていたが、これといって不満は出なかった。彼らは楽園で生活する以前も、人間と共生していたらしい。

「意外だな。魔物なのに人間と暮らしていたなんて」

 俺が言うと、隣にいたシャファルが反応する。

「ふむ、我の眷属達には、人間と共存するようにと命令していたからな」
「そうだったのか?」
「うむ。なんなら、外にまだ残っている眷属達に言えば、彼らも連れてこられるぞ」
「うーん、少なくとも今は別に呼ばなくていいかな。一気に人が増えても衣食住を整えるのが大変だろうし。設備が整ったら、希望者をつのってみてもいいかもね」
「うむ。ラルクならそう言うと思っておったぞ」

 すると、ゼラさんが心配そうな顔つきで言う。

「でも、人族が増えたら悪魔族が住む場所がせばまりそうね。それに不必要に怖がられそうだし」

 人間にとって悪魔は恐るべき存在である。ゼラさんやここにいる下級悪魔は例外と言ってもいいけど、すぐに仲良くなれるわけでもないだろう。

「それなら、希望者にはあらかじめどんな種族が住んでいるのか伝えた上で、改めて住むかどうか決めてもらおうか」
「うむ、我もそれでいいと思うぞ、嫌いな種と一緒に住むのは無理があるからのう」
「まあでもしっかり話せばお互い分かり合えると思うよ。ほら、シャファルも最初はゼラさんのことを嫌ってたし」
「悪魔と仲良くなること自体がおかしいんじゃ」
「むっ? シャファル様、それは違いますよ?」

 シャファルの反論に割って入ったのは、セヴィスさんだった。

「どういうことじゃ?」
「私も悪魔なのですが、私の友人の悪魔も普通に人間と共存しています」
「それは本当なのか?」
「はい。シャファル様なら知っていると思いますが、東のリゴルドン王国です。あの国の王には代々私の友人である悪魔がいているんですよ」
「なんと。国民はそのことを知っているのか?」
「知っているようですよ。今度、シャファル様も一緒にその国に行ってみますか?」
「うむ、我も一度目にしておきたい。そのような国があったとは知らなかった……」

 シャファルは驚きながらセヴィスさんの提案に乗った。
 やや話が脱線したが、ノアさんが本題に戻し、今後の方針などを決めていく。
 そして、最後の議題となった。

「それでは最後に……これは、この世界に住む各種族の者達から最も多く寄せられた質問なのですが……ラルク様。この世界の名はなんと言うのでしょうか?」
「えっ、世界の名前?」

 俺は思わず聞き返した。今までずっと楽園と呼んでいたから、考えたこともなかった。

「そういえば我も知らんな」
「私も気になってのよ」

 シャファルとゼラさんが言った。

「……えっと、すみません。世界の名前なんて考えたこともなかったけど、それって重要なことでした?」
「まあ、名前はあったほうが便利じゃろ」
「確かに……」

 今までは義父さんに「ちょっと楽園に行ってくる」みたいなことを言ってここに来ていたけど、考えてみれば変な言い回しだな。
 シャファルがさらに言う。

「特にないなら、ラルクが今決めていいぞ。どうせここはお主の世界なんじゃし」
「う~ん、そうだな……とりあえずこの件は保留にしていいですか? 思いついたら発表するので」

 俺がそう言うとみんなが頷いたので、今回の話し合いはこれで終わりにした。



 第三話 第二店舗


 翌日、俺は自宅のリビングで楽園の名前をどうしようかと頭を悩ませていた。
 本日は冒険に出る予定はないので、一日使っていい名を考えようと思っていたのだが、まったくコレと言って候補が思い浮かばない。
 ソファでいつまでも悩んでいる俺を見かねたのか、義父さんが俺の隣に座って話しかけてくる。

「ラルク。朝からウンウンうなってどうしたんだ?」
「実は昨日、楽園に住んでいるシャファルの眷属さん達から世界の名前を聞かれて、何も決めてなかったから考えているんですよ」
「『楽園』じゃ駄目なのか?」
「それだとなんか変かなぁ、と」
「……言われてみればそうかもな。そういうことなら俺は黙っておくとするか。いい名前が思い浮かぶように応援しているぞ」

 義父さんはそう言って仕事へと行ってしまった。
 それから少し経って、リンも家を出ていった。レティシアさんと買い物に行くらしい。
 一人で悩み続けて数十分がたった頃、呼び鈴が鳴る。
 誰だろうと思って玄関に行きドアを開けると、外にはラックさんが立っていた。

「あれ、ラックさん。どうしたんですか?」
「うん。ちょっと知らせたいことがあってね。近くを通りがかったから、ついでにお邪魔したんだよ。中に入ってもいいかな?」
「はい、大丈夫ですよ」

 ラックさんをリビングに通し、お茶を用意する。そしてラックさんの話を聞くと、なんでもルブラン国の俺の店の準備が大体整ったと連絡が入ったらしい。

「……というわけで開店日時などを決めるために、ラルク君にルブラン国へ来てほしいそうなんだが、どうかな?」
「分かりました……それにしても、ラックさんには色々とお世話になっていますよね。なんだかすみません」
「構わないよ。私がラルク君を商人の道に引き込んだんだからね。私が現役げんえきでいる限り、ラルク君の助けは惜しまないつもりだ。思う存分、いろんなことに挑戦しなさい」
「はい、ありがとうございます!」

 俺はお礼を言ったあと、せっかくなのでお店で新作として出そうかと考えている料理をいくつかラックさんに振る舞った。どれも大好評だったので、良かったと胸をで下ろす。
 一服しているラックさんに、俺は前々から次の商品として売ってみたいと考えていたものを見せてみた。

「ラックさん。料理以外にもこんなのを作ってみたんですが、売れると思いますか?」

 そう言って俺が『便利ボックス』から取り出したのは、将棋やリバーシ、チェスといったボードゲームの盤と駒だ。
 元親のせいで城から出られなかった際に、暇で暇ですることがなかったから、木を使って作ったんだよね。
 この世界にもボードゲームはあるけど、将棋やチェスはないから新しい娯楽として売れるかもしれない。でも、実際のところどうなんだろう……?
 ラックさんは目を細めてそれぞれの盤や駒を見つめる。

「……これはボードゲームかい?」
「はい。城で暮らしていたときに考えたんですけど……」
「ふむ。見たことがない形のものがあるね……こっちとこっちのゲームは、遊び方は決まっているのかな?」

 ラックさんは将棋とチェスを指差して尋ねた。

「えっと、まず……」

 俺は簡単に将棋とチェスのルールを説明する。
 一通り説明し終えると、ラックさんは笑顔で頷いた。

「うん、これは売れると思うよ」
「本当ですか?」
「ああ。今聞いた限りだとルールはシンプルだが、駒の動かし方が複雑でいいね。大人から子供まで遊べそうだし、意外と奥深そうだ。それに材料が木製だから、量産もできる。少し売り方を工夫したら、すぐに流行はやりそうだね」
「オリジナルのゲームだから不安だったけど、そう言ってもらえて良かったです」

 本当は俺が考えたわけではないが、前世のゲームだとは言えないためそう言っておく。
 俺が安心していたら、ラックさんがリバーシのセットを指差しながら尋ねてくる。

「ところで、これもラルク君が考えたのかい?」
「あ、はい」
「これはすでに存在するボードゲームだよ」
「え!? そうなんですか!?」
「ああ。リバーシと言って、昔から広く親しまれているんだ」
「そ、そうだったんですか……」

 この世界には昔、俺の他にも転生者が何人かいたと神様のサマディさんから聞いた。そのうちの誰かがこのゲームを広めたってことか。それにしてもリーバシーって、ほぼそのままだな……
 まさかリバーシが流行していたなんて……全然知らなかった。変な子だって怪しまれないかな?
 おずおずとラックさんのほうを見ると、意外にもニコニコしていた。

「いやぁ、リバーシーのことを知らなくて同じゲームを作るなんて、やはりラルク君はすごいね」
「え? あ、あはは……」

 なぜか褒められてしまった……少し胸が痛い。
 それから将棋とチェスの商品化を目指して少しだけ話し合いをし、ラックさんは帰っていった。

「ふ~、それにしてもあせった……」

 転生してから数年間、一切見たことがなかったからてっきりないものだと思っていたけど、思い込みは危険だな。新しいジャンルの商品を作るときは、ちゃんと市場調査するようにしよう。
 でも、将棋やチェスが流行りそうなら、他のゲームを作ってみるのもいいかも。あるいは、電動のおもちゃを作ってみるのも楽しそうだな。電力で動いていたところは、魔力で代用できそうだし……夢が広がるなぁ。
 あれこれ考えていると、脳内にシャファルの声が流れてくる。

『楽しそうにしているところ悪いんじゃが、楽園の名前はそろそろ決まったのか?』
『……なんでそうやって現実に引き戻すのかな』

 俺は楽しい考え事をやめにして、楽園の名前を再び考え始めた。


 数時間悩み続けた末、俺は一つの名前を思いついた。

〝ファンルード〟

 英語で楽しいという意味の〝Fun〟と世界という意味の〝World〟の文字を合わせた造語だ。文字通り、楽しい世界になるといいな、という思いを込めて名付けた。
 そのことをシャファルに伝えると、いい反応が返ってきた。

「ほう、なかなかよい名じゃ! すぐに皆の者に知らせてくるぞ!」

 他のみんなも賛成したので、今後は楽園を「ファンルード」と呼ぶことになったのだった。

    
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