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第十章
第450話 【守護神・2】
しおりを挟むその俺の言葉に対して、サマディさんニコッと笑った。
そして俺の神へと変える為、別の部屋に連れていかれた。
「さあ、ラルク君。そこに座って」
「は、はい」
サマディさんに指示されたように俺は、魔法陣のような模様が書かれている場所に座った。
座った事を確認したサマディさんは「目を瞑ってね」と言われ目を閉じた。
目を閉じて直ぐに俺の体に、暖かい何かが入って来る感覚がした。
その温かい何かは全身に巡り、不思議な感覚を味わった。
「はい、終わったよ。もう目を開けても大丈夫だよ」
「わ、分かりました。って、え!?」
恐る恐る俺は目を開けると、自分の体が少し光っている事に気が付いた。
「ラルク君、落ち着いて神になった事で蓄えてた力が少し漏れてるだけだから、魔力制御する感じで体から漏れてる力を制御してみて」
サマディさんからそう言われた俺は、魔力を扱うようにその光を体に戻そうとした。
すると光は徐々に俺の中へと入って行き、体の発光は収まった。
「お、驚きましたよ。まさか、自分が発光するなんて……」
「あはは、私もまさかここまでラルク君の力が強かったとは思わなかったな。ラルク君、色んな人を助けてたからその分の力が溜まってたんだろうね」
「俺としては、そこまで人助けに専念してたつもりはないんですけどね……」
「ラルク君が思っている以上に、助けて貰った人は多いんじゃないかな? 特に楽園に住んでる人達は、ラルク君のおかげで住む場所を得てる人も多いだろうし」
う~ん、それだと俺というよりシャファルに感謝するんじゃないのかな?
楽園を紹介したのはシャファルだし、楽園に住んで欲しいと逆に俺が思ってたくらいだし……
「それと、忘れないうちに渡しておくよ。はい、この力をラルク君に渡すね」
サマディさんはそう言うと、空間から2つの宝石を取り出すと、そのまま俺に投げ渡した。
飛んできた宝石は、そのまま俺の体の中に入り、先程より更に強い何かか入って来た。
「い、今のは何ですか?」
「ラルク君を利用してた神と、利用しようとした女神の力の塊だよ。あの子達を消した際、残った力はラルク君がもしも神になった時に取っておこうと思って、取っていたんだ。役に立って良かったよ」
「えっ、また神様の力を俺貰ったんですか!?」
サマディさんの言葉に俺は驚いた俺は、そうサマディさんに言った。
「ほら、ラルク君。神になった自分のステータス確認してみると良いよ」
そう言われて俺は、恐る恐るステータスを確認した。
✤
名前:ラルク・ヴォルトリス
年齢:15
種族:半人半神
性別:男
状態:
レベル:226
S P:2250
力 :380154
魔 力:384795
敏 捷:384567
器 用:365401
運 :51
【スキル】
〖調理:5〗 〖便利ボックス:3〗〖生活魔法:4〗
〖鑑定:5〗 〖裁縫:3〗 〖集中:5〗
〖信仰心:5〗 〖魔力制御:5〗 〖無詠唱:5〗
〖合成魔法:5〗 〖気配察知:5〗 〖身体能力強化:5〗
〖体術:5〗 〖剣術:5〗 〖短剣術:3〗
〖毒耐性:3〗 〖精神耐性:4〗 〖飢餓耐性:1〗
〖火属性魔法:5〗〖風属性魔法:5〗〖水属性魔法:5〗
〖土属性魔法:5〗〖光属性魔法:5〗〖闇属性魔法:4〗
〖雷属性魔法:5〗〖氷属性魔法:5〗〖聖属性魔法:4〗
〖無属性魔法:5〗〖錬金:4〗 〖マッピング:5〗
〖念写:3〗 〖魔法切り:3〗 〖守護騎士:5〗
〖聖域:5〗 〖守護:5〗
【特殊能力】
〖記憶能力向上〗 〖世界言語〗 〖経験値補正:10倍〗
〖神のベール〗 〖神技:神秘の聖光〗〖悪・神従魔魔法〗
〖神技:神の楽園〗〖神技:神の盾〗 〖神技:神の目〗
〖神技:神の契約紋〗
加護:サマディエラの加護 マジルトの加護 ゴルドラの加護
ヴィストルの加護 ラグマンの加護 デーラの加護
称号:転生者 神を宿し者 加護を受けし者
信者 限界値に到達した者 神者 教師
最高の料理人 炎の魔法使い手 雷の魔法使い手
剣士 戦士 鑑定士 風の魔法の使い手 光の魔法の使い手
格闘家 水の魔法の使い手 無の魔法の使い手
親馬鹿 土の魔法の使い手 氷の魔法の使い手
神 守護神
✤
「……サマディさん、これ普通の人間のステータスじゃないですよ」
「ラルク君は、もう普通の人間じゃないよ? 半分神様で3人の神の力を持ってるから、神界に住んでる神より強い可能性もあるね」
ステータスを確認した俺の言葉に対して、サマディさんはニコニコとした表情でそう言った。
確かに竜には勝ちたいとは思ったけど、ここまで化け物みたいなステータスになるとは思わなかった。
平均能力値約35万って、もしかしてシャファルより上だったりして……
「あれ、サマディさんこの称号に新しく〝守護神〟ってついてますけどこれって何ですか?」
「それは、ラルク君が司ってるのが〝守護〟って意味だよ。人間と共存する神、一番近くで人を導く神として、その役割が適切かなと思ってね」
「成程、そうですか。分かりました。人を守るその役目、下界で暮らしながら人を導きますね」
俺はそう言って、いつものように戻ろうとした。
そして次に目を開けると、目の前にまだサマディさんが居た。
俺はもう一度、目を瞑り体に戻ろうと念じた。
「……も、戻れません」
「えぇぇぇぇ!? ど、どうして!? ラルク君の状態はまだ仮死状態だし、体の方には回復魔法が掛けられてるから帰れる筈だよ!?」
俺の言葉にサマディさんも焦り、俺の体の様子を確認してそう言った。
もしかして、自分の力が強すぎて体に戻れないのか?
「……よし、ラルク君。最後の手段だよ。確か、ラルク君の〖生活魔法〗のスキルはあと1つ残ってたよね?」
「は、はい。残ってますけど、それでどうするんですか?」
「今ここで新しいスキルを作るんだ。そして、そのスキルをラルク君が必要と思えば、そのスキルは今から作るスキルを得る事が出来るはずだ」
サマディさんはそう言うと、直ぐにボードを出現させて操作を始めた。
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