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第十章
第430話 【違和感・1】・ス
しおりを挟む子供が生まれてから数日が経ち、俺達はまだヴォルトリス領で暮らしていた。
母子の安静を考え、ここのが使用人の数も居るので心配事は無いと判断した。
それにはアスラ達も了承してくれて、仕事をしている俺と義父さんの代わりに、アスラ達は妻達の補助をしてくれている。
「すまんな、アスラ。折角、レティシアさんと上手く行ってる時に……」
「僕達がやりたくてやってるんだからさ、ラルク君は気にしなくていいよ。それにさ、こういった時に助け合うのが友達でしょ?」
「アスラ……」
友人の言葉に涙が出そうになり、隠す様に後ろを振り返った。
そんな俺の行動に、アスラは笑った。
それから俺は、仕事部屋に入り義父さんと仕事を行った。
子供が無事に生まれ、母親の様態も悪くないと知った俺と義父さんは、これまでよりも格段にスピードアップして仕事を片付けていた。
「よし、今日の仕事は終わり!」
「こっちも終わったぞ!」
「「さぁ、子供達と触れ合いの時間だ!」」
全く一緒のタイミングで義父さんと俺はそう言って、バッと部屋を出て子供達と妻達が居る部屋に向かった。
シャルルさんとリア達は、現在同じ部屋で暮らしている。
それは子供達の面倒の見やすさだったり、何かあった時に直ぐに対応できるようにと3人で話し合って決めたと言っていた。
「ほ~ら、パパですよ~」
なので隣から、義父さんの今まで聞いた事も無い声が、聞こえてきたりしている。
「ローラちゃん、ランちゃん。パパですよ~」
まあ、俺も似たような者なので互いに、そこは言及していない。
「グルドがここまで、親馬鹿になるとは思わなかったわ」
「あはは、グルドさんって結構過保護なんですよ。ラルク君の事となると、一目散に駆けつけてましたから」
「そうそう。一緒に暮らしている時は、ラルク君の事を第一に考えてましたからね」
義父さんの意外な一面を知ったとシャルルさんが言うと、それに対してリア達がそう言った。
逆に俺の子供に対しての行動が、ここまでという事にリア達を含めアスラ達からも驚かれた。
そんなにおかしいかな? と思い、その時ふとある予感がしてステータスを確認した。
✤
名前:ラルク・ヴォルトリス
年齢:15
種族:ヒューマン
性別:男
状態:
レベル:211 (+14)
S P:2100 (+140)
力 :18916(+1120)
魔 力:22789(+1344)
敏 捷:20071(+1232)
器 用:16780(+1008)
運 :51
【スキル】
〖調理:5〗 〖便利ボックス:3〗〖生活魔法:4〗
〖鑑定:5〗 〖裁縫:3〗 〖集中:5〗
〖信仰心:5〗 〖魔力制御:5〗 〖無詠唱:5〗
〖合成魔法:5〗 〖気配察知:5〗 〖身体能力強化:5〗
〖体術:5〗 〖剣術:5〗 〖短剣術:3〗
〖毒耐性:3〗 〖精神耐性:4〗 〖飢餓耐性:1〗
〖火属性魔法:5〗〖風属性魔法:5〗〖水属性魔法:5〗
〖土属性魔法:4〗〖光属性魔法:5〗〖闇属性魔法:4〗
〖雷属性魔法:5〗〖氷属性魔法:4〗〖聖属性魔法:4〗
〖無属性魔法:5〗〖錬金:4〗 〖マッピング:5〗
〖念写:2〗
【特殊能力】
〖記憶能力向上〗〖世界言語〗〖経験値補正:10倍〗
〖神のベール〗 〖神技:神秘の聖光〗〖悪・神従魔魔法〗
〖神技:神の楽園〗
加護:サマディエラの加護 マジルトの加護 ゴルドラの加護
ヴィストルの加護 ラグマンの加護 デーラの加護
称号:転生者 神を宿し者 加護を受けし者
信者 限界値に到達した者 神者 教師
最高の料理人 炎の魔法使い手 雷の魔法使い手
剣士 戦士 鑑定士 風の魔法の使い手 光の魔法の使い手
格闘家 水の魔法の使い手 無の魔法の使い手
親馬鹿
✤
俺の予感は的中しており、称号の欄にシッカリと【親馬鹿】と新しい称号に追加されていた。
何でだ? と思いその称号を詳しく見た。
〖親馬鹿〗
子供に対して他者からの視線を気にせず、溺愛する者に与えられる称号。
その説明文に、思い当たる事もありそっと俺はステータスから目線を外したのを覚えている。
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