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4巻
4-1
しおりを挟む神様のイタズラによって命を落とした俺、四宮楽は、神様から三つの便利な初期スキルを授かって、銀髪の少年ラルクとして異世界に転生した。
転生後は順風満帆な人生! ……というわけにはいかず、次に意識が戻ったとき、俺は家も名前もない状態だった。転生時の不具合で記憶の引継ぎがうまくいかず、本来は生まれた直後からチートスキルを使って快適に暮らすはずが、無能の少年として家族に虐待に等しい扱いを受け、十歳のときに名前を消され、家も追い出されてしまっていたのだ。
ただ、その直後に記憶を取り戻し、俺は王都レコンメティスでのちの義父となるグルドさんと出会う。そして、それをきっかけに俺は一気に幸せな人生を歩んでいくのだった。
そんな俺の恩人である義父さんが、聖国という悪い国に攫われてしまったときは流石にキレたなぁ……俺はすぐに自分の従魔である伝説の銀竜、シャファルの力を借りて、聖国に乗り込んで義父さんを救い、黒幕である聖国の女神を成敗したのだった。
義父さんの誘拐騒ぎが収まり、一息ついたのも束の間。
俺はとある依頼を受けている最中に奇妙な洞窟を発見した。気になって調べてみたら、そこはどうやら迷宮と呼ばれる、魔物がうじゃうじゃいる危険な場所だったのだ。
それにしても、次から次へとトラブルが舞い込んでくるな……
ま、俺は楽しいからいいんだけどね。
1 迷宮探索の準備
偶然迷宮を発見した俺は、同じパーティメンバーであるレティシアさん、リン、そしてアスラと一緒に王都に戻って急いでギルドへ向かった。
ギルドに着いた俺達は、ギルド職員である義父さんの受付に行き、迷宮のことを報告する。
義父さんは聖国に攫われて大怪我を負っていたんだけど、先日全快して無事仕事に復帰できたんだよね。
事情を説明すると、義父さんはすぐに席を立って「付いてこい」と言った。
大勢で行くのも迷惑だと思い、とりあえず代表して俺が一緒に行くことにする。
義父さんに連れられてきたのは、ギルドマスター室だった。
扉を開けて中に入ると、ギルドマスターのフィアさんことリーフィアさんと、副マスターのララさんことララディーナさんが、事務仕事をしているのが目に入る。
驚いた顔をする二人に、俺は迷宮を発見した経緯と場所の報告をした。
フィアさんは真剣な表情で話を聞いたあと、おもむろに口を開く。
「事情は分かったわ。報告ありがとう、ラルク君。今回の依頼、受けたのがラルク君達で良かった。普通のDランク冒険者だったら死んでいたかもしれない事態だわ……ごめんなさい」
「いえ、予想外のことでしたし、フィアさんが謝る必要はないですよ。それに、いい経験値稼ぎもできましたから」
俺が言うと、フィアさんはにっこりと微笑んだ。
迷宮の件はフィアさんと何人かのギルドの職員さん達が後日調査してから冒険者達に公表する、ということで落ち着き、一旦その場は解散となる。
俺と義父さんは受付に戻り、改めて依頼の報酬金を受け取った。迷宮を早期に発見したことが評価され、最初に提示された額より多くもらえたからラッキーだったな。
報酬金を均等に分配しながら、俺はみんなにギルドマスター室でのことを伝える。
「とりあえず、迷宮の公表は後日ってことになったよ。混乱を招かないために、みんなも誰にも言わないようにね」
「分かったわ」
「うん」
「了解」
みんなが頷くのを確認してから、俺は解散を告げ、帰宅したのだった。
帰宅後、俺は自室にて考え事をしていた。
「確か迷宮って、地上の魔物より強い奴らが出てくるんだっけ……今すぐ迷宮を探索するってわけじゃないけど、万が一に備えてメンバーの装備を一新するのもいいな……」
以前は俺が経営しているお店が忙しかったから、迷宮の探索をする暇はなかった。
だけど最近は落ち着いてきており、冒険者活動に力を入れやすい状況になっている。近々、王都の他にも新店舗を出そうと思っているんだけど、それはまだ先の話だ。
また、装備を買うお金のことは問題ない。お店の経営にはじまり、今までいろんな方法で稼いできたおかげで、数十年は暮らせるほどのお金を持っている。
全員の装備を一新するのも戦力強化になるけど……
「でもみんなの装備っていいものばかりなんだよな……」
リンやレティシアさんの装備は、フォルノさんという腕利きの職人さんが作ってくれたもので、その辺の武具より断然性能がいい。
アスラの装備は言わずもがな。アスラはルブラン国の第二王子なので、最上級の武具を揃えている。
「ラルク、何をそんなに悩んでおるのじゃ?」
「にゃ~?」
悩んでいると、シャファルが部屋の中に入ってきた。俺の召喚獣である黒猫の精霊、ノワールを抱っこしている。
本当のシャファルは巨大なドラゴンの姿をしているんだけど、体が大きいと色々と不便だから、普段は人間形態に変身しているんだよね。
俺はシャファルに、今さっき考えていたことを話してみる。
「ふむ、戦力強化か……装備に注目するのはよいと思うが、確かにラルク達は粗悪品を身に付けておるわけではないからのう……」
「そうなんだよね~」
俺がベッドに横になると、シャファルは思い出したようにこう言った。
「そういえば、我の素材はどうしておるのじゃ?」
「えっ? それってシャファルの前の体のこと?」
シャファルは寿命が近付くと、新しい体に転生することができる。で、俺は初期スキルの一つ、『便利ボックス』にシャファルの転生前の亡骸を保管しているのだ。
「特に何もせず、保管し続けているよ。伝説の竜の素材なんて、下手に売れないしね」
「……ふむ、それなら我の素材で装飾品を作ったらどうだ? パーティメンバーの印になるようなものなどいいかもしれん」
「……いいね。その案! フォルノさんに頼めば、冒険に役立つ効果を装飾品に付加してくれると思うし、明日行ってみるよ」
「うむ、力になれたようで良かったのじゃ……だからラルク、そろそろ飯を――」
「さてと、夕飯の支度でもしてこようかな。シャファルは今日も飯抜きだからね」
俺がそう言うと、シャファルは絶望的な表情を浮かべる。
シャファルは以前俺に嘘をついた罰として、しばらく飯抜きにしている。解除するつもりはまだない。
「そんな、助けになったでは――」
俺はシャファルの言葉を最後まで聞かずに部屋を出て、台所に向かったのだった。
◇
次の日。今日は冒険者活動が休みなので、レティシアさんとリンは俺の店に手伝いに行っている。
俺は一人で、フォルノさんの店に向かった。
「いらっしゃい、ってラルクか? 久し振りだな」
店に入ると、フォルノさんが笑顔で迎えてくれる。
「お久し振りです。フォルノさん」
挨拶を返したあと、俺は昨日決めたことを話した。
話し終えると、フォルノさんはニヤリと笑う。
「銀竜の素材でパーティメンバーの装飾品作りか……面白そうだな、作ってやるよ。伝説の竜の素材を使えるなんて、最高じゃないか!」
「ありがとうございます。でも、装飾品と言ってもいろんなものがありますよね」
「そうだな……指輪やペンダントなんかがあるが……ここは無難にイヤリングでどうだ? 鱗が数枚あれば素材としては足りるだろう」
「イヤリングですか……いいですね。ちょっと待っててください」
俺は『便利ボックス』に眠らせていた転生前のシャファルの体を、スキルで解体して、鱗を数枚取り出した。
「おぉ……銀鉱石よりもいっそう輝いているな……これが銀竜の鱗か」
感嘆したように呟くフォルノさん。
「それでは、よろしくお願いします。あの、代金はいくらになりますか?」
「ああ、そうだな……四人分まとめて銀貨四枚でいいぞ」
「え? そんなに安くていいんですか?」
一般的な武具屋の相場を考えたら、破格の値段と言っていいだろう。
「今回は持ち込みの素材を加工するだけだし、何より伝説の竜の素材を扱えるんだ。値段のことは気にしないでくれ」
フォルノさんは、シャファルの鱗を眺めつつそう言った。
これ以上何か言っても、フォルノさんは金額を変えないだろう。
俺は財布から銀貨四枚を取り出してフォルノさんに渡す。
「フォルノさん、ありがとうございます」
「おう、完成予定は明後日だ」
「分かりました。楽しみにしていますね」
そう言って、店を出る。
シャファルの素材を使ったイヤリングか……完成が待ち遠しいな。
◇
フォルノさんにイヤリングの作製を頼んだ翌日。
ギルドで依頼を受注しようとしたら、受付をしていた義父さんからギルドマスター室に行くようにと言われた。
なんだろうと思いつつ、とりあえず依頼のほうはアスラ達に任せて、一人で階段を上がってギルドマスター室に向かう。
ギルドマスター室にはフィアさんとララさん、それと何人かのギルド職員さんがいた。
「ラルク君、来てくれてありがとう。実は、先日ラルク君が発見した迷宮について、いくつか確認させてもらいたいことがあってね」
ギルド職員さんの一人がそう言って、こちらに一枚の地図を手渡してくる。
広げて見てみると、迷宮を見つけた際に訪れていた村の場所が載っていた。その付近には、赤い×マークが記されている。俺が見つけた迷宮の場所と同じ位置だ。
「迷宮があった場所は、その印の位置で合っているかい?」
「はい、間違いないです」
「ありがとう。昨日、我々はマスターと一緒に、その印を付けたところにあった迷宮の調査をしてきたんだ。念のため、ラルク君が報告した場所と同じ位置か確認しておきたくてね」
なるほど、俺が呼ばれたのはこのためだったのか。
それからギルド職員さんとフィアさんの話し合いが始まった。聞いちゃいけないのかと思って席を外そうとしたら、フィアさんが残っても構わないと言ってくれたので、後学のために一緒に話を聞く。
内容は、迷宮ランクとやらに関するものだった。
迷宮ランクってなんだ? と思っていたら、ララさんが横から「発見した迷宮がどれくらいの攻略難度なのか、冒険者ギルドで区分する決まりがあるの」と教えてくれた。
話によると、迷宮に出現する魔物の平均能力はDからCランク程度の強さだそうだ。ただし、五層まで潜っても最下層が見えなかったので、Dランク以上の難度はありそう、とのこと。
以上の条件を加味して、フィアさんが迷宮ランクを〝C-ランク〟と決定した。ようするに、Dランク冒険者が挑むのはやや厳しいが、Cランク冒険者なら十分攻略可能、ということらしい。ちなみに、俺の冒険者ランクはDだ。
話がまとまったところで、フィアさんが迷宮ランクについてさらに説明してくれる。
迷宮ランクは基本的に強い順からA・B・C・Dの四段階に分かれており、そこに+、-、ニュートラルが付け足され、計十二段階評価となっている。
五層以下の浅い迷宮の場合は大体〝D-ランク〟に区分され、最難関の〝A+ランク〟の迷宮は、現在確認されているだけで五十層以上あるのだとか。
迷宮ランクが決定されるとギルド職員さんは部屋を出ていき、その後、扉の外から歓声が聞こえてきた。迷宮が発見されたことを公表したのだろう。
俺はフィアさんに尋ねる。
「冒険者にとって迷宮が発見されるのは、嬉しいことなんですかね?」
「そうね。未知のエリアを探索するのって、やっぱりワクワクするじゃない? あと、地上の魔物と比べて、迷宮の魔物が落とす魔石や素材は質がいいの。もちろんギルドに売ったときの買い取り額も増すから、迷宮が近くにあるならそっちに行く冒険者のほうが多いわね」
「そうなんですか。でもみんなが迷宮に行っちゃったら、普通の依頼が滞るんじゃないですか?」
俺が言うと、フィアさんは困ったような顔をした。
「ラルク君の言う通りなのよね。まあ、仕方ないわよ。迷宮を放置したままだと、魔物が増えて外に出てきて、近隣の村や町が危なくなるの。下手に情報を伏せると、かえって痛い目を見るわ」
「なるほど……まあ、俺達もいずれ迷宮には足を運ぶと思いますが、王都の依頼も今まで通りこなすつもりです」
「それはありがたいわ。私としてもラルク君には早くランクを上げてもらいたいから、頑張ってね」
「はい、頑張ります」
フィアさんから応援され、部屋を出る。
階段を下りると、先程まで中にたくさんいたはずの冒険者がほとんどいなくなっていた。
誰かいないか探してみると、食堂で知り合いの冒険者であるドルトスさんが食事をしているのを見つけたので、近付いて話しかける。
「こんにちは、ドルトスさん。なんかギルド内が閑散としていますね」
「ようラルク。みんな新しい迷宮に行っちまったんだよ」
「ああ、やっぱり。ドルトスさんは行かないんですか?」
そう聞いたら、ドルトスさんは首を横に振った。
「まあ迷宮ランクも低いし、別に興味ないな。それに、今はキド達の面倒を見ているからな」
キド達というのは、俺が以前知り合った冒険者の面々だ。彼らはドルトスさんのパーティメンバーであるルブロさんとロブトさんと同じ村の出身で、今は王都に滞在して強くなるために修業している。
「そうなんですね。キド達、どれくらい成長しました?」
「ぼちぼちだな。ま、呑み込みは悪くないし、一歩ずつ前進しているよ。今日もルブロ達と一緒に森で訓練しているはずだ」
ドルトスさんはそう言うと、切り分けていた肉を口に運び、呑み込んでから言葉を続ける。
「それに冒険者が全員いなくなったら、ギルドが機能しなくなるだろ? ここに残っている奴らのほとんどは、あの事件の経験者だ。みんな、二度と同じようなことがないように、って考えているんだよ」
「そうなんですか……」
あの事件とは多分、十数年前に起きた王都のドラゴン襲撃事件のことだろう。
ドラゴンが襲ってきたとき、王都中の冒険者は当時新しく発見された迷宮の攻略に向かっていたため、ほとんど全員がギルドを留守にしていた。
そして、王都に残っていたAランク冒険者の義父さんが一人でドラゴンを撃退し、その代償として冒険者生活を引退しなければならないほどの大怪我を負ったのだ。まあ、その怪我はもう俺の『神技:神秘の聖光』という特殊能力で治したんだけどね。
「そう言われると、俺も迷宮に行かないほうがいい気がしてきたな……」
独り言を漏らすと、ドルトスさんがそれを聞いて「いや」と口を開く。
「ラルク達は行ってきたほうがいいぞ。今後のためにも、今のうちに迷宮がどんなものなのかを体験しておくべきだ」
「……分かりました。近いうちに一度行ってみますね」
「そうしろ。ラルク達がいない間に何かあっても、俺達がどうにかするからな」
ドルトスさんの言葉に、食堂にいた他の冒険者達が反応する。
「そうだぞ、俺達だってやるときはやるからな!」
「安心して迷宮に行ってこい!」
「……はい、ありがとうございます!」
俺はお礼を言って、食堂をあとにしたのだった。
その後、ギルドを出て久し振りに俺が経営するお店に顔を出す。
すると、料理人のナラバさんが俺を見て声をかけてきた。
「おや、ラルク君。ラックさんがラルク君に話があるって言ってましたよ。多分今はドルスリー商会にいると思いますから、用事がなければ行ってみてください」
「え、本当ですか? ありがとうございます、ナラバさん」
手短にお礼を言って、ラックさんの経営するドルスリー商会に向かった。
商会に着き、受付の女性に「ラックさんはいますか?」と尋ねる。
商会長室にいると言われたので、早足で部屋に行った。
ノックすると返事があり、中に入る。
「お邪魔します、ラックさん」
「いらっしゃい、ラルク君。伝言を聞いてくれたのかな? わざわざ来てもらって悪いね」
そう前置きしたあと、ラックさんは用件を話し始めた。
「実は新店舗の予定地が決まったから、その報告をしようと思ってね」
「本当ですか? それは良かったです」
「それと、ラルク君が考案した『焼きおにぎり』と『焼飯』の二種類の料理を、今後は私が経営している食堂でも提供していいという話を前にもらっていたけど、本当に大丈夫なのかい?」
そうそう、以前そんな話をラックさんにしたことがあったっけ。
「はい、構いませんよ」
「そうか、それなら良かったよ。もし今になって駄目だと言われでもしたら、どうしようかと……」
ラックさんは安心したように息を吐き、ソファに深く腰かけた。そんなに緊張しなくてもいいのに。
「あっ、でもそうすると、今後はもっと米の仕入れを増やさなくちゃいけないですよね」
今、俺の店で提供している米料理は、ニホリの里という集落で収穫された米を使っている。仕入れを増やすと口で言うのは簡単だが、現状でも生産量がギリギリだから、これ以上仕入れる量を多くするのは難しいだろう。
ラックさんもその問題は把握しているようで、複雑そうな表情を浮かべる。
「そう、その問題がなかなか解決できないんだ。短期間でコメの生産量を増やすのは現実的ではないし、私の食堂で提供するのはおそらく数年後になるだろうか……」
うーん、確かに田んぼを開墾したり人手を増員したりしても、今すぐに米が増えるわけじゃないよなぁ……
どうしようかと悩んでいるとき、ふと最近見た大量の米の光景が頭によぎった。
「ラックさん、多分どうにかなると思います!」
「えっ?」
俺の声に驚いた様子のラックさんに、俺はとある人物のことを伝える。
その人物というのは、以前叔父のイデルさんの紹介で知り合った、ウィードさんとセヴィスさんのことだ。
ウィードさんとセヴィスさんは、死の森と呼ばれる場所の奥地にある屋敷に二人だけで住んでいるんだよね。そしてそこで「やることがないから」という理由で大量の米を一年中栽培しているのである。改めて思い返すと、実に不思議な人達だ。
実を言うとウィードさんの正体は聖国という国の第一王子でセヴィスさんは執事らしいんだけど、そんなことをラックさんに言っても仕方ないので、「米を一年中栽培している知り合いがいる」とだけ伝える。
すると、ラックさんは驚いたように言った。
「なるほど、そんな人がいるのか……」
「はい。米を作りすぎて余らせているはずですし、一度会いに行って譲ってもらえないかお願いしてみます」
ラックさんに別れを告げて商会を出たあと、俺は再びギルドに向かった。
受付でまったりしていた義父さんに、前のめりに尋ねる。
「義父さん! イデルさんって今、どこにいるか知ってますか?」
「うおっ、ラルク、戻ってきたのか……イデルならちょうどギルドマスター室にいるが、あいつに何か用か?」
「ええ、ちょっと。ありがとうございます!」
急いでギルドマスター室に行く。
階段を上ると、ギルドマスター室から出てきたイデルさんと目が合った。
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