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第十章
第424話 【久しぶりの楽園・3】
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「ゼラさん、フォローありがとうございます」
「良いわよ。ラルク君が皆の意見を聞いて、困ってる感じに見えたから」
ゼラさんにフォローしてくれた事をお礼を言うと、そう言われた。
その言葉に対して、シャファルが「よくやったの」と褒めた。
「まあ、シャファル君は最初からラルク君側だったから、手助けも出来そうになかったからね。私が言わなきゃって思ったのよ」
そう言ったゼラさんは「さっ、早くアスラ君達の所に行きましょ」と俺の袖を引っ張った。
その言葉に、シャファルが「何じゃ、ゼラ。外に出るのか?」と聞いた。
「ええ、だってアスラ君とレティシアちゃんが恋人同士になったって聞いたら、見ておきたいじゃない? 昔からパーティー内で仲間であり、友人と恋人になったどう接してるのか見てみたいじゃない!」
「お、おう。そ、そうか」
勢いよく言うゼラさんに、シャファルは少し後ずさった。
そして、ゼラさんの言葉に違和感を感じたのか「んっ?」と声を出して俺の方を向いた。
「ラルク、アスラとレティシアは付き合っておるのか?」
「ああ、少し前から仮だけどね。色々とあって、二人が付き合う事になったんだよ」
「なんじゃと! そんな面白い事になってるなら、我にも教えろ! 我も外に出るぞ!」
シャファルは、俺の言葉を聞くとゼラさんの時の様に、興奮したようにそう言った。
そんな訳で、行きは一人だったが帰りは3人で楽園から出た。
「久しぶりじゃな」
「そうね。楽園内で過ごす様になって、こっには全く来てなかったものね」
シャファルとゼラさんはそう言い、俺達は家のリビングに移動した。
既に気配察知で知っていたのが、家の中にはリアとリンしかいなかった。
「あっ! シャファル君、ゼラさん久しぶり!」
「シャファル様、ゼラさんお久しぶりです」
リンは直ぐにシャファルとゼラさんに気が付いて、トテトテと走って来てゼラさん達に挨拶をした。
リアの方は読んでいた本をテーブルの上に置いて、ゆっくりと来てシャファルとゼラさんに落ち着いて挨拶をした。
「久しぶりじゃな、二人共。元気にしておったか?」
「久しぶり、リアちゃんリンちゃん。調子はどうかしら?」
その後、シャファルとゼラさんは久しぶりに会うリア達と、楽しそうに会話を行った。
そんな会話をしていると、玄関の方で物音がして「ただいま~」とアスラ達の声が聞こえた。
二人の声が段々とリビングに近づき、リビングの扉を開けるとシャファル達の姿に驚いた表情をした。
「ふふ、久しぶりじゃなアスラ、レティシア。ラルクから聞いたぞ」
「久しぶりね~、アスラ君、レティシアちゃん。前より仲良さそうね~」
シャファルとゼラさんはそんな二人に、瞬時に近づいてニコニコとしながら話しかけた。
その後、アスラ達の様子を確認したシャファルとゼラは、〝茶化さない〟という約束に従い。
特にアスラ達を茶化すような事は、しなかった。
逆に今の楽園の事を話をして、また暇な時があれば楽園に来ると良いと言って、楽園に帰って行った。
「凄いね。楽園って、今あんな感じになってるんだ。僕達が出てから、そんなに経ってないのに発展の速度が凄いね!」
「私達が居ない間も発展してるから、また次に行く時が楽しみだね」
アスラとレティシアさんは、二人が残して〝楽園の話題〟に盛り上がり、楽しそうに会話をしている。
二人の狙いはこれだったのかなと、俺は思いながらリア達と夕食を作り、落ち着いたらまた楽園に行こうと言った。
「良いわよ。ラルク君が皆の意見を聞いて、困ってる感じに見えたから」
ゼラさんにフォローしてくれた事をお礼を言うと、そう言われた。
その言葉に対して、シャファルが「よくやったの」と褒めた。
「まあ、シャファル君は最初からラルク君側だったから、手助けも出来そうになかったからね。私が言わなきゃって思ったのよ」
そう言ったゼラさんは「さっ、早くアスラ君達の所に行きましょ」と俺の袖を引っ張った。
その言葉に、シャファルが「何じゃ、ゼラ。外に出るのか?」と聞いた。
「ええ、だってアスラ君とレティシアちゃんが恋人同士になったって聞いたら、見ておきたいじゃない? 昔からパーティー内で仲間であり、友人と恋人になったどう接してるのか見てみたいじゃない!」
「お、おう。そ、そうか」
勢いよく言うゼラさんに、シャファルは少し後ずさった。
そして、ゼラさんの言葉に違和感を感じたのか「んっ?」と声を出して俺の方を向いた。
「ラルク、アスラとレティシアは付き合っておるのか?」
「ああ、少し前から仮だけどね。色々とあって、二人が付き合う事になったんだよ」
「なんじゃと! そんな面白い事になってるなら、我にも教えろ! 我も外に出るぞ!」
シャファルは、俺の言葉を聞くとゼラさんの時の様に、興奮したようにそう言った。
そんな訳で、行きは一人だったが帰りは3人で楽園から出た。
「久しぶりじゃな」
「そうね。楽園内で過ごす様になって、こっには全く来てなかったものね」
シャファルとゼラさんはそう言い、俺達は家のリビングに移動した。
既に気配察知で知っていたのが、家の中にはリアとリンしかいなかった。
「あっ! シャファル君、ゼラさん久しぶり!」
「シャファル様、ゼラさんお久しぶりです」
リンは直ぐにシャファルとゼラさんに気が付いて、トテトテと走って来てゼラさん達に挨拶をした。
リアの方は読んでいた本をテーブルの上に置いて、ゆっくりと来てシャファルとゼラさんに落ち着いて挨拶をした。
「久しぶりじゃな、二人共。元気にしておったか?」
「久しぶり、リアちゃんリンちゃん。調子はどうかしら?」
その後、シャファルとゼラさんは久しぶりに会うリア達と、楽しそうに会話を行った。
そんな会話をしていると、玄関の方で物音がして「ただいま~」とアスラ達の声が聞こえた。
二人の声が段々とリビングに近づき、リビングの扉を開けるとシャファル達の姿に驚いた表情をした。
「ふふ、久しぶりじゃなアスラ、レティシア。ラルクから聞いたぞ」
「久しぶりね~、アスラ君、レティシアちゃん。前より仲良さそうね~」
シャファルとゼラさんはそんな二人に、瞬時に近づいてニコニコとしながら話しかけた。
その後、アスラ達の様子を確認したシャファルとゼラは、〝茶化さない〟という約束に従い。
特にアスラ達を茶化すような事は、しなかった。
逆に今の楽園の事を話をして、また暇な時があれば楽園に来ると良いと言って、楽園に帰って行った。
「凄いね。楽園って、今あんな感じになってるんだ。僕達が出てから、そんなに経ってないのに発展の速度が凄いね!」
「私達が居ない間も発展してるから、また次に行く時が楽しみだね」
アスラとレティシアさんは、二人が残して〝楽園の話題〟に盛り上がり、楽しそうに会話をしている。
二人の狙いはこれだったのかなと、俺は思いながらリア達と夕食を作り、落ち着いたらまた楽園に行こうと言った。
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