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第十章
第404話 【一号店の新メンバー】
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店に着いた俺、本日は休みにしているので裏から入り、2階に上がった。
既にナラバさん達も集まっていて、その中には見知らぬ者達も居た。
「遅れてすみません」
「いえ、時間通りですよ。私達が先に集まっていただけですので、お気になさらずに」
俺の謝罪にナラバさんが答え、俺は用意されている椅子に座った。
そして、見知らぬ者達との軽い面接を行う事にした。
今回の新規メンバーは3人で、ヒューマン族・エルフ族・ドワーフ族の各族人が一人ずつでドワーフ族だけ男性だった。
「私は、ルナラと申します。ウエイターとして働かせてもらっています」
一人目のヒューマン族の女性が立ち上がり、自己紹介を行った。
俺は手元の資料に目を送り、再び彼女へと目線を向けた。
すると、そこにはアピールポイントとして〝体力に自信がある〟と書かれていた。
見た目的に、普通の女性だと感じていたが、よくよく見てみると立ち方が様になっていて、この文は間違いないだろう。
「以前、働いていた場所もそれなりに忙しい所の様ですね。体力に自信があると書いてありますが、体調管理は怠らない様に気を付けてくださいね。体が大事ですから、万が一気分が悪くなったりしましたら、ナラバさんやリリアナさんに連絡をして休んでくださいね」
「はい、ありがとうございます」
俺の言葉にルナラさんはそう返事をして、席に着いた。
続いて立ち上がったのは、エルフ族の女性だった。
同じく、手元の資料を確認すると、そこには経歴が無いが〝料理が得意、スキルレベル4〟と書かれていた。
スキルレベル4の調理スキル持ちで有れば、少し教えれば十分即戦力になるだろう。
ただ、まだこっちの土地になれていない感じがする。
「私は、エルフ族のキリナです。森の中での生活が長く、外での生活にまだ慣れていませんが料理の腕はそれなりにあります。料理人として、お店に貢献できるように精一杯頑張らせていただきます」
「慣れない土地での仕事ですので、体調の変化もあると思います。もし何かありましたら、先程と同じ様にナラバさん達、もしくは同じ働く仲間に相談してください。勿論、自分が居る時で有れば自分に相談して頂いても構いません」
「はい、自分の成長の為にも頑張らせていただきます」
キリナさんはそう言って、席に着いた。
そして、最後に残っていたドワーフ族の男性が立ちあがった。
この中で唯一、経歴も長くスキルもある人だ。
よく、こんな人を捕まえて来れたなと資料を見て、少し驚いた。
「儂は、ディレスと申す。儂もエルフ族の嬢ちゃんと同じく、料理人として働かせてもらっております」
「この中で一番、経歴が長いですね。即戦力として期待しておりますので、ナラバさん達の手助けをお願いします」
この方に関しては、いう事も無く、ナラバさん達の手助けをしてくれと言った。
その後、新メンバーとの初顔合わせも終わったので、親睦も深める為にちょっとした歓迎パーティーを行った。
その席で何でこの店に来たのかを聞くと、ルナラさんとディレスさんは噂を聞いて店にやって来たと言い。
キリナさんは、冒険者ギルドのマスターから仕事を探していると相談したら、ここを紹介されたらしい。
「それって、この王都の冒険者ギルドですか?」
「は、はい。私達、この国の近隣の外のエルフ族は里の外を冒険したいとなった時は、必ずこの王都の冒険者ギルドに挨拶に来るのが決まりなんです」
キリナさんの話を聞くと、冒険者ギルドのギルドマスターと副ギルドマスター。
フィアさんとララさんは、エルフ族の中で信頼されている人達で、里の外に出たエルフ族の面倒を見ているらしい。
ララさんは分かるが、フィアさんも信頼されているのには驚いた。
そして、新しい従業員を加えた一号店は、夕暮れ時まで楽しい声が外まで聞こえていたと翌日、お客さん達から聞く事になった。
既にナラバさん達も集まっていて、その中には見知らぬ者達も居た。
「遅れてすみません」
「いえ、時間通りですよ。私達が先に集まっていただけですので、お気になさらずに」
俺の謝罪にナラバさんが答え、俺は用意されている椅子に座った。
そして、見知らぬ者達との軽い面接を行う事にした。
今回の新規メンバーは3人で、ヒューマン族・エルフ族・ドワーフ族の各族人が一人ずつでドワーフ族だけ男性だった。
「私は、ルナラと申します。ウエイターとして働かせてもらっています」
一人目のヒューマン族の女性が立ち上がり、自己紹介を行った。
俺は手元の資料に目を送り、再び彼女へと目線を向けた。
すると、そこにはアピールポイントとして〝体力に自信がある〟と書かれていた。
見た目的に、普通の女性だと感じていたが、よくよく見てみると立ち方が様になっていて、この文は間違いないだろう。
「以前、働いていた場所もそれなりに忙しい所の様ですね。体力に自信があると書いてありますが、体調管理は怠らない様に気を付けてくださいね。体が大事ですから、万が一気分が悪くなったりしましたら、ナラバさんやリリアナさんに連絡をして休んでくださいね」
「はい、ありがとうございます」
俺の言葉にルナラさんはそう返事をして、席に着いた。
続いて立ち上がったのは、エルフ族の女性だった。
同じく、手元の資料を確認すると、そこには経歴が無いが〝料理が得意、スキルレベル4〟と書かれていた。
スキルレベル4の調理スキル持ちで有れば、少し教えれば十分即戦力になるだろう。
ただ、まだこっちの土地になれていない感じがする。
「私は、エルフ族のキリナです。森の中での生活が長く、外での生活にまだ慣れていませんが料理の腕はそれなりにあります。料理人として、お店に貢献できるように精一杯頑張らせていただきます」
「慣れない土地での仕事ですので、体調の変化もあると思います。もし何かありましたら、先程と同じ様にナラバさん達、もしくは同じ働く仲間に相談してください。勿論、自分が居る時で有れば自分に相談して頂いても構いません」
「はい、自分の成長の為にも頑張らせていただきます」
キリナさんはそう言って、席に着いた。
そして、最後に残っていたドワーフ族の男性が立ちあがった。
この中で唯一、経歴も長くスキルもある人だ。
よく、こんな人を捕まえて来れたなと資料を見て、少し驚いた。
「儂は、ディレスと申す。儂もエルフ族の嬢ちゃんと同じく、料理人として働かせてもらっております」
「この中で一番、経歴が長いですね。即戦力として期待しておりますので、ナラバさん達の手助けをお願いします」
この方に関しては、いう事も無く、ナラバさん達の手助けをしてくれと言った。
その後、新メンバーとの初顔合わせも終わったので、親睦も深める為にちょっとした歓迎パーティーを行った。
その席で何でこの店に来たのかを聞くと、ルナラさんとディレスさんは噂を聞いて店にやって来たと言い。
キリナさんは、冒険者ギルドのマスターから仕事を探していると相談したら、ここを紹介されたらしい。
「それって、この王都の冒険者ギルドですか?」
「は、はい。私達、この国の近隣の外のエルフ族は里の外を冒険したいとなった時は、必ずこの王都の冒険者ギルドに挨拶に来るのが決まりなんです」
キリナさんの話を聞くと、冒険者ギルドのギルドマスターと副ギルドマスター。
フィアさんとララさんは、エルフ族の中で信頼されている人達で、里の外に出たエルフ族の面倒を見ているらしい。
ララさんは分かるが、フィアさんも信頼されているのには驚いた。
そして、新しい従業員を加えた一号店は、夕暮れ時まで楽しい声が外まで聞こえていたと翌日、お客さん達から聞く事になった。
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