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第十章

第401話 【弟子には負けない・2】・ス

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 翌日は皆と離れず、一緒に迷宮を探索する事にした。
 その時、昨日アスラと約束した通り新しい魔法を見せる事になった。

「おっ、丁度オークの群れが居るな、あそこに行って新しい魔法をするからレティシアさん達もここで見てて」

「大丈夫? 10体以上居るよ?」

「大丈夫、大丈夫。この魔法、俺が集中力さえ欠かなければ最強だから」

 そう言って、俺は空中を飛んでオーク達の目の前へと降り立った。
 そして昨日開発した新しい魔法、それは昨日の訓練法を用いた魔法で名付けるとすれば【オートターゲット】だろう。

「「グルォッ!!」」

 俺に気が付いたオーク達は、俺に向かって叫びながら向かって来た。
 そんなオーク達に焦らずに意識を集中し、半径5m以内に入った敵から頭部を狙った魔法弾を当てて行った。
 そして1分もしない内にオーク達を倒した俺は、皆の所に戻った。

「す、すごいよラルク君! 敵を感知した瞬間、即魔法が向かって行ってた! あの魔法、敵に囲まれたときとかに使えば相当強いよね!?」

「ああ、そんな時に使う様の魔法だ。これまでの派手な魔法だと、魔力消費や味方の戦う場所を凸凹にしてしまう可能性があったが、これは確実に頭部だけを破壊するやり方で、味方には一切迷惑を掛けない魔法だ」

 そう俺が説明すると、アスラはずっと興奮していた。
 まあ、この魔法の凄さは同じ魔法使いじゃないと分からないのでレティシアさんとルーカスはアスラ程、凄いとは思っていない様子だった。

「そう言えば、昨日一日ラルク君一人で迷宮探索してたよね? レベルって上がった?」

 興奮していたアスラが急に、そう聞いてきた。
 それには、レティシアさんとルーカスは興味があるみたいで「上がったの?」と聞いて来た。
 俺は、そんな皆に素直にステータスを確認して〖念写〗で〝能力値の部分〟だけ紙に写し、皆に見せた。
 皆が能力値の所を見ている間、俺も自分のステータスを確認した。


名前:ラルク・ヴォルトリス
年齢:15
種族:ヒューマン
性別:男
状態:
レベル:197  (+26)
S P:1960 (+260)
 力 :17796(+2471)
魔 力:21445(+3104)
敏 捷:18839(+2417)
器 用:15772(+2014)
 運 :51

【スキル】
〖調理:5〗   〖便利ボックス:3〗〖生活魔法:4〗
〖鑑定:5〗   〖裁縫:3〗    〖集中:5〗
〖信仰心:5〗  〖魔力制御:5〗  〖無詠唱:5〗
〖合成魔法:5〗 〖気配察知:5〗  〖身体能力強化:5〗
〖体術:5〗   〖剣術:5〗    〖短剣術:3〗
〖毒耐性:3〗  〖精神耐性:4〗  〖飢餓耐性:1〗
〖火属性魔法:5〗〖風属性魔法:5〗〖水属性魔法:5〗
〖土属性魔法:4〗〖光属性魔法:5〗〖闇属性魔法:4〗
〖雷属性魔法:5〗〖氷属性魔法:4〗〖聖属性魔法:4〗
〖無属性魔法:5〗〖錬金:4〗   〖マッピング:5〗
〖念写:2〗
【特殊能力】
〖記憶能力向上〗〖世界言語〗〖経験値補正:10倍〗
〖神のベール〗 〖神技:神秘の聖光〗〖悪・神従魔魔法〗
〖神技:神の楽園〗
加護:サマディエラの加護 マジルトの加護 ゴルドラの加護
   ヴィストルの加護 ラグマンの加護 デーラの加護
称号:転生者 神を宿し者 加護を受けし者
   信者 限界値に到達した者 神者 教師
   最高の料理人 炎の魔法使い手 雷の魔法使い手
   剣士 戦士 鑑定士 風の魔法の使い手 光の魔法の使い手
   格闘家 水の魔法の使い手 無の魔法の使い手


 大分、属性魔法の方もレベルMAXになってきたのが多くなってきた。
 残りは〝土、闇、氷、聖〟と、あまり使わない属性ばかりだった。

「レベル197って……僕達と離れすぎてるよ……」

「ラルク君のレベルだけ私達と比べ物にならないよね……」

「主のレベルの上がる速度おかしいっすよ……」

 俺のステータスを確認した皆は、それぞれ意見を言って若干落ち込んでいる様子だった。
 すると、レティシアさんが「バンッ」自分の頬を叩いた。

「ラルク君との差に、今更驚いていても仕方ないよ! 私達がラルク君に追いつくには、ラルク君以上に頑張ればいいんだよ!」

 そうレティシアさんは、アスラとルーカスに言うと、二人も「そうだ」と言ってやる気に満ちた顔をした。
 その後、迷宮探索ではレティシアさん、ルーカス、アスラの3人は気持ちが高ぶっているのか、前日よりも良い動きをしていた。
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