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第二章 迷宮へ挑む
第32話
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意識を取り戻した俺は、泣いているアリサ達にあの後どうなったのか聞いた。俺が倒れた後、直ぐに俺は城の客室に連れて来られて酷い熱が出ていたのでアリサ達が看病してくれていたらしい。
そして、息の根を止めたと思っていた勇者だが〖ブレイバー〗の能力で自身を再生させ再び襲い掛かって来たがアリサ達によって再びボコボコにされて現在は城の牢獄に魔力を吸い取る魔道具を付けられて捕らわれていると聞いた。
「ねぇ、ロイド君。その見た目って……」
「あぁ、俺もついさっき分かったんだけど竜人と魔人族のハーフだったみたいだ」
俺がそう言うと、アリサ達は「やっぱり」と呟いた。すると、ミキがそっと俺の額にある角を触った。
「凄いです。ちゃんと、生えてるんですね。竜人族の人とあった事ありますけど、触らせてもらえなかったので感動です」
「まあ、俺も違和感はあるけどちゃんと生えてるみたいだな」
そんなミキの行動に触発されたのか、アリサとモモも一緒になって俺の角を触って「わっ、ちゃんと体温もある!」と驚いていた。それから、アリサ達に部屋を出て貰って服を着替えた俺は、そこでまた自分の体の変化に気が付いた。
「前より少し大きくなってないか?」
ベッドに横になっていたので分からなかったが、170位しか無かった身長は180後半位の高さになっていて、体も少し筋肉質になっていた。幸いな事に、買う服は大きめに買っていたので入らないという事は無かったが、買い替えが必要だった。
そして、着替えた俺はアリサ達と一緒に部屋を移動していると、俺の部屋に向かっていたミリアと出会い。ミリアは「起きたんですね。ロイド様」と安心した様子でそう言った。それから、ミリアも一緒に移動し、クロム王の私室へと到着し、扉をノックして扉を開けて部屋の中に入った。
「おぉ、起きたのかロイド!」
「すみません。心配かけました」
部屋の中に入ると、俺の姿を見たクロム王が一瞬驚いた顔をしたが直ぐに笑顔になり椅子から立ち上がり近くに寄って来た。
「しかし、本当に姿が変わってるな……」
「ですね。俺も驚いてます。クロム王は俺と幼少期の頃に会ってましたけど、その頃の俺ってどんな風でしたか?」
「……そう言われると思って、頑張って昔の記憶を思い出していたのだが、全くロイドの姿を思い出す事が出来ないんだ。だが、あの時出会っていた子供がロイドという事は確信していて変な感じがしているんだ」
クロム王は申し訳なさそうにそう言うと、俺の頭の中に再び声が聞こえた。
(主よ。多分、その者も主と同じく主の母の呪いに掛かっておるようじゃ)
リフェルからそう言われた俺は脳内で驚くと、リフェルはクロム王の呪いを解呪するから出せと言って来た。俺はリフェルのその言葉に答えるように「出てこいリフェル」と唱えると、部屋の中に眠っている時に見た狼が出現した。
「えっ、狼!?」
「アリサ、これは普通の狼じゃありませんよ。この魔力、多分ですけど神獣フェンリルだと思いますよ」
「ほほう。その娘は、我の正体に直ぐに気が付くとは、中々の眼をもっておるな……っと、驚いている場合では無いな、ちとそこの王よ。ジッとしておるのじゃよ」
「へっ?」
リフェルの言葉にクロム王は変な声を出すと、リフェルは前足をクロム王に向けて何かの魔法を掛けた。すると、クロム王は一瞬クラっと倒れそうになったが直ぐに持ち直すと「……思い出した」と呟いた。
「そう言えば、私がロイド達と別れた後に一人の女性が近くに寄って来てその時に何かの魔法を掛けられたんだ……」
「多分、それが俺の母ですね。なんの目的があって息子でもある俺にも呪いをかけていたのか知りませんが、多分俺の事を知っている人、全員に呪いで俺に関わる事を殆ど思い出させない様にしていたんだと思います」
そう言うと、クロム王は「そうだろうな、今思い出した記憶のロイドは赤髪に小さな角が生えている」と言った。
そして、息の根を止めたと思っていた勇者だが〖ブレイバー〗の能力で自身を再生させ再び襲い掛かって来たがアリサ達によって再びボコボコにされて現在は城の牢獄に魔力を吸い取る魔道具を付けられて捕らわれていると聞いた。
「ねぇ、ロイド君。その見た目って……」
「あぁ、俺もついさっき分かったんだけど竜人と魔人族のハーフだったみたいだ」
俺がそう言うと、アリサ達は「やっぱり」と呟いた。すると、ミキがそっと俺の額にある角を触った。
「凄いです。ちゃんと、生えてるんですね。竜人族の人とあった事ありますけど、触らせてもらえなかったので感動です」
「まあ、俺も違和感はあるけどちゃんと生えてるみたいだな」
そんなミキの行動に触発されたのか、アリサとモモも一緒になって俺の角を触って「わっ、ちゃんと体温もある!」と驚いていた。それから、アリサ達に部屋を出て貰って服を着替えた俺は、そこでまた自分の体の変化に気が付いた。
「前より少し大きくなってないか?」
ベッドに横になっていたので分からなかったが、170位しか無かった身長は180後半位の高さになっていて、体も少し筋肉質になっていた。幸いな事に、買う服は大きめに買っていたので入らないという事は無かったが、買い替えが必要だった。
そして、着替えた俺はアリサ達と一緒に部屋を移動していると、俺の部屋に向かっていたミリアと出会い。ミリアは「起きたんですね。ロイド様」と安心した様子でそう言った。それから、ミリアも一緒に移動し、クロム王の私室へと到着し、扉をノックして扉を開けて部屋の中に入った。
「おぉ、起きたのかロイド!」
「すみません。心配かけました」
部屋の中に入ると、俺の姿を見たクロム王が一瞬驚いた顔をしたが直ぐに笑顔になり椅子から立ち上がり近くに寄って来た。
「しかし、本当に姿が変わってるな……」
「ですね。俺も驚いてます。クロム王は俺と幼少期の頃に会ってましたけど、その頃の俺ってどんな風でしたか?」
「……そう言われると思って、頑張って昔の記憶を思い出していたのだが、全くロイドの姿を思い出す事が出来ないんだ。だが、あの時出会っていた子供がロイドという事は確信していて変な感じがしているんだ」
クロム王は申し訳なさそうにそう言うと、俺の頭の中に再び声が聞こえた。
(主よ。多分、その者も主と同じく主の母の呪いに掛かっておるようじゃ)
リフェルからそう言われた俺は脳内で驚くと、リフェルはクロム王の呪いを解呪するから出せと言って来た。俺はリフェルのその言葉に答えるように「出てこいリフェル」と唱えると、部屋の中に眠っている時に見た狼が出現した。
「えっ、狼!?」
「アリサ、これは普通の狼じゃありませんよ。この魔力、多分ですけど神獣フェンリルだと思いますよ」
「ほほう。その娘は、我の正体に直ぐに気が付くとは、中々の眼をもっておるな……っと、驚いている場合では無いな、ちとそこの王よ。ジッとしておるのじゃよ」
「へっ?」
リフェルの言葉にクロム王は変な声を出すと、リフェルは前足をクロム王に向けて何かの魔法を掛けた。すると、クロム王は一瞬クラっと倒れそうになったが直ぐに持ち直すと「……思い出した」と呟いた。
「そう言えば、私がロイド達と別れた後に一人の女性が近くに寄って来てその時に何かの魔法を掛けられたんだ……」
「多分、それが俺の母ですね。なんの目的があって息子でもある俺にも呪いをかけていたのか知りませんが、多分俺の事を知っている人、全員に呪いで俺に関わる事を殆ど思い出させない様にしていたんだと思います」
そう言うと、クロム王は「そうだろうな、今思い出した記憶のロイドは赤髪に小さな角が生えている」と言った。
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