愛され王子の異世界ほのぼの生活

霜月雹花

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1巻

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 第1話 異世界へ転生


 気が付くと、そこは真っ白い世界だった。


 ……いや、何を言っているんだ、俺は。
 というか、ここは何処どこなんだ?

「こんな所、見覚えないぞ……」

 誰もいないらしく、俺の呟きに返答はない。
 その時ふと背後に人の気配を感じた。慌てて振り向くと、テレビでも見た事ないような〝美少女〟が立っていた。

「ようこそ、奈良ならアキトさん。あと、美少女と言ってくださり、ありがとうございます」
「うわっ!」

 な、なんで俺の名前を⁉ それに頭で考えた事が読み取られてる⁉
 俺は動揺して足を滑らせ、尻もちをついた。
 ……あれ、痛みを感じない。
 俺は違和感を覚えて、困惑していた。
 美少女が俺を心配して言う。

「すみません。驚かすつもりはなかったのですが……立てますか?」
「あっ、はい。驚いて倒れただけですので……」

 そう言って立ち上がり、俺は頭の中で今の状況を整理してみた。
 真っ白い空間で、痛みを感じない。
 ……いったい、ここは何処なんだ?
 俺は顔を上げる。
 美少女は困ったような顔をして、俺の方をじっと見ていた。

「あの~、アキトさん? 大丈夫でしょうか?」
「えっ? あっ、はい。大丈夫です。ところで、なんで俺の名前を知ってるんですか?」

 俺の疑問に、美少女は笑みを浮かべて答える。

「名前以外も知ってますよ。或琉府あるふ学園に通う高校二年生。両親は仕事で海外に出張中。長く一人暮らしをしており、料理はそこそこ上手い。部活には入っておらず、帰宅部。友達は少ないが、いじめや仲間外れの標的にされた事はない。むしろ一人でいる事が好き。ゲームを好んでおり、特にファンタジー物をよくやっている。アニメや漫画も好きで、異世界転生系の作品を見ては、『俺も異世界に行ってみたいな~』とよく言っている、そんな、ごくごく普通の高校生ですよね?」
「なっ!」

 全て当たっていた。
 いや、一つだけ訂正するなら、一人でいるのが好きなのではなく、一人でいる時間が長く、それに慣れただけだ。
 目の前の美少女が俺の全てを知っている――その恐怖に、俺は彼女から距離を取った。
 すると、美少女は首を傾げつつ言う。

「あの~、この場所の説明をはぶいていましたが、ちゃんと解説しますね。ここは神の世界〝神界しんかい〟です。そして、私は生命をつかさどる神、フィーリアと申します」
「ッ!」

 神様に名乗られた瞬間、急に胸が苦しくなった。
 突然、死の直前の記憶がよみがえったのだ。
 俺は、トラックにかれそうになった子供をかばって数メートル吹き飛ばされた。それで、周りが写真を撮ったり騒いだりしている中、意識は薄れていき――

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 フィーリアと名乗った神様が、俺を心配して声をかけてくる。

「だ、大丈夫ですか⁉ 死んだ際の記憶は消しているはずでしたのに……嫌な事を思い出させてしまったようですね。すみません」
「い、いえ……大丈夫です。あの、俺が助けた子供は無事ですか?」
「はい。アキトさんが助けてくださったおかげで、かすり傷程度で済みました」
「そうですか、それは良かったです……」

 子供が死んでいたら、俺が命を張った意味がないからな。
 しかし、十七歳で死んでしまうとは……両親に申し訳ない事をしてしまった。
 いつも仕事ばかりでほとんど家にいない親だったが、たまに帰ってきた時は、俺との時間を大切にしてくれる、そんな人達だった。
 親孝行らしい事を何一つしてあげられなくていが残るが……まっ、死んでしまったものは仕方ないか。
 心の中で「ごめんなさい」と謝罪をした俺は、これから自分がどうなるのか聞く事にした。

「……死んだはずなのに、こうして意識があるという事は、アレですか?」

 俺が思い浮かべていたのは、異世界物でよくある〝転生〟だ。
 フィーリア様が笑みを浮かべて言う。

「アキトさんが考えている通り、これから転生の準備をしてもらいます」
「それって、魔法がある世界にって事ですか⁉」
「転生先は色々とあるんですよ。剣と魔法のファンタジー世界、科学が進んだ世界、古代のまま文明が発展していない世界、アキトさんが住んでいた世界、他にも色んな世界があります。アキトさんはどんな世界に行きたいですか? なお、前世の記憶は保持したままです。行ってみたい世界をお選びください」
勿論もちろん、剣と魔法のファンタジー世界です!」

 俺は即答した。
 すると、フィーリア様は透明なボードを出現させ、「ファンタジー世界への転生ですね。分かりました」と言ってそれに触れた。
 俺の目の前に、巨大なガチャの機械が出現する。

「こちらは〝転生ガチャ〟という物でして、死者の方には必ずやってもらっているんです」
「死者の方全員? あれ? って事は、誰かを助けた人だけじゃないの? 例えば、罪を犯した人もこのガチャをやってるんですか?」

 俺の疑問に、フィーリア様は気まずそうに答える。

「はい。以前まで選別していたのですが、人口が増えるにつれて死者も増えてしまい……転生させるための条件を調べる時間がないと神界で問題になったんです。それで、少し前から死んだ方全員に転生ガチャをやってもらう事になりまして……」
「な、成程なるほど……」

 俺は驚きつつも、フィーリア様からの説明を受ける。

「では、解説に戻りますね。これは〝転生ガチャ〟という機械になります。ガチャを回せる回数は一度きりで十回連続、いわゆる十連ガチャというやつです。これによって、出生、能力、容姿などが決まります」
「……出生が決まるという事は、生まれた家が平民だったら平民で、貴族だったら貴族――みたいな感じですか?」
「はい、そうですね。続いて、容姿に関してです。例えば〝美形〟を引いた方は、その世界の整った顔つきとして生まれます。以前、〝美形〟を引いた方は、異性に不自由しない生活を送っておられました」
「ッ!」

 俺は、何がなんでも〝美形〟を引き当てようと誓った。
 というのも、地球にいた頃、俺は普通より劣る部類の容姿だった。それで容姿の努力は諦めて、性格の方で頑張って良く見せていたのだが――結局、良い思いをしているのは、顔だけ良くてヤる事だけしか考えてないような男達ばかりだった。
 フィーリア様が俺に笑みを向ける。

「説明はこのくらいですね。それでは、ガチャを引いてみましょう」
「はい」
「こちらがガチャコインとなります」

 フィーリア様はそう言って、手のひらサイズの大きなコインをくれた。
 俺は、早速コインを投入口に入れてガチャを回す。


 ――ガラガラガラガラ。


 機械が揺れて中身が混ざりきると、一気に十個の玉が出てきた。
 玉の色は、金六つ、銀三つ、銅一つだった。
 横で見ていたフィーリア様が「えぇ⁉」と声を上げる。

「こ、こんなにたくさんの当たりを引くなんて……これまで見た事がありませんよ!」
「当たり? ってなんですか?」
「金の色の玉の事ですよ! 普通、金の玉は十連を引いて一個か二個なんですよ。それが十個中六個って……どれだけ運があるんですか⁉」
「フィーリア様、さっきまでのキャラが……」

 先程までクールだったのが嘘のように、フィーリア様は慌てていた。
 何とか落ち着かせ、説明を続けてもらう。

「と、とりあえず結果を見ましょうか。確認の仕方は、玉に触れますとボードが出現しますので」

 フィーリア様に言われた通り、俺は早速ガチャの結果を確認してみた。


 出生:王家(金)
 説明:出生場所が王家になる。


 美形(銀)
 説明:整った顔で生まれる。


 超成長(銀)
 説明:スキルのレベルが上がりやすくなる。固有能力【超成長】付与。


 全属性適性(金)
 説明:全ての属性に適性があり、全属性の魔法を扱う事ができる。スキル【全属性魔法:1】付与。


 魔導の才(金)
 説明:魔法に関しての才能がある。魔法の威力、魔法スキルの取得しやすさ、魔法スキル経験値の上昇。固有能力【魔導の才】付与。


 武道の才(金)
 説明:武術に関しての才能がある。武術の威力、武術スキルの取得しやすさ、武術スキル経験値の上昇。固有能力【武道の才】付与。


 技能取得率上昇(金)
 説明:スキルを得る際に必要な時間が短縮される。固有能力【技能取得率上昇】付与。


 鑑定(銅)
 説明:対象の情報を知る事ができる。スキルレベルが上がれば見える情報が増える。スキル【鑑定:1】付与。


 全言語(銀)
 説明:全ての人の言語を理解できる。ただし魔物・獣の言葉は分からない。固有能力【全言語】付与。


 図書館EX(金)
 説明:世界の知識をいつでも閲覧する事ができる図書館。この能力を持つ者だけが、そこへ行く事ができる。固有能力【図書館EX】付与。


 一つ一つの能力が異常に優れているようだった。銅色の玉もあったが、異世界物のラノベでは定番のスキル【鑑定】であり、ハズレではない。

「な、なんですか、この結果は……」
「俺も他を知りませんが、凄いってのは分かります……」

 俺とフィーリア様は、二人揃って唖然あぜんとしていた。
 改めて結果を確認してみると、〝美形〟の結果がある事に気付いた。俺は心の中でガッツポーズを取る。
 フィーリア様がため息交じりに言う。

「……まあ、良いですよ。結果は結果です」
「あの~、本当にこんな能力をもらって異世界に行けるんですか? 流石さすがにこれはやりすぎだと思うんですけど」
「えぇ、私も同意見です。しかし、ガチャの結果を変える事はできないんです。それではこの結果をアキトさんに反映させますね」

 フィーリア様はそう言ってガチャの玉を念力で動かし、俺の前に持ってくる。
 玉は一瞬にして俺の中へと消えていった。

「い、今ので反映されたんですか?」
「はい。後は転生するだけです」

 そう言うと、フィーリア様は光り輝く扉を出現させた。
 これが、異世界への扉らしい。
 ここに入れば、異世界に行けるんだな。

「……アキトさん。今回のガチャの結果は、私でさえこれまでに見た事がないほど凄い結果でした。なので、アキトさんはもしかすると他の神に目をつけられるかもしれません。人と同じように、神にも良い神、悪い神がいるのです」
「わ、悪い神ですか……」
「はい。人のために動かず、自身の快楽のために人を操る神です。念のため、私の加護をアキトさんに授けておきましょう」

 フィーリア様は光の玉を生み出すと、俺の方にフワフワと飛ばした。
 その玉が俺に当たる。それと同時に消えてしまい、温かい感覚が全身に伝わる。

「今ので私の加護をアキトさんに与えました。向こうの世界で何か困った事がありましたら、聞きに来てください」
「はい! 転生から加護まで色々ありがとうございました」

 俺はフィーリア様にお礼を言うと、そのまま光り輝く扉の中へと入っていった。


 ◇ ◇ ◇


 次に目を開けると――見覚えのない天井を見ていた。
 全身に伝わってくるのは、フカフカの感触。どうやら俺は、ベッドの上に寝かされているらしい。
 本当に異世界に転生してきたのだろうか?
 そういえば、神様はステータスを見られると言っていた。
 転生について説明された時、こちらの世界では自分の能力をいつでも確認できる〝ステータスボード〟があると教えられたのだ。
 それに加えて、鑑定系スキルでステータスを見られてしまうので、阻害系スキルは早めに取っておくようにとアドバイスをもらっていた。
 ちなみにステータスボードには、他人に見せる設定と自分だけ見られる設定があるようだ。
 俺は自分だけ見られる設定にして、ステータスを確認した。


 名 前 :アキト・フォン・ジルニア
 年 齢 :0
 種 族 :クォーターエルフ
 身 分 :王族
 性 別 :男
 属 性 :全
 レベル :1
 筋 力 :15
 魔 力 :21
 びん しょう :8
  運  :78
 スキル :【鑑定:1】【剣術:1】【身体能力強化:1】【気配察知:1】
      【全属性魔法:1】【魔法強化:1】
 固有能力:【超成長】【魔導の才】【武道の才】【全言語】
      【図書館EX】【技能取得率上昇】
 称 号 :
 加 護 :フィーリアの加護


 ガチャの結果はちゃんと反映されているようだったけど……あれ? ガチャの結果以外のスキルもあるな。
 偶然なのか、そもそもそういうものか分からないけど、この世界での名前も前世と同じ〝アキト〟だった。
 俺がステータスボードに見入っていると、ガチャッという音と共に誰かが部屋に入ってきた。
 俺は慌ててステータスボードを消し、赤ちゃんの真似を始める。「あうあう」と言うのは若干恥ずかしいが、仕方ない。

「あら、アキトちゃん、起きたのね~」
「アキト、おはよう」

 な、何だ、このイケメンと美女は⁉
 イケメンの方は金髪に青い瞳って何処のアニメキャラだよ⁉ 美女の方は青い髪に髪色と同じ青い瞳をしていた。
 赤ちゃんの真似をするのも忘れ、俺は二人に見入ってしまう。

「あらあら、アキトちゃんったら、私達をじっと見てどうしたんでしょうね。ほんと、赤ちゃんって可愛いわ」
「そうだな、エレミア。私が抱っこしても大丈夫だろうか?」

 イケメンが美女にそう尋ねると、美女は俺の方を見た。

「う~ん、アキトは大丈夫そうね」

 美女が俺を抱きかかえた瞬間――俺は自分の体に当たる〝柔らかな物〟に意識を集中させた。
 その物体の正体は――美女の豊満な胸である。首がわっておらず目視できないが、この感触からして相当大きいと見た。
 美女がイケメンに、俺を受け渡す。

「はい、アリウス。落としたらだめよ」
「分かっているさ。エリク達の時は時期が悪くて、赤ちゃんの頃を見る事ができなかったからな……あぁ、可愛いなアキト……」

 イケメンは俺を抱きかかえると、心の底から愛おしそうな眼差しを向けてきた。
 この二人は、俺の母親と父親なのだろう。
 なら、ちゃんと相手をしてやらないと。

「あ~!」
「ッ‼ エレミア、アキトが私の顔を見て笑ってくれたぞ!」
「あら、本当ね。アキトはお父さんに抱かれて嬉しいのね」

 父親は、俺が笑っただけで嬉しがってくれた。そんな父親を見て、母親は笑みを向けている。
 それから長い間、母親と父親が俺を交互に抱っこしていた。


「あふ~」

 しばらくして俺はベッドに寝かされた。
 その後すぐに、両親は去っていった。
 父親も母親も美形だったから、俺の顔も期待できそうだ。まだ自分の顔を確認していないので分からないけど、きっと整っているに違いない。
 そういえば、抱っこしてもらった時に部屋全体が見られたのだけど、子供部屋にしては随分と広かった。
 ガチャで〝出生:王家〟を引いたし、やはり王家なんだろう。
 でも、庶民として前世を過ごしてきた俺にとって、この広い部屋は合わないかもしれない。元より俺は貧乏性で、狭い部屋の方が好きだし。
 そんな心配をしていると急に睡魔すいまが襲ってきて――俺は意識を手放した。


 ◇ ◇ ◇


 目覚めてすぐ、腹が減って死にそうになっているのに気付く。
 それで本能的に泣き声を上げる。
 すると、メイド服を着た年若い綺麗な女性がやって来た。そして、彼女は胸をさらけ出して俺の口元に近づける。
 あぁ、成程。乳母うばという人か。しかしこの人も美人だ。
 母親が来なかった事を残念に思いつつも、俺は必死になって乳を吸った。そうしてお腹いっぱいになってゲップをし、再びベッドに寝かされる。
 赤ん坊ごっこをするのはキツいと思っていたが、これはこれでありなのかな。
 再び睡魔がやって来て、俺は再び夢の世界に旅立つのだった。




 第2話 魔法の訓練を始めます


 異世界に転生してから五年経つ。
 この世界の事も、大分理解してきたように思う。
 俺が生を受けたのは、ジルニア王国という国だ。世界に五つある大陸のうち二番目に大きな大陸にある国で、その約半分を治めているという。
 この大陸には他にも小国がいくつかあるが、実質的にはジルニア王国が全土を掌握しょうあくしているようだ。
 また、他の大陸と違ってこの大陸には多くの種族が住んでいるとの事。
 まあ、未だ城から出た事がないので詳しく知らないけどね。
 そもそも、王国を治めるジルニア王家はヒューマン族のみの王族だったらしい。
 他国との戦争を経て、エルフ族と婚姻関係を結ぶようになり、エルフの血が王家に流れるようになったのだ。
 ともかくそんなわけで、現国王アリウス・フォン・ジルニアは、エルフの血が半分入ったハーフエルフであり、俺はクォーターエルフというわけだ。
 エルフは魔力値が高く、長寿の種族である。
 種族以外にも寿命を決める要因はあって、この世界には魔力値が高いと長生きするという摂理せつりがある。
 俺の母・王妃エレミア・フォン・ジルニアはヒューマン族でありながら魔力値が高いため、ハーフエルフの父と同じくらい生きられる。
 ジルニア王家には、俺以外にも子供がいるんだけど――


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