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第九章
第164話 【エリク視点】弟の力
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僕の名前は、エリク・フォン・ジルニア。
ジルニア国の第一王子。
そんな僕には、やさしい両親に可愛い妹と賢い弟、そして愛おしい婚約者が居る。
「それで、兄さん昨日渡した資料で目星は付けれた?」
そう僕に声を掛けたのは、賢い弟で10歳で学園を卒業し、この国で一番の発展している領地の領主をしているアキトだ。
早朝から新しい事を始める為の会議で家を出ていて、戻ってきて直ぐに僕の所に来てくれたみたいだ。
「う~ん、去年。ネックレス上げたから、同じ感じでアクセサリーが良いかなって思ったんだけど、どうかな?」
「アクセサリーか、良いね。確か今まで上げたのは、ネックレスと指輪だったよね?」
アキトのその質問に僕は「うん、そうだよ」と返す。
すると、アキトはブツブツといつも考え込む時の癖を出し、少しして「それじゃ、移動しようか」と言って手を繋ぎ、アキトの転移魔法で移動した。
移動した先は、アキトが最初に手掛けた村。
と言っても、今現在の姿で〝村〟というのは他の村に失礼な気がする程、この場所は発展している。
「ここは本当に賑やかだね。王都より、人が多いんでしょ?」
「うん、今はラトアも出来て落ち着いてきては居るけど、やっぱり隣国とも近いし、人は多いね」
それから僕は、アキトにチルド村にあるアクセサリーが売ってあるお店に連れてこられた。
前回もここでミリアのアクセサリーを選んだが、以前よりも品数が増えていて、色んな物が置いてあった。
「前来た時よりも色んなアクセサリーが増えてる……」
「うん、良い職人を見つけてね。宝石を渡して色んな物を作って貰ってるんだよ」
そう言ったアキトはお店の店長さんに、プレゼントで渡すと話して、女性が喜びそうなアクセサリーをいくつか用意してもらった。
「一応、ミリアさんが好きな色で選んでもらったけれど、良さそうな物ある?」
アキトにそう言われた僕は、持ってこられたアクセサリーを一つ一つ見て行った。
どれも素晴らしい出来で、どのアクセサリーを渡してもミリアは喜びそうだと思った。
そして悩み始めて10分程が経ち、僕は水色に輝く宝石を使って作られたイヤリングを手に取った。
「これが良いかな、ミリアにはまだイヤリングは渡してなかったし、こんな綺麗なイヤリングだったらミリアも喜ぶと思う」
「うん、そうだね。良いのを選んだね。それじゃ、兄さんそれを持って上に移動しようか」
「えっ? あっ、うん分かったよ」
アクセサリーを選んでアキトに見せると、そう言われて一緒にお店の二階に移動した。
そして二階にある一室に入ると、アキトからさっき選んだイヤリングを渡してと言われた。
「何をするの?」
「ほら、前に兄さん達にもあげたお守りあったでしょ? それと同じ事をこのイヤリングにしようと思ってね。このイヤリングに使われてる石、魔石の中でも純度の高いものだから【付与術】に耐えれるんだよ」
アキトはそう言うと、イヤリングに魔法を掛け始めた。
それから数分後、アキトは【付与術】で魔法を付与したイヤリングを僕に渡してきた。
「兄さん、ミリアさんの事が心配って言ってたでしょ? だから、もしも襲われてもそこらの馬鹿には壊せない壁が出る魔法を付与しておいたよ」
「お、覚えてたんだ……」
「まあね。俺からお守り渡しても良かったけど、兄さんの手から渡した方がミリアさんも喜ぶだろうしね」
「ありがとうアキト」
そう僕は、賢くて家族想いな弟に感謝の言葉を言った。
その後、アキトが今日一日予定を空けていると言ったので、久しぶりに兄弟だけで遊びに出かけた。
まあ、帰宅して可愛い妹のアミリスにバレて、また後日三人で遊ぶ約束をした。
ジルニア国の第一王子。
そんな僕には、やさしい両親に可愛い妹と賢い弟、そして愛おしい婚約者が居る。
「それで、兄さん昨日渡した資料で目星は付けれた?」
そう僕に声を掛けたのは、賢い弟で10歳で学園を卒業し、この国で一番の発展している領地の領主をしているアキトだ。
早朝から新しい事を始める為の会議で家を出ていて、戻ってきて直ぐに僕の所に来てくれたみたいだ。
「う~ん、去年。ネックレス上げたから、同じ感じでアクセサリーが良いかなって思ったんだけど、どうかな?」
「アクセサリーか、良いね。確か今まで上げたのは、ネックレスと指輪だったよね?」
アキトのその質問に僕は「うん、そうだよ」と返す。
すると、アキトはブツブツといつも考え込む時の癖を出し、少しして「それじゃ、移動しようか」と言って手を繋ぎ、アキトの転移魔法で移動した。
移動した先は、アキトが最初に手掛けた村。
と言っても、今現在の姿で〝村〟というのは他の村に失礼な気がする程、この場所は発展している。
「ここは本当に賑やかだね。王都より、人が多いんでしょ?」
「うん、今はラトアも出来て落ち着いてきては居るけど、やっぱり隣国とも近いし、人は多いね」
それから僕は、アキトにチルド村にあるアクセサリーが売ってあるお店に連れてこられた。
前回もここでミリアのアクセサリーを選んだが、以前よりも品数が増えていて、色んな物が置いてあった。
「前来た時よりも色んなアクセサリーが増えてる……」
「うん、良い職人を見つけてね。宝石を渡して色んな物を作って貰ってるんだよ」
そう言ったアキトはお店の店長さんに、プレゼントで渡すと話して、女性が喜びそうなアクセサリーをいくつか用意してもらった。
「一応、ミリアさんが好きな色で選んでもらったけれど、良さそうな物ある?」
アキトにそう言われた僕は、持ってこられたアクセサリーを一つ一つ見て行った。
どれも素晴らしい出来で、どのアクセサリーを渡してもミリアは喜びそうだと思った。
そして悩み始めて10分程が経ち、僕は水色に輝く宝石を使って作られたイヤリングを手に取った。
「これが良いかな、ミリアにはまだイヤリングは渡してなかったし、こんな綺麗なイヤリングだったらミリアも喜ぶと思う」
「うん、そうだね。良いのを選んだね。それじゃ、兄さんそれを持って上に移動しようか」
「えっ? あっ、うん分かったよ」
アクセサリーを選んでアキトに見せると、そう言われて一緒にお店の二階に移動した。
そして二階にある一室に入ると、アキトからさっき選んだイヤリングを渡してと言われた。
「何をするの?」
「ほら、前に兄さん達にもあげたお守りあったでしょ? それと同じ事をこのイヤリングにしようと思ってね。このイヤリングに使われてる石、魔石の中でも純度の高いものだから【付与術】に耐えれるんだよ」
アキトはそう言うと、イヤリングに魔法を掛け始めた。
それから数分後、アキトは【付与術】で魔法を付与したイヤリングを僕に渡してきた。
「兄さん、ミリアさんの事が心配って言ってたでしょ? だから、もしも襲われてもそこらの馬鹿には壊せない壁が出る魔法を付与しておいたよ」
「お、覚えてたんだ……」
「まあね。俺からお守り渡しても良かったけど、兄さんの手から渡した方がミリアさんも喜ぶだろうしね」
「ありがとうアキト」
そう僕は、賢くて家族想いな弟に感謝の言葉を言った。
その後、アキトが今日一日予定を空けていると言ったので、久しぶりに兄弟だけで遊びに出かけた。
まあ、帰宅して可愛い妹のアミリスにバレて、また後日三人で遊ぶ約束をした。
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