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第40話
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依頼が張ってあるボードの中を見て、自分達のランクにあった物を探していると、常設クエストの所に〖薬草:10本、1銅貨※品質により値段が上がります〗というのがあり、丁度いいなと思いそれを受けようと思いレインさんの所に行くと「常設依頼に関しましては、受付での記入は無いですよ」と教えて貰ったので、俺達はレインさんにお礼を言い、薬草が生えている地帯(王都を出て、直ぐの森の近くに生えている)と教えて貰い早速、その場所へと向かってアリスと一緒にギルドを出て行った。
★☆★
クリフ達がギルドから出て行くと、ギルドの張りつめていた空気が和らぎ一斉に「ふぅ~」と息を吐いた。今現在、ギルドの中に残っていたのは朝の依頼争奪戦争に負け残っている常設依頼か雑用依頼のどちらかをやろうか、それとも今日は止めておくか悩んでいるCランク以下の冒険者達だった。
「おい、今のが例の子だろ?」
「そうだよ。男の子の方が、【獄炎の魔女】事、リサラ様と【深紅の戦士】クリム様の子供だよ。女の子は方は、父親があの【狂戦士】のアルティマさんだよ」
「【狂戦士】って、Sランクの? 嘘だろ……」
クリフとアリス、両者の両親の話でギルド内はいつもとは違った騒がしさになっていた。それもそのはず、クリフの両親もアリスの両親も有名であり、その子供達が同時にギルドに来たのだ。
「というか、良かったのかレインさん、あの子達の試験とかしなくてさ?」
「ええ、ギルド長より免除という事が言い渡されましたので、それに試験をするとなると貴方方Cランクの方々があの子達の相手になるんですよ?」
「……あの子達も相当ヤバいの?」
「ええ、ヤバいですよ。学園の情報は余り外に言いふらすのはいけないのですが、ここだけの話、男の子の方には絶対に手を出さない方が良いですよ。あの子、学園でも凄く有名な子で魔法・武術共にトップクラス、そして勉学の方も怠らず常に学年一位を3年間死守するほどです」
受付のレインがクリフの素性の一部をギルドに居た冒険者に言うと、「学園の成績だろ」という者が居た。
「ええ、確かに学園の成績ですね。しかし、あの子達に危害を加えると貴方方でも知っている恐ろしい方達が復讐に来ますよ。特に、男の子の方には、【覇王】リグル様がついてますからね」
レインがそう言うと、ギルド内にいた全ての冒険者が「ヒェッ」と息をのんだ。
「これ、レイン。勝手に人の素性をペラペラと話すんじゃない」
「あっ、すみません。ギルド長」
冒険者達が静かになって変だなと思い、奥の部屋から出て来たギルド長であるノーマンは、クリフの情報を喋っているレインを咎めた。
「ギ、ギルド長、レインさんが言った事は本当なんですか?」
「んっ……ああ、本当だよ。クリフ君に手を出そうものなら、【深紅の戦士】クリム様、【獄炎の魔女】リサラ様、【覇王】リグル様、そしてリグル様より受け継いだ里の族長をしている。【賢王】リヒト様、他にも【魔具の親】アイリ様、クリフ君の兄で現在、アーサー殿下様の付き人をしているレリック様、クラリス様がクリフ君に手を出した者を地の底まで追いかけてきますよ」
ギルド長が今言った者達が王都でも有名な人達であった、両親は冒険者時代色んな場所を回ってはその強さを見せて来たので、場所によってはクリムとリサラの事を「英雄」と呼んでいる村などもある。リグルに関しては、王都何度も救い、まして過去に勇者一行に参加していた事は残っている書物にも書かれているくらいだ。
リヒトは、自分の結界術の研究の副産物として色んな知識を得て、知識を入れる為に族長になる以前ギルドで活動していた時、周りからは【賢王】と呼ばれていた。アイリは、魔具作成の知識と経験が高く王都でも有名な魔具作成士である。
クリフの兄達は、今はまだ周りに自分達の力を見せつけてはいないがその実力はアーサー殿下が付き人にする程である。
「それに、アリスちゃんの方に手を出してみろ。地の底以前に殺されるぞ」
「「「……」」」
ギルド長の話を聞いた冒険者達は皆、顔を真っ青にした。すると、ギルドの扉が開き外からクリフとアリスが帰って来た。冒険者達は、クリフ達の邪魔にならないようにギルド内に置かれている椅子にズラッといつもは喧嘩している者同士もピシっと大人しく並んで座った。クリフ達はその光景を見て、首を傾げたが受付に誰も並んでいないので依頼の達成報告へとレインの所へと向かった。
★☆★
王都の外で大量に薬草を採って来た俺とアリスは、ギルドに帰って来ると異様な光景を目の当たりにした。中に居た冒険者の人達が何故か並んで椅子に姿勢よく座り、笑顔でいた。俺達は、何があったんだろうと首を傾げたが誰も受付に並んでいないので登録をしてくれたレインさんの受付へと向かった。
「レインさん、薬草採って来たんですけど達成報告はここで良いですか?」
「いえ、素材採集はクエストあちらの受付になります。所でクリフ様、薬草の依頼を受けたのですよね? 薬草が見当たらないのですが?」
「えっと、薬草はアイテムボックスの中に入れてあるのでちゃんとあります」
アイテムボックスというとレインさんが驚いた顔をしていた。そして、後ろの方で並んで座っている冒険者達が「アイテムボックス?!」と叫んだので振り向くと何故か口笛を吹きながら天井や床をみていた。
「す、すみません。その歳でアイテムボックスを持って居る事に驚いてしまいました」
「いえ、それじゃあっちの受付に移動すればいいんですね?」
俺はレインさんに確認を取り、左奥にある受付の所へと移動した。レイさんも受付の中を移動して俺達の目の前に来て、それではこの中に薬草を入れてください。と木箱を出したので、アリスと一緒に採って来た薬草を木箱の中に入れた。
「うっ!」
「あっ、すみません!」
「す、すみません行き成り重くなったので、ってこんなに薬草を?!」
「すみません、採るのにアリスと夢中になってたら2人で大量にとってしまいました」
「うん、薬草1つ見つけたらまた1つ見つけてたからね。いつのまにか、たくさん採ってたのは驚いちゃったね」
アリスと俺がそう言うと、レインさんは「しょ、少々お待ちください」と言い受付の奥へと移動して行った。そして、他の受付の人達をその場所に呼び薬草を数え始めた。俺もアリスも途中から何本か数えていなかったので、合計何個あるのか自分達でも分からない。
「アリスは、何処まで数えてた?」
「う~ん、僕は100数えた後は覚えてないかな?」
「俺も110位から数えてないんだよな、何本くらいだろ?」
アリスとそんな事を言っていると数える作業が終わったレインさんが木箱を置いて来て手には布袋を持っていた。
「薬草、全部で561本ありまして、そのすべてが品質が高かい状態でしたので58銅貨になります」
「はい、ありがとうございます」
俺は、お礼を言いながら布袋を受け取り一度アイテムボックス中に入れて銅貨の数が58枚確認した。そして、きちんと58枚あったのでアイテムボックスから布袋を取り2人で分割して29枚ずつ銅貨を分けた。
「沢山、稼げたね」
「うん、まさか500本超えてたなんて、たった数十分でこんなに稼げて良いのかな?」
そんな事を思いながら、俺とアリスはギルドの建物から出て今日は帰宅しようとなり途中まで帰り道が一緒なので明日からの事を話しながら帰った。
★☆★
クリフ達がギルドから出て行くと、ギルドの張りつめていた空気が和らぎ一斉に「ふぅ~」と息を吐いた。今現在、ギルドの中に残っていたのは朝の依頼争奪戦争に負け残っている常設依頼か雑用依頼のどちらかをやろうか、それとも今日は止めておくか悩んでいるCランク以下の冒険者達だった。
「おい、今のが例の子だろ?」
「そうだよ。男の子の方が、【獄炎の魔女】事、リサラ様と【深紅の戦士】クリム様の子供だよ。女の子は方は、父親があの【狂戦士】のアルティマさんだよ」
「【狂戦士】って、Sランクの? 嘘だろ……」
クリフとアリス、両者の両親の話でギルド内はいつもとは違った騒がしさになっていた。それもそのはず、クリフの両親もアリスの両親も有名であり、その子供達が同時にギルドに来たのだ。
「というか、良かったのかレインさん、あの子達の試験とかしなくてさ?」
「ええ、ギルド長より免除という事が言い渡されましたので、それに試験をするとなると貴方方Cランクの方々があの子達の相手になるんですよ?」
「……あの子達も相当ヤバいの?」
「ええ、ヤバいですよ。学園の情報は余り外に言いふらすのはいけないのですが、ここだけの話、男の子の方には絶対に手を出さない方が良いですよ。あの子、学園でも凄く有名な子で魔法・武術共にトップクラス、そして勉学の方も怠らず常に学年一位を3年間死守するほどです」
受付のレインがクリフの素性の一部をギルドに居た冒険者に言うと、「学園の成績だろ」という者が居た。
「ええ、確かに学園の成績ですね。しかし、あの子達に危害を加えると貴方方でも知っている恐ろしい方達が復讐に来ますよ。特に、男の子の方には、【覇王】リグル様がついてますからね」
レインがそう言うと、ギルド内にいた全ての冒険者が「ヒェッ」と息をのんだ。
「これ、レイン。勝手に人の素性をペラペラと話すんじゃない」
「あっ、すみません。ギルド長」
冒険者達が静かになって変だなと思い、奥の部屋から出て来たギルド長であるノーマンは、クリフの情報を喋っているレインを咎めた。
「ギ、ギルド長、レインさんが言った事は本当なんですか?」
「んっ……ああ、本当だよ。クリフ君に手を出そうものなら、【深紅の戦士】クリム様、【獄炎の魔女】リサラ様、【覇王】リグル様、そしてリグル様より受け継いだ里の族長をしている。【賢王】リヒト様、他にも【魔具の親】アイリ様、クリフ君の兄で現在、アーサー殿下様の付き人をしているレリック様、クラリス様がクリフ君に手を出した者を地の底まで追いかけてきますよ」
ギルド長が今言った者達が王都でも有名な人達であった、両親は冒険者時代色んな場所を回ってはその強さを見せて来たので、場所によってはクリムとリサラの事を「英雄」と呼んでいる村などもある。リグルに関しては、王都何度も救い、まして過去に勇者一行に参加していた事は残っている書物にも書かれているくらいだ。
リヒトは、自分の結界術の研究の副産物として色んな知識を得て、知識を入れる為に族長になる以前ギルドで活動していた時、周りからは【賢王】と呼ばれていた。アイリは、魔具作成の知識と経験が高く王都でも有名な魔具作成士である。
クリフの兄達は、今はまだ周りに自分達の力を見せつけてはいないがその実力はアーサー殿下が付き人にする程である。
「それに、アリスちゃんの方に手を出してみろ。地の底以前に殺されるぞ」
「「「……」」」
ギルド長の話を聞いた冒険者達は皆、顔を真っ青にした。すると、ギルドの扉が開き外からクリフとアリスが帰って来た。冒険者達は、クリフ達の邪魔にならないようにギルド内に置かれている椅子にズラッといつもは喧嘩している者同士もピシっと大人しく並んで座った。クリフ達はその光景を見て、首を傾げたが受付に誰も並んでいないので依頼の達成報告へとレインの所へと向かった。
★☆★
王都の外で大量に薬草を採って来た俺とアリスは、ギルドに帰って来ると異様な光景を目の当たりにした。中に居た冒険者の人達が何故か並んで椅子に姿勢よく座り、笑顔でいた。俺達は、何があったんだろうと首を傾げたが誰も受付に並んでいないので登録をしてくれたレインさんの受付へと向かった。
「レインさん、薬草採って来たんですけど達成報告はここで良いですか?」
「いえ、素材採集はクエストあちらの受付になります。所でクリフ様、薬草の依頼を受けたのですよね? 薬草が見当たらないのですが?」
「えっと、薬草はアイテムボックスの中に入れてあるのでちゃんとあります」
アイテムボックスというとレインさんが驚いた顔をしていた。そして、後ろの方で並んで座っている冒険者達が「アイテムボックス?!」と叫んだので振り向くと何故か口笛を吹きながら天井や床をみていた。
「す、すみません。その歳でアイテムボックスを持って居る事に驚いてしまいました」
「いえ、それじゃあっちの受付に移動すればいいんですね?」
俺はレインさんに確認を取り、左奥にある受付の所へと移動した。レイさんも受付の中を移動して俺達の目の前に来て、それではこの中に薬草を入れてください。と木箱を出したので、アリスと一緒に採って来た薬草を木箱の中に入れた。
「うっ!」
「あっ、すみません!」
「す、すみません行き成り重くなったので、ってこんなに薬草を?!」
「すみません、採るのにアリスと夢中になってたら2人で大量にとってしまいました」
「うん、薬草1つ見つけたらまた1つ見つけてたからね。いつのまにか、たくさん採ってたのは驚いちゃったね」
アリスと俺がそう言うと、レインさんは「しょ、少々お待ちください」と言い受付の奥へと移動して行った。そして、他の受付の人達をその場所に呼び薬草を数え始めた。俺もアリスも途中から何本か数えていなかったので、合計何個あるのか自分達でも分からない。
「アリスは、何処まで数えてた?」
「う~ん、僕は100数えた後は覚えてないかな?」
「俺も110位から数えてないんだよな、何本くらいだろ?」
アリスとそんな事を言っていると数える作業が終わったレインさんが木箱を置いて来て手には布袋を持っていた。
「薬草、全部で561本ありまして、そのすべてが品質が高かい状態でしたので58銅貨になります」
「はい、ありがとうございます」
俺は、お礼を言いながら布袋を受け取り一度アイテムボックス中に入れて銅貨の数が58枚確認した。そして、きちんと58枚あったのでアイテムボックスから布袋を取り2人で分割して29枚ずつ銅貨を分けた。
「沢山、稼げたね」
「うん、まさか500本超えてたなんて、たった数十分でこんなに稼げて良いのかな?」
そんな事を思いながら、俺とアリスはギルドの建物から出て今日は帰宅しようとなり途中まで帰り道が一緒なので明日からの事を話しながら帰った。
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