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第185話
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そして、少ししてから第三試合が始まった。第三試合に四天王の人が居るのか、会場全体を見てみると強そう人は多少チラホラと居るがそれらしい人物は見つけることが出来なかった。
しかし、四天王が居なくともこの試合にルーネより強そうな選手は居て勝ち上がれるか不安であったが、何とかルーネは自分の戦い方を出来ているようで持ち堪えていた。
「ルーネは、大丈夫なのか……」
「ルーちゃん……」
ガルドさん、ルーシェが心配した様子でルーネを見守っていると後方から出場者の一人が襲い掛かって来て、それに対処が遅れたルーネはあと一歩で吹っ飛ばされるという所で、一人の女性がその出場者の横腹を華麗に蹴りを入れて場外まで吹っ飛ばした。
「あっぶね~」
「あと一歩で負けてたよ……」
ルーネが助かった事に俺達が安堵していると、助けてくれた女性の人にルーネが何かを言われると、女性と背中合わせに戦い始めた。それから、ルーネと女性は互いに協力しながら出場者達を倒していき、無事に試合を勝ちあがる事が出来た。
その後、ルーネは女性と共に俺達の元へ来ると女性の事を紹介してくれた。そして、その女性の正体は名前をサリアと言い、この国の四天王の一人だと教えてもらった。
「やっぱり、四天王の一人だったんですね」
「えぇ、君がクリフ君かな? ルードから話は聞いているよ。凄い魔法使いさんなんでしょ? トーナメント戦では君と戦える事を願っておくね」
サリアさんはそう言うと、俺達の元から離れて行った。サリアさんが居なくなった後、最後の第四戦を見る為に皆で会場の方を見ていると、出場者の中で一際オーラが違う男性を見つけ、その男性が昨日俺が戦ったルードさんだと確認した。
「あの男か?」
「はい。ここからでも、もの凄いオーラを感じるでしょ?」
「あぁ、ヒシヒシと感じるな……」
「凄いね。あの人、周りの出場者の人を気迫だけで戦闘意欲を削いでるよ」
ルードさんの凄さに皆が感じていると、試合開始の合図が鳴り出場者の殆ど一斉にルードさんから距離を取った。その瞬間、観客席まで強い威圧に襲われると、次に会場を見下ろすと殆どの出場者が倒れていた。
「クリフ、あんな奴と戦ったのか?」
「ええ、まあ、そうですけど何だがあの人、爺ちゃん達クラスの人だと感じて来たんですけど……」
ルードさんの凄さに驚いていると、勇敢にもルードさんに攻撃を仕掛ける男性が居た。しかし、その人が武器として持っていた短槍を足蹴りで吹き飛ばすと、回転し、そのまま男の脇腹に足蹴りをし、場外まで吹き飛ばした。
その後も、ルードさんの無双は続き、ルードさんと離れた所で同じように無双していた男性が第四試合を勝ち残った。多分、第四試合でルードさんと勝ち上がった人が最後の四天王の一人だろうと予想を建てつつ、トーナメントに出場する選手は会場に出る様に言われたので、俺達は会場に移動した。
「クリフ、昨日振りだな」
「そうですね。ルードさん、昨日ぶりです」
ルードさんと互いにそう言葉を交わすと、司会の人がトーナメントの組み合わせを発表した。
第一試合
クリフVSニャトル
第二試合
アリエスVSサリア
第三試合
ルードVSガルド
第四試合
レオルドVSルーネ
「良い具合に別れましたね」
「そうだな、取り合えず一試合目からぶつかる事は無いな」
一試合目から戦う事は無い感じではあるが、俺達以外の残った人は全員が四天王なので勝ち上がる事自体が難しそうではある。
「にゃは、クリフ君とは一試合目からだね。お互いに頑張ろうね」
「はい、よろしくお願いします。ニャトルさん」
ニャトルさんは笑顔でそう言ったので、俺もそう返事を返し、俺達は一度待機室に移動した。
しかし、四天王が居なくともこの試合にルーネより強そうな選手は居て勝ち上がれるか不安であったが、何とかルーネは自分の戦い方を出来ているようで持ち堪えていた。
「ルーネは、大丈夫なのか……」
「ルーちゃん……」
ガルドさん、ルーシェが心配した様子でルーネを見守っていると後方から出場者の一人が襲い掛かって来て、それに対処が遅れたルーネはあと一歩で吹っ飛ばされるという所で、一人の女性がその出場者の横腹を華麗に蹴りを入れて場外まで吹っ飛ばした。
「あっぶね~」
「あと一歩で負けてたよ……」
ルーネが助かった事に俺達が安堵していると、助けてくれた女性の人にルーネが何かを言われると、女性と背中合わせに戦い始めた。それから、ルーネと女性は互いに協力しながら出場者達を倒していき、無事に試合を勝ちあがる事が出来た。
その後、ルーネは女性と共に俺達の元へ来ると女性の事を紹介してくれた。そして、その女性の正体は名前をサリアと言い、この国の四天王の一人だと教えてもらった。
「やっぱり、四天王の一人だったんですね」
「えぇ、君がクリフ君かな? ルードから話は聞いているよ。凄い魔法使いさんなんでしょ? トーナメント戦では君と戦える事を願っておくね」
サリアさんはそう言うと、俺達の元から離れて行った。サリアさんが居なくなった後、最後の第四戦を見る為に皆で会場の方を見ていると、出場者の中で一際オーラが違う男性を見つけ、その男性が昨日俺が戦ったルードさんだと確認した。
「あの男か?」
「はい。ここからでも、もの凄いオーラを感じるでしょ?」
「あぁ、ヒシヒシと感じるな……」
「凄いね。あの人、周りの出場者の人を気迫だけで戦闘意欲を削いでるよ」
ルードさんの凄さに皆が感じていると、試合開始の合図が鳴り出場者の殆ど一斉にルードさんから距離を取った。その瞬間、観客席まで強い威圧に襲われると、次に会場を見下ろすと殆どの出場者が倒れていた。
「クリフ、あんな奴と戦ったのか?」
「ええ、まあ、そうですけど何だがあの人、爺ちゃん達クラスの人だと感じて来たんですけど……」
ルードさんの凄さに驚いていると、勇敢にもルードさんに攻撃を仕掛ける男性が居た。しかし、その人が武器として持っていた短槍を足蹴りで吹き飛ばすと、回転し、そのまま男の脇腹に足蹴りをし、場外まで吹き飛ばした。
その後も、ルードさんの無双は続き、ルードさんと離れた所で同じように無双していた男性が第四試合を勝ち残った。多分、第四試合でルードさんと勝ち上がった人が最後の四天王の一人だろうと予想を建てつつ、トーナメントに出場する選手は会場に出る様に言われたので、俺達は会場に移動した。
「クリフ、昨日振りだな」
「そうですね。ルードさん、昨日ぶりです」
ルードさんと互いにそう言葉を交わすと、司会の人がトーナメントの組み合わせを発表した。
第一試合
クリフVSニャトル
第二試合
アリエスVSサリア
第三試合
ルードVSガルド
第四試合
レオルドVSルーネ
「良い具合に別れましたね」
「そうだな、取り合えず一試合目からぶつかる事は無いな」
一試合目から戦う事は無い感じではあるが、俺達以外の残った人は全員が四天王なので勝ち上がる事自体が難しそうではある。
「にゃは、クリフ君とは一試合目からだね。お互いに頑張ろうね」
「はい、よろしくお願いします。ニャトルさん」
ニャトルさんは笑顔でそう言ったので、俺もそう返事を返し、俺達は一度待機室に移動した。
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