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第六章 魔王 エルゼム編
第56話 魔法の特訓
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「う~ん、やっぱり思ったようにはいかないな」
【光輝なる未来】結成から一ヶ月が経った。
活動は順調で、
ギルドからの評価も高い。
サタナとヴィーナも、
クエスト攻略の時だけは息ピッタリで、実に頼もしい仲間だ。
それは大変喜ばしいことなのだが。
俺は今、一つの難題にぶち当たっていた。
「なぁ、サタナ。もう一度見せてくれないか?」
「フフッ、良かろう。とくとその目に焼き付けるが良いぞ!!」
フッ、と笑みを零すサタナ。
その数秒後、とてつもない量の魔力が迸る。
ズオオオオッ!!
「くっ、相変わらず凄まじいな。しかし知れば知るほどお前には驚かされるよ。まさかここまでの化け物だったなんてな」
「そんなに褒めずともキスくらいならいつでもしてやるぞ? あっ、それ以上のことだっていつでも大歓迎――」
「分かったから一回落ち着け。とりあえずもう一回やってみるよ。そこで見ててくれ」
俺は瞳を閉じ、
精神を極限まで集中させる。
腹の中心部分。
そこに魔力を貯め込み、
その魔力を全身に循環させるイメージ……。
「ふぅ……」
一瞬だけ、
ふわっと、
妙な浮遊感を感じる。
だが、その感覚はすぐになくなってしまった。
「あぁ、ダメか。まさか魔力操作がここまで難しいだなんて」
「ま、そもそも魔力というのは人間にとっては害だからのぅ。それを自由自在に扱うとなると、やはり才能が第一じゃ。こと魔法においては、どれだけ研鑽を積もうが才能が無ければ無意味なんじゃ」
「それで? 俺には才能はあるのか?」
「うーん……。それはまだ分からんなぁ。才能の有無を見分けるは中々に難しいからの。ちなみにヴィーナは才能無シじゃ。ま、アレだけのスキルがあれば魔法なんぞ習得せずとも十分だろうがな」
それは言えてるな。
ヴィーナのスキル【没収】はまさしく反則級だ。
相手のスキルを文字通り没収してしまうスキルなのだから。
それに聞くところによると、
条件次第ではあるが、
没収したスキルを自分の物に出来るというではないか。
女神というだけあって、
まさしく神の御業。
ほんと、ヴィーナが敵じゃなくて良かったよ。
「とりあえず、もうしばらくは付き合ってもらうぞ。なんたって、魔法を使えなきゃ門前払いって話だからな」
#
魔法。
それは本来、モンスター……つまりは魔物に与えられた力。
人間の基礎能力がスキルなら、
モンスターの基礎能力が魔法に該当する。
だから、人間と魔法は相性が悪い。
逆に、モンスターとスキルも相性が悪い。
人間にとって魔法の習得が難しいのと同じで、モンスターにとっても、スキルの習得は難しいらしい。
俺が魔法の習得に躍起になっているのには、重大な理由がある。
今から二週間前。
サタナが怒髪衝天に陥っていた。
「聞いてくれ、レイン! つい先刻、エルゼムの奴からテレパシーが送られてきたんじゃ!」
「エルゼム? 誰だっけ?」
「エルゼムは魔王じゃ! そして妾の戦友じゃ!」
あぁ、そういえば。
そんな話もあったな。
「それで? どうしてそんなに怒ってるんだ?」
「当然じゃ! ヤツは妾に喧嘩を売ってきたのだからな!」
#
――おい、サタナ。どうして貴様は人間なんぞと連んでおるのだ?
――レインと妾は婚儀を執り行う仲なのじゃ。つまり、レインは未来の夫! 行動を共にするくらい当然じゃろう。
――なるほど。つまり、貴様は人間に組するというのだな?
――当たり前じゃ。レインがそうする以上、妾はそれに従うまで。
――落ちたな……。無念だ、サタナ。貴様のことは戦友として慕っていたのだがな。致し方ない。戦友を取り戻すため、人間には絶滅してもらうとしようか。
――なんだと?
――サタナ、これは宣戦布告だ。三ヶ月後、私は人間界に赴く。そしてまずはレイン・ロッドを始末する。人類の絶滅を阻止したいのなら、レイン・ロッドを【魔月の牙城】に一人で来させることだ。では、失礼する。
#
とまぁ、
経緯はこんな感じだ。
だから俺は三ヶ月の間、
サタナに修行を付けてもらうことにした。
もちろん、その間もパーティ活動はするし、ギルドから送られてくるクエストも攻略する。
そもそもダンジョン攻略自体が特訓になるしな。
そして修行開始から一週間後。
つまり今から一週間前。
サタナの様子がおかしいので、
「どうかしたか?」
と聞いてみると。
サタナはいきなり、
「すまないっ!」
と頭を下げたのだった。
「おいおい、何事だよ?」
「実は、大事なことを言い忘れていたんじゃ」
「大事なこと?」
「そうじゃ。実は、【魔月の牙城】には『防魔の約定』と同類の結界が張られておるのじゃ! その結界は、魔法の扱えない者の侵入を拒むというモノ……。エルゼムは重度の闇魔法崇拝者でな。魔法を使えないゴミとは顔も合わせたくないと言って、その結界を創り出したんじゃ」
「ってことは……」
「うん、つまりはな? その……」
「俺は魔法を習得しないとダメってことなのか?」
「そ、そういうこと、じゃな。本当に、言うのが遅れてすまない。すっかりと忘れてしまっていたんじゃ。……怒った?」
「怒ってても仕方ないだろう。そんなことより、本当に申し訳ないと思っているなら、俺の要望を一つ聞いてくれ」
かくして。
魔法習得に向けた特訓の日々が幕を開けたのだった。
【光輝なる未来】結成から一ヶ月が経った。
活動は順調で、
ギルドからの評価も高い。
サタナとヴィーナも、
クエスト攻略の時だけは息ピッタリで、実に頼もしい仲間だ。
それは大変喜ばしいことなのだが。
俺は今、一つの難題にぶち当たっていた。
「なぁ、サタナ。もう一度見せてくれないか?」
「フフッ、良かろう。とくとその目に焼き付けるが良いぞ!!」
フッ、と笑みを零すサタナ。
その数秒後、とてつもない量の魔力が迸る。
ズオオオオッ!!
「くっ、相変わらず凄まじいな。しかし知れば知るほどお前には驚かされるよ。まさかここまでの化け物だったなんてな」
「そんなに褒めずともキスくらいならいつでもしてやるぞ? あっ、それ以上のことだっていつでも大歓迎――」
「分かったから一回落ち着け。とりあえずもう一回やってみるよ。そこで見ててくれ」
俺は瞳を閉じ、
精神を極限まで集中させる。
腹の中心部分。
そこに魔力を貯め込み、
その魔力を全身に循環させるイメージ……。
「ふぅ……」
一瞬だけ、
ふわっと、
妙な浮遊感を感じる。
だが、その感覚はすぐになくなってしまった。
「あぁ、ダメか。まさか魔力操作がここまで難しいだなんて」
「ま、そもそも魔力というのは人間にとっては害だからのぅ。それを自由自在に扱うとなると、やはり才能が第一じゃ。こと魔法においては、どれだけ研鑽を積もうが才能が無ければ無意味なんじゃ」
「それで? 俺には才能はあるのか?」
「うーん……。それはまだ分からんなぁ。才能の有無を見分けるは中々に難しいからの。ちなみにヴィーナは才能無シじゃ。ま、アレだけのスキルがあれば魔法なんぞ習得せずとも十分だろうがな」
それは言えてるな。
ヴィーナのスキル【没収】はまさしく反則級だ。
相手のスキルを文字通り没収してしまうスキルなのだから。
それに聞くところによると、
条件次第ではあるが、
没収したスキルを自分の物に出来るというではないか。
女神というだけあって、
まさしく神の御業。
ほんと、ヴィーナが敵じゃなくて良かったよ。
「とりあえず、もうしばらくは付き合ってもらうぞ。なんたって、魔法を使えなきゃ門前払いって話だからな」
#
魔法。
それは本来、モンスター……つまりは魔物に与えられた力。
人間の基礎能力がスキルなら、
モンスターの基礎能力が魔法に該当する。
だから、人間と魔法は相性が悪い。
逆に、モンスターとスキルも相性が悪い。
人間にとって魔法の習得が難しいのと同じで、モンスターにとっても、スキルの習得は難しいらしい。
俺が魔法の習得に躍起になっているのには、重大な理由がある。
今から二週間前。
サタナが怒髪衝天に陥っていた。
「聞いてくれ、レイン! つい先刻、エルゼムの奴からテレパシーが送られてきたんじゃ!」
「エルゼム? 誰だっけ?」
「エルゼムは魔王じゃ! そして妾の戦友じゃ!」
あぁ、そういえば。
そんな話もあったな。
「それで? どうしてそんなに怒ってるんだ?」
「当然じゃ! ヤツは妾に喧嘩を売ってきたのだからな!」
#
――おい、サタナ。どうして貴様は人間なんぞと連んでおるのだ?
――レインと妾は婚儀を執り行う仲なのじゃ。つまり、レインは未来の夫! 行動を共にするくらい当然じゃろう。
――なるほど。つまり、貴様は人間に組するというのだな?
――当たり前じゃ。レインがそうする以上、妾はそれに従うまで。
――落ちたな……。無念だ、サタナ。貴様のことは戦友として慕っていたのだがな。致し方ない。戦友を取り戻すため、人間には絶滅してもらうとしようか。
――なんだと?
――サタナ、これは宣戦布告だ。三ヶ月後、私は人間界に赴く。そしてまずはレイン・ロッドを始末する。人類の絶滅を阻止したいのなら、レイン・ロッドを【魔月の牙城】に一人で来させることだ。では、失礼する。
#
とまぁ、
経緯はこんな感じだ。
だから俺は三ヶ月の間、
サタナに修行を付けてもらうことにした。
もちろん、その間もパーティ活動はするし、ギルドから送られてくるクエストも攻略する。
そもそもダンジョン攻略自体が特訓になるしな。
そして修行開始から一週間後。
つまり今から一週間前。
サタナの様子がおかしいので、
「どうかしたか?」
と聞いてみると。
サタナはいきなり、
「すまないっ!」
と頭を下げたのだった。
「おいおい、何事だよ?」
「実は、大事なことを言い忘れていたんじゃ」
「大事なこと?」
「そうじゃ。実は、【魔月の牙城】には『防魔の約定』と同類の結界が張られておるのじゃ! その結界は、魔法の扱えない者の侵入を拒むというモノ……。エルゼムは重度の闇魔法崇拝者でな。魔法を使えないゴミとは顔も合わせたくないと言って、その結界を創り出したんじゃ」
「ってことは……」
「うん、つまりはな? その……」
「俺は魔法を習得しないとダメってことなのか?」
「そ、そういうこと、じゃな。本当に、言うのが遅れてすまない。すっかりと忘れてしまっていたんじゃ。……怒った?」
「怒ってても仕方ないだろう。そんなことより、本当に申し訳ないと思っているなら、俺の要望を一つ聞いてくれ」
かくして。
魔法習得に向けた特訓の日々が幕を開けたのだった。
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