47 / 65
第四章 古代の魔法編②
第44話 衝撃に次ぐ衝撃
しおりを挟む
拝啓、レイン・ロッド様。
そう記された封を切り、
俺は四つ折りの手紙に目を通した。
『やあ、こんにちは。
始めましてではないよね?
僕の名前はロイス・レイウス。
君のクラスメイト、
ノエル・レイウスの実の兄です。
酒場で君と出会った時のことを僕は昨日のことのように覚えているよ。
あの時は君を殺してやりたくて仕方がなかったが、君から溢れ出る威圧感がそれを許さなかったね。
でも、もう僕は形振り構わないことに決めた。
ノエルとこの子が友人なのは知っていたが、まさか君とも面識があったとはね。
これは利用できる!
そう思って、
僕は信用できる部下の一人に彼女を誘拐させたという次第さ。
要求は至ってシンプル。
難しいことは何もない。
ノエルを僕の元へと返すんだ。
もちろん君に選択肢はない。
この前のような邪魔立てをした暁には、この子は死ぬことになるのだからね。
場所はこちらが指定する。
ちなみに、僕は君の行動を全て把握している。
学園内にお友達がいるからね。
時刻は明日の正午。
僕が指定したダンジョンに君とノエルだけで来るんだ。
約束を破った場合、
やはり彼女は死ぬことになる。
では、お互いよい一日にしよう!
ロイス・レイウスより』
俺は手紙を握りつぶした。
怒髪衝天とはまさにこのこおだ。
「どうしたの? なにが書いてあったの?」
「メアリさん、サティ」
俺は二人に呼びかけた。
お友達というのは、
内通者のことを示しているに違いない。
つまり、この学園内部にロイスの協力者がいるのだ。
現状、イニシアチブを握っているのはロイス。
それは認めざるを得ない。
であれば、こちらが打てる対抗策は一つだけ。
二人に内通者を探し出させ、
ロイスの弱点を探ること。
なんでもいい。
この状況がひっくり返るような何か。二人にはそれを見つけてもらわねばならない。
もちろん普通の戦闘なら負けはしない。
ロイスはカラドボルグが意思を有していることすら知らないだろうしな。
だが、リリルが人質となっているとなれば話は別だ。俺はヤツに指一本触れることが出来ない。
圧倒的に優位なレベルの差。
ロイスはそれを、たった一通の手紙で逆転させてみせたのだ。
まんまとしてやられた、
というのが率直な感想。
だがそれ以上に。
なんの罪もないリリルを誘拐たこと。
俺は何よりもそれが許せなかった。
必ずこの報いは受けさせてやる。
待っていろ、リリル。
どんな手を使ってでも助け出してやるからな。
#
「あのさ~、そろそろ吐いたらどうなんだぁ~? その方が楽だぞ? 俺も、いつまでもお前みたいなゴミのため残業したくないんだがな~」
場面は移ろいで。
マナクルス魔法学園の地下牢である。
魔法の効果が何重にも重複しており、
ある特定の人物に対してはデバフを、
ある特定の人物にはバフを施すような、
そんな都合のいい空間だ。
故に、いま両者の間には、
レベルで例えるならば、
500以上もの差が生じている状態だ。
この場においては、
レックは小指一本でジェイを葬り去れる。
「ぐ……、フフ。私、からは何も引き出せ、ませんよ。何故なら私は神に――」
ドゴッ!
「うおおおおっ!」
レックによる容赦のない一撃。
血と吐瀉物が石造りの地面一杯に散らばる。
汚らわしい光景だが、
不快感は皆無だ。
魔法によって異臭を完全に排除しているからだ。ただし、レックのみ。
ジェイは痛めつけられるだけでなく、
常に悪臭に晒されている。
それでもなお、
彼の口から情報が漏れることはなかった。
「あ”~~~、クッソ怠ィな、お前」
同じ男性として非常に気が引けるが、とうとうアレをやる時が来たようだ。
そう思い専用器具を手にした時のことだった。
バタンッ!!
と扉が開かれ、
魔法局員の友人が姿を現した。
「お~、お前にしては随分と掛かったじゃないか」
「うるせえ」
漆黒の正装に身を纏った髭面の男は、
地下牢に入るや否や、
葉巻に火をつけた。
「相変わらず、ゴミみてェな場所だなここは」
かつて彼は拷問師をやっていた。
だが、百人あたりを殺したところで急に心が壊れた。
メンタルを病み、
もう死んでしまおうか?
そう思った矢先にレックと出会ったのだった。
レックは彼に一本の葉巻を手渡し、こう言った。
「吸ってみろ~。ゴミみてェな味がするから」
「んだそりゃ」
なんだこいつは。
頭がおかしいのか?
そう思いつつ、夜景を眺めながら彼は葉巻を吸った。
その葉巻は確かにゴミのような味がした。だが、不思議と胸がスッキリとする。
「なんだこりゃ?」
「マジックアイテム。一本300万ゴールドだ。感謝しろよ~」
彼は驚いて目を見開いた。
初めて出会った男。
それなのに……。
「お前、俺の命に300万ゴールドも値段を付けるのか」
「バカか」
レックは吐き捨てるように言った。
言いながら、実際に唾を吐いた。
「人の命がそんなに安い訳ねェだろ」
このようなやりとりを経て。
彼、ブラン・ロードマンはレックの友人となった。
そして、レックの頼みなら大抵のことは聞くようになった。
「何重なんてレベルじゃねえ。何千にも積み重ねられた魔法防御が履歴の復元をほぼ不可能な状態にしてやがったんだ」
「何千って。どんだけだよ~」
「ああ、相当にクレイジーだ。だが相手が悪かったな。魔法局の人間が本気になれば解除できない魔法防御なんてものは存在しねぇ」
レックは例の葉巻を一本取り出し、口に咥えた。
超高級品のマジックアイテム。
精神的ストレスを一瞬で抹消する効果がある。
「拷問は疲れる。お前、よくもまあ百人もやったもんだぁ~。尊敬するよ」
「今その話はいいだろ。それよりだ。いいか、落ち着いて聞け」
ブランは神妙な面持ちで、
レックの双眼を見据えた。
レックはマイペースに、
ふわ~と煙を吐いていた。
「履歴からヤベェ人間の名前が出てきた」
ブランが言うと同時に、
ガタガタッ!
と音が響く。
椅子に縛り付けられたジェイが暴れているのだ。
「貴様!! ハー、はーっ……。余計なことを、喋ったら殺す!! 殺すぞッ!!」
そレックは「やれやれ」と肩を竦めた。
「おい、ゴミ。次喋ったらマジで殺すぞー?」
ベリッ!
レックは、微塵の容赦もなく、ジェイの爪を剥がした。
「ッ!! ぐっ、ギャワヮアアアアアアアアッ!!」
あまりの激痛に失神するジェイ。
そんな彼を背に、レックはブランに問いかけた。
「で? ヤバイ名前ってのは?」
ブランは、一筋の汗を流しながら答えた。
震えるブランの右手が、事の重大さを物語っていた。
「……それ、マジ?」
レックの右手も同じように震えだす。
恐怖ではない。
あまりの驚愕によるショック反応だ。
「ああ、マジだ」
ブランはレックにスマホウ・フォンを手渡した。
スマホウ・フォンの履歴の欄には一つの名前が記されていた。
――ヴェルモンド・スーラ、と。
そう記された封を切り、
俺は四つ折りの手紙に目を通した。
『やあ、こんにちは。
始めましてではないよね?
僕の名前はロイス・レイウス。
君のクラスメイト、
ノエル・レイウスの実の兄です。
酒場で君と出会った時のことを僕は昨日のことのように覚えているよ。
あの時は君を殺してやりたくて仕方がなかったが、君から溢れ出る威圧感がそれを許さなかったね。
でも、もう僕は形振り構わないことに決めた。
ノエルとこの子が友人なのは知っていたが、まさか君とも面識があったとはね。
これは利用できる!
そう思って、
僕は信用できる部下の一人に彼女を誘拐させたという次第さ。
要求は至ってシンプル。
難しいことは何もない。
ノエルを僕の元へと返すんだ。
もちろん君に選択肢はない。
この前のような邪魔立てをした暁には、この子は死ぬことになるのだからね。
場所はこちらが指定する。
ちなみに、僕は君の行動を全て把握している。
学園内にお友達がいるからね。
時刻は明日の正午。
僕が指定したダンジョンに君とノエルだけで来るんだ。
約束を破った場合、
やはり彼女は死ぬことになる。
では、お互いよい一日にしよう!
ロイス・レイウスより』
俺は手紙を握りつぶした。
怒髪衝天とはまさにこのこおだ。
「どうしたの? なにが書いてあったの?」
「メアリさん、サティ」
俺は二人に呼びかけた。
お友達というのは、
内通者のことを示しているに違いない。
つまり、この学園内部にロイスの協力者がいるのだ。
現状、イニシアチブを握っているのはロイス。
それは認めざるを得ない。
であれば、こちらが打てる対抗策は一つだけ。
二人に内通者を探し出させ、
ロイスの弱点を探ること。
なんでもいい。
この状況がひっくり返るような何か。二人にはそれを見つけてもらわねばならない。
もちろん普通の戦闘なら負けはしない。
ロイスはカラドボルグが意思を有していることすら知らないだろうしな。
だが、リリルが人質となっているとなれば話は別だ。俺はヤツに指一本触れることが出来ない。
圧倒的に優位なレベルの差。
ロイスはそれを、たった一通の手紙で逆転させてみせたのだ。
まんまとしてやられた、
というのが率直な感想。
だがそれ以上に。
なんの罪もないリリルを誘拐たこと。
俺は何よりもそれが許せなかった。
必ずこの報いは受けさせてやる。
待っていろ、リリル。
どんな手を使ってでも助け出してやるからな。
#
「あのさ~、そろそろ吐いたらどうなんだぁ~? その方が楽だぞ? 俺も、いつまでもお前みたいなゴミのため残業したくないんだがな~」
場面は移ろいで。
マナクルス魔法学園の地下牢である。
魔法の効果が何重にも重複しており、
ある特定の人物に対してはデバフを、
ある特定の人物にはバフを施すような、
そんな都合のいい空間だ。
故に、いま両者の間には、
レベルで例えるならば、
500以上もの差が生じている状態だ。
この場においては、
レックは小指一本でジェイを葬り去れる。
「ぐ……、フフ。私、からは何も引き出せ、ませんよ。何故なら私は神に――」
ドゴッ!
「うおおおおっ!」
レックによる容赦のない一撃。
血と吐瀉物が石造りの地面一杯に散らばる。
汚らわしい光景だが、
不快感は皆無だ。
魔法によって異臭を完全に排除しているからだ。ただし、レックのみ。
ジェイは痛めつけられるだけでなく、
常に悪臭に晒されている。
それでもなお、
彼の口から情報が漏れることはなかった。
「あ”~~~、クッソ怠ィな、お前」
同じ男性として非常に気が引けるが、とうとうアレをやる時が来たようだ。
そう思い専用器具を手にした時のことだった。
バタンッ!!
と扉が開かれ、
魔法局員の友人が姿を現した。
「お~、お前にしては随分と掛かったじゃないか」
「うるせえ」
漆黒の正装に身を纏った髭面の男は、
地下牢に入るや否や、
葉巻に火をつけた。
「相変わらず、ゴミみてェな場所だなここは」
かつて彼は拷問師をやっていた。
だが、百人あたりを殺したところで急に心が壊れた。
メンタルを病み、
もう死んでしまおうか?
そう思った矢先にレックと出会ったのだった。
レックは彼に一本の葉巻を手渡し、こう言った。
「吸ってみろ~。ゴミみてェな味がするから」
「んだそりゃ」
なんだこいつは。
頭がおかしいのか?
そう思いつつ、夜景を眺めながら彼は葉巻を吸った。
その葉巻は確かにゴミのような味がした。だが、不思議と胸がスッキリとする。
「なんだこりゃ?」
「マジックアイテム。一本300万ゴールドだ。感謝しろよ~」
彼は驚いて目を見開いた。
初めて出会った男。
それなのに……。
「お前、俺の命に300万ゴールドも値段を付けるのか」
「バカか」
レックは吐き捨てるように言った。
言いながら、実際に唾を吐いた。
「人の命がそんなに安い訳ねェだろ」
このようなやりとりを経て。
彼、ブラン・ロードマンはレックの友人となった。
そして、レックの頼みなら大抵のことは聞くようになった。
「何重なんてレベルじゃねえ。何千にも積み重ねられた魔法防御が履歴の復元をほぼ不可能な状態にしてやがったんだ」
「何千って。どんだけだよ~」
「ああ、相当にクレイジーだ。だが相手が悪かったな。魔法局の人間が本気になれば解除できない魔法防御なんてものは存在しねぇ」
レックは例の葉巻を一本取り出し、口に咥えた。
超高級品のマジックアイテム。
精神的ストレスを一瞬で抹消する効果がある。
「拷問は疲れる。お前、よくもまあ百人もやったもんだぁ~。尊敬するよ」
「今その話はいいだろ。それよりだ。いいか、落ち着いて聞け」
ブランは神妙な面持ちで、
レックの双眼を見据えた。
レックはマイペースに、
ふわ~と煙を吐いていた。
「履歴からヤベェ人間の名前が出てきた」
ブランが言うと同時に、
ガタガタッ!
と音が響く。
椅子に縛り付けられたジェイが暴れているのだ。
「貴様!! ハー、はーっ……。余計なことを、喋ったら殺す!! 殺すぞッ!!」
そレックは「やれやれ」と肩を竦めた。
「おい、ゴミ。次喋ったらマジで殺すぞー?」
ベリッ!
レックは、微塵の容赦もなく、ジェイの爪を剥がした。
「ッ!! ぐっ、ギャワヮアアアアアアアアッ!!」
あまりの激痛に失神するジェイ。
そんな彼を背に、レックはブランに問いかけた。
「で? ヤバイ名前ってのは?」
ブランは、一筋の汗を流しながら答えた。
震えるブランの右手が、事の重大さを物語っていた。
「……それ、マジ?」
レックの右手も同じように震えだす。
恐怖ではない。
あまりの驚愕によるショック反応だ。
「ああ、マジだ」
ブランはレックにスマホウ・フォンを手渡した。
スマホウ・フォンの履歴の欄には一つの名前が記されていた。
――ヴェルモンド・スーラ、と。
0
お気に入りに追加
526
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
最強魔力を手に入れ 魔王と呼ばれたぼっちは 人生をやり直すため 未来へ転生しました 〜来世の世界は魔法が衰退していたようです〜
夢咲 天音
ファンタジー
偶然と勘違いの連鎖で、人々に魔王と呼ばれ恐れられていた男がいた。
「魔王サクヤ!! お前を滅ぼし世界の平和を取り戻してやる!!」
勇者クロウはそう言い、曇り一つないミスリルの剣を振り、その剣先をサクヤに向けた。
だからどうしたというのだ。
誰かと関わるのが苦手で、ぼっちな人生を過ごしていた。
しかも魔王と呼ばれて、勇者に命を狙われる日々だ。
サクヤは、それに嫌気が差していた。
どうやら、生涯をかけて開発した、転生魔法を使う時が来たようだな。
この状況こそ、人生をやり直す大きなチャンスになるのだ。
勇者と戦う気の無いサクヤは、考えを行動に移した。
そして、サクヤは勇者との死闘の最中に、どさくさに紛れて転生魔法を発動する。
サクヤは勇者によって、消滅させられたかのように見せかけて、密かに生まれ変わったのだ。
今度こそ、人と関わって幸せな人生を過ごすという願いを込めて。
だが、そんなに上手くいくわけが無かった……。
「魔力が減ってる!! しかも、前世の半分も残っていないではないか……」
転生には成功したのだが、サクヤの魔力を含めた、全ての魔法の力が衰退した世界に生まれてしまったのだ!!
さらに、転生した世界に存在する男によって、サクヤの人生は大きく変化するのだった!
サクヤは本来の力を取り戻して、幸せな人生を掴む事ができるのだろうか!?
※習作ですが、よろしくお願いします。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる