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第二章 古代の魔法編①
第21話 メアリの真意
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「弟子に、と言われてもな」
確かに俺のレベルは90を超えている。
ケルべズスを倒したことで更に上がっているだろう。
だが、俺の取柄はレベルとスキルだけ。
教えてあげられることなど何もないと思うのだが。
「そこをなんとか!」
メアリさんは凄まじい勢いで頭を下げた。
「わわっ! 頼むから顔を上げてくれよ」
「では、弟子にしてくれるということですか!?」
なんでそうなるんだ。
「メアリさん、一つだけ聞いてもいいか?」
「はい! 一つと言わず、二つでも三つでも!」
「よりにもよってどうして俺なんだ? 確かにメアリさんは俺に良くしてくれているし色々と協力もしてくれている。それには感謝しているが、弟子入りを志願するなら俺よりもサタナの方が適任じゃないのか?」
今回俺たちは【古代神殿】を攻略した。
その際のサタナの発言により、彼女はまだまだ実力を隠しているらしいということも悟った。
弟子入りは、強くなりたいからするもの。
つまり、恐らくはまだ力を隠しているであろうサタナに志願するのが道理だと思うのだ。
「嫌ですっ!」
そんな俺の考えをよそに。
メアリさんは、キッパリと断言した。
「それは……仲が悪いから?」
確かに二人の相性は良くない。
メアリさんは色々なことを考え日常的に気を使っている様子だが、サタナは正反対。
自由奔放に好き勝手に振舞っている。
それが主義なのだと言うのだから困りものだ。
「いいえ。仲の良し悪しは関係ありません。私はレインさんに弟子入りしたいんです。レインさんじゃなきゃダメなんですっ! だって、私とレインさんが出会えたのはきっと――」
俺は肩を竦め、フッ、
と乾いた笑みを浮かべた。
彼女の次の言葉を予測できてしまったからだ。
「きっと、運命だから!!」
サタナといいケルべズスといいメアリさんといい。
一体全体何なんだよ、お前らは。
思わずそんなツッコミを入れそうになってしまった。
「運命、か」
俺は一応聞いてみた。
「どうしてそう思うんだ?」
マナクルス魔法学園を首席で卒業し、
かつては腕利きの冒険者として名を馳せた彼女。
その実力は今もなお劣えることを知らず、あのケルべズスを一方的に蹂躙してみせた。
そんな彼女がどうして一線を退き、受付嬢という職に就いているのか?
一呼吸置いた後。
メアリさんは、ゆったりと語り始めた。
マナクルス魔法学園を首席で卒業したこと。
その後、教師として三年間だけ働いていたこと。
自分の才能を上回る生徒が居たこと。
その子を甘やかしてしまったこと。
そして、その子が冒険者として殉職してしまったこと。
「せめてもの罪滅ぼしになれば……。その気持ちで受付嬢をやっていたんです」
受付嬢の「御武運を」という言葉は形式的なものだ。
上からの指導ありきの心無い言葉。
だが、メアリさんのそれは違ったのかもしれない。
メアリさんは冒険者ギルドの紅一点として人気を博していたがり
なんとなく、その理由が分かる気がした。
外見の可愛さなど二の次。
彼女の言葉には、
温かい心が込められていたのだろう。
多くの冒険者がそれを感じ取った結果、
メアリさんは人に好かれるようになっていった。
きっとそうに違いない。
「メアリさんも辛い経験をしていたんだな。それなのに俺に優しく接してくれて……。ははっ、頭が上がらないな、これは。弟子だなんてとんでもない。むしろ俺が弟子入りしたいくらいだよ」
「ダメですっ!」
心機一転!
そんな感じでメアリさんが声を張り上げた。
一体なにがそこまで彼女を駆り立てるんだ?
「言ったじゃないですか! 私はレインさんに弟子入りしたいんです。レインさんじゃなきゃダメなんです!」
メアリさんは伏し目がちに続けた。
「私がレインさんと出会ったのは運命なんですよ。だって、私の教え子……私が死なせてしまったあの子の名前も【レイン】だったんですから!」
それは驚きだ。
確かに、そういうことなら運命と感じるのも無理はないかもしれないな。
「なるほど」
「もちろん、ただそれだけが理由じゃありません。確かにサタナさんは強いです。しかし、あくまでも彼女は魔王であり冒険者ではない。私は一冒険者としてレインさんに弟子入りしたいと考えているんです」
「……は?」
「もう辞表も置いてきましたから。私、受付嬢をやめます!」
なんてことだ。
どうやらメアリさんという人は想像以上に行動力の塊らしい。
「そこまでして、か」
「はい。今までは冒険者の方々の無事を祈る事こそが贖罪だと思っていました。ですが、レインさんを見ていて……そして【古代神殿】を攻略して思ったんです。これこそがあの子の夢見ていたことなのではないか? と。数々の困難に打ち勝ち、強大なモンスターを倒し、仲間と絆を深めながらダンジョンをクリアしていく――。そんなロマンにあの子は憧れたのではないか? と」
メアリさんは一口分のお茶で間を繋ぎ、「ですか、」と言葉を紡いだ。
「あの子の代わりに、私がその夢を継いであげること。それこそが、真の意味での弔いになるのではないかと感じたのです」
まさかそこまで考えていたとは。
これはもう、断れないな。
「分かったよメアリさん」
「で、では!」
「ああ。メアリさんを弟子として認める」
「やっ、やったぁ~~~!!」
メアリさんらしくもない子供のような嬌声が上がった。
正直、俺なんかでメアリさんの師匠が務まるのだろうか?
という不安はあるものの。
そんなことは今はどうでもいいか。
だって、こんなにも嬉しそうにしてくれているんだから。
今はそれだけで良しとしよう。
#
レインが宿屋へと戻っていったあと。
メアリは一人、困惑していた。
「……どうして、でしょう」
私がレインさんに告げた言葉。
その全てに嘘偽りはない。
ですが、私が本当に伝えたかった言葉は他にもある。
あの日。
私がレインさんの相談に乗ったあの日。
レインさんは人目も憚らずに泣きました。
仲間に裏切られ、傷つき、深い絶望の淵に叩き落されたのでしょう。
あの子の訃報を知らされた時、
私も同じ気持ちを味わった。
だから、こう思った。
ずっとそばにいてあげたい。
ずっとこの人を見守っていたい。
思えばあの日。
私は、レインさんに恋をしたのかもしれませんね……。
貴方が好きです。
そのたった一言が。
「言えなかったなぁ……。こんなんじゃ、サタナさんに負けちゃいますね、私」
でも、レインさんは私の弟子入りを認めてくれた。
これで少しは、距離が縮まったでしょうか?
メアリは薄く微笑み。
一人、そんなことを思うのだった。
確かに俺のレベルは90を超えている。
ケルべズスを倒したことで更に上がっているだろう。
だが、俺の取柄はレベルとスキルだけ。
教えてあげられることなど何もないと思うのだが。
「そこをなんとか!」
メアリさんは凄まじい勢いで頭を下げた。
「わわっ! 頼むから顔を上げてくれよ」
「では、弟子にしてくれるということですか!?」
なんでそうなるんだ。
「メアリさん、一つだけ聞いてもいいか?」
「はい! 一つと言わず、二つでも三つでも!」
「よりにもよってどうして俺なんだ? 確かにメアリさんは俺に良くしてくれているし色々と協力もしてくれている。それには感謝しているが、弟子入りを志願するなら俺よりもサタナの方が適任じゃないのか?」
今回俺たちは【古代神殿】を攻略した。
その際のサタナの発言により、彼女はまだまだ実力を隠しているらしいということも悟った。
弟子入りは、強くなりたいからするもの。
つまり、恐らくはまだ力を隠しているであろうサタナに志願するのが道理だと思うのだ。
「嫌ですっ!」
そんな俺の考えをよそに。
メアリさんは、キッパリと断言した。
「それは……仲が悪いから?」
確かに二人の相性は良くない。
メアリさんは色々なことを考え日常的に気を使っている様子だが、サタナは正反対。
自由奔放に好き勝手に振舞っている。
それが主義なのだと言うのだから困りものだ。
「いいえ。仲の良し悪しは関係ありません。私はレインさんに弟子入りしたいんです。レインさんじゃなきゃダメなんですっ! だって、私とレインさんが出会えたのはきっと――」
俺は肩を竦め、フッ、
と乾いた笑みを浮かべた。
彼女の次の言葉を予測できてしまったからだ。
「きっと、運命だから!!」
サタナといいケルべズスといいメアリさんといい。
一体全体何なんだよ、お前らは。
思わずそんなツッコミを入れそうになってしまった。
「運命、か」
俺は一応聞いてみた。
「どうしてそう思うんだ?」
マナクルス魔法学園を首席で卒業し、
かつては腕利きの冒険者として名を馳せた彼女。
その実力は今もなお劣えることを知らず、あのケルべズスを一方的に蹂躙してみせた。
そんな彼女がどうして一線を退き、受付嬢という職に就いているのか?
一呼吸置いた後。
メアリさんは、ゆったりと語り始めた。
マナクルス魔法学園を首席で卒業したこと。
その後、教師として三年間だけ働いていたこと。
自分の才能を上回る生徒が居たこと。
その子を甘やかしてしまったこと。
そして、その子が冒険者として殉職してしまったこと。
「せめてもの罪滅ぼしになれば……。その気持ちで受付嬢をやっていたんです」
受付嬢の「御武運を」という言葉は形式的なものだ。
上からの指導ありきの心無い言葉。
だが、メアリさんのそれは違ったのかもしれない。
メアリさんは冒険者ギルドの紅一点として人気を博していたがり
なんとなく、その理由が分かる気がした。
外見の可愛さなど二の次。
彼女の言葉には、
温かい心が込められていたのだろう。
多くの冒険者がそれを感じ取った結果、
メアリさんは人に好かれるようになっていった。
きっとそうに違いない。
「メアリさんも辛い経験をしていたんだな。それなのに俺に優しく接してくれて……。ははっ、頭が上がらないな、これは。弟子だなんてとんでもない。むしろ俺が弟子入りしたいくらいだよ」
「ダメですっ!」
心機一転!
そんな感じでメアリさんが声を張り上げた。
一体なにがそこまで彼女を駆り立てるんだ?
「言ったじゃないですか! 私はレインさんに弟子入りしたいんです。レインさんじゃなきゃダメなんです!」
メアリさんは伏し目がちに続けた。
「私がレインさんと出会ったのは運命なんですよ。だって、私の教え子……私が死なせてしまったあの子の名前も【レイン】だったんですから!」
それは驚きだ。
確かに、そういうことなら運命と感じるのも無理はないかもしれないな。
「なるほど」
「もちろん、ただそれだけが理由じゃありません。確かにサタナさんは強いです。しかし、あくまでも彼女は魔王であり冒険者ではない。私は一冒険者としてレインさんに弟子入りしたいと考えているんです」
「……は?」
「もう辞表も置いてきましたから。私、受付嬢をやめます!」
なんてことだ。
どうやらメアリさんという人は想像以上に行動力の塊らしい。
「そこまでして、か」
「はい。今までは冒険者の方々の無事を祈る事こそが贖罪だと思っていました。ですが、レインさんを見ていて……そして【古代神殿】を攻略して思ったんです。これこそがあの子の夢見ていたことなのではないか? と。数々の困難に打ち勝ち、強大なモンスターを倒し、仲間と絆を深めながらダンジョンをクリアしていく――。そんなロマンにあの子は憧れたのではないか? と」
メアリさんは一口分のお茶で間を繋ぎ、「ですか、」と言葉を紡いだ。
「あの子の代わりに、私がその夢を継いであげること。それこそが、真の意味での弔いになるのではないかと感じたのです」
まさかそこまで考えていたとは。
これはもう、断れないな。
「分かったよメアリさん」
「で、では!」
「ああ。メアリさんを弟子として認める」
「やっ、やったぁ~~~!!」
メアリさんらしくもない子供のような嬌声が上がった。
正直、俺なんかでメアリさんの師匠が務まるのだろうか?
という不安はあるものの。
そんなことは今はどうでもいいか。
だって、こんなにも嬉しそうにしてくれているんだから。
今はそれだけで良しとしよう。
#
レインが宿屋へと戻っていったあと。
メアリは一人、困惑していた。
「……どうして、でしょう」
私がレインさんに告げた言葉。
その全てに嘘偽りはない。
ですが、私が本当に伝えたかった言葉は他にもある。
あの日。
私がレインさんの相談に乗ったあの日。
レインさんは人目も憚らずに泣きました。
仲間に裏切られ、傷つき、深い絶望の淵に叩き落されたのでしょう。
あの子の訃報を知らされた時、
私も同じ気持ちを味わった。
だから、こう思った。
ずっとそばにいてあげたい。
ずっとこの人を見守っていたい。
思えばあの日。
私は、レインさんに恋をしたのかもしれませんね……。
貴方が好きです。
そのたった一言が。
「言えなかったなぁ……。こんなんじゃ、サタナさんに負けちゃいますね、私」
でも、レインさんは私の弟子入りを認めてくれた。
これで少しは、距離が縮まったでしょうか?
メアリは薄く微笑み。
一人、そんなことを思うのだった。
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