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第一章 魔王 サタナ・エイリーン編
第3話 レベルアップ!
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アンチスキル剤の効果が切れるのにかかった時間は半日程度だった。
ソラはあくまでも聖女。
調合師としての才能はそこまでではないらしい。
「さて、とりあえずはここを出ないとな」
支援役の俺は武器を持っていない。
つまり会敵するわけにはいかない。
神経を大きく削るが、もう一度【超威圧】を全開で発動する必要がありそうだ。
それにしても。
まさか道具として利用されていただけだったなんてな。
別に、最初から高ランクの冒険者を目指していたわけじゃない。
ゆっくりと自分のペースで昇り詰めていこうと考えていたんだ。
そんな時、ヴェンと出会い意気投合した。
俺はヤツの真意に気付かずにまんまと口車に乗せられ、その結果がこのザマだというわけだ。
裏切られ傷つき居場所を失い。
そして、殺されかけた。
まあいい。
今は。今だけは、全部忘れてしまおう。
俺は腰袋から地図を取り出した。
ヴェン達が活動拠点としている王都・セグルでの活動はもうできない。
ここから一番近いのは魔法都市・カツシアという場所だ。
「この国トップの教育機関、マナクルス魔法学園を中枢に暮らしを発展させてきた学園都市、か」
しばらくはそこを拠点しよう。
そして低難度ダンジョンの攻略で生計を立てよう。
別に高難度ダンジョンでもクリアできるが、万が一奴らと遭遇し生きていることがバレたら。
それを考えると、
非効率的ではあるが、
低難度ダンジョンの攻略に精を出す方が安全だ。
なんせ奴らには。
あの、カラドボルグがあるのだから――。
#
というわけで俺は、魔法都市・カツシアへとやってきた。
行き交う民や商人の数には驚かされたが、冒険者ギルドの外見は遠目でも分かるくらいに豪華だったので迷うことは無かった。
俺はギルドでソロ冒険者としての登録を済ませた後、宿屋で疲労を癒した。
そして翌日。
俺は早速、【ボポンの森】なるダンジョンへと訪れたのだった。
攻略推奨レベルは3。
難易度はFランク。
このダンジョンに出現するモンスターはスライムだけなので当然だ。
今回の目的は二つ。
1、モンスターを倒しゴールドを得ること。
2、宝箱を見つけ出しアイテムを獲得すること。
それほど難しい事ではないだろう。
推奨レベル3のダンジョンなど、
所詮はその程度だ。
「まずはアイツらから狩るか」
早速見つけたスライムの群れ。
俺はダッシュで駆け寄り、
不意打ちで鉄の剣を振り下ろした。
ちなみに鉄の剣は今朝購入した安物だ。
ザシュッ!!
『ピキィッ!?』
レベル8しかない俺でも、
スライムならば瞬殺できる。
というわけで一匹、二匹、三匹と倒していったのだが。
「はぁ、はぁ……。どうなってやがる」
体感で一時間近くだろうか?
俺はひたすらにスライムを狩り続けた。
なのに、その数が減る気配は無かった。
「いや、むしろこれは……」
増えている、だと!?
最初に見つけた時は
五匹程度だったスライム。
その数が
今や数えきれない程に増殖していた。
「くっ、まるで意味が分からん!」
この時レインは気付いていなかった。
自身のスキル【超威圧】の本質に。
レインのスキル【超威圧】は、常時発動型のスキルなのである!
スキルには任意発動型と常時発動型の二種類があり、
レインのスキルは後者、
つまりはオートスキルなのだ。
レインは仲間のためにスキルを鍛えた。
結果、遥か格上のモンスターにもその効力が及ぶようになる。
逆に日常生活では、
無意識下でスキルの効力を最低限にまで落としエネルギーの浪費も抑えていたのだ。
とはいえスキルの効果は常時、
ほんの少しだけ漏れ出ている。
その微弱な【超威圧】の効力を。
最弱モンスターであるスライムは受けてしまったのだ。
結果。
スライムはレインに怯え、
仲間を呼ぶという行動を選んだ。
ピンチになると仲間を呼ぶというスライムの習性をレインが呼び覚ました形だ。
「くそ、クソッ!!」
ザシュ!
バシッ!
キンッ!
「はー、はー、はー……」
くっ、これじゃあ無限地獄だ!
いくら敵がスライムとはいえキリがない!
それに四方八方を囲まれて逃げ場も無いじゃないか。
「このままじゃスタミナがもたないな」
仕方がない。
これ以上は時間の無駄だ。
俺は深呼吸と同時に空を見上げた。
いつの間にか木々の隙間からは夕陽が差し込み、光の柱となっていた。
「半日も無駄にしたのか、俺は」
スライムなんぞから得られるゴールドは雀の涙。
できれば宝箱を見つけたかったが、
今日はもう体力の限界だ。
【超威圧】を限界まで解放し、コイツらには消え失せてもらおう。
「明日からは、戦闘は避けた方がよさそうだな」
俺はフロア一帯に【超威圧】を発動した。
死を実感させるほどの恐怖を前に、
スライムは目に見えて怯え、
我先にと森の奥深くへと逃げ出していった。
「ふう、とりあえず今日は帰るか」
骨折り損のくたびれ儲けだな。
はぁ、と肩を落としながら、俺は宿屋へと帰還した。
翌日、冒険者ギルドにて。
俺は受付嬢からとんでもない言葉を聞かされた。
「えーと、一日でレベルが15も上がってるんですけど……。なにかありましたか?」
困ったような笑みを浮かべる受付嬢。
彼女の微笑みを前に、俺は絶句していた。
一日で15レベルの上昇。
15レベル。
つまり、今の俺のレベルは……。
「レベル23です。あっという間にCランクとBランクの中間くらいの強さですね。えーと、こういうのって前例がなくて、ですね。差し支えなければ、なにがあったかお聞かせ願えませんか?」
「いや、すまない。ちょっと記憶が曖昧でな」
心当たりは大ありだった。
けれど、俺は嘘を吐いた。
騒ぎになるのを避ける必要があったからだ。
俺が生きているという事が知れ渡れば、ヴェンたちに狙われる。
奴らにはカラドボルグがある。
普通にやり合っても勝機はない。
――であるならば。
「すまない、メアリさん」
メアリ、というのは受付嬢の名前だ。
整った可愛い系の顔立ちに、艶のある黒髪。そして対照的に色白の肌が奇麗な、冒険者ギルドの紅一点……らしい。
彼女自身にも冒険者の経験があり、
今でも腕が立つという。
俺としてはそっちの方に興味を惹かれているのだが、それはさておき。
「はい、なんでしょう?」
首を傾げるメアリさんに、俺はきっぱりとした口調で言った。
「昨日と同じクエストを受注したい。よろしく頼むよ」
「は、はぁ。昨日と同じ……。【ボポンの森】ですね。承知いたしました。後ほど御者が到着いたしますので、しばしお待ちください。え、えと、御武運を!」
形式的な挨拶を背に、俺は冒険者ギルドをあとにした。
御者がやって来るまでの数分近く。
穏かな春風に吹かれながら、
俺は昨日の出来事に思いを馳せていた。
ソラはあくまでも聖女。
調合師としての才能はそこまでではないらしい。
「さて、とりあえずはここを出ないとな」
支援役の俺は武器を持っていない。
つまり会敵するわけにはいかない。
神経を大きく削るが、もう一度【超威圧】を全開で発動する必要がありそうだ。
それにしても。
まさか道具として利用されていただけだったなんてな。
別に、最初から高ランクの冒険者を目指していたわけじゃない。
ゆっくりと自分のペースで昇り詰めていこうと考えていたんだ。
そんな時、ヴェンと出会い意気投合した。
俺はヤツの真意に気付かずにまんまと口車に乗せられ、その結果がこのザマだというわけだ。
裏切られ傷つき居場所を失い。
そして、殺されかけた。
まあいい。
今は。今だけは、全部忘れてしまおう。
俺は腰袋から地図を取り出した。
ヴェン達が活動拠点としている王都・セグルでの活動はもうできない。
ここから一番近いのは魔法都市・カツシアという場所だ。
「この国トップの教育機関、マナクルス魔法学園を中枢に暮らしを発展させてきた学園都市、か」
しばらくはそこを拠点しよう。
そして低難度ダンジョンの攻略で生計を立てよう。
別に高難度ダンジョンでもクリアできるが、万が一奴らと遭遇し生きていることがバレたら。
それを考えると、
非効率的ではあるが、
低難度ダンジョンの攻略に精を出す方が安全だ。
なんせ奴らには。
あの、カラドボルグがあるのだから――。
#
というわけで俺は、魔法都市・カツシアへとやってきた。
行き交う民や商人の数には驚かされたが、冒険者ギルドの外見は遠目でも分かるくらいに豪華だったので迷うことは無かった。
俺はギルドでソロ冒険者としての登録を済ませた後、宿屋で疲労を癒した。
そして翌日。
俺は早速、【ボポンの森】なるダンジョンへと訪れたのだった。
攻略推奨レベルは3。
難易度はFランク。
このダンジョンに出現するモンスターはスライムだけなので当然だ。
今回の目的は二つ。
1、モンスターを倒しゴールドを得ること。
2、宝箱を見つけ出しアイテムを獲得すること。
それほど難しい事ではないだろう。
推奨レベル3のダンジョンなど、
所詮はその程度だ。
「まずはアイツらから狩るか」
早速見つけたスライムの群れ。
俺はダッシュで駆け寄り、
不意打ちで鉄の剣を振り下ろした。
ちなみに鉄の剣は今朝購入した安物だ。
ザシュッ!!
『ピキィッ!?』
レベル8しかない俺でも、
スライムならば瞬殺できる。
というわけで一匹、二匹、三匹と倒していったのだが。
「はぁ、はぁ……。どうなってやがる」
体感で一時間近くだろうか?
俺はひたすらにスライムを狩り続けた。
なのに、その数が減る気配は無かった。
「いや、むしろこれは……」
増えている、だと!?
最初に見つけた時は
五匹程度だったスライム。
その数が
今や数えきれない程に増殖していた。
「くっ、まるで意味が分からん!」
この時レインは気付いていなかった。
自身のスキル【超威圧】の本質に。
レインのスキル【超威圧】は、常時発動型のスキルなのである!
スキルには任意発動型と常時発動型の二種類があり、
レインのスキルは後者、
つまりはオートスキルなのだ。
レインは仲間のためにスキルを鍛えた。
結果、遥か格上のモンスターにもその効力が及ぶようになる。
逆に日常生活では、
無意識下でスキルの効力を最低限にまで落としエネルギーの浪費も抑えていたのだ。
とはいえスキルの効果は常時、
ほんの少しだけ漏れ出ている。
その微弱な【超威圧】の効力を。
最弱モンスターであるスライムは受けてしまったのだ。
結果。
スライムはレインに怯え、
仲間を呼ぶという行動を選んだ。
ピンチになると仲間を呼ぶというスライムの習性をレインが呼び覚ました形だ。
「くそ、クソッ!!」
ザシュ!
バシッ!
キンッ!
「はー、はー、はー……」
くっ、これじゃあ無限地獄だ!
いくら敵がスライムとはいえキリがない!
それに四方八方を囲まれて逃げ場も無いじゃないか。
「このままじゃスタミナがもたないな」
仕方がない。
これ以上は時間の無駄だ。
俺は深呼吸と同時に空を見上げた。
いつの間にか木々の隙間からは夕陽が差し込み、光の柱となっていた。
「半日も無駄にしたのか、俺は」
スライムなんぞから得られるゴールドは雀の涙。
できれば宝箱を見つけたかったが、
今日はもう体力の限界だ。
【超威圧】を限界まで解放し、コイツらには消え失せてもらおう。
「明日からは、戦闘は避けた方がよさそうだな」
俺はフロア一帯に【超威圧】を発動した。
死を実感させるほどの恐怖を前に、
スライムは目に見えて怯え、
我先にと森の奥深くへと逃げ出していった。
「ふう、とりあえず今日は帰るか」
骨折り損のくたびれ儲けだな。
はぁ、と肩を落としながら、俺は宿屋へと帰還した。
翌日、冒険者ギルドにて。
俺は受付嬢からとんでもない言葉を聞かされた。
「えーと、一日でレベルが15も上がってるんですけど……。なにかありましたか?」
困ったような笑みを浮かべる受付嬢。
彼女の微笑みを前に、俺は絶句していた。
一日で15レベルの上昇。
15レベル。
つまり、今の俺のレベルは……。
「レベル23です。あっという間にCランクとBランクの中間くらいの強さですね。えーと、こういうのって前例がなくて、ですね。差し支えなければ、なにがあったかお聞かせ願えませんか?」
「いや、すまない。ちょっと記憶が曖昧でな」
心当たりは大ありだった。
けれど、俺は嘘を吐いた。
騒ぎになるのを避ける必要があったからだ。
俺が生きているという事が知れ渡れば、ヴェンたちに狙われる。
奴らにはカラドボルグがある。
普通にやり合っても勝機はない。
――であるならば。
「すまない、メアリさん」
メアリ、というのは受付嬢の名前だ。
整った可愛い系の顔立ちに、艶のある黒髪。そして対照的に色白の肌が奇麗な、冒険者ギルドの紅一点……らしい。
彼女自身にも冒険者の経験があり、
今でも腕が立つという。
俺としてはそっちの方に興味を惹かれているのだが、それはさておき。
「はい、なんでしょう?」
首を傾げるメアリさんに、俺はきっぱりとした口調で言った。
「昨日と同じクエストを受注したい。よろしく頼むよ」
「は、はぁ。昨日と同じ……。【ボポンの森】ですね。承知いたしました。後ほど御者が到着いたしますので、しばしお待ちください。え、えと、御武運を!」
形式的な挨拶を背に、俺は冒険者ギルドをあとにした。
御者がやって来るまでの数分近く。
穏かな春風に吹かれながら、
俺は昨日の出来事に思いを馳せていた。
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