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第3話 球技大会~バスケ~

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「うちさ、美雨さんの試合見に行きたいんだけど二人ともどうする?」
「そうだね、とくに観に行きたい試合もないしついていくよ!」
「ふふふっほんとに圭歌ってさ美雨さんと仲いいよね笑笑」
「いやまぁ昔から一緒にいたからね~」
「ふーん」二人そろってニヤニヤしていた

「あっここかな?」
「美雨さんいたいた!」
「うわぁ~まだ試合始まってないのに端っこに居るの徹底してるよ笑笑」
「あ~美雨さんの対戦相手結構強そう笑」
「そうなの?」
「うん、バスケ現役じゃないけど中学時代にやってた人が結構いる」

「はーい、では2-E対2-C始めます!」

「ほんと相手結構強そう!」
「激しいね~」
「(美雨さん端っこにいるけど、、大丈夫かな)」
「あっ!!」

【ピーッ!!】

「美雨!!」と同じクラスの生徒が叫んだ

「圭歌!美雨さんが!!あれ?」
「もういってるよ」

ゆいが圭歌に伝えたときにはもう圭歌は走っていた
2-Eのクラスメイトが美雨のところに集まる中

「はぁはぁ、、美雨さん!!」
「・・・け、い?(なんで、、圭の声がする)」
「すみません!通してください」

美雨と目が合い駆けつける

「大丈夫ですか??!痛いところは?」
 あ、血が出てる。」
「大丈夫だよ、、」
「ダメ、保健室いきましょ。
 先生、保健室につれていきます!」

「ちょっと失礼します。」
「えっいいよいいよ重いでしょ?!」
「何言ってるんですか?頭も打って血も出てるところあって、歩けないでしょ?」
「・・・でも」
「いいから、行きますよ!!」

しっかり頭を支えるように美雨を持ち上げた

「///さわやか~、、」
「あの子ってさっきの野球の子だよね?」
「うんうん。ほんとに王子様じゃん。」

そのころギャラリーでは

「ねぇねぇ司、圭歌ってさ、たまにしっかりしてるよね」
「たまにって笑笑」
「美雨さんのこと、大好きだからね。圭歌。」
「もう見え見えだよね、こっちからしたら笑笑」
「でも圭歌、全然自分の気持ちに気づかなさそう。」
「そうだね~、、」

たくさんの生徒が注目する中、二人は体育館を出て保健室へ向かった

【ガラガラガラ】

「先生いないみたいですね~、うちが手当しますね」
「ありがとう」

保健室に静かな時間が過ぎる

「・・・端っこにいるんじゃなかったんですか?」

少しいたずらっぽい顔をしていう

「そのつもりというか、居たはずなんだけど、、」
「あははっ!気づいたらぶつかってしまったと」
「うん、。ごめんね」
「そんな謝らないでください、大事にならなくてよかったです」
 こんな感じでいいかな。はい、とりあえず手当完了」
「ほんとにありがとうね」
「今日は病院に行ってください」
「うん、ありがっ///」
 ちょっと// え?」

圭歌は美雨を抱きしめた

「ほんっとによかった、、美雨さんに何かあったら、うち無理なんで」
「圭、、」
「ほんとうに、、もう心配させないでください」
「・・・」

【キーンコーンカーンコーン】

「あ、チャイム鳴っちゃいましたね!
 お昼だから、教室に戻りましょう。」
「う、うん。そうだね!」

~2-E教室~

「じゃ、クラスに戻りますね!」
「教室までありがとうね」
「いえいえ!」

「美雨~~泣 大丈夫だった?」

物凄い勢いで向かってきた理佐

「圭歌ちゃんだっけ?私は理佐!ありがとうね」
「いえいえいえ、美雨さんをよろしくお願いします。
 じゃあ、今日は部活休んでくださいね、美雨さん!」
「病院いくね、ありがとう!」
「・・・・完璧だな。圭歌ちゃん笑」

「(圭、、に、抱きしめられた、、?)

美雨は教室へ戻っていく圭のうしろ姿を、ぼーっと眺めていた
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