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モブ、灯台下暗し
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「夢ってひーわのことどう思ってるんだろう、って思うことない?」
私は脳死で英単語を書き殴っていたノートから視線を上げ、目の前に居る五央のつむじをじっと見つめる。その視線を感じたのかウザったるそうに、五央はやれやれといった風に顔を上げる。私は視線を動かさなかったので、必然的に二人の目はばっちり合うことになる。
「俺からすると、ひーわって夢のことどう思ってるんだろう、の方が多いかも」
「あー、確かにね。私が夢と二人で居る時間は、大体五央はひーわと二人ってことだもんね」
「そう。体育とかな」
共学の高校とはいえ、やはり男女別、と分けられてしまうことも多くある。そもそもかなり男女仲の良いクラスではあるが、所謂いつメンが男女混合なのはうちのグループくらいだ。たまたまグループ同士でカップルになって、実質いつメンってくらい一緒に居る男女も居るけれど、そこだって元は男子三人女子三人の別グループだった。自分で言うのも小っ恥ずかしいが、思春期真っ只中の男女が四人で友達しているのはかなり特殊だと思う。実際周りから幾度も「ひかると五央って」「夢とひーわって」と言われる(その組み合わせでしか言われないあたりも、周りの視線のガチ感を感じる)。
「自分のこと棚に上げてって感じなんだけど、でも実際不思議だよねえ。こうして年頃の男女がこうして友達みたいな顔してカフェで向き合って座ってるんだよ、私がこんな光景みたら、絶対カップルだと思うな」
私は冷めないようにマグと同じ素材の陶器の蓋でしっかりと隠された飲み口を悪いことでもしているようにこっそりあけ、隙間から黒豆茶を飲む。この豆の味が良い感じに小腹を満たしてくれる、ような気がする。黒豆茶を頼んだとき五央には「おばあちゃんか?」とツッコまれたが、別に五央に対して飾る必要もないので、そんなもんは無視である。そしてまた陶器の蓋を閉め、カップを置き、あ、と思い出す。
「本題本題。夢がね、ひーわのこと、『恋人にするには勿体無い』って言ってたの」
「あーその話、ひーわも言ってたな」
「どういうこと?」
「なんかサッカー部の男子におちょくられて……まではいかないけど、ひーわと夢が『お前ら付き合ってんじゃないの~』みたいなイジりされてた時にさ、」
「あーあサッカー部の悪いノリ出てんじゃん」
「まあそこは当人たちが飲み込んでたんだから一先ず見逃してやってよ。あー、でね、そこでひーわと夢が、『こんなに気が合うのに恋人なんかになっちゃうのは惜しいよね』って話してて、あーなんか大人だなっていうのと、こういうとこが気が合うから勿体無いって思っちゃうんだろうなって思ったわーみたいな、ね」
そこまで一息で話した五央はなんだか多少息が上がったようで、ズズとジンジャーエールを飲み干してしまって、情けない音が鳴っていた。
「てか私が居ない間に三人でそんなことあったんだね」
「ひかるが居ないって何気一番レアだよな」
「確かに。ひーわと夢はなんだかんだ部活とか習い事とかあるしね」
「確か珍しくひかる、バイトだったんだよな」
「いやーそんなレアな夢とひーわを見逃すなんて、本当私って運がないわ」
私はまた俯いて、頭に入っているようないないような英単語の羅列をぼんやり眺めながら、シャーペンを左右に揺らす。もしかしてこれって、上手く思考がまとまらない時の癖なのかも。テストの記述問題の時、いつもやっちゃうんだよね。なんて思いながら、まあこれってテストじゃないし、と私はまだまとまらないながらも、口に出てきている言葉をそのまま出してみることにする。
「双方ってなるとまた話変わってくるかもしれないんだけど、恋人なんかになっちゃうって発想が出てくる時点で、多かれ少なかれ恋人になる仮定? 検討? はしたことあるってことじゃない? それって多少はフラグみたいなの立ってるんじゃない? って夢から話聞いたとき思ったんだけど……」
我ながらはてなだらけのよくわからない文章である。自分で言っておいて、やっぱりちょっと要領を得なくて、難しい顔をしてしまう。でも五央はそんな私の顔を見て笑う。一瞬む、と思うが、馬鹿にしたような雰囲気でもなく、先生とか、なんて言うんだろう、幼い子を慈しむような感じである。そういえばエマもこういう風に私のことを見守ってくれることがあるが、これは聡い人あるあるなのだろうか。それとも二人が従兄妹だからかなあ。
「んー。じゃあひかるは、俺と恋人になるには勿体無いって思ったことある?」
「唐突だなあ。考えたことないかも」
「じゃあ考えてみてや」
「うーん……」
考えてみてや、と言われましても。五央はこうして二人で過ごしてても気楽だ。正直気負わず二人でカフェでダラダラ出来る相手って、友達の中にもそうそう居ない。大抵の友達とはグループで関わることが多かったから、それこそ五央は親友枠にいるといっても過言ではないだろう。
じゃあ恋人として、と言われると、颯と居た時の方がときめきやドキドキは多かっただろう。まず五央と二人で出かける時に気負わないのだから、当然だ。でもふとした瞬間、そうだこいつイケメンだったわ……と気付かされてしまう瞬間もあるし、異性だった、と思い出す時もある。そう言う瞬間、ときめきを感じていないとは言い切れない。でもそれこそ女の子に対してもそういうときめきみたいなものを感じる瞬間はあるわけだし、だからこそ私ってエマが恋愛的に好きなのかな? と考えてしまう時もある。性別が恋愛に直結するわけじゃないし、ときめきが恋愛に直結するわけでもない。なんだかこんなにあれこれ言っていると言い訳めいてる気もするけど、でも圧倒的に好意があることは間違いない。今わかることはこれだけだ。
「確かに、この状態で付き合うか~ってやって、失敗したらもう恐らく友達にも戻れないのってめちゃくちゃ勿体無い」
「百面相と無言の時間でめちゃめちゃ考えてたのはわかったけど、この状態っていうのは一個も伝わってきてないからな。まあ俺が言いたかったのは、多分ひーわも夢も『付き合うなんて考えたことない? えー良いと思うけどなあ、考えてみ?』みたいに言われたことがあったんじゃないかってこと」
「あ、そういうことか。なんだめっちゃ熱心に検討した私が馬鹿みたいじゃん」
「いやまあひかるもいずれ聞かれるかもしれないし、いいんじゃん?」
「ってことはもしかして五央も聞かれたことあるの?」
「ある」
「うっわー私だけかよ、私だけクラスでハブられてんかな」
「どんまい」
今更部活に入ろうなんて気にはならないけど(入ったところでもうすぐ引退だろうし)、でももっと色んな人と仲良くなって世界を広げないとなあ、思考も凝り固まっちゃうだろうし。なんて反省と決意をしながら、いつの間にかまた英単語を狂ったように書く時間に戻っていった私は、その日帰宅してから「そういえば五央はあの問いになんて答えたんだろ」と聞くのを忘れた、と気付いた。
私は脳死で英単語を書き殴っていたノートから視線を上げ、目の前に居る五央のつむじをじっと見つめる。その視線を感じたのかウザったるそうに、五央はやれやれといった風に顔を上げる。私は視線を動かさなかったので、必然的に二人の目はばっちり合うことになる。
「俺からすると、ひーわって夢のことどう思ってるんだろう、の方が多いかも」
「あー、確かにね。私が夢と二人で居る時間は、大体五央はひーわと二人ってことだもんね」
「そう。体育とかな」
共学の高校とはいえ、やはり男女別、と分けられてしまうことも多くある。そもそもかなり男女仲の良いクラスではあるが、所謂いつメンが男女混合なのはうちのグループくらいだ。たまたまグループ同士でカップルになって、実質いつメンってくらい一緒に居る男女も居るけれど、そこだって元は男子三人女子三人の別グループだった。自分で言うのも小っ恥ずかしいが、思春期真っ只中の男女が四人で友達しているのはかなり特殊だと思う。実際周りから幾度も「ひかると五央って」「夢とひーわって」と言われる(その組み合わせでしか言われないあたりも、周りの視線のガチ感を感じる)。
「自分のこと棚に上げてって感じなんだけど、でも実際不思議だよねえ。こうして年頃の男女がこうして友達みたいな顔してカフェで向き合って座ってるんだよ、私がこんな光景みたら、絶対カップルだと思うな」
私は冷めないようにマグと同じ素材の陶器の蓋でしっかりと隠された飲み口を悪いことでもしているようにこっそりあけ、隙間から黒豆茶を飲む。この豆の味が良い感じに小腹を満たしてくれる、ような気がする。黒豆茶を頼んだとき五央には「おばあちゃんか?」とツッコまれたが、別に五央に対して飾る必要もないので、そんなもんは無視である。そしてまた陶器の蓋を閉め、カップを置き、あ、と思い出す。
「本題本題。夢がね、ひーわのこと、『恋人にするには勿体無い』って言ってたの」
「あーその話、ひーわも言ってたな」
「どういうこと?」
「なんかサッカー部の男子におちょくられて……まではいかないけど、ひーわと夢が『お前ら付き合ってんじゃないの~』みたいなイジりされてた時にさ、」
「あーあサッカー部の悪いノリ出てんじゃん」
「まあそこは当人たちが飲み込んでたんだから一先ず見逃してやってよ。あー、でね、そこでひーわと夢が、『こんなに気が合うのに恋人なんかになっちゃうのは惜しいよね』って話してて、あーなんか大人だなっていうのと、こういうとこが気が合うから勿体無いって思っちゃうんだろうなって思ったわーみたいな、ね」
そこまで一息で話した五央はなんだか多少息が上がったようで、ズズとジンジャーエールを飲み干してしまって、情けない音が鳴っていた。
「てか私が居ない間に三人でそんなことあったんだね」
「ひかるが居ないって何気一番レアだよな」
「確かに。ひーわと夢はなんだかんだ部活とか習い事とかあるしね」
「確か珍しくひかる、バイトだったんだよな」
「いやーそんなレアな夢とひーわを見逃すなんて、本当私って運がないわ」
私はまた俯いて、頭に入っているようないないような英単語の羅列をぼんやり眺めながら、シャーペンを左右に揺らす。もしかしてこれって、上手く思考がまとまらない時の癖なのかも。テストの記述問題の時、いつもやっちゃうんだよね。なんて思いながら、まあこれってテストじゃないし、と私はまだまとまらないながらも、口に出てきている言葉をそのまま出してみることにする。
「双方ってなるとまた話変わってくるかもしれないんだけど、恋人なんかになっちゃうって発想が出てくる時点で、多かれ少なかれ恋人になる仮定? 検討? はしたことあるってことじゃない? それって多少はフラグみたいなの立ってるんじゃない? って夢から話聞いたとき思ったんだけど……」
我ながらはてなだらけのよくわからない文章である。自分で言っておいて、やっぱりちょっと要領を得なくて、難しい顔をしてしまう。でも五央はそんな私の顔を見て笑う。一瞬む、と思うが、馬鹿にしたような雰囲気でもなく、先生とか、なんて言うんだろう、幼い子を慈しむような感じである。そういえばエマもこういう風に私のことを見守ってくれることがあるが、これは聡い人あるあるなのだろうか。それとも二人が従兄妹だからかなあ。
「んー。じゃあひかるは、俺と恋人になるには勿体無いって思ったことある?」
「唐突だなあ。考えたことないかも」
「じゃあ考えてみてや」
「うーん……」
考えてみてや、と言われましても。五央はこうして二人で過ごしてても気楽だ。正直気負わず二人でカフェでダラダラ出来る相手って、友達の中にもそうそう居ない。大抵の友達とはグループで関わることが多かったから、それこそ五央は親友枠にいるといっても過言ではないだろう。
じゃあ恋人として、と言われると、颯と居た時の方がときめきやドキドキは多かっただろう。まず五央と二人で出かける時に気負わないのだから、当然だ。でもふとした瞬間、そうだこいつイケメンだったわ……と気付かされてしまう瞬間もあるし、異性だった、と思い出す時もある。そう言う瞬間、ときめきを感じていないとは言い切れない。でもそれこそ女の子に対してもそういうときめきみたいなものを感じる瞬間はあるわけだし、だからこそ私ってエマが恋愛的に好きなのかな? と考えてしまう時もある。性別が恋愛に直結するわけじゃないし、ときめきが恋愛に直結するわけでもない。なんだかこんなにあれこれ言っていると言い訳めいてる気もするけど、でも圧倒的に好意があることは間違いない。今わかることはこれだけだ。
「確かに、この状態で付き合うか~ってやって、失敗したらもう恐らく友達にも戻れないのってめちゃくちゃ勿体無い」
「百面相と無言の時間でめちゃめちゃ考えてたのはわかったけど、この状態っていうのは一個も伝わってきてないからな。まあ俺が言いたかったのは、多分ひーわも夢も『付き合うなんて考えたことない? えー良いと思うけどなあ、考えてみ?』みたいに言われたことがあったんじゃないかってこと」
「あ、そういうことか。なんだめっちゃ熱心に検討した私が馬鹿みたいじゃん」
「いやまあひかるもいずれ聞かれるかもしれないし、いいんじゃん?」
「ってことはもしかして五央も聞かれたことあるの?」
「ある」
「うっわー私だけかよ、私だけクラスでハブられてんかな」
「どんまい」
今更部活に入ろうなんて気にはならないけど(入ったところでもうすぐ引退だろうし)、でももっと色んな人と仲良くなって世界を広げないとなあ、思考も凝り固まっちゃうだろうし。なんて反省と決意をしながら、いつの間にかまた英単語を狂ったように書く時間に戻っていった私は、その日帰宅してから「そういえば五央はあの問いになんて答えたんだろ」と聞くのを忘れた、と気付いた。
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