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<閑話休題> モブを取り巻く人たちの話
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――樋渡理央は思い出す。
◇
「俺、最近瀬名ちゃんが気になるんだよね」と言う颯に、俺は内心、「お前って本当にわかりやすいな」と微笑ましくなる。
瀬名ちゃんこと瀬名光ちゃんは、颯と同じ一年二組の体育祭委員の女の子だ。ほんのり茶色に染めている割に傷んでいないロングヘアが特徴で、顔立ちはどちらかというと美人系なのだが、笑顔が目立つので然程近寄り難い印象はない。
颯は昔から、髪が長くって、笑顔が素敵で、それから我が強くなさそうな女の子が好きだった。
幼馴染といえるほど長い付き合いではない、同じ学校になったのは高校が初めてだ。ただ小学生の時に通っていたサッカースクールで出会い、お互い中学もサッカー部だったので、颯のお母さんのこともなんとなく知っている。
家にお邪魔したことがある、とかそういったことはないが、颯のお母さんはリーダーシップと元気があったので、覚えているやつも多いだろう。応援もそうだし、対外試合の送迎なんかでも大きなワゴンを運転していて、目立っていたものだ。
「結婚する前は建設会社で事務をしていたから、これくらいの汚れは気にしないわよ」
と試合で泥塗れの俺たちによく言っていたものだ。
つまり颯は、そうじゃない女の人に憧れがあるんだろう。
◇
二組に顔を出すと、颯はいつも瀬名ちゃんに話しかけることが出来ないで居た。瀬名ちゃんだってクラスで孤立しているわけではないので、普通にいつも一緒に過ごしている女の子が居る。颯が夢ちゃん、と呼んでいるその子は鈴木夢ちゃんといい、瀬名ちゃんに負けず劣らずの笑顔の多い、まんまるボブヘアの女の子だ。俺としては肝心の瀬名ちゃんのことはちゃん付けとはいえ苗字呼びなのに、その友人の夢ちゃんのことは名前呼びなのってどうなの? といつも颯にツッコんでいたが、「だってさ~」とそのたび情けない声で返してくれるので、おれはつい楽しくなって、度々この弄りをしてしまう。いい加減怒られないか、なんて不安に思いながらも、颯は期待に応えるかのように毎回「だってさ~」をやってくれるので辞められない。
本当は俺が初めて夢ちゃんに会って、「鈴木って良くいる苗字でしょ? だから夢とか夢ちゃんとか夢さんとか、なんでも良いけど下の名前で呼んで!」と満面の笑みで言われたとき、「じゃあついでに瀬名ちゃんのこともひかるちゃんって呼んで良い?」と聞こうとした。親友へのせめてものアシストだ。
でも、じゃあ……と瀬名ちゃんと、それから夢ちゃんの顔を見たとき、なんだか妙な寒気みたいなものがして、つまりそう、俺は日和ってしまったのだ。
◆
「夢さ、俺と初めて会った日のこと覚えてる?」
ふとそんなことを思い出した俺は、隣の席の夢にそう話しかける。このクラスで授業を受ける気のないツートップを誇っている俺と夢を、一番後ろ、隅の隣同士の席にするなんて、くじ引きの神様はつくづく俺たちに甘いと思う。担任もはっきりと口にだして「最悪だ」と言っていたし。
でもおかげで俺たちは授業なんか受けずにこうして喋ったりして呆けている。きっと次の定期テストこそ、全教科赤点だろう。俺たちは良いが、担任初め教師陣、それからそのたび「どうにか言ってやってくれ」と言われる五央とひかるは戦々恐々だろう。申し訳ない。
「ひーわと初めて会った日……あーなんか、真中くんがひかるにちょっかい出そうと頑張ってた時期のどっかでしょ?」
「言い方言い方」
夢はアヒル口をして、その上唇と鼻の間にマーカーペンを挟もうとしている。ぶっさいくな表情だし、馬鹿だなあ、と思う。
「思い出した、あれだ、ひーわがさ、私のこと『こいつがひかるの隣にいっつも居る女か~』って感じで見てくるし、その上真中くんにひかるのことも下の名前で呼ばせようとしてくるから、なんかすっごく嫌だった」
俺、そんな表情で見ていただろうか。まあそういう思考がなかったとは言い切れないが……。っていうかすっごく嫌だったって、別に今更だけど、でもはっきり言われると少し傷付く。
「夢って本当ひかるのこと好きだよね」
「まあね」
夢はマーカーペンのことは諦めたのか忘れたのか机に投げ出し、空いた手で鼻の頭を掻くような仕草をした。
「そんなにひかるのことが好きなのに、俺が今ひかるのこと呼び捨てなのは良いの?」
「だって私と五央につられてそうなっちゃたのを、ひかるは受け入れてるのに、お前は駄目って私が辞めさせるのも変じゃん」
それもそうだ。
「じゃあさ、五央は良いの?」
「あれは油断してたね、婚約者とか、友達の従兄弟とか、後最初は下心なんてなかったし」
夢はそう言って、視線をもっとずっと前の方に居る五央の背中へとやる。
「でも五央はちょっかい出さないように頑張ってるから、まだ許せる、かな」
「じゃあもし五央がひかるにちょっかい出そうとしたらどうすんの?」
少し意地悪な質問だろうか。颯は夢にとっては「親友の彼氏」でしかなかったが、五央は夢にとっても友人、もしかしたら親友に近い位置にいるかもしれない。お互いに良いやつだってわかってるから安心ではある、けれどもし二人が付き合ったら、だからこそ疎外感を覚えるだろう。
「タイミング次第かな」
少し考えて、夢はそう言う。
「とは?」
「婚約者の問題が解決しない状態でなんかしたら、浮気みたいなもんじゃん。殴るね」
将来の夢はピアニストで手指を大事にしている夢が殴る、と言うのだから、相当だ。
「んでもさ、解決したとして……高校生のうちは……ちょっと勿体無いって思わん?」
夢は黒板に向かう教師かのように、指をかざす。
「今二人が付き合っても、進学先が違ったりとか、サークルとか就活とか、五央がイギリス帰るとかうんぬん、もう二人の努力じゃどうしようもないことで別れちゃうかもしれないでしょ? それが二人に必要な試練だ~とか、運命の二人なら大丈夫なはずだ~とか、そんな能天気なこと言うやつだって居るけど、私、人生そんな甘いもんじゃないと思うんだよねえ」
だからさ、と夢は続ける。
「なんとか二人の恋愛を邪魔し続けて、良き時にそういう風にしたい。まあ私やひーわが居ない時に従姉妹ちゃんと三人で会ってたり、大学だってきっと全員バラバラになるし、その前に来年のクラス替えもどうなるかわかんないし、完全に妄想だけどね」
ニヤリ、と悪戯っぽく笑う夢の横顔を見て、いやでもこいつならやりかねない、と俺はまたあの日のような悪寒が走る。
「でもつまりは、夢は五央のことは認めてるんだ」
「認めるとかじゃなくって、相性の話。別に真中くんが嫌いだとかじゃないよ。良い人だと思うし。でもひかると相性が良いとは思えなかったでしょ?」
そう言われて、ギクリ、とつい俺は胸を押さえる。
「お前って本当にわかりやすいな」って思ったあの日の俺は、「でもお前はなんだかんだお母さんみたいな元気で引っ張ってってくれる人の方が向いているのになあ、毎度懲りないなあ」と確かに思ったのだ。
確かにひかるは案外強い部分もあるし、最初に思っていたイメージとは違った部分も多い。でもだからといって、引っ張っていくタイプかと言われれば、それは全然違う。
「そいえば俺さ、颯は夢みたいなやつと付き合えば良いのになって思ってたわ」
俺がそう笑いながら言うと、「うわ、やめてよ」と夢は苦い顔をした。
「親友の元彼と付き合うとか地獄だわ」
それを聞いて、俺はそりゃあそうだ、と思うと共に、ほんの少しだけほっとした。
ある訳ないけど、親友たちが俺だけ残してみーんなカップルになってしまったら……それこそ地獄だろうから。
◇
「俺、最近瀬名ちゃんが気になるんだよね」と言う颯に、俺は内心、「お前って本当にわかりやすいな」と微笑ましくなる。
瀬名ちゃんこと瀬名光ちゃんは、颯と同じ一年二組の体育祭委員の女の子だ。ほんのり茶色に染めている割に傷んでいないロングヘアが特徴で、顔立ちはどちらかというと美人系なのだが、笑顔が目立つので然程近寄り難い印象はない。
颯は昔から、髪が長くって、笑顔が素敵で、それから我が強くなさそうな女の子が好きだった。
幼馴染といえるほど長い付き合いではない、同じ学校になったのは高校が初めてだ。ただ小学生の時に通っていたサッカースクールで出会い、お互い中学もサッカー部だったので、颯のお母さんのこともなんとなく知っている。
家にお邪魔したことがある、とかそういったことはないが、颯のお母さんはリーダーシップと元気があったので、覚えているやつも多いだろう。応援もそうだし、対外試合の送迎なんかでも大きなワゴンを運転していて、目立っていたものだ。
「結婚する前は建設会社で事務をしていたから、これくらいの汚れは気にしないわよ」
と試合で泥塗れの俺たちによく言っていたものだ。
つまり颯は、そうじゃない女の人に憧れがあるんだろう。
◇
二組に顔を出すと、颯はいつも瀬名ちゃんに話しかけることが出来ないで居た。瀬名ちゃんだってクラスで孤立しているわけではないので、普通にいつも一緒に過ごしている女の子が居る。颯が夢ちゃん、と呼んでいるその子は鈴木夢ちゃんといい、瀬名ちゃんに負けず劣らずの笑顔の多い、まんまるボブヘアの女の子だ。俺としては肝心の瀬名ちゃんのことはちゃん付けとはいえ苗字呼びなのに、その友人の夢ちゃんのことは名前呼びなのってどうなの? といつも颯にツッコんでいたが、「だってさ~」とそのたび情けない声で返してくれるので、おれはつい楽しくなって、度々この弄りをしてしまう。いい加減怒られないか、なんて不安に思いながらも、颯は期待に応えるかのように毎回「だってさ~」をやってくれるので辞められない。
本当は俺が初めて夢ちゃんに会って、「鈴木って良くいる苗字でしょ? だから夢とか夢ちゃんとか夢さんとか、なんでも良いけど下の名前で呼んで!」と満面の笑みで言われたとき、「じゃあついでに瀬名ちゃんのこともひかるちゃんって呼んで良い?」と聞こうとした。親友へのせめてものアシストだ。
でも、じゃあ……と瀬名ちゃんと、それから夢ちゃんの顔を見たとき、なんだか妙な寒気みたいなものがして、つまりそう、俺は日和ってしまったのだ。
◆
「夢さ、俺と初めて会った日のこと覚えてる?」
ふとそんなことを思い出した俺は、隣の席の夢にそう話しかける。このクラスで授業を受ける気のないツートップを誇っている俺と夢を、一番後ろ、隅の隣同士の席にするなんて、くじ引きの神様はつくづく俺たちに甘いと思う。担任もはっきりと口にだして「最悪だ」と言っていたし。
でもおかげで俺たちは授業なんか受けずにこうして喋ったりして呆けている。きっと次の定期テストこそ、全教科赤点だろう。俺たちは良いが、担任初め教師陣、それからそのたび「どうにか言ってやってくれ」と言われる五央とひかるは戦々恐々だろう。申し訳ない。
「ひーわと初めて会った日……あーなんか、真中くんがひかるにちょっかい出そうと頑張ってた時期のどっかでしょ?」
「言い方言い方」
夢はアヒル口をして、その上唇と鼻の間にマーカーペンを挟もうとしている。ぶっさいくな表情だし、馬鹿だなあ、と思う。
「思い出した、あれだ、ひーわがさ、私のこと『こいつがひかるの隣にいっつも居る女か~』って感じで見てくるし、その上真中くんにひかるのことも下の名前で呼ばせようとしてくるから、なんかすっごく嫌だった」
俺、そんな表情で見ていただろうか。まあそういう思考がなかったとは言い切れないが……。っていうかすっごく嫌だったって、別に今更だけど、でもはっきり言われると少し傷付く。
「夢って本当ひかるのこと好きだよね」
「まあね」
夢はマーカーペンのことは諦めたのか忘れたのか机に投げ出し、空いた手で鼻の頭を掻くような仕草をした。
「そんなにひかるのことが好きなのに、俺が今ひかるのこと呼び捨てなのは良いの?」
「だって私と五央につられてそうなっちゃたのを、ひかるは受け入れてるのに、お前は駄目って私が辞めさせるのも変じゃん」
それもそうだ。
「じゃあさ、五央は良いの?」
「あれは油断してたね、婚約者とか、友達の従兄弟とか、後最初は下心なんてなかったし」
夢はそう言って、視線をもっとずっと前の方に居る五央の背中へとやる。
「でも五央はちょっかい出さないように頑張ってるから、まだ許せる、かな」
「じゃあもし五央がひかるにちょっかい出そうとしたらどうすんの?」
少し意地悪な質問だろうか。颯は夢にとっては「親友の彼氏」でしかなかったが、五央は夢にとっても友人、もしかしたら親友に近い位置にいるかもしれない。お互いに良いやつだってわかってるから安心ではある、けれどもし二人が付き合ったら、だからこそ疎外感を覚えるだろう。
「タイミング次第かな」
少し考えて、夢はそう言う。
「とは?」
「婚約者の問題が解決しない状態でなんかしたら、浮気みたいなもんじゃん。殴るね」
将来の夢はピアニストで手指を大事にしている夢が殴る、と言うのだから、相当だ。
「んでもさ、解決したとして……高校生のうちは……ちょっと勿体無いって思わん?」
夢は黒板に向かう教師かのように、指をかざす。
「今二人が付き合っても、進学先が違ったりとか、サークルとか就活とか、五央がイギリス帰るとかうんぬん、もう二人の努力じゃどうしようもないことで別れちゃうかもしれないでしょ? それが二人に必要な試練だ~とか、運命の二人なら大丈夫なはずだ~とか、そんな能天気なこと言うやつだって居るけど、私、人生そんな甘いもんじゃないと思うんだよねえ」
だからさ、と夢は続ける。
「なんとか二人の恋愛を邪魔し続けて、良き時にそういう風にしたい。まあ私やひーわが居ない時に従姉妹ちゃんと三人で会ってたり、大学だってきっと全員バラバラになるし、その前に来年のクラス替えもどうなるかわかんないし、完全に妄想だけどね」
ニヤリ、と悪戯っぽく笑う夢の横顔を見て、いやでもこいつならやりかねない、と俺はまたあの日のような悪寒が走る。
「でもつまりは、夢は五央のことは認めてるんだ」
「認めるとかじゃなくって、相性の話。別に真中くんが嫌いだとかじゃないよ。良い人だと思うし。でもひかると相性が良いとは思えなかったでしょ?」
そう言われて、ギクリ、とつい俺は胸を押さえる。
「お前って本当にわかりやすいな」って思ったあの日の俺は、「でもお前はなんだかんだお母さんみたいな元気で引っ張ってってくれる人の方が向いているのになあ、毎度懲りないなあ」と確かに思ったのだ。
確かにひかるは案外強い部分もあるし、最初に思っていたイメージとは違った部分も多い。でもだからといって、引っ張っていくタイプかと言われれば、それは全然違う。
「そいえば俺さ、颯は夢みたいなやつと付き合えば良いのになって思ってたわ」
俺がそう笑いながら言うと、「うわ、やめてよ」と夢は苦い顔をした。
「親友の元彼と付き合うとか地獄だわ」
それを聞いて、俺はそりゃあそうだ、と思うと共に、ほんの少しだけほっとした。
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