初期値モブの私が外堀を埋められて主人公になる話

iyu

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モブ、迂闊に邪推する

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 そうこうしているうちに期末テストも終わり、いよいよもう夏休み、という頃、この時期にしては珍しく『首都圏に台風上陸』という天気予報が流れた。大体こういうのって夏休みが終わったくらいにありがちなニュースな気がするんだけど、これも地球温暖化の影響、ってやつなんだろうか。
「でもさ、夏休みに来られるより、今の方が良くない? 本当に上陸したら、グラウンド使えないどころか、学校来れなくなっちゃうじゃん」
 とひーわが机に項垂れる。ひーわは夏休みにある、体育祭委員の仕事もサッカー部の練習も楽しみにしているのだ。
「いや、逆によ、夏休みの補習の日になんとか来てもらうってことは出来ないかな」
 と夢。
「確かに……そうじゃん補習あるんだ……学校には来てる以上、絶対に捕まるよな。うわ最悪だどうしよう」
 ひーわも夢も、実は結構勉強が出来ない。桜森の入学試験は突破しているし、授業中漫画を読んだり寝たり遊んでいる姿から、実際のところはただ単にやる気がないだけだとは思うが、去年からテストはほとんど赤点。勿論今回の期末テストもしっかりと赤点を連発し、見事全教科で夏休みの補習が決定している。
「いっそ竜巻みたいなの来て、教室だけ上手いこと吹き飛ばないかな」
 なんて不謹慎極まりないことを言っている二人を聞いて、補習になるより授業聞いてテスト勉強をした方がマシだということにどうして気付かないんだろう、と思うとともに、そういえば台風で、流石に竜巻は来ないと思うけれど、ピィちゃんは大丈夫だろうか、とふと心配になった。



 そんな話をエマにすると、「取り敢えずこの数日だけ、うちでピィちゃん預かろうか」と言ってくれた。飼うのは隠し通すのが難しいだろうし、ピィちゃん自身も不自由で嫌だろうけれど、一日二日ならばなんとかなる、との心強い言葉。
 それならば早速、ピィちゃんを迎えに行こう、と私たちは今日の放課後、またいつものカフェで集合することになった。

 私の方が学校からこのカフェに近く、当然先に到着したので、今日は珍しくプリンアラモードなんか頼んでみたりして、エマを待つことにする。
 最近は白女が夏休み前に体育祭があって生徒会役員のエマもあわただしくしていたり、私も珍しくちゃんとバイトをしていたり、お互いテスト前だったりして、なんだか顔を合わせるのは随分久しぶりのような気がする。まあどうしても比較対象が夢たちなので、実際は私とエマは他校生にしては相当一緒に過ごしていると思うけれど。
 エマにはいい加減、颯と別れた話もしなくちゃな……と思っていたので、今日のことは渡りに船、という感じだった。付き合っている話もちゃんとしていなかったのに、別れたことをどのタイミングで言おうか、と探っていたのだけど、電話なんかで話してはいたんだけど、どうにもあまり恋バナみたいな話にならないので、とうとう梅雨も明けてしまったのだ。
 考えてみれば、そもそもエマとはそういう話をあまりしたことがない。私が颯の話をしづらくて、積極的にそういう話題を選ばなかったこともあるが、かくいうエマ自身もどこか恋バナを避けているように思える。そういえば初めて図書館で会ったときに言っていた、「芋けんぴを頼まれて作ろうと思っている」は相手は、文脈的に少し年上の男性のようだったけれど、あれって……もしかして、実はエマ、彼氏とか居るのだろうか。彼氏ではないにせよ、手作りお菓子をせがめる関係って、結構親密な気がするのだけど。

「ひかる、どうした?」
 との声に慌ててプリンアラモードから顔を上げると、そこにはエマが居た。
「プリン見てフリーズしてたけど、大丈夫?」
「ごめんごめん、ちょっとプリンを堪能してた」
「そっか、なら良いけど」
 とメニューをめくり出したエマは、少し憂鬱な私とは対照的に、
「私もひかるとおんなじの下さいっ」
 と語尾に音符でも付いているような朗らかな声色で、マスターにプリンアラモードを頼む。思わず、
「なんかいいことでもあった?」
 と聞くと、
「ん? 別になんにもないよ」
 と誤魔化される。そんなわけないでしょ。するとエマは話題を変えるかのように、
「そういえばさ、この前フリクション持ってた時、結局五央の家行ったんでしょ、あれ、彼氏とか大丈夫だった?」
 と話の舵を切ってきた。エマの方から颯の話題を出してくれたのは大変有難いが、心の準備が出来ていないし緩急がすごい。でも、ここで嘘をつくのも余計に気まずいし、
「実はさ……」
 と手短に、颯との顛末を話すことにした。

「友人と恋人の線引きか……」
 とエマは私の言った言葉を反芻したあと、プリンをじっと眺め──それは多分さっきの私のように──、考え込んでしまった。
 エマが今きっと頭の中に浮かべているのって、五央のこと……じゃないよね。やっぱりこれって、例の芋けんぴの人のことなんだろうか。単純に興味がある、というのは勿論だけれど、もしかしたらこの件においては、珍しく私がエマの力になれる可能性がある、とつい気になってしまう。勉強とかなら手も足も出ないけど、恋愛のことなら一応経験があるし、何より桜森は共学なので、エマよりも私の方がずっとそういう話に触れる率が高いはずだ。大体、自分の中でいつまでも芋けんぴの人って呼び続けるのもなんか、兄の顔がチラついて嫌だし。

「そ、そういえばさ、エマってあの、芋けんぴの人、とはどうなの?」
 意を決して口に出してみれば、変にたどたどしくなってしまい、私が「意を決した」っていうのが丸わかりだった。おかげでエマも、
「え?」
 と怪訝そうな顔をしている。
「いや、なんか……結局どうなったのか聞いてないな~って思って」
「もしかして、ひかる、知ってる?」
 とエマが焦りを浮かべた表情で言うので、私は、
「え、もしかして五央は知ってるの?」
 と一瞬、ショックを受けてしまう。だって、私がエマ本人から聞く以外にエマの情報を得るんだとしたら、当然、五央からでしかない。もしかしてってエマが思うってことは、きっと五央には何か話しているのだろうか。
 でもそんな私の思いとは裏腹に、エマは苦そうな顔をして、
「あ……いや、そうだよね。ごめん、五央は知らない。っていうか絶対五央には言わないで」
 と言った。
「勿論それは……え、待って、彼氏居るの?」
「彼氏とかじゃない、全然、ただなんかこう……私も好きの種類に迷走してるって感じで……えーと」
 エマにしては煮え切らない態度に、そういえば私だってエマに颯の話してなかったじゃん、とすっかり自分の行いを棚に上げていたことに気付く。
「言いたくないこともあるよね。私もそうだったのに。ごめん!」
 ここはきっぱりと謝ってこの話を終わらせよう、としたのだが、エマはちょっと待って、とばかりに身を乗り出し、
「いや、言いたい!本当は言いたいし相談したいんだけどさー、うー……」
 とまた頭を抱え出した。いよいよどういうことかわからない。
 やっぱりお互い破棄したがっているとはいえ、婚約者である五央と仲良くしている私には言いづらい部分もあるのだろうか。そういえば五央だって、エマが居たからあんまりちゃんと恋愛をしたことがない、って言っていたっけ。真面目な人は、婚約者が居る身で恋愛をするって、婚約者にもそうだし、恋愛をする相手にも不義理なような気がしてしまうのだろうか。私からしたら所詮親に決められたことだし、ともし好きな人が出来たら、「私と駆け落ちして!」とか言ってしまうかもしれない。ちなみにこれは、ひーわから借りた漫画にあった話だ。
「五央のこととかあるからさ、やっぱり恋愛について、そんな気楽にポンポン話せないよね」
「五央のことは全然……うーん……全部は話せないんだけど、話しても良い?」
 それを聞いて、なるほど、エマは中途半端にしか話せないから、私に話すのを躊躇していたのか、と気付く。「内緒なんだけどね」と付けてなんでも話す子も居るけど、エマはそういうタイプではないから、私に「それって……」と言われても答えられない部分があるから、と黙っていたのだろう。
 でもそんなのちっとも構わないのに。もしエマが話してみたいと思うなら、ぜひ話して欲しい。だから私は、
「エマが話したいことだけ、聞かせて」
 と、しっかりとその、少しブルーがかった目を見て言った。



「相手はその……年上の人なんだけどね。最初はすごい頭が良くって、なんて言うんだろ、その、ものの伝えかたとかが上手だな、って尊敬してたの」
 ここまで聞いて、はい、これはやばい、と思い始める。これって多分ぼかしているけれど、その、言えないってことも含め、多分先生ってことだよね? しかもエマに「彼氏?」と尋ねたとき、「彼氏とかじゃない、ただ」と言っていたのが引っかかる。もし脈なし片思いなら、そんな言い方をせず、普通に「違う」と言えば良いだけだ。白女がどんなルールか知らないけれど、こっそり個人的に連絡を取ったりくらいはしていそうだ。うーん……せめて相手が教育実習生であって欲しい。そんなことを頭の中で必死に処理しながら、私は「うん」と相槌を打つ。
「でも案外子供っぽいところもあったりしてね、私が逆にちょっと叱ったりして、元々向こうは割と誰にでもフラットに接するタイプの人なんだけど、なんかだんだん私の方も、対等な感じでやりとり出来るようになっちゃって」
 エマといえども、ギャップに弱いのか。古今東西どんな人間も、大抵おんなじような感じで恋に落ちるのだな、とちょっと感動すら覚える。
「それで、こう……その、週一くらい定期的に会う人なんだけど、悪いところもあるんだけど、全然良いな、素敵だなぁって思うところの方が多くて、なんか、もっと仲良くしていきたいなって思い始めて……」
 定期的に会う、は……やっぱり教育実習生じゃなくって、何かの教科の担当の先生だろうか。例えば美術の先生だったら週に一時間だし、当てはまる気がする。そもそもよく考えたら、教育実習生って二週間くらいしか居ないよね。そんな短期間でエマがこんなにしっかり恋に落ちるかっていうと、ちょっとないような気がする。
 そうして私の頭の中では、二十代半ば、物腰は柔らかいけど、たまに毒舌も言える、生徒に慕われている美術科教師のイメージが出来上がった。
「で、友達にそういう話をしたら、なんかいつの間にかたまに三人で遊びに行くようになって。それで三人でも遊ぶんだけど、なんか友達が気を使ってるというか、くっつけようとしてて、気付いたら二人でも出かけることも何度かあって」
「もうしっかりデートしてんじゃん!」
 ついうっかり心の声を表に出してしまう。でも気になる人と二人で出かけるのは、デート……だよね?何をしたかにもよるけど。
「デート……なのかな?」
「大抵の場合はね。何したの?」
「美術館に行ったり、映画観たり、後はご飯とかお茶とか、そんなんだよ」
「おー……。それは世間的にはデートだと思うけど……。ちなみにエマは、何回か行ってるってことは、二人だとつまんない、とかはなくって、普通にドキドキしたり、また二人でも会いたいな~って感じ?」
「うん。勿論三人の時も楽しいんだけどね……その、二人だと独り占め出来るじゃない? たまにはそういう日も良いなって……思いました」
「可愛い‼︎‼︎ エマ、それは恋だよ‼︎ 独り占めしたいって私がめっちゃキュンってした!そんなエマを私が独り占めしたかったよ」
「それなのよ」
 ん? どういうこと? と私は首をかしげる。
「別に友達でも、たまには独り占めしたいなって時ない?」
 言われてみれば……現に今私は、こんな可愛いエマを、五央にも美術教師にも見せないで、独り占めしたいと思っている。
「それで、私も友人になりたいのか恋人になりたいのか、そこがわからなくってモヤモヤしてるんだなって、ひかるの話を聞いて気付いたの」
 確かに、私はエマの話を聞いて「恋だよ!」と伝えたけれど、じゃあこれが颯と私と何が違うのかって言われると、同じような気もしてくる。
「私もさ、付き合ってみるまでどっちかわかんなかったんだよね。っていうか付き合ってもよくわかんなかった。だから前言撤回。恋かもしれない……と思う、にしといて」
「そっか」
 と急にエマが、腑に落ちたような、すっきりした表情になる。
「一回恋だと仮定して、動いてみればいいんだ。そうしたら違うかどうかわかる」
 ん? まあそれはそう、そうなんだけど。
「ひかる、ありがと! 勇気出して相談してみて良かった!」
「いやエマ、そうなんだけど、でもエマの場合ハイリスクっていうか、下手したら先生クビになっちゃうからさ、その……状況とかに応じて、ね。まあそうなったとしても、十くらい離れてるいい大人で、社会人なんだから、そいつの自己責任だとは思うけどね」
 まあそもそも生徒に手を出す先生ってどうかと思う、けど、エマがそれも差し引いて素敵な人だと思っているなら、それを信じて、茨の道でも私は応援したい。
「あれ? 私、先生って言った?」
「言ってないけど、状況でなんとなく」
「やっぱバレちゃうよね……でも、十も離れてない……あ、白女の先生じゃなくって、塾の先生だよ」
 ちょっと待って、それはまた、少し話が変わってくるかもしれない。
「え、ってことは、もしかしてじゃあ、大学生とかだったりする?」
「うん。大学二年生」
「それはありだわ。後二年経って、大学四年生と大学一年生だったら全く問題ないじゃん」
 うわーなんだ良かった、と私はソファの背もたれに寄りかかり、大きく伸びをする。頭の中でエマに好意を寄せていた、美術教師には帰ってもらい、新しく大学二年生を召喚、と。兄が大学二年生だから、あの同級生の人たち……うん、子供っぽい、という点にも納得である。
「ねえ今度写真で良いから見せてよ」
「無理だと思うけどなあ……。ってかそもそも、ひかるだって颯くん? の写真見せてくれなかったじゃん。ていうか言ってもくれなかったし」
 何にも言い返せない。でも私とは状況が違うじゃん? と私が不貞腐れていると、
「まあいつか……もしこの人は恋人にしたい人だなって思ったら、その時はちゃんとひかるに言うよ。さ、そろそろピィちゃんの様子見に行こ」
 とエマは、最初にプリンアラモードを頼んだ時よりも、もっと楽しそうに、朗らかに立ち上がった。
 そういえば最初、今日のエマはなんであんなにウキウキしてたんだろうって思っていた気がする。それもすっかり誤魔化されたままだったけれど、でも多分、その先生のことなんだろう。ちょっと気になるけれど、でもいつか時が来たら全部教えてくれるっていうし、その時の楽しみに取っておくのもいいかもしれない。きっとその時は、またこのカフェで、こうやって美味しいスイーツを片手に、照れて可愛いエマを独り占めするんだ。
「ひかるー、取り敢えずまとめてお会計払っちゃったよ、早くー」
 とレジの方からエマの声が聞こえて、私は慌てて荷物をまとめ立ち上がる。電卓で私の分、いくらか計算しよう、とスマホを取り出すと、夢、五央、ひーわのいつものグループに、何件かラインが来ている。
 なんだろう? と思って開くと、まず五央から、『台風、逸れたから、本州には上陸しないらしいよ』というメッセージとともに、ニュースサイトのリンクが貼ってあった。
 そしてそれに続き、夢は御神輿を担ぎ囃し立てているくま、ひーわはブレイクダンスを踊る棒人間と、恐らく思い思いの最上級の喜びのスタンプを送っている。
 確かに、あと数日で夏休みなのに、学校がなくなっちゃうのはちょっと惜しいもんね、と私は、やったね! とピースサインをしているうさぎのスタンプを三つ、連続で送ることにした。
 さて、台風は来ないけど、ピィちゃんの様子は勿論見に行こう。最近出会った頃より大きくなったような気がするピィちゃんを、持ち運べるサイズの鳥籠に閉じ込めてしまうのは、それが仕方のないことでも、ちょっと可哀想だと思っていたのだ。だからそれをしなくて済むと思うと、後ろめたさもなく、安心してピィちゃんに会える。
 エマにも早く教えてあげよっと、あ、でもその前に、今日のお会計のレシート見せてもらわなきゃ、と私は財布を片手にマスターに一礼して、エマの元へと駆け出した。
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