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Moon Drop

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囁きとともに漏れた吐息が私の身体を熱くする。


「かっ、、からかわないでくださいっ」



精一杯平静を装ってこう返すくらいしかできない。



「からかってるのは君の方じゃないの?違う?」



先輩は落ち着いた様子で真っ直ぐに私を見つめ、詰め寄るように顔を寄せた、、、と次の瞬間、、



「なんちゃって!ジョーダンだよジョーダン!!あっはははっっっ」




「あはっっ、、はははっっ、、そうですよね、、」



先輩に合わせて私も作り笑顔でそう答えたが、、、



大好きな人が今目の前にいて、しかもこんな素敵なところに連れて来てくれて、私の大失態にも裏の裏の可能性まで考えて私に恥をかかせないように笑いで纏めようとまでしてくれて、こんなに細やかで素敵な先輩が、今日ここでこのまま帰ってしまったら、もうこれきりになってしまいそうな気がした。



「じゃあ、そろそろ行きますか、、」



先輩がそう言って椅子から立ち上がりかけたその時、、



「あの、、、今夜、、、やっぱり使ってみたいです。先輩と、、一緒に」



自然と口からついて出た言葉がそれだった。



「えっ、、ちょ山崎さん、、何言ってんの⁈」



先輩の目を見て無言で頷く私。



「本気、、なの?

まいったな、、、君には敵わないや。

じゃ、せっかくだし、ここのホテル泊まっちゃう?」



「えっ、、でも、、お、お高そうですけど、、??」



「ふふっっ、、じゃ、やめとく?」



「えっ、、っと、、」



「んふっ、、さぁ、行こっか、、」




ラウンジの会計を済ませて、長い通路を通りそのまま同じ階にあるホテルのフロントへ。今はふかふかのソファに座ってチェックインの手続きをする先輩の姿を眺めている。スマホで隠し撮りするしかなかった私からしたら予想もつかない展開である。



(今日これっきりになったとしても、後悔はない。だって元々今日で振られる覚悟だったんだから、、、)



改めて自分の気持ちを確かめた私は、チェックインを済ませた先輩と共に客室階行きのエレベーターに乗り込んだ。



「山崎さん、、いつも髪まとめてること多いじゃない、、、?なのに今日は髪下ろしてて綺麗に巻いてて、、俺てっきり彼氏とデートでも行くのかなって思ってた。今日バレンタインだし、、、」



「髪、、気づいて、、くれてたんですか?」



「んっ、、、まぁ、、そうだね、、、でも、、」


そう言いながら先輩は私を抱き寄せると耳元に口付けしながら、、


「俺に会いに来るためだったなんて、、嬉しいよ、、」


全身の力が一気に抜けてしまいそうで、思わず先輩の腕にしがみついた。



「んっ、大丈夫?エレベーターもう着くけど歩ける?」



「はい、、、」



エレベーターを降りると先輩は部屋まで優しく私の肩を抱きながら歩いてくれた。



部屋の窓の外に広がる夜景は先程のラウンジで見たそれより更に遠くまで広がり、街の明かりは月に照らされて光る海のさざなみのように見えた。



「電気、、消そうか?その方が夜景が綺麗に見える、、」



全ての灯りが消されると窓の外の景色は更にくっきりと浮かび上がる。そして、、窓際に佇み夜景に見惚れている私の唇にそっと先輩の唇が重なった。



お互いの気持ちを確かめ合うように優しく触れ合った唇が、次第に激しくお互いを求め合うキスに変わっていく。




「んんっっ、、、はぁっ、、んっっ、、」



漏れる吐息だけが音の無い部屋の中で響く。



私の背中を愛撫していた先輩の手がゆっくりと私のワンピースのファスナーを下ろして行く、、、



「外から見えちゃう、、恥ずかしい、、」



「部屋暗くしてるし、大丈夫だよ、、」



足元にワンピースが滑り落ちると、先輩はブラのホックに手を回してそれを外し、露わになった私の胸の先端にそっと唇を寄せる。舌先でくるくると愛撫されると次第にそこは硬くなっていった。



「あっんっっ、、、恥ずかしい、、」



「大丈夫だから、、、んっ、、んっ、、」



それから先輩は私のストッキングとショーツを脱がすと私を窓辺に置かれたソファーに座らせた。



床にひざまづいた姿勢で先輩は、彼の手によって大きく開脚された私の脚の間の、、恥ずかしい部分、、をじっくりと確かめるように見つめる。




「恥ずかしい、、、そんなに見ないでください、、、シャワーもまだなのに、、、」



「大丈夫だから、、、もっと奥まで見せてよ、、、」



そう言うと両の手の指で花弁をそっと開くと優しくそこへ唇を寄せた。



先輩の熱い舌先が私の中へ入ってくる。喜びで叫び出しそうになるのを必死で堪えても声は漏れてしまう、、、



「あぁっっっ、、、んっっ、、、んっっ、、、」



くちゅっ、、くちゅっ、、くちゅっ、、、、理性を忘れて私の太腿に顔を埋めて愛撫を続ける先輩がとても愛おしい、、、




敏感になった蕾の部分を優しく唇で吸われながら舌で転がされると、身体中、電気を帯びたような快楽の感覚で覆われていく。溢れ出る快楽の雫が、とめどなくこぼれ落ちる。もう欲しくて堪らない。



「せ、せん、、ぱい、、ゆうや、、さん、、好き、、、すごい好き、、あああっっっ、、、んんんっっ、、、」



「おれも、、、君が、、、エリが好きだよ、、」



そう言うと先輩は立ち上がって着ていたスーツのジャケットを脱いでネクタイを外し、ワイシャツのボタンを一つ一つ外してゆく、、、



露わになる上半身。引き締まった胸板に思わず抱きつき唇を寄せた。甘やかに誘う男の香りが私を狂わせる。更に強く抱きしめると先輩のそこが既に硬く大きく膨れ上がっているのが分かった。



「あっ、、、先輩のここ、、、すごい、、、」



「うん、、、バレちゃった、、恥ずかしいな、、」



「ううん、、私でこんなになってくれて、、、嬉しい、、」




先輩はズボンのポケットから先程のコンドームのパッケージを取り出すと、それを口に咥え、両手でベルトを外しズボンを脱いでゆく。それから少し躊躇した様子で下着を下ろすと、張り詰めたその先端には月明かりに照らされてエロティックに光る甘い蜜が滴っていた。




思わず唇を寄せ、舌先で先端をクルクルとなぞると先走りの蜜が後から溢れ出す。



「んんっっ、、、んはぁぁ、、、んんっっ、、、」



「んっっ、、すごっっ、、気持ちいいけど、、フェラは後にして今は、、入れたいな、、、ねぇエリも今すぐ欲しいでしょ」



そう言うと先輩は、パッケージから取り出したコンドームをするりと装着すると、私を抱き上げベッドへと運んだのだった。



「ああっ、、もう我慢できない、、ああっっ、、エリのここ、、すごく、、、いっぱい愛してあげる、、、いい、、いくよ、、、」



「はい、、、ああっ、、いいっっ、、、ああっ、、、せん、、ぱい、、ああっ、、、すごっっ、、ああああっっっ、、、」



熱く硬く、そして大きく膨らんだ先輩のペ、、ニス、、がゆっくりと私の中に入って来る感触。熱く押し広げられてゆく快楽の刺激が絶頂へと達してゆく。



「んっっ、、、んっっっ、、、はぁ、、、んんっっ、、、エリの中、、すごっ、、、気持ちいい、、、ああ、、ヤバい、、すぐいっちゃいそう、、」



初めて見る先輩の表情と、中で感じるその体温。狂いそうな快感が脳天を突き抜ける。



「ああっっ、、、んんっっ、、、んっっ、、んっっ、、、んっ、、んっ、、んっ、、、、」



「せん、、ぱい、、、ああっっ、、ああっ、、、いくぅっっ、、、いっちゃうっっ、、、あああっっっっ、、、、」



「んっっ、、、俺も、、いっっいくぅっっっ、、、、」



「あああああっっっっ、、、、、」




つづく…














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