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しおりを挟む穂高が結月を胸に抱き、眠りに落ちる頃。
二人の斜め前の一室では互いに生まれたままの姿になり、拓磨の上で史哉は拓磨に手を着き、腰を揺らしていた。
「二人も今頃、こんな風に愛し合ってるのかな」
吐息混じりに史哉は尋ね、腰を小刻みに揺らすたびに、結合部から自らの愛液と拓磨のカウパーが粘着質な卑猥な音を立てる。
「....さあ、どうだろうな」
頬を紅潮させ、自らの勃起を受け入れ、笑みを浮かべる、史哉の妖艶な姿に拓磨は視線を奪われた。
「あっ....あん、気持ちいい...拓磨も下からお願い....」
瞼を閉じ、拓磨に史哉は催促し、拓磨も手伝い、下から史哉を優しく突き上げた。
「....穂高にもそんな姿、見せてたのか?」
史哉は目を開けると、真剣な眼差しの拓磨の瞳とぶつかった。
「....拓磨でも嫉妬するんだ」
腰を揺らし、甘い吐息を織り交ぜ、史哉は拓磨に説いた。
「そりゃ....俺だって、一人の男だし」
史哉の顔が綻んだ。
「....良かった。僕に嫉妬してくれるんだ」
「ああ。....お互い様だな」
史哉は後ろに手を突き、絶頂の為に本格的に腰を小刻みに動かした。
「あ、あ....っ!もっと突いて、拓磨....」
腰を弓なりにし、頬を染めた史哉の為に拓磨が下から史哉を突く。
「あっ、あっ....イキ、そう、イク....拓磨....」
先に絶頂に達したのは史哉だった。
しばらくして、史哉は濡れそぼった蕾から拓磨の勃起を抜き、咥える。
まだ安定期に入っていない史哉を激しく突いて、拓磨がイクわけにいかず、最後は必ず、史哉が丁寧に拓磨の勃起をフェラし、イかせていた。
「あ....史哉」
拓磨を見上げながら、口を窄め、頭を上下させる史哉の瞳に吸い込まれそうになる。
「....イク、イク、史哉....!」
見つめ合いながら、拓磨は史哉の口に射精し、史哉は躊躇うことなく、ゆっくり喉を鳴らし飲み干した。
拓磨は史哉を引きずり上げると口付けをした。
「....もう、二度とお前以外、抱かない。お前も抱かせない」
「....ありがとう、拓磨。嬉しい....」
二人もまた、いつまでも舌を絡め合わた。
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