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しおりを挟む激しい行為のあと、史哉に覆い被った拓磨も史哉も息を荒げ、必死に息を整えた。
「まだ....」
史哉が、ハアハア息を吐きながら呟いた。
「まだ。...ダメ。もっと」
瞼を閉じたまま、魘されるように言う。
「疲れただろ?休憩しよう」
「やだ。したい。拓磨あ」
仰向けの史哉は拓磨を下から手繰り寄せるように抱きしめた。
「したいの、拓磨。お願い。して、いっぱい。して」
「....ヒート?」
「そんなのどうだって、いい。僕、したいの。拓磨と。いっぱいしたいぃぃ....」
精一杯の力で拓磨を抱き寄せ、泣きながら史哉は懇願した。
「史哉....」
「好きなの。好きなの、拓磨。拓磨」
「俺もだよ、史哉。愛してる」
涙を伝わせている史哉の唇にキスをするとしょっぱい涙味だった。
「...泣くなよ、史哉」
「か、勝手に涙、出てくるんだも....は、早く、拓磨、入れてえぇ....!」
Ωの本能なのか、拓磨のペニスを入れようと下から史哉が懸命に腰を動かしている。
我慢出来なくなった史哉は、拓磨の勃起を握ると自身のアナルに導き、入れた。
「ああっ....!」
全身で感じる史哉の姿に翻弄されながら、拓磨は腰を打ち付けた。
史哉がいつまでも、まだ、と、駄々をこね、何度も繋がり、求め合い、大量の種を史哉に注ぎ込んだ。
何度もの激しい情事で、ようやく、安心感と疲労とで史哉が眠り、拓磨はしばらく子供のような史哉の寝顔を見つめ過ごした。
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