5 / 29
何故か俺ん家での宅飲み
しおりを挟む
俺のマンションまでに近くのコンビニで酒やらツマミを買い、
「うわあ、広いねー、何畳?」
「さあ....一応、2LDK」
「えーっ、うち、1Kだよー。タメなのに、ずるいー」
何がずるいのかわからんが、歩き回ったのでとりあえず、俺はビール、蓮はキウイの酎ハイで乾杯。
ポテチやカルパスとかの袋も開けた。
「あ!そうだ!なにか作ろうか?乾き物ばっかだとなんだし...冷蔵庫、見てもい?」
「別にいいけど」
ビール飲みながら答えると、何やら蓮は冷蔵庫を漁り、キッチンに立った。
暫くするといい香り.... 。
「お待たせー!」
にこにこと三つの皿を持ってきた、が。
「....なに、これ」
「え?玉子焼きだけど」
「見たらわかる」
三皿ともに全て黄色く四角い玉子焼きが所狭しと陳列されている。
「....なんで玉子焼き。てか何個使った...?」
「んー?半パックくらいー?冷蔵庫見たら、卵しか無かったからー、あ、こっちは甘いの、これはちょっとしょっぱい、で、こっちはね....ふふふ」
いきなり俺を見上げ、
「何だと思う!?」
嬉しそうに聞いてきた。
「や、知らんがな」
が、美味かった。
「あ、そうそう、ちょっと待って」
自分も玉子焼き、もぐもぐしながらキッチンへ戻り、冷蔵庫を開けると何やら漁って戻ってきた。
「はい」
手渡されたのはマヨネーズ。
「マヨラーでしょ?マヨネーズ付けても美味しいよ」
「なんで俺がマヨラーって....」
「マヨネーズの減りが尋常じゃ無かったから」
またパク、と玉子焼きを放り込み、咀嚼すると酎ハイを飲んだ。
「料理、好きなの?」
「んー...まあ、好きだけど、ほら!男を落とすにはまず胃袋から、て言うじゃない!?」
マヨネーズを皿の片隅に絞りながら、
「俺は落ちねーから」
「まあ、ノンケだろうし、落とすつもりはないよ」
何味か分からない玉子焼きを勧められ、恐る恐る食べた。
「何でしょー!?」
口元を抑え、咀嚼しながら考える...。
「ん?微妙に辛い....」
前のめりになり、目をでっかくして、俺の様子を伺ってる。
「....美味いな。でも、なんだろな」
「カラムーチョ!」
「カラムーチョ!?お菓子の?」
うんうん、と蓮は頷き、自身も同じ玉子焼きを箸で取る。
「ちょっと辛味欲しいなあ、て、試しに前、やってみたら案外いけたんだよねー!のり塩とかもなかなか合うよ」
カプ、と玉子焼きに齧りつき、真ん丸になった目も口元も楽しそうに笑ってる。
不覚にも、可愛い、と思ってしまった。
「うわあ、広いねー、何畳?」
「さあ....一応、2LDK」
「えーっ、うち、1Kだよー。タメなのに、ずるいー」
何がずるいのかわからんが、歩き回ったのでとりあえず、俺はビール、蓮はキウイの酎ハイで乾杯。
ポテチやカルパスとかの袋も開けた。
「あ!そうだ!なにか作ろうか?乾き物ばっかだとなんだし...冷蔵庫、見てもい?」
「別にいいけど」
ビール飲みながら答えると、何やら蓮は冷蔵庫を漁り、キッチンに立った。
暫くするといい香り.... 。
「お待たせー!」
にこにこと三つの皿を持ってきた、が。
「....なに、これ」
「え?玉子焼きだけど」
「見たらわかる」
三皿ともに全て黄色く四角い玉子焼きが所狭しと陳列されている。
「....なんで玉子焼き。てか何個使った...?」
「んー?半パックくらいー?冷蔵庫見たら、卵しか無かったからー、あ、こっちは甘いの、これはちょっとしょっぱい、で、こっちはね....ふふふ」
いきなり俺を見上げ、
「何だと思う!?」
嬉しそうに聞いてきた。
「や、知らんがな」
が、美味かった。
「あ、そうそう、ちょっと待って」
自分も玉子焼き、もぐもぐしながらキッチンへ戻り、冷蔵庫を開けると何やら漁って戻ってきた。
「はい」
手渡されたのはマヨネーズ。
「マヨラーでしょ?マヨネーズ付けても美味しいよ」
「なんで俺がマヨラーって....」
「マヨネーズの減りが尋常じゃ無かったから」
またパク、と玉子焼きを放り込み、咀嚼すると酎ハイを飲んだ。
「料理、好きなの?」
「んー...まあ、好きだけど、ほら!男を落とすにはまず胃袋から、て言うじゃない!?」
マヨネーズを皿の片隅に絞りながら、
「俺は落ちねーから」
「まあ、ノンケだろうし、落とすつもりはないよ」
何味か分からない玉子焼きを勧められ、恐る恐る食べた。
「何でしょー!?」
口元を抑え、咀嚼しながら考える...。
「ん?微妙に辛い....」
前のめりになり、目をでっかくして、俺の様子を伺ってる。
「....美味いな。でも、なんだろな」
「カラムーチョ!」
「カラムーチョ!?お菓子の?」
うんうん、と蓮は頷き、自身も同じ玉子焼きを箸で取る。
「ちょっと辛味欲しいなあ、て、試しに前、やってみたら案外いけたんだよねー!のり塩とかもなかなか合うよ」
カプ、と玉子焼きに齧りつき、真ん丸になった目も口元も楽しそうに笑ってる。
不覚にも、可愛い、と思ってしまった。
10
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。


鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる