first love

ミヒロ

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結果、続けざまに3回、セックスされた。

清々しい顔の惇生と渋い顔で腰を摩る大悟がいる。

不意に惇生の手が大悟の前髪に伸びてきた。

「セットしてないと可愛い系なんだね。意外と童顔だし。髪の毛で人って雰囲気変わるんだあ」

「...う、うるせー」

真っ赤になった大悟は惇生の手を振り払う。

「...コーヒー」

「は?」

「コーヒー飲みてー。キッチンにマシンあるから煎れてきて」

「わかった!」

ひょい、と惇生が素肌のままでベッドを飛び降り、キッチンへ向かう。

暫くすると、

「あっれ、おかしいなあ」

惇生の困惑した声と共にガシャン!ガシャン!

大悟は額を抑えた後、ベッドの下に投げ出されたボクサーを履き、キッチンへ向かい、惇生の隣に立った。

「コーヒーマシンも使えねーのか。壊すなよ」

「BMは壊していいって言ったのに?」

「言ってねー」

「いや、言った!」

押し問答を暫く続けた後、大悟は2つ、コーヒーを煎れ、1つを惇生に手渡した。

「...いい匂い。でも、ブラック飲めない」

「砂糖もミルクも甘ったるいもんはうちにはねーよ」

ふーん、と惇生は大悟の煎れたブラックを啜った。

「あ!甘い!」

「な訳ねーだろ」

目が合った瞬間、互いに笑った。

不意にスマホが鳴る。

「どっちかな」

「さあな...あー、俺だ」

聖からだった。

「あっ、大悟。今日、会えない?今から」

「あー、無理。悪いけど」

「えー、なんで?」

「今日、掘られたから」

「...え?」

「いや、ウケも悪くないな。最初、中出しされて複雑だったけど、癖になりそう」

大悟も笑っているが、隣で惇生がにやにやしている。

「え、あ、そ、そうなの?ずっとタチだったのにね、ふーん。じゃ、またね、大悟」

「ああ」

大悟はぷっと吹き出した。

「聖、ネコだから。逃げやがった」

「...猫?あ、実家にも、猫いるよ、加藤くんと鈴木くんって言うんだけど」

「...その猫じゃ...て、何も知らないんだな、マジで。つか、何そのネーミング」

「えっ、良くない?」

「良くないんじゃない?」

顔を見合わせる2人のカップはまだ湯気が立っている。
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