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しおりを挟む「ひ、広い部屋だね」
大学後、惇生は大悟の部屋にいた。
緊張の為、辺りを見渡す。
革張りのソファ、ローテーブル、部屋の片隅にはアクセサリーや腕時計が並ぶスペースがある。
生活感のない、殺風景な部屋だった。
「風呂溜める、入るだろ」
大悟が浴室に消え、はあ、と惇生はソファに座り込んだ。
心臓がはち切れんばかりに鼓動する。
風呂上がりに大悟に続いて、惇生も風呂に浸かった。
「...浴室まで広い...」
緊張が解れてくれる様子はないが、覚悟はしている。
大悟が部屋着を用意していてくれ、それを身にまとい、風呂を上がると大悟がビール片手にソファに座っていた。
「お前も飲めよ」
「う、うん...」
おずおずと渡されたビールを手に取り、小さく飲んだ。
「処女の癖に無理すんな」
途端、ムッとした。
大悟の手首を掴み、ベッドへ移動する。
大悟も面食らい、なすがままだ。
不器用に大悟の服を脱がせにかかり、思わず、大悟は笑った。
「だから、無理すんなって」
「うるさい」
互いに全裸になった。
初めて見る、自分以外の性器。
ごくり、唾を飲み、覚悟を決め、口を開けて迎え入れ、フェラをした、が、
「...い、いてーな、歯が当たる...」
大悟が怒りを露にし、顔を歪める。
「ご、ごめん、は、初めてで、フェラ。頑張る...」
なるべく歯が当たらないよう、離した口で大悟の性器を愛撫した。
暫く、大悟はそんな惇生を見下ろしていたが、吹き出した。
「な、な、なにがおかしいんだよ...!」
「いや、変な奴って思って」
唇を噛み締め、惇生はあろう事か、大悟に跨り、まだ完全に勃起してはない、大悟の性器を握り、自らの蕾に宛がった。
「お、おい...」
こじ開ける痛みを伴いながら、ようやく、根元まで受け入れ座り込んだ。
「い、痛い....」
「当たり前だろが、初めての癖に、抜け」
「抜かない」
「抜けっつってんだろ」
「嫌だ、俺が、俺が他の男とは違うって、本気だって、大悟に気づいて貰う...」
はあ、と痛みから涙目の惇生に、大悟はため息をついた。
涙目ながら、強い惇生の眼差しに心臓が鷲掴みにされ、目が離せない。
「...お前にはホント敵わねー...」
「なに?聞こえない」
「独り言だよ、ってか、さっさと抜け、裂けるぞ」
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