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しおりを挟むしばし考えたが...
「そ、その...いいよ、しても」
ガバ!と音がしそうなくらい元気よく慶太くんが項垂れていた顔を上げた。
「いいの!?でもお尻...」
語尾につれ、慶太くんは心配そうな顔立ちに変わるが...それはそれで恥ずかしい!
「りょ、料理も作ってもらったしさ」
「そんな、ちょろ...じゃなかった。じゃ、一緒にお風呂入りたいなぁ♡」
全くもって無邪気で可愛い慶太くん。
目をまん丸にし満面の笑みで腕にしがみついてくる...堪らん。
そうして俺は湯船にお湯を張った。
脱衣所で互いに服を脱ぐ際、慶太くんの股間に目を奪われた。
怖いくらいに勃起している...俺は真逆だが。
「優輝さん!僕が流したげる♡」
色白な華奢な体の腕が伸びてきて、モコモコに泡立てたボディシャンプーで背中を洗われた。
「痒いところないですかー?」
ぷ、と吹き出した。
「美容院じゃないんだから。それに慶太くんが洗ってんの背中」
「あー、髪の毛も洗ったげよっか?」
他人に洗われたら気持ちいいしな、てことで慶太くんの好きにさせたら全身、泡でもっこもこ。
「じゃ、流しまーす」
頭から全身、シャワーで一気に流され、呼吸困難になるかと思ったが、こんな可愛い慶太くんに至れり尽くせり、悪くない。
慶太くんには部屋着を貸したが、受け取っただけでバスタオルを腰に巻いている。
「どうせすぐ脱ぐんだし」
そう言うと持っていたバッグを漁り出した。
「じゃーん!」
取り出し見せつけたのはラブホで購入し余っているローション...。
「楽しもうね♡優輝さん♡」
「え、あ、うん...?」
まるでデジャブ。ラブホと同じく寝室のベッドに勢いよく押し倒されてしまった。
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