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しおりを挟むたった1日で数百万円を手にしてしまった僕。
「車でも買ったらどうだ?」
自宅に戻った僕たち。
「いえ、何があるか分からないですし、貯金します。毎月の先生からのお給与で今は充分ですし」
「堅実だなあ」
「先生は何に使うんですか?」
「いや、特に」
先生も物欲は無かった。
「とりあえず、打ち上げを兼ねて、居酒屋でも行くか!」
先生の一声でこれまた、こじんまりとした居酒屋で飲んで食べた。
「ほんっっと、先生は神様です!先生に出会わなかったら、僕、今頃、野垂れ死んでました!」
酔っ払い気味の僕はビールジョッキを片手に吠えた。
「またまた大袈裟だな」
先生が眉を下げ、笑う。
「ほんっっとですよ!先生に出会わなかったら今頃、ホームレスですよ!先生は神様です!」
「こっちこそ、助かってるよ、なかなかゲイでも頻繁に裸体を描かせてくれるような寛大なゲイがいなくてね」
「ああ、男性の裸体を描きたかったって言ってましたよね!女性は有り触れてるからって!」
「声、大きいよ、祐希」
「すみません!」
ペコッと頭を下げた。
焼き鳥や刺身、唐揚げやだし巻き玉子、居酒屋定番メニューで腹ごしらえも終え、僕たちは帰宅した。
「全く、飲みすぎ、祐希。はしゃぎすぎ」
「そうですかー?まだ飲めますー」
そう言いながら僕はぶっ倒れた。
朝、目が覚めたら、隣に先生が眠っていて、びっくりして飛び起きた。
しばらく考え、酔いつぶれた僕を自室でなく、先生の部屋に運んでくれたんだな、と理解した。
改めて先生の寝顔を見ると、なかなかのイケメンだなあ、と思う。
やりたいなあ、と思う。
時計を見ると朝6時過ぎ。
もし起こしても大丈夫な時間...。
モゾモゾと僕は布団に潜り込み、朝勃ちの先生のペニスを取り出すとパク!
朝イチの牛乳...ではなく、精子をご馳走になろうとバキュームフェラ。
先生は、うーん、とたまに唸ったり、吐息を吐いたり。
「....んっ....」
先生がそう唸った瞬間、ドクドクと咥えていた勃起が脈打ちながら口いっぱいに精子を吐き出した。
心の中で、ご馳走様でした、と頭を下げ、飲み干すと、先生は気づかないまま、また眠った。
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