傲慢上司の躾け方

浅草A太朗

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既に胸の飾りへの刺激だけで固く張り詰めていたそれを
何気なく佐々木が握り込み親指を鈴口に突き立てた。

「あ゛ぎっ…!!」

その瞬間、中原が悲鳴じみた声を上げ吐精したのだ。

「えっ…?」

思わず佐々木が間の抜けた声を出してしまうのも仕方ない。
たったそれだけの事しか佐々木はしたつもりがないのだから。
握りしめていた右手と中原の腹部に散った白濁を呆然と眺める。

あれだけ女性にモテる中原の事である、この程度の刺激で果てるとは予想もしてなかったのだ。
射精した瞬間には苦しそうな顔をしていた中原だったが呼吸はだんだんと落ち着き幸せそうな寝顔になっていく。
それがなんだか面白くて、佐々木は低く笑いを漏らす。

「さんざバカにしていた部下にちんこ握られただけでイくとか、とんだ早漏野郎じゃないすか。
彼女ちゃんと満足させてますかぁー?」

返事があるわけではないが、中原をからかってやりたい気持ちにおさまりはつかない。
下生えは色もあってか薄く、今は散った白濁に濡れしんなりとしている。
ここ数日は部署丸ごと忙しかったこともあり、中原も処理していなかったのだろう。
吐き出されたものは濃く、量も多かった。
腹部と佐々木の掌がびしゃびしゃになる程度には。
元々射精量の多いタイプなのかもしれないなと佐々木はぼんやりと掌を眺めながら思う。

サイズとしてはまあ成人男性の普通といったところか。段々佐々木の手の中でくったりと力のなくなっていく雄を手放してやればペチンと情けない音と共に腹に張り付いた。

一度気持ちよくしてやったのだ。もう遠慮はいらないだろう。
濡れたままの右手を蟻の門渡りからさらに下。
慎ましくきっちりと閉じられている蕾へと指を這わす。
最初は皺を伸ばすように縁を濡らしながらぐるりぐるりと撫で回す。
段々と弛緩してきた頃合いを見計らい、佐々木は一度手を引くとそのまま洗面所へと立った。
こびりついた精子ごとしっかりと手を流し、洗面所にあるアメニティの女性用のクレンジングオイルのパックを手に取りいそいそと戻る。
そして自らのビジネスバッグの中からいくつか見繕い取り出す。

そう、佐々木もずっと抜く暇すらなく忙しく過ごしていたのだ。
今日だって本当は一次会も早々に抜け出して、誰かしら引っ掛けワンナイトを楽しもうと準備していたのだ。
だがこのバカ上司にとっつかまり最後までいる羽目になってしまった。
まさかその為に持ってきたものをこの上司に使う事になるとは思いもしなかったが、今はよかったとすら思う。

人差し指と中指にコンドームをかけ、その上から先程持ってきたオイルをたっぷりまぶす。
本当なら腸洗浄したいところだが、そこまで手間をかける体力も余裕もない。
本来なら一本ずつ指で丁寧に愛撫を施しながら慣らしてやるとこだが、この男の尻が壊れようが佐々木の知ったことではないのだ。
寧ろ手酷くやってやりたい嗜虐心の方が勝っている。

そっと蕾に添えてから、躊躇いなく指を突き込んだ。

「んぎィっ…!!」
痛みからか中原の体がびくりと波打つ。

ひっひっと浅い呼吸が響き渡る。
一度裂けてはいないことを確認してから、佐々木は乱暴に指を突き入れては引き抜き内壁をぐるりと押し込む。

「あ゛っ…がっー!!」

喉に詰まったような声を涎と共に中原が吐き出す。
その苦しそうな声が佐々木の腹部にずくりと欲と熱を持たせる。
ぬかるんできた孔に一気に指の付け根まで差し込めば、中原は白い喉を曝け出して仰け反る。

まるでピストンのように定期的に孔を穿てば、そのリズムにあわせて楽器のように中原が啼く。
そして指先が一点を掠めた時、佐々木の指を腸壁がぎゅっと食んできた。

その時の中原の悲鳴は甘い色を乗せており、決して痛みからではないとわかるもの。
更に指を増やし、先程掠めた部分を強く揉み込むように押してやれば女性のように甲高く甘ったるい嬌声を上げて腰を揺らす。

中原はノーマルであり、先程触れた時には今まで何も受け入れた事がないような慎ましい蕾をしていたというのに、この痴態はなんだ。

いじられ過ぎて赤くぷっくりと色づき始めた縁。
初めてだと思われるにも関わらず、少し弄られた、いや乱暴にされてなお既に快感を拾っている。

最初に乳首を弄ってから全く愛撫を施してもいないのにだ。
先程吐精したばかりの雄は既に緩く持ち上がっている。
何よりオイルだけではない水音が先程から響いているのだ。

「まさかこっちも優秀だとは。いや、こっちの素質があったのかな?」

くつくつと喉を鳴らして笑いながら、孔の中に埋めた指先をバラバラと動かす。
甘い嬌声をずっと上げ続けながら、求めるように中はきゅうきゅうと佐々木の指先をを締め付け
腰をへこへこと振っている。

その浅ましいまでの痴態に佐々木もたまらなく愉快な気持ちになる。
最初は少し痛い目に合わせてやって、明日から自分に怯えてくれればいい。
何も覚えてないにも関わらず尻の痛みにでも怯えてろとそんな軽い気持ちだった。
どうせ忘れさせるのだから自分の性の捌け口かわりのただのオナホがわりに使ってやるつもりだった。

だがどうだ。

中原はしっかりと快楽を享受しているだけでなく
まるで先を求める雌のようではないか。

無理に突き入れて自分も痛い思いをするくらいならと拡張してやっただけに過ぎないのだが、中原のこの姿にすっかり佐々木はあてられていた。
熱を持った自分を理解し、孔から指を抜けば寂しがるようにくぱくぱと開閉して求めている。
緩く勃ち上がった中原の雄の先からはまたも透明な汁が零れ落ち、臍に水溜りを作っている。

何とも卑猥な姿だ。
こんな姿を彼女に見せているのだろうか?

自らの前をくつろげ取り出す。
それは平均より一回り以上大きく長いそれ。
中原のブツが可愛いものに思える程度に凶悪なそれ。
本来なら指を4本入れてじっくり時間をかけてほぐしてようやく、入れられるかというその雄はもう待ちきれないとばかりに怒張し張り詰めている。

取り寄せないと入るサイズのないコンドームをしっかりと根元まで被せ、未だ佐々木の指を探すようにくぽくぽと呼吸するように開く孔にぴたりと添える。

まるで待ち侘びていたかのように先端にむちゅっと吸い付く。一度腰を引けば僅か縋ってきたが、先ほどより大きくその孔は開く。

再度腰を押し当てれば、喜びむしゃぶりついてくる。そのあられもない姿に笑いが止まらない。

あの言葉に棘と嫌味しかなく、こちらを蔑むようなあの上司が、今や佐々木の手によってうっすらと汗ばみ全身が桃色に染まり
本来なら一生男を咥え込む事などなかったであろう場所が必死になって佐々木のモノに媚びるように蠢いている。

たまらない征服感。

「今女にしてあげますからね。」
堪えきれない喜色を帯びた囁きに中原の孔がきゅんと答えた。
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