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世直し見学
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「それじゃあ、私はお先に失礼しますね。お疲れ様です」
「おう、お疲れ。明日は寝坊すんなよ」
「お疲れ様です。気をつけて帰ってくださいね」
「おつかれさまです。また明日もよろしくお願いしますね」
お店の面々に挨拶すると、三者三様の言葉が返ってくる。相変わらずノノンちゃんはみんなの前では猫かぶってるなあ。
住み込みでない私は、少しだけ早く帰宅することができる。
とは言っても本当に少しだけなのだが。
帰ったら花咲きさんのためにカツサンド作らないと。と、夜道を急いでいると、不意に前方の建物の陰からひとつの影が現れた。
「ユキちゃん、仕事帰り? 疲れてるとこ悪いけど、ちょっと付き合ってもらえるかや?」
街灯に照らされ、薄闇に浮かぶその姿はフリージアさん。独特な話し方からしても間違いない。
「こんな時間になんのご用ですか?」
「あれ? 殿下と約束しなかった? 悪徳公爵を成敗するのを見学しに行くって。だしけ迎えに来たんよ」
そういえば昨日そんなこと言ってたっけ。あれは本気だったのか……!
正直行きたくない。だって怖そうだし。
もしも本当に『暴れん坊プリンス』みたいな感じなら、刃傷沙汰は避けられない。そんなところに誰が好んで行くというのだ。
「い、いえ、ご厚意はありがたいですけど、私なんかが同行しても足手まといになるだけですし、皆さんにご迷惑をかけるわけには……」
「ユキちゃん、おまんは謙虚なんだねえ。安心しな。ユキちゃんの事はウチとノノンが守るしけ」
いや、ほんとに行きたくないだけ!
「ほんとに結構ですから。ていうか怖いから行きたくない……!」
思い切って本音をぶつけてみるも
「大丈夫、大丈夫だしけ。怖くない。怖くないでやー」
野生動物の警戒心を解くようにじりじりと迫ってくる。
次の瞬間、わずかな隙をついてフリージアさんが私の手を強く引く。そのまま胸に抱きとめられたかと思うと、足を払われた。
転ぶ……!
と思った直後、膝裏と背中に何かが当たり、そのまま身体が浮き上がるような気配がした。
気づけば私は横抱きに持ち上げられていた。
こ、これは、まさかお姫様抱っこ……!
人生初のお姫様抱っこの相手が女の人だとは予想だにしなかった……!
……できれば花咲きさんがよかった……。
そんなことを考えていると、フリージアさんが狭い路地に入り込む。
と、ゴミ箱を足掛かりに飛び上がったかと思うと、民家の壁を思い切り蹴り、反対側の民家の壁へ。再度壁を蹴ると、三角飛びの要領で上へ上へと登って行く。
そしてとうとう私を抱えたまま、屋根の上まで到達してしまった。
なんという身体能力。これは私が男だったら惚れてたな。
「これで逃げられなくなったね」
悪戯っぽい声とともにフリージアさんの犬歯が光る。
まさか、それを狙ってわざわざ屋根の上に……?
「おっと、暴れると落ちちゃうかもしれないから大人しくしないや」
確かにこんなところから地面に叩きつけられたら大怪我間違いなしだ。私は大人しく身を縮める。
「そうそう。それでいいよ。はい、いい子いい子」
しばらく屋根の上を飛んだり跳ねたりしながら着いた先は、立派なお屋敷を囲む塀の前。
フリージアさんが屋根から華麗に飛び降りると、前方から小さな声が飛んで来た。
「フリージア遅ーい。僕のほうが早いってどういう事? 意味不明」
ノノンちゃんだ。お店でのいい子っぷりは鳴りを潜めて、今や完全に口の悪い少年。黒い服に身を包み、髪の毛は邪魔にならないようにか、後ろでひとつに縛っている。
フリージアさんは私を地面に立たせる。
「ごめんねえ。人目につかないルートを選んでたしけ、ちょっと遅れちゃったでや」
「大体、なんでこの女が一緒なんだよ。足手まといにしかならないでしょ」
ノノンちゃんは私をちらりと見やると、忌々しそうに舌打ちする。
やっぱり私、歓迎されてないじゃん……! もう帰りたい……。
「二人とも、静かにするのだ。その女は余が連れてくるようにと言ったであろう。庶民に余たちの華麗な世直しを見学させてやるためにな」
私という庶民は、そんなの見学したくないんですが。
そんなことを思えど、どんどん話は進んでゆく。
「良いか。再度確認をするぞ。この塀の向こうの東屋では、今宵違法な薬の取引がされるとの調べがついている。そこを急襲して一網打尽にするのだ」
ノノンちゃんとフリージアさんは無言で頷く。慌てて私も首を上下に振る。
「猫娘、お前は適当にどこかに隠れていろ。フリージア、この者を頼んだぞ」
「了解です。殿下」
「うむ。それでは参ろうか」
参ろうか、って、どこから入るんだろ。穴でもあるのかな?
きょろきょろしていると、フリージアさんが壁に向かって両手をついた。その背後から勢いをつけてノノンちゃんが走り出す。
ぶつかる……!
と思った直後、ノノンちゃんがフリージアさんの背を踏み肩を踏み、あっという間に塀の上に登ってしまった。
少しして、上から縄梯子が降りてくる。
「よし、行くぞ」
ユージーンさんが登ると、フリージアさんが縄梯子を指差す。
「さあユキちゃん、次はあんたね」
うう……やっぱり逃げられないか。
仕方なく縄梯子を掴む。
うわ、こんな体験初めて。なんだか忍者みたいだ。
「殿下、あそこです」
全員が塀を乗り越えるとノノンちゃんが小声で説明する。
その示す先にはひとつのあずまやが。中のテーブルにランプが置かれているのか、二人ほどの人物のシルエットが浮かび上がっている。
それを目指してじりじりと距離を詰めて行くが
「ユキちゃん、おまんはこっち」
フリージアさんに連れられてついた先は、あずまやから少し離れた木の根元。
「おまんはあくまで『見学者』だしけ。傷つけたりなんかしたら殿下に怒られちゃう。さ、ウチの肩を貸すから、この木の上から見学してて」
そう言ってしゃがみこむので、私は戸惑いながらもフリージアさんの肩にまたがる。
そうしてなんとか木に登り、陰になるような場所で様子を伺っていると、あずまやから微かに声が聞こえて来た。
「閣下の輸入なされた特効薬は飛ぶように売れております。本日は更なるお取引をお願いしたく、黄金色のお菓子をお持ち致しました。お口に合えば良いのですが」
「ほう。気がきくのう。その菓子は我の大好物である」
黄金色のお菓子って、まさか金貨? どう聞いても悪代官と悪徳商人の会話だ。
「それで閣下。今月分の特効薬は……?」
「焦るでない。ちゃんとここに用意してあるわい」
閣下と呼ばれた人物が、箱をあずまやのテーブルに乗せた瞬間
「そこまでだ公爵!」
ユージーンさんの凛とした声が響く。
「そこの商人と組んで違法な薬物を売買している証拠、しかとこの目で見たぞ」
「な、なんだ貴様は……!」
戸惑う公爵に、ユージーンさんは告げる。
「余の顔を見忘れたか」
お、出た。暴れん坊プリンスの台詞。ここで悪人たちは、目の前の人物が王子だと知り、平伏するのだ。
――が
目の前の悪党は何故だか戸惑った様子を見せる。
「お主のような若造など知らぬ」
え?
ここでは王子様に気づいた悪徳公爵が平伏するシーンでは?
もしかして、ユージーンさんて王子としての知名度が低い……?
戸惑いながらもどうするのかと様子を伺っていると
「仕方ないな。では、これには見覚えがあるだろう?」
自らの右手袋を脱ぐと、手の甲を公爵達に向ける。
その途端、彼等は慌てだした。
「そ、それは聖印! まさか、まさかあなた様は……!?」
先ほどまでとは打って変わって、ユージーンさんに対し跪く。
「やっと気づいたか。公爵、お前の悪行を見過ごすわけにはいかぬ。大人しく罪を認めよ。沙汰が下るまでは謹慎を命ずる」
公爵は悔しそうに両拳を握りしめ、微かに震えていたが、やがて立ち上がるとユージーンさんと対峙する。
「そこまでばれているのなら、毒を食うは皿まで。皆の者、曲者じゃ! 出合え!」
その声に、公爵家に仕えているらしき私兵達がばらばらと屋敷から走り出る。
ユージーンさん達を排除しようと襲いかかってくるも、三人とも華麗な体捌きで切りつけ、時には突き刺し、私兵達を逆に追い詰めて行く。
す、すごい。これが本物の暴れん坊プリンスかあ。
感心しながらも身を乗り出そうとしたその時、私の足元が滑った。
「わあっ!?」
お尻から落ちてしまった。痛い……。
って、まさかさっきの叫び声、聞かれてないよね?
とりあえず木の陰に戻るべく周囲を見回すと、ひとりの私兵と目が合った。
「おう、お疲れ。明日は寝坊すんなよ」
「お疲れ様です。気をつけて帰ってくださいね」
「おつかれさまです。また明日もよろしくお願いしますね」
お店の面々に挨拶すると、三者三様の言葉が返ってくる。相変わらずノノンちゃんはみんなの前では猫かぶってるなあ。
住み込みでない私は、少しだけ早く帰宅することができる。
とは言っても本当に少しだけなのだが。
帰ったら花咲きさんのためにカツサンド作らないと。と、夜道を急いでいると、不意に前方の建物の陰からひとつの影が現れた。
「ユキちゃん、仕事帰り? 疲れてるとこ悪いけど、ちょっと付き合ってもらえるかや?」
街灯に照らされ、薄闇に浮かぶその姿はフリージアさん。独特な話し方からしても間違いない。
「こんな時間になんのご用ですか?」
「あれ? 殿下と約束しなかった? 悪徳公爵を成敗するのを見学しに行くって。だしけ迎えに来たんよ」
そういえば昨日そんなこと言ってたっけ。あれは本気だったのか……!
正直行きたくない。だって怖そうだし。
もしも本当に『暴れん坊プリンス』みたいな感じなら、刃傷沙汰は避けられない。そんなところに誰が好んで行くというのだ。
「い、いえ、ご厚意はありがたいですけど、私なんかが同行しても足手まといになるだけですし、皆さんにご迷惑をかけるわけには……」
「ユキちゃん、おまんは謙虚なんだねえ。安心しな。ユキちゃんの事はウチとノノンが守るしけ」
いや、ほんとに行きたくないだけ!
「ほんとに結構ですから。ていうか怖いから行きたくない……!」
思い切って本音をぶつけてみるも
「大丈夫、大丈夫だしけ。怖くない。怖くないでやー」
野生動物の警戒心を解くようにじりじりと迫ってくる。
次の瞬間、わずかな隙をついてフリージアさんが私の手を強く引く。そのまま胸に抱きとめられたかと思うと、足を払われた。
転ぶ……!
と思った直後、膝裏と背中に何かが当たり、そのまま身体が浮き上がるような気配がした。
気づけば私は横抱きに持ち上げられていた。
こ、これは、まさかお姫様抱っこ……!
人生初のお姫様抱っこの相手が女の人だとは予想だにしなかった……!
……できれば花咲きさんがよかった……。
そんなことを考えていると、フリージアさんが狭い路地に入り込む。
と、ゴミ箱を足掛かりに飛び上がったかと思うと、民家の壁を思い切り蹴り、反対側の民家の壁へ。再度壁を蹴ると、三角飛びの要領で上へ上へと登って行く。
そしてとうとう私を抱えたまま、屋根の上まで到達してしまった。
なんという身体能力。これは私が男だったら惚れてたな。
「これで逃げられなくなったね」
悪戯っぽい声とともにフリージアさんの犬歯が光る。
まさか、それを狙ってわざわざ屋根の上に……?
「おっと、暴れると落ちちゃうかもしれないから大人しくしないや」
確かにこんなところから地面に叩きつけられたら大怪我間違いなしだ。私は大人しく身を縮める。
「そうそう。それでいいよ。はい、いい子いい子」
しばらく屋根の上を飛んだり跳ねたりしながら着いた先は、立派なお屋敷を囲む塀の前。
フリージアさんが屋根から華麗に飛び降りると、前方から小さな声が飛んで来た。
「フリージア遅ーい。僕のほうが早いってどういう事? 意味不明」
ノノンちゃんだ。お店でのいい子っぷりは鳴りを潜めて、今や完全に口の悪い少年。黒い服に身を包み、髪の毛は邪魔にならないようにか、後ろでひとつに縛っている。
フリージアさんは私を地面に立たせる。
「ごめんねえ。人目につかないルートを選んでたしけ、ちょっと遅れちゃったでや」
「大体、なんでこの女が一緒なんだよ。足手まといにしかならないでしょ」
ノノンちゃんは私をちらりと見やると、忌々しそうに舌打ちする。
やっぱり私、歓迎されてないじゃん……! もう帰りたい……。
「二人とも、静かにするのだ。その女は余が連れてくるようにと言ったであろう。庶民に余たちの華麗な世直しを見学させてやるためにな」
私という庶民は、そんなの見学したくないんですが。
そんなことを思えど、どんどん話は進んでゆく。
「良いか。再度確認をするぞ。この塀の向こうの東屋では、今宵違法な薬の取引がされるとの調べがついている。そこを急襲して一網打尽にするのだ」
ノノンちゃんとフリージアさんは無言で頷く。慌てて私も首を上下に振る。
「猫娘、お前は適当にどこかに隠れていろ。フリージア、この者を頼んだぞ」
「了解です。殿下」
「うむ。それでは参ろうか」
参ろうか、って、どこから入るんだろ。穴でもあるのかな?
きょろきょろしていると、フリージアさんが壁に向かって両手をついた。その背後から勢いをつけてノノンちゃんが走り出す。
ぶつかる……!
と思った直後、ノノンちゃんがフリージアさんの背を踏み肩を踏み、あっという間に塀の上に登ってしまった。
少しして、上から縄梯子が降りてくる。
「よし、行くぞ」
ユージーンさんが登ると、フリージアさんが縄梯子を指差す。
「さあユキちゃん、次はあんたね」
うう……やっぱり逃げられないか。
仕方なく縄梯子を掴む。
うわ、こんな体験初めて。なんだか忍者みたいだ。
「殿下、あそこです」
全員が塀を乗り越えるとノノンちゃんが小声で説明する。
その示す先にはひとつのあずまやが。中のテーブルにランプが置かれているのか、二人ほどの人物のシルエットが浮かび上がっている。
それを目指してじりじりと距離を詰めて行くが
「ユキちゃん、おまんはこっち」
フリージアさんに連れられてついた先は、あずまやから少し離れた木の根元。
「おまんはあくまで『見学者』だしけ。傷つけたりなんかしたら殿下に怒られちゃう。さ、ウチの肩を貸すから、この木の上から見学してて」
そう言ってしゃがみこむので、私は戸惑いながらもフリージアさんの肩にまたがる。
そうしてなんとか木に登り、陰になるような場所で様子を伺っていると、あずまやから微かに声が聞こえて来た。
「閣下の輸入なされた特効薬は飛ぶように売れております。本日は更なるお取引をお願いしたく、黄金色のお菓子をお持ち致しました。お口に合えば良いのですが」
「ほう。気がきくのう。その菓子は我の大好物である」
黄金色のお菓子って、まさか金貨? どう聞いても悪代官と悪徳商人の会話だ。
「それで閣下。今月分の特効薬は……?」
「焦るでない。ちゃんとここに用意してあるわい」
閣下と呼ばれた人物が、箱をあずまやのテーブルに乗せた瞬間
「そこまでだ公爵!」
ユージーンさんの凛とした声が響く。
「そこの商人と組んで違法な薬物を売買している証拠、しかとこの目で見たぞ」
「な、なんだ貴様は……!」
戸惑う公爵に、ユージーンさんは告げる。
「余の顔を見忘れたか」
お、出た。暴れん坊プリンスの台詞。ここで悪人たちは、目の前の人物が王子だと知り、平伏するのだ。
――が
目の前の悪党は何故だか戸惑った様子を見せる。
「お主のような若造など知らぬ」
え?
ここでは王子様に気づいた悪徳公爵が平伏するシーンでは?
もしかして、ユージーンさんて王子としての知名度が低い……?
戸惑いながらもどうするのかと様子を伺っていると
「仕方ないな。では、これには見覚えがあるだろう?」
自らの右手袋を脱ぐと、手の甲を公爵達に向ける。
その途端、彼等は慌てだした。
「そ、それは聖印! まさか、まさかあなた様は……!?」
先ほどまでとは打って変わって、ユージーンさんに対し跪く。
「やっと気づいたか。公爵、お前の悪行を見過ごすわけにはいかぬ。大人しく罪を認めよ。沙汰が下るまでは謹慎を命ずる」
公爵は悔しそうに両拳を握りしめ、微かに震えていたが、やがて立ち上がるとユージーンさんと対峙する。
「そこまでばれているのなら、毒を食うは皿まで。皆の者、曲者じゃ! 出合え!」
その声に、公爵家に仕えているらしき私兵達がばらばらと屋敷から走り出る。
ユージーンさん達を排除しようと襲いかかってくるも、三人とも華麗な体捌きで切りつけ、時には突き刺し、私兵達を逆に追い詰めて行く。
す、すごい。これが本物の暴れん坊プリンスかあ。
感心しながらも身を乗り出そうとしたその時、私の足元が滑った。
「わあっ!?」
お尻から落ちてしまった。痛い……。
って、まさかさっきの叫び声、聞かれてないよね?
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