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「飽きた」
言いながら、花咲きさんはスケッチブックを抱えて埃っぽい床に寝転がる。
「ちょっと花咲きさん、飽きたってどういう意味ですか!? 朝からずっと同じポーズをとってるこっちの身にもなってくださいよ!」
思わず私は抗議の声を上げる。
このところずっとこの調子だ。せっかく徐々にモデル業にも慣れつつあるのに、肝心の描き手である花咲きさんが、すぐに「飽きた」と言って手を止めてしまうのだ。
そして私にちらりと視線を向ける。
「そろそろ我輩はまな板以外の女が描きたいのだ。筋骨隆々な男も描きたいのだ」
「またその話ですか!? 仕方ないじゃありませんか! 描きたいなら自費で好みのモデルを雇ってください!」
「む……」
それを聞いた途端に花咲きさんは現実から逃避するようにごろりと背中を向ける。自分でもそれが難しいことがわかっているのだ。
かといって手頃に描ける私のまな板ボディには飽きたらしい。面倒だな。そんなに凹凸が欲しいなら、この際ひょうたんでも描いてればいいのに。
「黒猫娘。我輩のやる気が復活するまで何か気を紛らわすようなことをしてくれ」
おまけにそんな図々しい要求まで。
この分だと、今日はもうデッサンする気はないみたいだ。
このまま薄着でいる意味もなさそうだし、と、上着を羽織りながら、仕方なく提案してみる。
「それじゃあ、気分転換にゲームでもしますか? トランプとか」
花咲きさんがこちらに顔を向けた。
「トランプ? なんだそれは」
「あれ? 知りませんか? トランプ」
あんなメジャー級カードゲームを知らないとは。もしかしてこの世界には存在しないのかな?
「私の国にあったカードゲームなんですけど……でも、この国に無いなら仕方ありませんね。別の暇つぶしでも――」
花咲きさんはがばりと身を起こす。
「いや、気になる。気になるぞ。そのトランプとやら。どんなものか是非とも教えろ」
「とは言われても…… 口頭で説明するのも難しいですねえ……」
しかし花咲きさんは興味津々と言った様子だ。こうなるとしつこいんだよなあ……となれば少々面倒くさいが……。
「……ここは実際に作るしかありませんね」
「そんなにたやすく作れるものなのか?」
「簡易的なものならなんとか……まずは手のひらに乗るくらいの同じ大きさの長方形の紙が53枚必要なんですが……」
すると花咲きさんは早速画材置き場から画用紙を引っ張り出してきた。
かと思うと定規で線を引き、ハサミでベースになる紙を次々と量産してゆく。
そして53枚のカード型の白紙ができた。
私はその中から9枚のカードを花咲きさんに渡す。
色鉛筆を借りると、カードの隅に対角になるよう数字の2を書いてみせる。
「今、私は数字の2を書きました。これを参考に残り8枚の紙の隅にも3から10までの数字を書いてください。それが終わったらもう9枚にも同じようにお願いします」
花咲きさんが数字を書いている間に、私は何も描かれていない紙に赤鉛筆でダイヤとハートを描いてゆく。
簡易的なものだからそんなに凝らなくてもいいよね。
適当に1枚につき記号1個。ついでにエースとジャック、クイーン、キングの肖像とアルファベットを隅に書き加える。人物画はなんだか雪だるまみたいになってしまったが。
それが済んだら花咲きさんと交換だ。先ほど私が記号を入れたカードに、今度は赤鉛筆で数字を書き足してもらう。代わりに私は黒い鉛筆でクラブとスペードを書き足してゆく。
最後に残った紙にジョーカーを描けば完成だ。と、そこで手が止まった。
ジョーカーってどんなんだっけ? なんだかピエロっぽかったような気もするけど……。
まあいいか。適当に描いちゃえ。
そうして、少々雑ながらもトランプは完成した。
「それで、これはどのように使うのだ?」
「いろいろ遊び方はありますけど……そうですね、まずはババ抜きでもやってみましょうか」
トランプを使う遊びといえば定番中の定番。それがババ抜きだ。
とはいえ、ババ抜きって二人でやってもあんまり盛り上がらないような……。
いや、でも、トランプの基礎を知ってもらうには丁度いいかもしれないし。
私はトランプの使い方とババ抜きのルールを説明する。
すると花咲きさんは首を傾げた。
「ルールはわかったが、なぜジョーカーの事をババと言うのだ? 『ジョーカー抜き』のほうが自然ではないか」
「それは……」
言われてみればなんでだろう。そもそもババってなに……?
「すみません。私も由来は知らないんですよ。昔からババ抜きと呼ばれてて……」
「ふうん。おかしな話だ」
ともあれ、ババ抜きの語源は置いておいて、早速実践だ。
とはいえ、二人ババ抜きなんて単調すぎる。あっという間に私の手札はがラスト1枚、花咲きさんはジョーカー含めて2枚だ。
トランプ初心者にこのまま負けるのはそれはそれで悔しい。ここは経験者としての格の違いを見せつけてやるのだ。
気合を入れて思い切ってカードを一枚引く。が、残念なことにジョーカーだった。
でもまだチャンスはある。ここで花咲きさんがジョーカーを引いてくれれば延長戦突入だ。
ジョーカー引けー。ジョーカー引けー。
心の中でそんな呪詛の言葉を唱えながら、花咲きさんに2枚のカードを向ける。
そして花咲きさんが引いたのは――
「どうやら我輩の勝ちのようだな」
得意げにペアになった手札を見せつけてくる。
ぐぬぬ。悔しい……! 私のトランプテクは初心者以下だというのか……。
と、そこで手の中のジョーカーのカードの隅が若干折れ曲がっていることに気づいた。
あれ? なにこれ? まさかこれって……。
「花咲きさん。もしかしてジョーカーのカードに細工したり……しました?」
「おや、気づかれてしまったか。実は角を少々折り曲げておいたのだ」
「それってイカサマじゃないですか! ずるい! ずるーい! 今のは無効試合ですよ! ノーカンですよ!」
トランプ初挑戦ながらそんな手を使ってくるとは……なかなか小賢しい。
「もう! ババ抜きはこれで終わりです! 次は違うゲームにしましょう!」
そうして神経衰弱やら七並べ、ポーカーにブラックジャックなどで一通り遊ぶ。
なんだか子供の頃を思い出す。お正月とかに、集まった親戚の子たちとこうやって遊んだっけ。時にはチップの代わりにお菓子なんかを賭けたりして。
「そうだ花咲きさん、今度は何か賭けて勝負しませんか? 例えば、負けた方がお昼ご飯を奢るとか」
「……我輩はカツサンドが食べたいのだが」
「またですか?」
花咲きさんのカツサンド熱はいまだ収まっていないらしい。
「今日だって、お前のカツサンドが食べられるものだと楽しみにしていたのに……それなのに外食しようとでも言うのか……」
言いながらチラッとこちらへ視線を向ける。
むむむ。そんな捨てられた仔犬のような瞳をされると良心が痛む。しかもそんなにカツサンドを楽しみにしていたと言われたらなおさら。
「……わかりました。それじゃあ負けたほうが2人分のカツサンドの材料を自費で買ってくるというのではどうでしょう?」
「うーむ。それならまあ……」
よし、決まりだ。絶対に負けられない戦いがここにある。
そして選んだゲームはポーカー1回勝負。短時間で決着がつくからだ。
早速5枚のカードが各々に配られ、一度だけ不要なカードを交換する。
「花咲きさん、準備はいいですか?」
「ああ、負ける気がしない」
え、やだ何それ怖い。そんなに良い手なのかな……。
多少の不安を抱えながらも「せーの」という掛け声とともに手札をオープンする。
結果は、花咲きさんがクイーンのワンペア。
そして私はキングのワンペアだった。
「やったあ! 私の勝ちですね!」
少々危なかったが、それでも勝ちは勝ちだ。
花咲きさんは無念そうに眉間に皺を寄せている。
「仕方ないな。材料を買ってくれば良いのだろう?」
「はい。パンと豚肉お願いしますね」
「昼食が終わったら、もうひと勝負だ」
「え?」
「負けたままというのも悔しいからな。それに、そのトランプとやらを使ったゲームはなかなか面白いではないか。良い気分転換になりそうだ」
どうやら花咲きさんはトランプにも興味を示し始めたらしい。
カツサンドみたいにどハマりしないといいけど……
言いながら、花咲きさんはスケッチブックを抱えて埃っぽい床に寝転がる。
「ちょっと花咲きさん、飽きたってどういう意味ですか!? 朝からずっと同じポーズをとってるこっちの身にもなってくださいよ!」
思わず私は抗議の声を上げる。
このところずっとこの調子だ。せっかく徐々にモデル業にも慣れつつあるのに、肝心の描き手である花咲きさんが、すぐに「飽きた」と言って手を止めてしまうのだ。
そして私にちらりと視線を向ける。
「そろそろ我輩はまな板以外の女が描きたいのだ。筋骨隆々な男も描きたいのだ」
「またその話ですか!? 仕方ないじゃありませんか! 描きたいなら自費で好みのモデルを雇ってください!」
「む……」
それを聞いた途端に花咲きさんは現実から逃避するようにごろりと背中を向ける。自分でもそれが難しいことがわかっているのだ。
かといって手頃に描ける私のまな板ボディには飽きたらしい。面倒だな。そんなに凹凸が欲しいなら、この際ひょうたんでも描いてればいいのに。
「黒猫娘。我輩のやる気が復活するまで何か気を紛らわすようなことをしてくれ」
おまけにそんな図々しい要求まで。
この分だと、今日はもうデッサンする気はないみたいだ。
このまま薄着でいる意味もなさそうだし、と、上着を羽織りながら、仕方なく提案してみる。
「それじゃあ、気分転換にゲームでもしますか? トランプとか」
花咲きさんがこちらに顔を向けた。
「トランプ? なんだそれは」
「あれ? 知りませんか? トランプ」
あんなメジャー級カードゲームを知らないとは。もしかしてこの世界には存在しないのかな?
「私の国にあったカードゲームなんですけど……でも、この国に無いなら仕方ありませんね。別の暇つぶしでも――」
花咲きさんはがばりと身を起こす。
「いや、気になる。気になるぞ。そのトランプとやら。どんなものか是非とも教えろ」
「とは言われても…… 口頭で説明するのも難しいですねえ……」
しかし花咲きさんは興味津々と言った様子だ。こうなるとしつこいんだよなあ……となれば少々面倒くさいが……。
「……ここは実際に作るしかありませんね」
「そんなにたやすく作れるものなのか?」
「簡易的なものならなんとか……まずは手のひらに乗るくらいの同じ大きさの長方形の紙が53枚必要なんですが……」
すると花咲きさんは早速画材置き場から画用紙を引っ張り出してきた。
かと思うと定規で線を引き、ハサミでベースになる紙を次々と量産してゆく。
そして53枚のカード型の白紙ができた。
私はその中から9枚のカードを花咲きさんに渡す。
色鉛筆を借りると、カードの隅に対角になるよう数字の2を書いてみせる。
「今、私は数字の2を書きました。これを参考に残り8枚の紙の隅にも3から10までの数字を書いてください。それが終わったらもう9枚にも同じようにお願いします」
花咲きさんが数字を書いている間に、私は何も描かれていない紙に赤鉛筆でダイヤとハートを描いてゆく。
簡易的なものだからそんなに凝らなくてもいいよね。
適当に1枚につき記号1個。ついでにエースとジャック、クイーン、キングの肖像とアルファベットを隅に書き加える。人物画はなんだか雪だるまみたいになってしまったが。
それが済んだら花咲きさんと交換だ。先ほど私が記号を入れたカードに、今度は赤鉛筆で数字を書き足してもらう。代わりに私は黒い鉛筆でクラブとスペードを書き足してゆく。
最後に残った紙にジョーカーを描けば完成だ。と、そこで手が止まった。
ジョーカーってどんなんだっけ? なんだかピエロっぽかったような気もするけど……。
まあいいか。適当に描いちゃえ。
そうして、少々雑ながらもトランプは完成した。
「それで、これはどのように使うのだ?」
「いろいろ遊び方はありますけど……そうですね、まずはババ抜きでもやってみましょうか」
トランプを使う遊びといえば定番中の定番。それがババ抜きだ。
とはいえ、ババ抜きって二人でやってもあんまり盛り上がらないような……。
いや、でも、トランプの基礎を知ってもらうには丁度いいかもしれないし。
私はトランプの使い方とババ抜きのルールを説明する。
すると花咲きさんは首を傾げた。
「ルールはわかったが、なぜジョーカーの事をババと言うのだ? 『ジョーカー抜き』のほうが自然ではないか」
「それは……」
言われてみればなんでだろう。そもそもババってなに……?
「すみません。私も由来は知らないんですよ。昔からババ抜きと呼ばれてて……」
「ふうん。おかしな話だ」
ともあれ、ババ抜きの語源は置いておいて、早速実践だ。
とはいえ、二人ババ抜きなんて単調すぎる。あっという間に私の手札はがラスト1枚、花咲きさんはジョーカー含めて2枚だ。
トランプ初心者にこのまま負けるのはそれはそれで悔しい。ここは経験者としての格の違いを見せつけてやるのだ。
気合を入れて思い切ってカードを一枚引く。が、残念なことにジョーカーだった。
でもまだチャンスはある。ここで花咲きさんがジョーカーを引いてくれれば延長戦突入だ。
ジョーカー引けー。ジョーカー引けー。
心の中でそんな呪詛の言葉を唱えながら、花咲きさんに2枚のカードを向ける。
そして花咲きさんが引いたのは――
「どうやら我輩の勝ちのようだな」
得意げにペアになった手札を見せつけてくる。
ぐぬぬ。悔しい……! 私のトランプテクは初心者以下だというのか……。
と、そこで手の中のジョーカーのカードの隅が若干折れ曲がっていることに気づいた。
あれ? なにこれ? まさかこれって……。
「花咲きさん。もしかしてジョーカーのカードに細工したり……しました?」
「おや、気づかれてしまったか。実は角を少々折り曲げておいたのだ」
「それってイカサマじゃないですか! ずるい! ずるーい! 今のは無効試合ですよ! ノーカンですよ!」
トランプ初挑戦ながらそんな手を使ってくるとは……なかなか小賢しい。
「もう! ババ抜きはこれで終わりです! 次は違うゲームにしましょう!」
そうして神経衰弱やら七並べ、ポーカーにブラックジャックなどで一通り遊ぶ。
なんだか子供の頃を思い出す。お正月とかに、集まった親戚の子たちとこうやって遊んだっけ。時にはチップの代わりにお菓子なんかを賭けたりして。
「そうだ花咲きさん、今度は何か賭けて勝負しませんか? 例えば、負けた方がお昼ご飯を奢るとか」
「……我輩はカツサンドが食べたいのだが」
「またですか?」
花咲きさんのカツサンド熱はいまだ収まっていないらしい。
「今日だって、お前のカツサンドが食べられるものだと楽しみにしていたのに……それなのに外食しようとでも言うのか……」
言いながらチラッとこちらへ視線を向ける。
むむむ。そんな捨てられた仔犬のような瞳をされると良心が痛む。しかもそんなにカツサンドを楽しみにしていたと言われたらなおさら。
「……わかりました。それじゃあ負けたほうが2人分のカツサンドの材料を自費で買ってくるというのではどうでしょう?」
「うーむ。それならまあ……」
よし、決まりだ。絶対に負けられない戦いがここにある。
そして選んだゲームはポーカー1回勝負。短時間で決着がつくからだ。
早速5枚のカードが各々に配られ、一度だけ不要なカードを交換する。
「花咲きさん、準備はいいですか?」
「ああ、負ける気がしない」
え、やだ何それ怖い。そんなに良い手なのかな……。
多少の不安を抱えながらも「せーの」という掛け声とともに手札をオープンする。
結果は、花咲きさんがクイーンのワンペア。
そして私はキングのワンペアだった。
「やったあ! 私の勝ちですね!」
少々危なかったが、それでも勝ちは勝ちだ。
花咲きさんは無念そうに眉間に皺を寄せている。
「仕方ないな。材料を買ってくれば良いのだろう?」
「はい。パンと豚肉お願いしますね」
「昼食が終わったら、もうひと勝負だ」
「え?」
「負けたままというのも悔しいからな。それに、そのトランプとやらを使ったゲームはなかなか面白いではないか。良い気分転換になりそうだ」
どうやら花咲きさんはトランプにも興味を示し始めたらしい。
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