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7月とクリスマス
7月とクリスマス 6
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それから暫くして、発表会の練習のため講堂が開放された。
各クラスが順番で舞台を使用できるようになり、その日はわたし達のクラスが舞台で練習していた。みんな出来上がった舞台衣装を身につけ、本番さながらの練習風景だ。わたしも今は女性用のドレスを着ている。
女の子らしい格好をするのは久しぶりだ。なんだか少し懐かしい。今はマフラーは取り去ってスカーフを巻いている。喉が弱いと理由を付けて。
わたしはあれから少しだけ台詞が上達したような気がするが、それでも完璧というにはまだまだだった。
その日も級長のマリウスに何度も台詞を注意された後、出番を終えたわたしはすごすごと舞台袖に引っ込む。
みんなの足を引っ張らないようにとは思うのだが、うまくいかない。
間違えた部分ををおさらいしようと、ひとりカーテンの陰に座り込み台本を開く。
口の中でぶつぶつと台詞を呟いていると、背後から話し声が聞こえた。
「ねえ、クルト、君はどう思う? ユーリの事」
急に自分の名前が聞こえてきたので、思わず黙り込んで聞き耳を立ててしまう。
声の主はマリウスのようだ。そして相手はクルト。
「さすがにちょっと……ひどいと思わないかな。今の場面だって5回も台詞を間違えて……」
「5回じゃない、7回だ」
「余計悪い……あのさ、今からでも先生に言って、ユーリの役を他の誰かと交換したほうが良いんじゃないかと思うんだけど……クルトだって何度もフォローするのはきついだろ?」
すぐ近くでそんな話をされて、カーテンの陰から出るに出られなくなってしまった。
確かに今の自分は、みんなに迷惑をかけてばかりいる。マリウスの言うとおり代役を立ててもらったほうが上手くいくんじゃないかとも思う。
でも、それなら今まで自分のやってきた事が無駄になってしまう。これでも頑張っているつもりなんだけれど。
クルトはなんて答えるんだろう。やっぱり同意するのかな。わたしは台本の端っこをぎゅっと握り締める。
「俺は、その必要はないと思う」
意外なクルトの言葉にわたしは顔を上げる。
必要ない? ほんとに? わたしのせいで一番迷惑を被っているのはクルトのはずなのに。マリウスの言うとおり、わたしがヒロイン役から外れて、代わりにフランス語の流暢な者が演じる事になれば、彼だって幾分か楽になるはずだ。
わたしの疑問に答えるようにクルトの声が続く。
「彼だって台詞を覚えようと毎日夜遅くまで練習しているんだ。確かに酷いものだが、以前に比べたら少しずつ改善されているし、俺の見立てでは本番までには何とかなるんじゃないかと思う。だからもう少し様子を見てくれないか? もしも本番に間に合わなかったとしても俺がフォローするから」
「でも、それじゃあ君に負担が掛かるじゃないか。それでも良いの?」
「それがプロンプターの仕事だ。それに、あの衣装だって彼以上に着こなせる人間はうちのクラスにはいないだろう?」
「それは確かに。彼はドレスを着るのも嫌がらないしね……わかった。君がそう言うのならもう少し様子を見る事にしようか。その代わり、フォローは頼んだから」
「ああ」
クルトが返事をすると、足音が遠ざかっていった。
もしかして、かばってくれた……? 部屋で練習しているときは、クルトはいつも怒ってるみたいだけれど、本当はわたしが台詞を覚えられると信じてくれているんだろうか。
ちょっとやる気がでてきた。
それにしても、日ごろから不思議に感じていたのだが、なぜかクルトは人望があるみたいなのだ。だから今みたいにマリウスが相談しにきたりする。確かにわたし以外の人間に対しては当たりが良いし、成績も良い。それに見た目だって良いし、育ちも良さそうではあるのだが。それにしたってみんな騙されすぎだ。
改めて台本を捲りながらぶつぶつと呟いていると、暫くして誰かが近づいてくる足音がした。
「ああ、ユーリ、こんな所にいたのかい? きみの事探してたんだよ」
見上げると、担任のミエット先生がカーテンの端から顔を覗かせていた。何事かと尋ねる前に
「ちょっとこっちにおいで」
と、手招きしてすぐに顔を引っ込めてしまったので、慌てて追いかける。
さっきの会話を盗み聞きしていたことがクルトにばれるかと思ったが、幸いにも近くに彼の姿はなかったので、ほっと胸を撫で下ろす。
先生についていくと、半ば物置と化している小さな部屋に連れて行かれた。
そのまま片隅に置いてある鏡台の前に座るよう促される。
「ユーリ、きみのその髪の毛、なんとかしないといけないと思ってたんだよねえ。せっかくのヒロイン役なのにそのままで舞台に上がるのはちょっと味気ないから。でも、本番直前にあれこれ弄るのは忙しないでしょ? だから今のうちに色々試させてもらえないかな?」
「え? それって、わたしだけですか? 他の人は?」
「だって、きみくらい髪の毛の長い生徒は他にいないからね。それとも本番までに短く切ってくる? それなら髪型も気にしなくて済むけど」
「ええと、切るのはちょっと……わかりました。先生にお任せします」
わたしが鏡台に向いて座りなおすと、先生は髪を束ねているリボンをするりと解いた。
「でもユーリ、どうして髪の毛を切らないの? 短いほうが楽だと思うんだけどなあ。それに、校則でも短髪を推奨しているし。なんならぼくが切ってあげようか? 結構上手いんだよ」
どこからか取り出したブラシで髪を梳かしながら先生が問う。
「いえ、それは……実はわたし、寝癖がひどいもので……」
「ああ、束ねてしまえば目立たないって事か。そんなに寝癖あるようには見えないけど……でも、それならぼくも伸ばしてみようかなあ」
鏡越しにミエット先生の顔をちらりと見やる。確かに彼の髪は寝癖でいつも跳ねている。
「でも先生、伸びるまでが意外と辛いんですよ。束ねられないような中途半端な長さだと余計寝癖が目立ちますしね」
「えっ、そうなんだ? ……それならやめておくよ」
先生は器用な手つきでわたしの髪をピンで留めたり、ああでもないこうでもないと髪を結ったり解いたりしている。
先生にこんな特技があったなんて意外。自分の髪の毛には無頓着みたいなのに……
「そういえば、このお芝居を選んだのは先生なんですよね? どうしてヒロインのいる演目にしたんですか? 登場人物が全員男性の演目だってたくさんあると思いますけど」
「うーん……それはねえ、やっぱりヒロインがいるといないとじゃ、盛り上がりが違うんだよねえ」
「盛り上がり……」
「そう。去年お芝居をやったクラスで、ヒロイン役がとても似合っていた生徒がいてね。あまりの完成度の高さに発表会の話題を掻っ攫ってしまったんだよ。それを見て、ぼくのクラスも負けられないって思ってね」
「まさか、わたしをヒロイン役に推薦したのはそんな理由で……?」
「ユーリは一番ヒロイン役が似合いそうだと思って。実際に似合ってるしね。本番での皆の反応が楽しみだよ」
だからわたしの髪型ひとつにもこんなに拘っているのかな。
眉をひそめるわたしに先生は続ける。
「でも、他にも理由はあるよ。ぼくはね、きみにもっとフランス語に触れて欲しかったんだ。ユーリはフランス語が苦手でしょ?」
素直に頷くと先生が苦笑する。
「そうやって苦手意識を持ってるうちは上達しないからね。練習を見てると随分苦労してるみたいで、すまないことをしたとも思うけど、それでも徐々に上手くなってきてるし、ユーリはきっと少しずつフランス語を理解してきているんだろうね。だから、君を推薦したことは間違ってなかったと感じるよ」
鏡越しににっこりと微笑まれた。
そうだったのか……
でも、それならそうと最初から言ってくれれば、やる気も違っていただろうに。
いや、もしかして実際は言ったのかもしれない。ただ、わたしが居眠りしていて聞いてなかっただけで。
一層気合を入れて練習しよう。先生のためにも、そしてクルトのためにも。
各クラスが順番で舞台を使用できるようになり、その日はわたし達のクラスが舞台で練習していた。みんな出来上がった舞台衣装を身につけ、本番さながらの練習風景だ。わたしも今は女性用のドレスを着ている。
女の子らしい格好をするのは久しぶりだ。なんだか少し懐かしい。今はマフラーは取り去ってスカーフを巻いている。喉が弱いと理由を付けて。
わたしはあれから少しだけ台詞が上達したような気がするが、それでも完璧というにはまだまだだった。
その日も級長のマリウスに何度も台詞を注意された後、出番を終えたわたしはすごすごと舞台袖に引っ込む。
みんなの足を引っ張らないようにとは思うのだが、うまくいかない。
間違えた部分ををおさらいしようと、ひとりカーテンの陰に座り込み台本を開く。
口の中でぶつぶつと台詞を呟いていると、背後から話し声が聞こえた。
「ねえ、クルト、君はどう思う? ユーリの事」
急に自分の名前が聞こえてきたので、思わず黙り込んで聞き耳を立ててしまう。
声の主はマリウスのようだ。そして相手はクルト。
「さすがにちょっと……ひどいと思わないかな。今の場面だって5回も台詞を間違えて……」
「5回じゃない、7回だ」
「余計悪い……あのさ、今からでも先生に言って、ユーリの役を他の誰かと交換したほうが良いんじゃないかと思うんだけど……クルトだって何度もフォローするのはきついだろ?」
すぐ近くでそんな話をされて、カーテンの陰から出るに出られなくなってしまった。
確かに今の自分は、みんなに迷惑をかけてばかりいる。マリウスの言うとおり代役を立ててもらったほうが上手くいくんじゃないかとも思う。
でも、それなら今まで自分のやってきた事が無駄になってしまう。これでも頑張っているつもりなんだけれど。
クルトはなんて答えるんだろう。やっぱり同意するのかな。わたしは台本の端っこをぎゅっと握り締める。
「俺は、その必要はないと思う」
意外なクルトの言葉にわたしは顔を上げる。
必要ない? ほんとに? わたしのせいで一番迷惑を被っているのはクルトのはずなのに。マリウスの言うとおり、わたしがヒロイン役から外れて、代わりにフランス語の流暢な者が演じる事になれば、彼だって幾分か楽になるはずだ。
わたしの疑問に答えるようにクルトの声が続く。
「彼だって台詞を覚えようと毎日夜遅くまで練習しているんだ。確かに酷いものだが、以前に比べたら少しずつ改善されているし、俺の見立てでは本番までには何とかなるんじゃないかと思う。だからもう少し様子を見てくれないか? もしも本番に間に合わなかったとしても俺がフォローするから」
「でも、それじゃあ君に負担が掛かるじゃないか。それでも良いの?」
「それがプロンプターの仕事だ。それに、あの衣装だって彼以上に着こなせる人間はうちのクラスにはいないだろう?」
「それは確かに。彼はドレスを着るのも嫌がらないしね……わかった。君がそう言うのならもう少し様子を見る事にしようか。その代わり、フォローは頼んだから」
「ああ」
クルトが返事をすると、足音が遠ざかっていった。
もしかして、かばってくれた……? 部屋で練習しているときは、クルトはいつも怒ってるみたいだけれど、本当はわたしが台詞を覚えられると信じてくれているんだろうか。
ちょっとやる気がでてきた。
それにしても、日ごろから不思議に感じていたのだが、なぜかクルトは人望があるみたいなのだ。だから今みたいにマリウスが相談しにきたりする。確かにわたし以外の人間に対しては当たりが良いし、成績も良い。それに見た目だって良いし、育ちも良さそうではあるのだが。それにしたってみんな騙されすぎだ。
改めて台本を捲りながらぶつぶつと呟いていると、暫くして誰かが近づいてくる足音がした。
「ああ、ユーリ、こんな所にいたのかい? きみの事探してたんだよ」
見上げると、担任のミエット先生がカーテンの端から顔を覗かせていた。何事かと尋ねる前に
「ちょっとこっちにおいで」
と、手招きしてすぐに顔を引っ込めてしまったので、慌てて追いかける。
さっきの会話を盗み聞きしていたことがクルトにばれるかと思ったが、幸いにも近くに彼の姿はなかったので、ほっと胸を撫で下ろす。
先生についていくと、半ば物置と化している小さな部屋に連れて行かれた。
そのまま片隅に置いてある鏡台の前に座るよう促される。
「ユーリ、きみのその髪の毛、なんとかしないといけないと思ってたんだよねえ。せっかくのヒロイン役なのにそのままで舞台に上がるのはちょっと味気ないから。でも、本番直前にあれこれ弄るのは忙しないでしょ? だから今のうちに色々試させてもらえないかな?」
「え? それって、わたしだけですか? 他の人は?」
「だって、きみくらい髪の毛の長い生徒は他にいないからね。それとも本番までに短く切ってくる? それなら髪型も気にしなくて済むけど」
「ええと、切るのはちょっと……わかりました。先生にお任せします」
わたしが鏡台に向いて座りなおすと、先生は髪を束ねているリボンをするりと解いた。
「でもユーリ、どうして髪の毛を切らないの? 短いほうが楽だと思うんだけどなあ。それに、校則でも短髪を推奨しているし。なんならぼくが切ってあげようか? 結構上手いんだよ」
どこからか取り出したブラシで髪を梳かしながら先生が問う。
「いえ、それは……実はわたし、寝癖がひどいもので……」
「ああ、束ねてしまえば目立たないって事か。そんなに寝癖あるようには見えないけど……でも、それならぼくも伸ばしてみようかなあ」
鏡越しにミエット先生の顔をちらりと見やる。確かに彼の髪は寝癖でいつも跳ねている。
「でも先生、伸びるまでが意外と辛いんですよ。束ねられないような中途半端な長さだと余計寝癖が目立ちますしね」
「えっ、そうなんだ? ……それならやめておくよ」
先生は器用な手つきでわたしの髪をピンで留めたり、ああでもないこうでもないと髪を結ったり解いたりしている。
先生にこんな特技があったなんて意外。自分の髪の毛には無頓着みたいなのに……
「そういえば、このお芝居を選んだのは先生なんですよね? どうしてヒロインのいる演目にしたんですか? 登場人物が全員男性の演目だってたくさんあると思いますけど」
「うーん……それはねえ、やっぱりヒロインがいるといないとじゃ、盛り上がりが違うんだよねえ」
「盛り上がり……」
「そう。去年お芝居をやったクラスで、ヒロイン役がとても似合っていた生徒がいてね。あまりの完成度の高さに発表会の話題を掻っ攫ってしまったんだよ。それを見て、ぼくのクラスも負けられないって思ってね」
「まさか、わたしをヒロイン役に推薦したのはそんな理由で……?」
「ユーリは一番ヒロイン役が似合いそうだと思って。実際に似合ってるしね。本番での皆の反応が楽しみだよ」
だからわたしの髪型ひとつにもこんなに拘っているのかな。
眉をひそめるわたしに先生は続ける。
「でも、他にも理由はあるよ。ぼくはね、きみにもっとフランス語に触れて欲しかったんだ。ユーリはフランス語が苦手でしょ?」
素直に頷くと先生が苦笑する。
「そうやって苦手意識を持ってるうちは上達しないからね。練習を見てると随分苦労してるみたいで、すまないことをしたとも思うけど、それでも徐々に上手くなってきてるし、ユーリはきっと少しずつフランス語を理解してきているんだろうね。だから、君を推薦したことは間違ってなかったと感じるよ」
鏡越しににっこりと微笑まれた。
そうだったのか……
でも、それならそうと最初から言ってくれれば、やる気も違っていただろうに。
いや、もしかして実際は言ったのかもしれない。ただ、わたしが居眠りしていて聞いてなかっただけで。
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