しゃぼん玉

をかや れいと

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吐き出すこと

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まだ胃の中には何か残ってますか

ぐるぐるギュルギュルお腹が鳴るのを
静かに聞いて私は絶望している

喉の奥に胃液がスライムみたいに張り付いてる
熱くなったそれが目頭までおかしくさせる

詰まった鼻
潤んだ瞳
情けないボロボロの自分を鏡越しに見て

明日の私は吐かないでいられますかと
鏡の中の私に聞く

吐き出したものを食べたときの私は
きっと何も考えていなかったんだろう

韓国の朝を思い出す
空が濁っていて、頭がぼぉっとした
けど、何も考えていなかったあの日のこと

いくらつんでも戻せない時間を想って
あの時やっぱり
意地でもヤンニョムケジャン食べるんだった

と後悔する

若いのは、後何年
満足にご飯を食べられのは

吐き出すことばかり覚えた私は
昔の私をすっかり忘れてしまった
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