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天使はアイロニーが好き
しおりを挟む平気なフリしてなくちゃ自分が壊れそうで
なんてことないと言い聞かせてるうちに
本当に色んなことを乗り越えられるようになって
そもそも
こんな風に最期を迎えるとわかっていたら
そんな無意味なこと、頭に巡らしてみる
でもそれでも
あの時の私はあなたを選んだでしょう
ズタボロになるってわかってたって
きっとあの手を握ったでしょう
「いつだって離れるのは私の意思で」
よくそんなことが言えるよ、と思っていた
離れるしかない行動ばかりとるのに
何が本心かもうわからなくなってしまうのに
あなたのアイロニーと私のアイロニーが
ぶつかって残ったものは
お互いの意思など何もない無意味な別れだったね
「こんなことになるなら出会わなきゃよかったね」
これは皮肉よ
本当内心はまだまだ一緒にいたい、と私
「そう思うなら、そうなんだろう」
そういったあなたもきっと本心はそこになくて
これは誰のための戦いで
何の為の言葉なんだろう 誰も救わない
茫然とする私、皮肉やのあなた
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