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空を飛べない僕たちは
しおりを挟む空を飛べない僕たちは
鳥のように駆け回りたいと願って
小さな頃は紙飛行機を飛ばした
空を飛べない僕たちは
飛行機やヘリコプターに憧れて
乗ったその瞬間に
飛ぶことを忘れて雲の上から地上を覗く
空を飛べない僕たちは
時折空が飛べると思って空を舞う
結果飛べない僕たちは
コンクリートに叩きつけられて痛い目見る
手を伸ばしても届かないのに
空を飛んだって空にいると思えないのに
それでも空を飛べると思ってしまう僕たちは
きっとこれからも飛ぶことをやめない
屋上にいる時の目に一面映るのは
飛びたいと願う大好きな空だけで
大抵飛ぶ日は雲が一つもない
まっさらの生まれたての空だ
僕たちが空を飛ぶ度に
また水色の空に白い雲が浮かんでいく
大切な人の涙が蒸発して
雲になって見下ろす瞬間に思うだろう
生きてる間に、僕たちは空を飛べない
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