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夕景
しおりを挟むあなたと見た陽が落ちていく景色を
私がずっと忘れられないのは
その先出会った誰とみるそれらよりも
美しさが抜群に違うからだった
雲間から現れた夕陽は
普段私を照らす太陽と同じとは思えない
眩しいだけでない何かを兼ね備えて
そっと私たち2人に影を落とした
熟したかぼちゃみたいな色で
暗闇はとことん黒かった
時間が過ぎいくのが遅く感じるような
永遠を2人に残す景色だった
そんな風に見えたのは
後から知るに角膜が若いからで
私が見た一番最初の忘れられない景色だから
思い出は綺麗なままで
時折夕陽を見る度に
あなたを思い出さなくちゃいけない要素になって
私はぐっと何かを堪える
角膜が揺れる
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